バースプラン作成のポイントは「出産の流れ」の把握が重要!何を書けばいいか分からない人は参考に。

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あっこちゃん

2013年に第一子、2017年冬に第二子を出産したばかりの幼稚園ママです。昨年まで会社員でしたが夫の転勤もあり退職。今はママでもどこでもできるお仕事スタイルを確立すべく奮闘中です。2姉妹の育児で学んだ役に立ちそうなことをシェアさせて頂きます!よろしくお願い致します。

ママテク(@mamateku)ライターのあっこちゃんです。

出産前に作成する「バースプラン」をご存知ですか?私は2人目の妊娠で初めて「バースプラン」という言葉を知りました。

「バースプラン」とは、その名の通りお産の計画書。最近このバースプランを取り入れている産院が増えてきています。

私が1人目を出産した病院ではお産は病院主導だったので、何の疑問も持たず「お産ってこうゆうもんなんだ」と思いながら、特に要望を出すといったこともなく、病院に決められた流れに従って出産しました。

気が付いたら陣痛促進剤を打たれ、会陰切開され、吸引分娩に…とその場では意見を求められたとは思うのですが、助産師や医師の提案を承諾する以外に、選択肢を持たずに臨んだお産でした。

2人目を出産する病院では、そうした受け身の出産ではなく、主体的な出産を推進しているため、「バースプラン」の提出を求められました。

はじめは面倒にも感じたのですが、私自身この「バースプラン」に向き合う中で、出産は一生にそんなにたくさん経験できることではないので、

あっこちゃん
あとで後悔しないためにも病院側へ自分の希望をしっかり伝えて出産に臨むのも大切かな
と思えてきました。

そこで今回は「バースプラン」の作成方法をご紹介していきます。

出産を前に「バースプラン」を作成しておこうと考えている人、また産院からバースプランの提出を求められてどう書けばいいか悩んでいる人に参考にして頂けたら嬉しいです。

出産の流れをイメージしよう!

はじめての出産の場合、実際にどんな流れでお産が進むのか、ざっくりは知っているけど詳細までは確認せずに出産に臨むという人も多いと思います。

実際に私も、1人目の出産のときはぼんやりとしたイメージのまま出産に臨んでしまいました。

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お産の流れがいまいち分かっていないまま、バースプランを書いてしまうと要望もぼんやりしたものになってしまいます。

あとになって「こんなことがあるって知っておけばバースプランに書いておいたのに…」と後悔するかもしれません。

そのためにも「バースプラン」の作成は、どんな風に出産が進むのか、まずはしっかりと情報収集してイメージしてから書き始めることが大事です。

お産の流れで確認すべき4つのシーン

「バースプラン」を作成する際に、主に4つのシーンを想像しておくと良いでしょう。

  1. 陣痛室
  2. 分娩室
  3. 出産後から入院中
  4. 退院後の生活
上記の4つの場面でどんなことを自分がすることになり、その上でどんなことができるのか、調べて選択していく必要があります。

①陣痛室・分娩室はどんな場所?LDRとは?

まずは、陣痛室・分娩室がどんな場所なのか確認していきましょう。

陣痛室とは、陣痛が始まってから、子宮口が全開大になるまで過ごす部屋です。

私の陣痛室の印象は、陣痛の間隔がどんどん縮まっていき、とにかく痛みに耐え凌ぐ空間です。

痛みをとにかく堪えて堪えて、子宮が全開大になったら、いよいよ分娩室に移動です。

1人目を出産した病院では痛みに耐えながら、徒歩で分娩室へ移動しなくてはならなかったため、陣痛室と分娩室が隣り合っていたにも関わらず、途方もなく遠く感じられました。

更に移動のタイミングでトイレに行くことを促され、痛くてとても辛い時間でした。

病院によって違うので、陣痛室から分娩室にどのように移動するのか、トイレに行くのか、浣腸はするのか?などは事前に聞いておくべきポイントです。

分娩室は、その名の通り分娩を行う部屋です。

子宮口が全開大になった状態から、赤ちゃんと胎盤が出てくるまでを過ごします。出産後の処置も分娩室で行われます。

そして陣痛室・分娩室さらには入院する部屋までが一体になったのがLDRです。LDRには移動がないというメリットがあります。

また、分娩の際にはベッドがそのまま分娩台になるので、出産への恐怖心はいくらか軽減できそうです。

LDRは病院によって設備があるところとないところがあるので、LDRを希望する場合には病院探しの時点で確認しておくと良いでしょう。

出産スタイルや呼吸法も色々ある!

