丸美子
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ママテク(@mamateku)ライターの丸美子です。
お着替えのときのボタンかけ、まだ自分では上手にできないのに、子どもが「自分でやる!」と言って聞かないことがありませんか?
何度トライしてもボタンをうまくかけることができずに、結局イライラ…その結果、癇癪を起してしまうこともあります。
朝の支度が忙しいときにこのような状態だと、ママもついイライラしてしまいますね。
そのような悩みを持っているママさんに、この「自分でやる!」攻撃の時期を上手に乗り切る方法を教えます!
パッと読むための目次
「魔の2歳児」から引き続きおこるイライラ期
先輩ママに聞くと、何でも自分でやりたがるようになった時期は3歳ぐらいからという方が多いようです。
「魔の2歳児」とも呼ばれるこの時期には、「お着替えはイヤ」「靴を履くのがイヤ」「保育園に行きたくない」など、感情にまかせてイヤイヤや癇癪がおこることがよくあります。
また、この時期は第一次反抗期ともいわれており、4・5歳ぐらいまで続くことも多いようです。
ちなみにこの反抗期はおさまっても続きがあり、第二次反抗期、いわゆる思春期である中学生ぐらいに再びやってくるともいいます。
自分でできることもたくさんでてくる3歳児ぐらい、第一次反抗期の真っ最中に、何でも自分でやりたがり、上手くできなくてイライラするという、イヤイヤ&イライラという2重苦(笑)がおこってしまうことがあります。
「自分でやりたがること」はとても重要なステップ
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でも、この第一次反抗期は、子どもの精神面での発達においてとても重要な時期です。
「自分でやりたい!」という気持ちが表れてくるのは、自立心が育ってきた証拠であり、心の成長においてはとてもよいことなのです。
心の成長においてはよいことなのに、なぜ、できないときに癇癪をおこしてしまうのでしょうか?
それは、自分がやりたいと思ってもできないことを理解することができず、それが癇癪となって表れてしまうのです。
自分がイメージしている通りにできなくてイライラしても、練習してできるようになることを学び、成長していくのです。
合わせて迎える「なぜ?どうして?」攻撃!
この第一次反抗期に合わせてやってくるのが「なぜ?どうして?」攻撃です。
より自己主張が強くなり、好奇心も旺盛になってきた証拠でもありますが、毎日のように質問攻めを受けるとママの方もへきえきしてしまいますよね。
でも、イヤイヤ&イライラのように、この「なぜ?どうして?」攻撃も心の成長過程においては、とても重要なことなのです。
ママやパパとはちがうひとりの人間であること、自分の意思をもって考えて行動するための大事な第一歩なのです。
「自分でできる!」時期の対応①
「自分でできる」といっても、実際にはできるものとできないものがありますよね?
この時期の子どもが「自分でできる!」と言い張るものを大まかに分けると
- 自分でできること
- 練習すればできるようになること
- 今はできないこと(危険がともなうなど)
- 大人でも困難なこと
一番目の「自分でできること」については、どんどんやらせてあげてください。
「おもちゃを定位置にかたづける」「手をあらう、うがいをする」「自分の荷物をもつ」など、自ら進んでやろうとすることをほめてあげるとよいでしょう。
ほめてもらえるからこそ、「次は何にチャレンジしようか?」と思えるようになり、自立へのステップを上がることができます。
「自分でできる!」時期の対応②
子どもが「自分でできる!」と言い張ることがらとしては、先ほどの分類の2番目「練習すればできるようになること」がもっとも多いと思います。
たとえば「ボタン掛け」や「靴をはく」「コップに飲み物をつぐ」などがあります。
ボタン掛けは、3歳では指先を器用に動かすことができないので、できるようになるまでには時間がかかるのが一般的です。
ただし、できるようになると、断然支度のときのママの手間を減らすことができるので、根気よく付き合ってあげてください。
練習するポイントとしては、ママが子どもの正面からボタン掛けをしてみせるのではなく、背中側から子どもの目線に合わせて行うことです。
そうすることで自分から見たように真似てボタン掛けがしやすくなります。
この方法は、もう少し大きくなったのち、靴ひもを結ぶ練習のときにも同様に使えます。
朝の支度では、ゆっくり待ってあげることができないこともあるでしょう。
そういったときには朝起きたらすぐに着替え、それから朝食を食べるなど、せかさずに済むよう順番を替えてみましょう。
また、保育園や幼稚園ではお着替えの時間もあります。その際に先生にいつも手伝ってもらっていると「お友だちの前ではずかしい」という気持ちが生まれてくることがあります。
「自分でできることがかっこいい!」と思ってもらえるのはいいですね!
