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ママテク(@mamateku)ライターのMeow-Meowです。
「誘発分娩」とは、まだ陣痛がきていないときに人工的に陣痛を起こし(誘発し)、出産を促すことです。
妊婦健診でなにもトラブルがなければ、多くの人は予定日近くなれば自然に陣痛がきてお産になると信じていると思います。
しかし予定日前後になってお医者さんからいきなり「誘発分娩をしましょう」言われ、慌てたという人も実は少なくありません。実際に私もその一人です。
私も出産予定日2週間前までは、まさか自分が誘発分娩をするなんて考えてもみませんでした。
ところが、健診で先生から初めて誘発分娩の話を聞いた3日後に入院することになり、壮絶なお産を経験することになりました。
出産予定日を過ぎても産まれない、赤ちゃんが骨盤に対して大きすぎる、上の子の入園やお世話があるので計画的に出産したい、などの理由から誘発分娩を選ばざるを得ない場合があります。
これは、誰にでも起こりえることです。
誘発分娩をするか、しないか。突然の選択をせまられたとき、大きなお腹と出産に対する不安を抱えるなかで正しい選択ができるのか…。
私は誘発分娩の知識がまったくなかったので、「誘発分娩 リスク」「陣痛促進剤 メリットデメリット」などインターネットで手当たり次第に調べました。
でも、どんな人が書いたのか分からない信憑性のない情報ばかりが出てきました。
ネットの情報を繋ぎ合わせただけのあたりさわりのない記事など、役に立ちません。欲しいのは「現場の声」です。
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そう思った経験があるからこそ、自分の体験をもとに「誘発分娩を決めた理由」から「入院生活や出産はどうだったか」などの記録を赤裸々に書いてみました。
これから誘発分娩を予定している、お医者さんから誘発分娩を提案された、計画分娩を考えているが迷っている、という人の参考になればもちろんのこと、順調に妊娠生活を送っている方や妊活中の方にも予備知識として読んでおいてほしいなと思います。
パッと読むための目次
どんなときに「誘発分娩」をするの?
誘発分娩を行うのは、主に次のようなときです。
- 出産予定日を過ぎている
- 破水している
- 赤ちゃんが大きすぎる
- 計画分娩
出産予定日を大幅に(42週以降)超過してしまうと、胎盤の機能が低下する場合があります。また、破水するとそこから雑菌などが入りやすくなります(48時間以上経過でリスク上昇)
どちらも放っておくと赤ちゃんやお母さんが危険な状態になってしまうので、そうなる前に誘発分娩で出産を促します。
破水したり、出産予定日を過ぎたからといってすぐに誘発分娩になるというわけではありません。
いずれも、赤ちゃんやお母さんの様子をみて、お医者さんが「誘発分娩をした方がいいだろう」と判断をします。
一方、赤ちゃんが大きすぎる場合や計画的に分娩したい場合には、確たる医学的根拠があるわけではないので、お医者さんが判断するのではなくこちらから意向を伝えるということが多いようです。
赤ちゃんに対して骨盤が狭い、赤ちゃんの発育が良すぎるといった場合、出産の際に赤ちゃんが通れなくなるという難産のリスクが上昇していきます。
なので、赤ちゃんが大きくなりすぎる前に産みましょうとお医者さんから提案されることがあります。
あくまで提案なので、「自然に陣痛がくるまで待ちたい」と言えば、お母さんの希望を優先してくれます。
また、旦那さんの仕事の都合(たとえば海外出張など)や、上の子の預け先の予定など、やむを得ない事情があるなら計画分娩を行うのもひとつの方法です。
この場合、病院の規模や方針によって希望どおりにはできないこともあるので、早めの確認が必要です。
出産はなるべく「自然体」で、と思っている方も多いと思います。最新設備の整ったきれいな病室でというよりも、昔ながらの助産院で自然に身を任せてお産をしたいと思っている人も最近では増えています。
人工的に陣痛を起こすということは、陣痛促進剤も使いますし「自然」ではありませんね。もしかしたら、抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際は出産した人の4割が陣痛促進剤を使っているというデータもあり(詳しくは「【体験談】陣痛促進剤を使って出産した感想!使うことになった経緯、副作用、出産までの流れをレポート」)、安全が確認されている薬なのです。
自然体で何事もなくお産に至ればいちばん良いのは当たり前ですが、適切な医療を施さずに難産になってしまえばお母さんが苦しいだけでなく、赤ちゃんにもストレスがかかります。
納得いくまでお医者さんに話を聞き、家族ともよく話し合い、いちばん良い方法を選択するようにしてくださいね。
誘発分娩の費用とは?リスクはないの?
