【体験談】常位胎盤早期剥離で緊急帝王切開に!出産を控える妊婦さんに知っておいてほしい知識とは?

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あおい

あおい

2016年冬に男の子を緊急帝王切開で出産。現在、フリーランスで仕事をしているシングルマザーです。仕事との両立やひとり親育児について、リアルに実体験から伝えられる事を発信していきます!

ママテク(@mamateku)ライターのあおいです。

皆さんは「常位胎盤早期剥離」という言葉を聞いた事はありますか?

出産時に起こってしまう、妊婦さんの中でもたったの約1%未満という発症率の症状です。

漢字ばかりたくさん並んでいて、何だか覚えにくいですよね。笑

私は初めての出産を経験した時、この常位胎盤早期剥離というとっても危険な状況になってしまい、緊急帝王切開という難産を経験しました。

あおい
もうすぐ念願の赤ちゃんとの対面!陣痛にも耐えて頑張って出産するぞ!
と、張り切っていた矢先……赤ちゃんも私も健康体だったはずなのに、突然母子ともに危険な状態に。

脅すつもりではないですが、実は誰しもがなってしまう可能性があるんですよね。

こうならない為にも妊婦生活を送る際に気をつけておくべき事や、常位胎盤早期剥離の事を知っておき、未然に防げることをぜひ学んでおきましょう。

常位胎盤早期剥離ってそもそも何?

母子手帳の後ろの方に症状が書いてあったり、母親学級で学んだ人もいるかもしれませんが、通常、赤ちゃんに酸素や栄養を送る役割がある胎盤は、赤ちゃんが生まれた後の15~30分以内に自然に外に排出されます。

もう赤ちゃんも生まれたら酸素や栄養を送る必要がないので、自然に母体から出て来るんですよね。

ですが、赤ちゃんがまだお腹の中にいる状態なのに先に胎盤が剥がれて来てしまう事を「常位胎盤早期剥離」と呼びます。

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まだお腹の羊水の中にいるのに、酸素ボンベを赤ちゃんから外してしまうような、とっても危険な状態。

お医者さんの間では早剥と呼ばれ、出産時にもっとも恐れられている症状です。

これは、まだ生まれるべきではない時期に起こってしまったり、通常の分娩時に起こってしまう場合もあります。

また、乳児死亡率は30%~50%と高く、母親の死亡率も1~2%。無事に生まれて来たとしても、赤ちゃんに脳性麻痺が残ってしまうなどのケースも少なくないんです。

そして母体の血液の状態が変化すると、血が固まりにくくなる「播種性血管内血液凝固(はしゅせいけっかんないけつえきぎょうこ)症候群(DIC)」を引き起こすことがあります。

多量の出血によるショックや臓器障害を引き起こし、症状によっては子宮摘出や、お母さんが亡くなってしまうことも……。

常位胎盤早期剥離は一度出産で経験したしまうと再発してしまう場合も多く、以降の出産時にも胎盤の様子をよく診てもらっておくなど、注意が必要になってきます。

私が常位胎盤早期剥離になってしまった当時の体験談。

私が常位胎盤早期剥離による帝王切開での出産したときの、当時の様子をお話します。

私は初めての出産で、いつ生まれてきてくれるのかと楽しみに待ちわびていたものの、予定日を3日過ぎても陣痛は起こりませんでした。

出産をすることになったその日の朝、外へ買い物に行こうとした矢先、とてつもなくお腹が痛くなりました。

「板のようにお腹が硬くなり、動けないくらい痛い」というのは常位胎盤早期剥離の特徴で、陣痛と違うのはこの痛みに波が全くないのです。

お腹がパンパンに張って息が上がるほど痛くなってしまい、起き上がれなくなった私はソファに横になり、病院へ連絡すべきか迷っていました。

でも、いまいちこの痛みは「産まれそう~!」という感覚ではないのです…。

5分ほど経ってから痛みは治まり、お腹の張っている感じがあったものの、普通に歩けるまでに回復。

急いでインターネットで調べると、「陣痛の前にはよく前駆陣痛と言って、陣痛に似た痛みがある」といった内容が…

あおい
そろそろ生まれて来るって言うことなのかな
と、この時は自分で判断してしまい、特に病院に聞いたりもしませんでした。その後も痛みは特になかったため、自宅で一日安静にすることに。