3歳ぐらいの年齢のときは、ひも靴よりもマジックテープ止めの靴を履かせている場合が多いのではないでしょうか?
マジックテープをおうちで上手く止める練習ができていると、外で脱げてしまったときにも自分で履くことができます。
また、靴ひもを結ぶ練習の際にはボタンかけ同様に、子どもの正面からではなく、背中を包むようにして結び方を教えると上達も早いです。
縦結びになってしまってもご愛敬!と、とりあえず結べたことをほめてあげましょう。
ジュースをグラスに注ぎたがるのもこの時期に多いようです。ママのまねごとをしたいという気持ちもあるかもしれません。
でも、重たいペットボトルをよろよろと注ごうとする姿に、こぼしてしまうのではと気が気ではありませんよね?
注ぎ方も練習することで上手になっていくので、まずはパパにビールを注ぐなど、量が少ないものからチャレンジさせるとうまくできることも多く癇癪を起さずにすみます。
お菓子の袋の開け方も小袋にわけてあるものからチャレンジさせるとうまく開けられるようになっていきます。
小さなことからチャレンジすることで達成することができ、無用な癇癪を起こす回数を減らすことができます。
「自分でできる!」時期の対応③
たとえ練習したとしても、今は困難なこともあります。
補助付きの自転車に乗ったこともないのに、いきなり「補助なしの自転車に乗りたい!」と言ってみたり、ママの真似をして「包丁で果物を切る!」と言うなど、今の時点では危険を伴うことである場合には、頭ごなしに「できるわけがないでしょ!」と叱らずに、今はチャレンジできないことをきちんと説明してあげることが大切です。
忙しいときであっても「今はできないの!」と言ってしまうと、子どもにはなぜ今はできないのか?理解することができません。
「けがをすることもあるから補助付きの自転車から練習してみよう!」とか、「包丁は危ないからママと一緒にピーラーを使って果物の皮をむくことからはじめよう!」など、そうしたいと思った気持ちを尊重しながら、対応していきましょう。
はじめはうまくできなかったとしても癇癪を起さなくてもよいのが一番なので、根気よく説明してあげましょう。
「自分でできる!」時期の対応④
いくら自分でやる!といっても、大人にも困難なこともあります。大人だから誰でもなんでもできるというものでもありませんよね?
料理が得意ではない人にとっては、ケーキやクッキーなどのお菓子作りは難しいものがありますし、誰でもスポーツ万能というわけでもありません。
「自分でやりたい!」と子どもが言っても、ママにだってできないこともあるんだということを教えていきましょう。
できないことはできないと言ってあげる方が、ママもうそをつかなくて済みます。
逆にママにもできないことがあることがわかると、自然と「お手伝いしたい」という気持ちが生まれ、人を思いやる心を育てます。
実際にはママができることでも、一人ではできないふりをするなど、「一緒にやろうね」と誘うのもよいでしょう。
練習する時に気をつけたいこと
「自分でできる!」時期の対応についてお話してきましたが、少し戻って、特に対応②の「子どもが練習することによってできるようになること」について、気をつけたいことをお話します。
自分で洋服を着たり、ボタン掛けや靴をはくなど、練習していくうちにでいるようになることでは、できるようになるスピードが子どもによって異なります。
すぐにコツをつかみ、できるようになる子どももいれば、何度練習してもなかなか上達しない子どももいます。
ゆっくりでも気長に付き合ってあげたいのですが、この頃に発見される障害もあります。
周りの子どもと明らかに発達度合いが異なる、一生懸命取り組んでいるのに同じことがずっとできないなど、日常生活の中でママが気になることがあれば保健師さんや医師に相談してみましょう。
このとき、あまり神経質になってしまうこともママにとっても子どもにとってもよくはないのですが、産まれたときにはわからなかった発達上の障害が、3歳ぐらいになって発見されるということもあるのです。
「まさかわが子に障害が?」と考えることは、ママにとってつらいことかもしれませんが、早めに気づいてあげられることで子どもへのたくさんの支援を受けることができます。
子どもが過ごしやすく生きやすいことが一番です。日常に一番気づいてあげられるのはママです。
保健師さんや医師に相談して、間違いであればそれはそれでいいのです。もし、気になることがあれば気軽に相談してみましょう。
「できる!」ための練習に上手く付き合う方法①
「自分でやる!」と取り組んだことができるようになったときの喜びは、何ものにも代えられないものです。もちろん、できたときには一緒に喜んであげてください。
でも、できるようになるまでが大変な場合も多くあります。
できないからと癇癪をおこしたり、「もうやらない!」とすねてしまったり、気持ちを前に向けられないこともあります。
そのようなときには、できないことをいつまでも考えるのではなく、できることに向かわせてはどうでしょう?