誘発分娩の費用
気になるのが、「費用」と「リスク」この2つですよね。私が初めて誘発分娩の話を聞いたときはとにかく不安しかありませんでした。
なので、納得がいくまで先生を質問責めにしてしまいました。
- 痛いの?
- 費用は?
- 早く終わる?
- リスクは?
などなど。
分娩費用は保険がきかないので、誘発分娩もきかないのが一般的ですが、予定日超過など一部の場合は保険適用となるようです。
誘発分娩の流れについてはのちほど説明しますが、陣痛促進剤の入った点滴から始めます。
お腹には子宮収縮の強さや赤ちゃんの心拍を監視するための装置がつけられます。
薬の効き方には個人差が大きく、分娩につながるまで早い人だと半日~遅い人は1週間ほどかかる人もいます。
ざっと見ただけで
- 点滴代
- 監視モニター代
- ベッド代
- 食事代
などが費用として挙げられます。入院が長引けば長引くほど、費用は倍増していきます。
私たちにはそれぞれがいくらになるのか、見当もつきませんよね。
薬代や処置代だけでいえば、それほど高いものではありません。1~2万と考えておけば大丈夫だと思います。
しかし、ほかの費用については、端的に言えば病院によってさまざまです。入院費用は病院が独自に決められるからです。
たとえば個室と大部屋では料金が違います。食事が豪華な病院だと、食事代が高価になるかもしれません。また、病院によっては入院着や歯ブラシなどアイテムひとつひとつに料金がかかるところもあります。
ですので、費用については病院に確認してみるのが確実です。
「費用はどのくらいになりますか」と聞くことは、決して恥ずかしいことではありません。
何百人も妊婦さんを相手にし出産に立ち会ってきたお医者さんは、出産前の妊婦さんがナーバスになるということを分かっていますので、きちんと誠実にこちらの質問に答えてくれるはずです。
私の場合、「苦しいときを快適に過ごしたい」と思い、個室+食事がおいしいという病院を選びました。
入院費用は1日1万円(昼間だけだと半額)で、誘発分娩費用は1日1万円、合わせて2万円でした。
この金額は固定で、途中で薬を追加したり減らしたり、触診したりエコーで診たり…と内容が変わっても費用は変わらないので安心できました。
誘発分娩のリスク
リスクとして挙げるのであれば、陣痛促進剤による影響や副作用でしょう。(詳しくは「【体験談】陣痛促進剤を使って出産した感想!使うことになった経緯、副作用、出産までの流れをレポート」)
何万分の一以下という非常に可能性が低いですが、以下のリスクがあります。
- 子宮破裂
- 赤ちゃんへのストレス
- 薬の副作用
出産は命がけです。子宮破裂や赤ちゃんへのストレスは「陣痛促進剤を使用したから起きる」というわけではありません。
子宮の収縮が強くなってしまったり、難産で長引くことで起きるものなので、通常の分娩(自然な陣痛)でも起きる可能性があるのです。
インターネットで検索すると陣痛促進剤によって後遺症が残るなど怖いことが書かれていることがありますが、正しく使えばそれほど怖がる必要はありません。
大事なのは、必要な知識を身につけておくこと、信頼できる病院かどうかを見極めておくことです。
陣痛促進剤の副作用についてですが、まれにその薬が体質に合わないことがあります。まさに私がそのケースでした。
のちほど詳しく書きますが、そのせいで壮絶なお産になってしまいました。こればかりは実際にやってみないと分からないことなのですが…。
誘発分娩の流れ
私の場合は身長が150cm以下で、ハイリスク妊婦の条件のなかで低身長に該当していました。
身長が低いと骨盤も小さい可能性があり、赤ちゃんが通り抜けられない場合があるからです。
レントゲンで骨盤の大きさと胎児の頭を比較するという病院もあるようですが、妊娠中のレントゲンは放射線が赤ちゃんに影響を及ぼすかもしれないからと歯医者や外科などでも禁止されている場合が多いです。
また、大きさを比較したところで100%確実なことはいえないのです。
以上のことから、私の通っていた病院ではレントゲンはとらず「産んでみないと分からないけどね」とのことでした。
しかし、万が一赤ちゃんが出てこれなくなった場合は帝王切開するしかなく、一歩間違えれば母子ともに危険な状態になる可能性もありました。