それから夜になっても陣痛はなく、お風呂に入ってのんびりとしていた頃。
夜11時ごろにまた朝と同じような激しい痛みが突然襲って来ました。

さすがに不安になったものの、「感覚が狭くなって来たら病院に来てください」と言われていたのを思い出し、

あおい
今病院に行っても、また家に帰されるだけかもしれない
と思い、痛みを我慢してしまいました。

朝と同じように数分痛みに耐えていると、股の間で「ボンッ」と弾けるような感覚があり破水!

破水と同時にさっきまでのパンパンに張った痛みは治まり、「破水したらすぐに病院に来てください」という先生の言葉を思い出して、急いで病院へ向かう為に着替えようとしました。

ですが、なぜか下から水ではなく出血が…。この時どんどん下から出血していたんですね。

出血していても痛みが無かった私は、

あおい
ねぇ、お母さん、破水って出血もするの?
とその時一緒にいた母に聞くと、慌てた様子で
破水しても出血はしないよ!急いで病院行こう!
と青ざめた顔でバタバタと病院へ連絡。

けれども出血は全く止まらず、マンションの下の駐車場へ歩いて行くのもやっと。

出血のせいか体がものすごく寒くなっていき、ブルブルと震えが止まらず動けなくなってしまいました。
それから急いで救急車を呼び、産婦人科へ向かうことに。

どうやら大変な事が起こっている、と初めて知る

私が出血している様子をみて検査をすると、赤ちゃんの心拍数が減っている事がわかり、先生や看護師さんたちは慌ただしくバタバタと処置をしていきました。

この時私は

あおい
あぁ、どうやら大変な事が起こっているのかもしれない
と初めて察するのです。

急いで出産させるべきか…
と先生は言っていたものの、私の陣痛は痛みがほとんどない位かなり弱く、子宮口も1センチしか開いていませんでした。

陣痛促進剤を打っても出産まで数時間はかかる事から、先生の判断により幸いにも近くにあった大きな大学病院で診てもらうことに。

再び救急車に乗せられた時に、先生が大きな声で救命士さんにこう言いました。
「常位胎盤早期剥離の疑いがある妊婦です!」と。

その言葉で私がハッと思い出したのは、当時中学生で見ていたドラマ「14歳の母」。
14歳の女子中学生が出産するという衝撃的なドラマだったのですが、主人公の志田未来ちゃんがこの症状になってしまい、命がけで出産するという最終回を思い出すのです。

ドラマを見ていたおかげなのか、その瞬間に

あおい
胎盤が先に剥がれているのかもしれない
と状況がなんとなくわかった私。

なぜ中学生だった私がそこまで内容を明確に覚えていたのかも謎ですが、先生の細かい説明が無くても理解できたのを覚えています。

大学病院に着くと、医師や看護師含め10人体制であれよあれよと検査をしながら着替えさせられ、着いてから10分ほどで手術台に向かっていました。

その時の大学病院の先生が、手術台に向かう際に初めて私に説明します。

今、常位胎盤早期剥離と言って、胎盤が先に剥がれているかもしれなくて。それで、急いで赤ちゃんを出してあげないといけないから、帝王切開しますね。で、帝王切開だと3人までしか子どもは産めないけれど大丈夫ですか?

それまで涙ひとつ見せずに冷静だった私は、ここで初めて涙が出て来ました。

「お願いだからどうか無事に助かってください」という気持ちと「子だくさんにしたかった」という悔しい気持ち。
「5人くらい子どもを産んで大家族にしたい!」と常々旦那さんに言っていたのを思い出し、悲しい気持ちになりました。