洋服をうまく着られなかったら、今日はチャレンジをお休みして、靴をひとりではくとか、自転車に乗れなかったら遊具で遊ぶなど、今できなくてもすべてが終わりではないので、他のことに集中させるとよいでしょう。
気分を変えることで癇癪をおこす回数を減らすことができます。
また、毎日チャレンジするよりもときをあけた方が上手くいく場合もあります。
子どもが「自分でやる!」と言ったときだけチャレンジさせて、なにも言わないときには自然とママがやってあげてもよいと思います。
あまり思いつめないよう、子どももママも気持ちにゆとりをもちましょう。
「できる!」ための練習に上手く付き合う方法②
では、時間がないときにも気持ちにゆとりをもてるか?というと、そういったときにはなかなか難しいものです。
がんとして譲らず、子どもが「自分でやりたい!」と言い張っている間は、「急いでるからダメ!」などと、こちらも感情的になってしまっては、相乗効果によって子どももママにとってもよいことにはなりません。
一方が感情的になっている時には、片方は冷静な対応をすることが、大人のコミュ二ケーションにおいても鉄則です。
子どもが自分で奮闘している間に、他にできる支度をしてしまうのも手です。
奮闘している間に熱も冷め、「やっぱりママやって」と子どもから言ってくるかもしれません。
時間がないときほど、ママの方が冷静に、心を平静に保てるように心がけましょう。
「できる!」ための練習に上手く付き合う方法③
3つ目の方法は、子どもの心の発達に上手く付き合っていくための方法なので、第二次反抗期と呼ばれる思春期にも使うことができますから、ぜひ覚えておいてください。
それは、ママの心に栄養を与えることです。
人は心配事があったり、嫌なことがあったり、忙しくて気持ちに余裕がないと感情的になりやすいものです。
ただでさえ常に変化しやすい子どもの反抗期に、ママがそのような状態では、お互いにとってよいことにはなりませんよね?
たまには子どもと離れてみることも効果的です。
パパに預けることができれば、短時間でもひとりでお出かけしてみると、気分もリフレッシュできると思います。
子どもを連れてのママ友同士のランチ会やおでかけもおすすめです。同じような悩みを抱えているママ同士ストレスも発散できるでしょう。
子どもを預けることができない場合には、住んでいる自治体の児童センターなどを利用してみてはいかがでしょう?
児童センターではベテランママが常駐しており、さまざまなサークル活動を行って新米ママ同士のつながりを作るサポートをしたり、はじめての育児に翻弄しているママの相談に乗ってくれたりします。定期的に訪れ、話を聞いてもらうこともよいでしょう。
でも、出かけることがおっくうなこともありますよね?そのようなときに苦労して出かけることはまた新たなストレスにもなります。
また、保育園に預けてお仕事をしているママには、平日にお出かけすることもできないので、児童センターなどに出向くこともできません。
そのようなママには、子どもの就寝後、自分にご褒美時間を設けることをおすすめします。
自分だけの特別な入浴剤やバブルバスを入れてゆっくり入浴したり、自分用のちょっとリッチなお菓子を食べたり、何か自分にご褒美をあげてみましょう。
そうすることによって、子育てにも気持ちの余裕が出て子どもにも寛容になれるでしょう。
また、ご褒美となる自分時間をもつことは、パパの協力なしには実現できません。
食事の後片付けや子どもと入浴してもらうなど、パパと子どもの時間を積極的にもってもらえるようにお願いしましょう。
「パパだって、いつもニコニコなママの方がいいでしょう?」って言ってみてください(笑)
子どもの「自分でやる!」をうまく乗り切るコツ
子ども自身が「自分でやりたい!」と思う気持ちはとても大切なものです。できるだけその気持ちを尊重してあげたいと思いますよね。
でも、忙しいときに限ってそのように言いはるので困ってしまうこともありますが、そんなときこそママが機転をきかせて対応し、心穏やかに見守ってあげるとうまく乗り切ることができるでしょう。
何より子どもの「できた!」という気持ちを大切にしたいものです。どのような苦労もその笑顔で吹き飛んでしまうと思いますよ!