その場合は、個人病院だったので、近くの大学病院へ搬送されることになります。
出産予定日2週間前の健診で突然リスクを言い渡され、それまでのほほんと妊娠生活を送っていた私にはまさに青天の霹靂でした。
それから一週間は「陣痛来い、はやく来い!」と毎日2km歩き、家では雑巾がけ、バランスボール…パイナップルにハーブティー。
陣痛が始まるといわれているジンクスを片っ端から試す日々でした。
出産予定日1週間前になっても陣痛の予兆すら感じられず、先生から誘発分娩の提案を受けたのでした。
この3つの理由から、私は誘発分娩を決めました。
自然な陣痛を待っているうちに赤ちゃんはどんどん大きくなり、難産のリスクも高まってくるのです。
誘発分娩の説明・同意書
誘発分娩をしたいとお医者さんに伝えると、まず誘発分娩の説明を受けます。
病院によってはプリントやパソコンの画面などの資料を見ながら説明してくれるところもあるようです。
「まだやるかどうか迷っている」「不安がある」という方は、あとでじっくり見れるように資料をもらいましょう。
きちんとした説明をしてくれる、資料を渡してくれる病院は信頼できる証拠といえます。
納得いくまで説明を聞いたら、同意書にサインをします。自筆であれば印鑑は必要ないことが多いですが、夫や親御様が同席している場合その方の名前も書く場合があります。
説明してくれたお医者様のサインかハンコがあることを確認し、必ず控えをもらってくださいね。
予定を確認したあと「○月○日 ○時に来てくださいね」と後日の日程を伝えられます。
入院
私は説明を受けた3日後からの入院だったので少し余裕がありましたが、当日や翌日入院となるケースもあります。
赤ちゃんやお母さんの身体の様子から早めに入院した方がいい場合もありますし、病院の都合上その日しか空いていない場合もあるからです。
誘発分娩は常にモニターを監視したり点滴を調整するためのスタッフが必要なので、病院スタッフが少ないクリニックなどでは受け入れ可能な日が限られてくるのです。
入院には、分娩に必要なもの、入院に必要な着替えなどを持っていきます。
先にも書きましたが、誘発分娩は薬の効き方に個人差もあり、1日で産まれる人も一週間かかる人もいます。
入院が延びてもいいように、下着類などを多めに持っていくか、あとから家族に持ってきてもらえるように分かりやすい場所に準備しておくといいです。
ちなみに、私があると便利だったなと思ったものはこの3つです。
- 雑誌(薬が効いてくるまではけっこうヒマだったりします)
- パンやカロリーメイト(朝早いのでお腹が空きます)
- ペットボトルの飲み物(点滴やモニターがつながれていて動けないので、枕元に置いておけるものがいいです)
点滴開始
入院当日は八時半に病院入りでした。いつ陣痛が始まってもいいように、陣痛室へと案内されます。
九時から点滴開始なので、それまでに着替えや検温を済ませます。ここでトイレを済ませておいた方がいいです。
腕に点滴、お腹にモニターがつながれてしまうと思うように動けません。もちろんトイレに行きたいときは言えば外してくれますが、いちいちナースコールをするのが私は何だか恥ずかしかったです。
ここから先は、時系列に書いてみました。
入院1日目
8:30 | 病院へ。 着替え・検温などをして待つ《陣痛室》 |
9:00 | 500mlの生理食塩水の点滴開始。 生理食塩水に陣痛促進剤(オキシトシン)が追加される。最初は15ml/hから。 |
9:30 | オキシトシンが20ml/hに増える。 |
10:00 | オキシトシンが25ml/hに増える。 |
10:30 | オキシトシンが30ml/hに増える。 |
11:00 | オキシトシンが35ml/hに増える。 |
11:30 | オキシトシンが40ml/hに増える。 |
11:45 | 先生が診察に来る。陣痛の強さ、子宮口などをみて、あまり変化がないと言われる。 「今日は無理かなあ」とのこと。準備万端で覚悟もしていたのでちょっと拍子抜け。 |
12:00 | お昼なので、いったん陣痛促進剤の増量は中止され(点滴は継続)、モニターも外される。 お昼ご飯が出される(完食!) |
12:30 | ハミガキをして、トイレを済ませ、モニター装着。 |