お産と一言に行っても様々な方法があり、病院によっては出産スタイルを選べるところもあります。

分娩台に乗って出産するのが一般的ですが、分娩台の種類や姿勢、呼吸法などお産は多様化しているので、陣痛室、分娩室、LDRにとどまらない出産の方法もあります。

例えば、少し前に注目された「水中出産」もお産の形の一つ。

「水中出産」は、入浴効果を生かして陣痛を緩和し、リラックスした状態でお産に臨む方法です。

約36度の温水の入ったプールの中で自分にとって楽な姿勢で過ごし、水中で生まれた赤ちゃんをママが自分で抱き上げます。

「水中出産」ができる施設は限られるので、興味がある場合は病院探しの段階でプランニングする必要があります。

分娩台に乗らない出産として、「フリースタイル分娩」という方法もあります。

「フリースタイル分娩」には、好きな姿勢でリラックスして自分が主導権を持って産めるというメリットがあります。

病院ではなく助産院で産む場合は、このスタイルのところが多くなっています。

私が出産する病院にも、「フリースタイル分娩」ができる和室があり、天井から引っ張るロープのようなものが備え付けられています。

フリースタイルと言われるとどんな姿勢で産むのか気になるところですが、基本的には、自分が楽なスタイルならどんな姿勢でも良いです。

例えば、和式トイレにしゃがむような感じで産む姿勢や、両手両足をついて四つん這いになる姿勢、膝立ちになって産む人などがいます。確かに、分娩台に乗るよりもいきみやすそうなようにも感じられます。

「水中出産」や「フリースタイル分娩」は、主体的にお産を進める要素が非常に高いので、積極的に自分で考えてお産をしたい人には良さそうです。

そこまで自分では決められないという人は、呼吸法について考えてみてはどうでしょう。

呼吸法としてメジャーなのは「ラマーズ法」です。

「ラマーズ法」はお産のプロセスを理解した上で、呼吸でリラックスしながら出産する方法です。

呼吸法に集中することで、痛みの感じ方を緩和すると考えられています。

1人目の出産の際には「ラマーズ法」をベースにした方法だったので、助産師さんのリードに従ってのお産となりました。

もう一つ、最近私の周りでも取り入れる人が増えているのが「ソフロロジー」です。

「ソフロロジー」は、自然なお産の流れの中で、自分をコントロールして出産の力を高めていく出産法です。

出産前から「ソフロロジー」を身に着ける教室を行うところが増えているんです。

私が二人目を出産する病院でも「ソフロロジー」の講座が開催されています。

友人で「ソフロロジー」を経験した人の中には、リラックスする呼吸法を習得することで、お産に対する恐怖心を払拭することができたと言う人がいる一方で、いきめずに逆につらかったという人もいました。

実際に「ソフロロジー」で出産することを決めていなくても、妊娠中に一度講座を受けて、自分に合いそうかどうか見極めてみるのも良いかもしれません。

陣痛時・分娩時の医療処置について

お産がスムーズに進まないときには、様々な医療行為が行われます。

  • 陣痛促進剤はできれば使いたくない
  • 会陰切開はしてほしくない

などの希望もバースプランには記入できます。

ただ、あくまで希望だということを理解しておくことが大切です。

分娩時には、母体の状態が刻々と変化するので、母体や赤ちゃんに思いがけなく危険が生じることもあります。

基本的には、説明を受けながら処置は行われますが、緊急の場合はゆっくりと説明をしている時間が取れず、急いで処置が進められる場合もあります。

私が2人目を出産する病院でも、どうしても受けたくない処置に関してはバースプランに記入するか、直接申し出るように言われていて、その上で出産前に「分娩における処置についての説明と同意書」のサインを求められました。