でも、手術台に上がってからは、

あおい
目が覚めたら元気な赤ちゃんに絶対に会える!
と思いながら、落ち着いていたのを覚えています。

「こんな状況でも、母親って強いんだな…」と我ながら感じてしました。

手術は成功!赤ちゃんとも対面。命って奇跡だと感じる事が出来た

手術は無事に成功し、赤ちゃんに後遺症も残らず、母子ともに健康でした。

通常の帝王切開の場合は下半身麻酔なので、赤ちゃんの産声を聞くことができますし、顔も見ることができます。

ですが、私は緊急で全身麻酔だったため、赤ちゃんと対面したのは目が覚めてしばらく経った後。

しかも妊娠中に男の子か女の子かあえて聞かずに楽しみにしていたので、目が覚めてすぐに

あおい
すみません、赤ちゃん性別どっちでしたか?
と看護師さんに聞くと言う貴重な経験をしました。笑

赤ちゃんと初めて会った時には綺麗におくるみに包まれた状態で、動けない私のベッドに看護師さんが連れて来てくれました。

初めて抱っこした時、

あおい
大変だったね、頑張ったね。本当に生まれてきてくれてありがとう!
と感謝の気持ちでいっぱいに。

「出産は命がけ」とよく言うけれど、本当にそうだな…命ってありがたいな…と感じる事が出来ました。

私のように健康体だったにも関わらず、予期せず起こってしまうケースも少なくありません。

担当の先生は「妊娠中は何も問題なかったんだけどなぁ…」と首を傾げ、未だにはっきりとした原因はわかっていないんです。

未だに直接の原因は不明。けれども起こりやすい状況とは?

これだけ危険な状況にも関わらず、常位胎盤早期剥離の直接的な原因は未だにわかっていないんだとか…

当時、重度のつわりやお腹が張りやすい体質ではあったものの、23歳と若くて健康体だった私は、担当の先生も常位胎盤早期剥離になるとはまったく予想していませんでした。

ですが、もしこれらに当てはまるような場合は、これらが原因になり、常位胎盤早期剥離を引き起こしてしまう場合も多いそうなので注意が必要です。

  • 妊婦高血圧症、または慢性的な高血圧
  • 外的刺激(お腹を強くぶつけた、など)
  • 妊娠中の喫煙
  • 子宮筋腫がある
  • 絨毛膜羊膜炎である
  • 羊水過多に前置破水の衝撃で起きた

体重が増えすぎてしまっている妊婦さんに食事制限を促したり、喫煙を避けるよう言われていたりするのは、こうした出産時の危険も伴うからなんですね!

妊婦高血圧症はその代表で、私が病院に搬送された時にも「妊婦高血圧症かどうか」と言うのを、カルテを見ながら先生がとても気にしていました。

他にも搬送時、「お腹をぶつけたりしていませんか?」と聞かれたのも、外からの刺激で胎盤に衝撃を与えてしまい、常位胎盤早期剥離になってしまう場合もあるからだそうです。

様々な原因があるため完璧に防ぐことは難しいのですが、お腹に激しい衝撃を与えないようにしたり、高血圧にならないよう食事を気をつけたり、自分で防ぐこともたくさんあるという事を知っておきましょう!

なんだかおかしいな…と感じたら、すぐに病院へ行こう!

「これはきっと陣痛だ!」と、初めての出産でもわかる。
とよく聞きますよね。

陣痛が来てから家の用事を済ませた、なんて言う人も聞いたことがあります。

私の場合は

あおい
これは陣痛なの?こんなに激しい痛みが急に来るものなの?
と不安になる程で、全く動けないくらいの激痛でした。

また、陣痛のような「痛みがきて治まり、また痛みがくる」と言うような波があるものでは無く、ずっと何分も痛みが継続してくる場合は注意が必要です。

この痛みを我慢してしまい、その間に赤ちゃんを亡くしてしまう人も少なく無く、「なんだかおかしい…」と感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう!

外出時にはタオルやナプキン、母子手帳を持っておこう

軽く陣痛が来始めたら、家に帰って準備をして…と言うようなケースも多いと思いますが、いきなり破水が来たり、危険な状況になってしまったらそうもいきません。

私は自宅で破水と出血をしましたが、「これが外だったら…もし一人だったら…」と考えると、もっと大変だったと思っています。

陣痛の前に破水が来る場合に備えて、外出時でもタオルは必ず持っておき、夜用のナプキンや産褥ナプキンも持っておくといいでしょう。

また、急いで救急車を呼ばないといけなくなった時、母子手帳を持っていれば大きな病院に運ばれても対処しやすいです。

「自分は健康だし、通常分娩だから」と安心せず、どんな状況になってもいいように備えておきたいですね!