13:00 | オキシトシンが45ml/hに増える(これが最大量と言われる) |
14:00 | 点滴終了。 先生が診察に来る。規則的なお腹の張りはあるものの、陣痛ではないとのこと。 |
14:30 | 陣痛促進剤の投与をやめてから30分で効果が消えるとのこと。モニターは点滴終了から1時間ほどは様子見のためつけたまま。 |
15:00 | 最後の診察。陣痛は誘発されなかったとのことで、帰宅許可。 |
1日目は何も起きず、ベッドの上で暇をもてあましていました。途中でお昼を買いに出た夫に「何か雑誌を買ってきて」と頼むほど。
- 陣痛促進剤は生理食塩水に混ぜて投与されます。点滴の管に専用の器械がつけられ、量を調節されます。
安全のためごく少量から始め、様子を見ながら30分ごとに増量し(点滴のスピードが増し)、あまり効き目がないと最大量まで上げられます。 - 薬が効きやすい人だと、点滴を始めてすぐに陣痛が強くなる場合があります。
もちろん病院スタッフがモニターを随時チェックしていますが、あくまで数値なので、急に痛みが強くなってきたときは迷わずナースコールで呼んでください。 - モニターは、子宮の収縮の強さ・赤ちゃんの心拍などを数値であらわします。
たまに赤ちゃんの心拍が200近くまで跳ね上がってびっくりしたり(お腹の中で運動していたらしいです)
付き添いの夫は「数字=痛みの強さの度合いなので分かりやすい」と感心したり。便利な機械です。
お腹に吸盤のようなものをバンドで固定されます(NSTと同じです)が、これはずれやすいので注意です。
飲み物を取ろうとして身体をひねったり、座った状態から仰向け、仰向けから座った状態など体勢を変えると、すぐにおかしな数値が出てピーピー鳴り出します…そしてナースステーションでチェックしていた病院スタッフがとんできます。
私も何度もやってしまい、その度に「すみません」と謝る始末です。
夜は病院スタッフも少なくなるため、1日目は夕方で終了しいったん帰宅しました。
1日で産まれない場合も想定して、翌日も部屋を確保してあるとのことで、2日目も引き続き誘発分娩をすることにしました。
入院2日目
この日は薬の種類を変え、「PGF2a(プロスタグランジン)」という陣痛促進剤を使いました。お昼までは、1日目と同じだったのですが…
11:45 | 昨日よりはお腹の張りが強い。 |
12:00 | 今日もお昼ご飯を完食。 |
12:30 | ハミガキとトイレを済ませてベッドに戻ると…急な吐き気が。 ナースコールで袋を持ってきてもらう。せっかくのご飯をすべて戻す。 |
13:00 | お腹の張りが強くなり、かなり痛い。 それとともに吐き気も強くなる(痛み→吐き気→痛み→吐き気で休みなし) |
13:30 | 先生が診察に来る。薬の副作用かもしれないとのこと。 「もうすぐ点滴終了するけど、有効な陣痛がきてるから点滴もう一本追加する?」と聞かれ「NO!」と即答。 |
14:00 | 点滴終了。吐き気と痛みが続く。 |
14:30 | 陣痛促進剤の投与をやめてから30分で効果が消えるとのこと。モニターは点滴終了から1時間ほどは様子見のためつけたまま。 |
15:00 | 吐き気と痛みが続く。副作用に耐えきれず誘発はあきらめ、あとは自然にまかせることにする。 |
17:00 | 吐き気が少しマシに。陣痛も少し遠のいたが、今日は薬を追加せず病室へ。 シャワーを浴び(陣痛が続くなかでのシャワーは拷問!)、点滴で水分補給《病室》 |
18:00 | 夕食が出るが食べれず、夫に食べてもらう。 |
19:00 | 面会時間終了になり夫が帰宅。微弱陣痛と吐き気とひとりで戦う。 |
22:00 | 陣痛の合間(5~7分)にしか眠れず。念のため、モニターはつけたまま。点滴もささったまま。 |
これが一晩と次の日まで続きました。
1日目と違うのは薬の種類。
オキシトシンがまったく効かなかったため、それより強い効果の期待できるPGF2a(プロスタグランジン)に変更されましたが、これが私の体質に合わなかったようです。
陣痛の痛みで吐き気をもよおす人は少なくないようですが、私の場合は痛みの前に強烈な吐き気がきたので副作用と考えられました。
よく陣痛は波があるので休み時間がある、などと言われますが、痛み→吐き気→痛み→吐き気のコンボで休みなし!