この同意書には、

  • 吸引分娩
  • 会陰切開
  • 胎盤用手剥離
  • 分娩後大出血や肺血栓・寒栓症に対する処置
についての説明が書かれていました。

「吸引分娩は赤ちゃんの頭が伸びると聞くからやめてほしい」とか「会陰切開は痛そうだから嫌」など、イメージや人から聞いた話でなんとなくやらないでほしいと思ってしまったりもしますが、医療の現場では人命が最優先されます。

赤ちゃんや母体が危険だと判断されれば、バースプランにやりたくないと書いた内容でも処置されることもあるということは知っておきましょう。

でも極力やりたくないという希望を伝えておくのは悪いことではありません。

医療行為に関しては特に医師や助産師にしっかり話を聞いてから希望を伝えるようにした方がよいでしょう。

立ち合い出産するべきか?

出産に家族に立ち会ってもらうべきかも大きな選択です。

1人目の時には、出産の大変さを夫に理解してもらいたい思いから立ち合い出産にしたのですが、立ち合ったことで夫に父親の自覚が芽生えたり、妻の偉大さに気が付いてもらえたということは我が家の場合はありませんでした…。

さらには、『俺も頑張った』と言い出す始末だったので、立ち会ってもらわない方がよかったかなと思っています。

周りの友人の中には、夫が献身的にサポートをしてくれず、もたもたする姿を見てイライラしてしまったという人もいました。

さらに、分娩室でパニックになる人や失神してしまう人も少なくないようで、1人目を出産した病院では、分娩時に迷惑をかけないことを約束できないなら、立ち会いは遠慮するように言われました。

と、ここまで立ち合い出産のデメリットばかりになってしまいましたが、もちろんメリットもあります。

  • 赤ちゃんを迎える喜びを分かち合える
  • パパがママの精神面、肉体面のサポートをすることで夫婦の絆が強まる
などのメリットが立ち合い出産にはあります。

夫の立ち合いに関しては、最近立ち合いする人が多いからとりあえず立ち会うなどと安易に決めるのではなく夫婦でよく話し合って決めた方が良いです。

私や友人のように、立ち会ってもらったけど立ち会ったメリットをあまり感じなかったり、分娩時の夫の行動にイライラしたりする場合もあるということを頭に入れておきましょう。

さらに、私が二人目を出産する病院では、夫だけでなく子供の立ち合いも可能となっています。

上の子の年齢にもよりますが、命の尊さを教えるために子供を立ち会わせるという人もいるようですが、逆に立ち会うことでトラウマにならないかという心配もあります。

子供の立ち合いに関しても、家族でよく話し合い、どんな風に赤ちゃんを迎えるべきか考える必要があります。

出産後、入院中の生活を想像しよう

出産後、入院期間は、体を休めて赤ちゃんとの生活に慣れる期間です。

まず何日間入院することになるのか病院に確認しておきましょう。

もう一つ、母子同室なのか赤ちゃんを預かってもらうスタイルなのかも入院生活を大きく左右するので、知っておいた方が良いポイントです。

出産してみないと産後の自分の体がどんな状態になるのかなかなか想像できませんし、産んだ直後は結構ハイになってしまい無理をしがちなので、どんな選択ができるのか、助産師さんや周りの出産経験者に聞いておくと良いでしょう。

また、今後母乳育児にするのか、ミルクにするのかによって、入院中の過ごし方が変わってきます。

病院によって様々な方針があり、母乳を無理に推進されてしまうこともあります。

1人目を出産した病院では、何も言わなかったら母乳指導が始まりました。

授乳に関しては、是が非でも母乳なのか、混合でも良いのか、初めからミルクで行くのか、それぞれのメリットを調べた上で、出産前に希望を伝えておくと良いでしょう。

退院後の生活を想像しよう

妊娠期間も体の自由が利かず大変だなと感じるものですが、産後はもっと大変なことが待ち構えています。

1人目出産の後は、おっぱいがあんまり出ない、寝れないなど様々なストレスで押しつぶされそうになりました。

バースプランというと分娩時や入院時のことにしか活用できないようなイメージがあるかもしれませんが、退院後は主にどんなことが大変で、誰に助けを求めればよいかを想定しておくためにもバースプラン作りは活用できます。

退院後のことについても具体的にどのように大変なのか、出産経験者などに聞いて知っておくことが大事ですね。

バースプランを作ってみよう!