少しでも知識があると、冷静で落ち着きやすい

私がもし破水しないまま、痛みに耐えてじっとしてしまっていたら…と考えると今でもゾッとします。

破水したから慌てて病院へ向かったものの、我慢している間にもっと危険な状態になっていたかもしれません。

「こういう痛みは危険かもしれない」と知識を持っていれば、対処もしやすいですよね。

私は痛みに関しては分からなかったものの、常位胎盤早期剥離に関してドラマで少し理解していたので「この後、帝王切開になるかもしれないな」と、意外にも冷静に状況を掴む事が出来ました。

もし全く知らずにこの症状を聞いていたら?「これってどんな状況なの!赤ちゃんはどうなるの!?」ともっとパニックになっていたかもしれません。

母子手帳にはこうした症状に関する事や、体調管理に関する事など色んな情報が載っていますし、ネットでもこうして色んな知識を知る事が出来ます。

どんなに健康体で問題なく過ごしていても、出産に備えて色んな知識を取り入れておきましょう!

急に帝王切開になるかもしれない、と言うことも理解し準備しておく

いくら健康体で自然分娩の予定だったとしても、陣痛が長引きすぎたり、母子ともに危険な状態になれば急に帝王切開になるケースも少なくありません。

私も全く予想していませんでしたが、緊急で帝王切開に…。

もし帝王切開になった場合には、最低でも3日間は声を出して笑うのが痛いほど、起き上がったり動くのことも辛いです。

  • 汗拭きシート
  • 延長コード
  • ゼリーやお菓子など

このあたりのグッズは、実際に手術後動けなかった時にとっても便利でした。

帝王切開での産後はすぐにお風呂に入れないので、汗拭きシートがあるとさっぱりするのでオススメ。

延長コードはスマホを充電する時に、コードが短く手を伸ばしただけでお腹が痛く、後から家族に持って来てもらったほど…

ゼリーやお菓子も、ちょっとしたものがあれば助かります。
起き上がって食事を食べるのも最初は結構キツイので、私は枕元にウィダーインゼリーやグミなどを置いてちょこちょこ食べていましたね(笑)

あと、私の場合は元々個人の産婦人科で出産予定だったのが、大きな大学病院になってしまい、個室だったはずが4人の相部屋に…

もちろん夜中は新生児の大合唱。どんなに激痛で体を休めたくても、なかなかゆっくり寝られませんでした。

もし相部屋になりそうな場合は、絶対に耳栓を持っていくのがオススメ。

2日ほどで産後の痛みが落ち着いて来たら、今度は自分の赤ちゃんのお世話が始まり、また眠れない日々がやって来ます。

産後すぐに体を休める為にも、相部屋の場合は耳栓が必須ですよ!

まとめ

いかがでしたか?もしこれを出産前に読んでしまうと「なんだか怖い!」と思ってしまったかもしれませんね(汗)

でも、その怖いという感情も少しは必要で、「私は大丈夫だろう」と自己判断せずに慎重になる方が、いざ危険な状態に陥っても素早く対処できるはず。

私は痛みに元々強かったせいか我慢してしまった部分もあったのですが、後から先生に

あれは陣痛よりとんでもなく痛いはずだよ!よく我慢しようとしたよね!
と言われてしまいました。笑

常位胎盤早期剥離は妊婦さんの約1%未満の発症率とかなり少なめですが、どんなに健康でも100%安産というものは存在しません。

出産は命がけと言いますが、本当にそれを実感することができましたし、素早く対処してくれた先生方や、無事に生まれて来てくれた息子にも感謝の気持ちでいっぱいです。

こうした原因になりやすいような生活を未然に防ぎ、赤ちゃんと笑顔で対面できるよう心がけていきましょう!

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