これでかなり体力と気力を奪われました。初日のあの余裕はなんだったのだろう、と。
入院3日目
副作用のトラウマで薬の追加を拒否したため、3日目も微弱陣痛が続きます。
一時的に赤ちゃんの心拍が上がった状態が続きましたが、元通りに。
疲労からか、私が38度の熱を出し、感染症予防のため抗生物質を注射。すでにシャワーを浴びる体力はなし。
入院4日目
―――陣痛開始から36時間――― | |
2:00 | 急に陣痛が強くなり、ナースコール。再び陣痛室へ。家で待機中(就寝中)の夫に連絡。 |
3:00 | 夫が到着。「飲み物ちょうだい」などと指示できるくらいの痛み。 |
8:00 | 微弱陣痛(とはいえ、かなりの痛み)が続くが、子宮口が4センチなのでまだまだとのこと。夫はいったん仕事に行く(寝不足のまま) |
9:00 | 先生から再度促進剤の追加を提案され、PGF2a(プロスタグランジン)は副作用が出るため「オキシトシン」を使うことを承諾。トイレで用を足すのも辛いほどの痛み。 |
―――陣痛開始から48時間――― | |
15:00 | 突然の破水。 |
15:30 | 心の準備をしていた夫がスピード到着するが、痛みと疲労により「水」「痛い」「水」「痛い」しか言えない。 |
22:00 | 先生の診察。触診。子宮口が朝から1センチしか開いていないとのこと。「今夜は無理かな」と言われ、愕然とする… 私の体力が保たないと判断され、緊急帝王切開に。 |
23:30 | 手術開始。 |
―――陣痛開始から60時間――― | |
0:00 | わずか30分足らずで無事に出産。 |
陣痛で苦しんだ3日間はなんだったのだろうと思うほどあっけない出産でした。
帝王切開は麻酔が効いているので痛みも何もなく、手術開始30分足らずで産声を聞くことができました。
その後、やっと産まれたわが子は『新生児呼吸不全』と『新生児感染』によってNICUに運ばれていきました。
大したことはなく2~3日の入院でしたが、私の方も絶対安静だったので赤ちゃんの顔も見に行くことができず、出産の実感がわきませんでした。
3日間にもおよぶ戦いで、母子ともに疲れ切ってしまったようです。
まとめ
誘発分娩をやって良かったのか悪かったのか、私には今でも分かりません。
やらずにいたら赤ちゃんが大きくなりすぎて難産どころか母子ともに危険な状態になったかもしれないし、自然な陣痛でもっと楽に産めていたかもしれません。
私は待ちきれずフライングしてしまいましたが、わが子にとってはまだ産まれるタイミングではなかったのかもしれません。
誘発分娩をすれば必ず産まれるというわけではないし「やる」「やらない」どちらが正しいということはありません。やってみた結果がすべてなのです。
赤ちゃんの状態、お母さんの体質などさまざまなことが影響するからです。
なにはともあれ、誘発分娩、帝王切開…出産の仕方は人それぞれですが、赤ちゃんが元気で産まれお母さんも無事に出産を終えることができれば全て良しです。
誘発分娩を行う場合にはメリットやリスクを知ったうえで、臨機応変に対応出来るようにしたいですね。私の体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。