バースプランはいつまでに作成する?

「バースプラン」は病院の設備や方針に左右される部分も多いので、病院探しを始める時にすでに作成を始める人もいます。

私の場合は、病院を決めてから病院に「バースプラン」の提出を求められたので、出産が近づいてきて、イメージがしっかりしてきたら見せるように言われました。

一番遅くて入院の荷物に入れてきてくれれば良いという緩いスタンスの病院ですが、ぎりぎりになると叶えられることは減ってしまうので、きちんと希望を伝えたい場合は、早めに相談しておくことが大切です。

臨月に入る前には、一度見せておくと良いでしょう。

バースプランの書式は?

バースプランを作成する際に特に決まった書式があるわけではありませんが、病院によっては、ひな形が用意されているところもあります。

医師や助産師に希望が伝わりやすいように記載しておくことが大切です。

私が2人目を出産する病院では、A4の用紙に下記の5つの質問事項が書かれた紙を手渡されました。

  1. 母親になることや、妊娠・出産・育児についての印象は?
  2. どんな出産がしたい?
  3. 妊娠出産について家族とどんな話をしている?
  4. 出産後の母乳哺育についてどう考えている?
  5. 退院後の手伝いの人はいる?

① 母になることに関しては、自治体に母子手帳をもらいに行く際にも聞かれました。
妊娠・出産・育児に関する考え方を病院と共有するために大切な項目です。
入院中の過ごし方に関し方も、育児への価値観の一つになるので、しっかりここに記しておくべきです。

② どんな出産を望むのかに関しては、出産の場所、方法を伝える項目です。
ただし病院によってできることとできないことがはっきり決まっているはずなので、事前にすり合わせをしっかりしておくべき項目です。

③ 家族に関しては、立ち合い出産をするか否かも関わってきます。
赤ちゃんを家族全員でどんな風に迎えたいかしっかり話し合ってから記入することが大切です。

④ 母乳は出産後、自然に誰もが出るようになるものではありません。
そのため、母乳育児を希望する場合は助産師さんがおっぱいの状態を診てくれます。
最初にどうしたいのかを決めておいた方がスムーズです。

⑤ 退院後の手伝いの人に関しては、産後の生活にどのくらい覚悟と準備が整っているかを伝えるために記入します。

家族のサポートが受けられない場合など、状況によってはヘルパーの紹介をしてもらえたりもするので、正直に状況を伝えると良いでしょう。

上記は、あくまで私が出産する病院の書式なので、一例として見ていただけたらと思います。

少しでも「バースプラン」へのイメージが深まれば幸いです。

まとめ

当初は「バースプラン」を、病院に作るように言われたから形式的に提出しなくてはと思い作成しはじめましたが、作りながら情報収集したり、家族で話し合う時間を設けたり、お産を人任せにしない気持ちを作っていくために「バースプラン」作りは大切な作業なんだということが分かりました。

出産はゴールではなく育児のスタートです。

出産前に赤ちゃんや家族に関して考えを深めておくことで、今後の育児も変わってきそうです。

病院からの指示を待つのではなく、自分がどうしたいのかをきちんと選び取っていくのも大切です。

一方で、「バースプラン」はあくまで計画書なので、計画通りに全て進めることができるわけではないことを理解しておきましょう。

出産の状況によっては叶わないこともありますし、病院のルールによってできないこともあります。

あくまで、出産への希望を病院に伝える計画書だと思っておくと良いでしょう。

前向きな気持ちで赤ちゃんを迎えられるように、「バースプラン」作りの時間を持てると良いですね。

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