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ママテク(@mamateku)ライターのののかママです。
妊娠中一番つらかったこと、それはお酒が飲めないことでした。
妊娠前はほぼ毎日欠かさずにお酒を飲んでいた私、妊娠を気づいたきっかけは「お酒がまずい…」ということだったものの、つわりが落ち着いてくるとお酒が飲みたくて仕方ありませんでした。
とはいえ、お酒よりも何よりも大事なのは言うまでもなくお腹の子でしたから、飲みたいなと思っても一切お酒を飲むこともなく、洋酒を使ったお菓子類まで一切口にしない妊娠期間を過ごし、出産後も卒乳までの間は一度もお酒を飲むことはありませんでした。
きっと私と同じようにお酒を我慢している妊婦さんもたくさんいらっしゃると思うのですが、今回は妊娠中のお酒が胎児に与える影響や授乳中のお酒の影響、そして妊娠中に私が試したノンアルコール飲料についてご紹介したいと思います。
パッと読むための目次
飲酒が胎児に与える影響って?
飲酒の妊婦に与える影響…というと、実際に周りを見てみると、多種多様であるように思います。
私のイタリア人の友人などはお医者さんから「1日にワイン1杯までは良いと言われた」と言っていますし、「どうしても我慢できなくて一口だけ飲んでしまった…」とか「週に一度は飲んでいた」という知人もいれば、私のように一切絶っていた人もいます。
とはいえ、妊娠中の飲酒に関しては制限されていることは確かですね。
実際に医学的にどのような影響があるのでしょうか。少し調べてみました。
日本産婦人科学会の発表によると、飲酒が胎児に与える影響は流産・死産・先天性異常だそうです。
- 流産・死産の恐れ
妊娠5週から15週くらいの間は、赤ちゃんの臓器や脳などが出てくる大切な時期です。
そのため、その間にアルコールを大量に摂取してしまうと赤ちゃんが胎児性アルコール症候群になる可能性が高くなり、最悪の場合は流産や死産につながってしまう場合もあるようです。 - 先天性異常の恐れ
臓器や脳などが作られている時期の飲酒により、成長の遅延や脳障害、注意欠陥多動性障害などの発達障害を引き起こす場合もあるようです。
とはいえ、あくまでも飲酒による影響の「恐れ」ということにとどまり、まったく影響のない赤ちゃんもいれば、残念ながら上記のような影響が出てしまう赤ちゃんもいるようです。
また母体がどれだけアルコールを受け入れられるかなどの体質にも起因している場合もあるそうで、アルコールを飲むと必ず影響があるというものでもなければ、少量ならばOKと言い切れるものでもないようです。
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ちなみに、妊婦によるアルコール摂取の影響については、どんどん認識が変わってきており、アメリカやイギリス・イタリアを除いたヨーロッパ諸国では「完全に飲むべきでない」という方針に代わってきているそうです。
CNNの記事によると、
妊娠3カ月目までに飲酒した女性の子どもにそうした疾患や障害が生じる可能性は、飲酒しなかった女性の子どもに比べて12倍、妊娠6カ月目までは61倍、9カ月の妊娠期間を通じて飲酒した場合は65倍に高まる。
出典:CNN
とされています。
しかし、飲酒とその影響に関してはお母さんや赤ちゃんの体質による個体差も大きいため、まだまだ研究の段階だそうです。
おそらく、ほんの数パーセントであっても赤ちゃんへの影響があるならば容認するべきではないということだとは思います。
お母さんの飲酒がほんの数パーセントの可能性であっても赤ちゃんへ影響するかもしれない、ということはわかりますよね。
日本に比べて赤ちゃんや子どもの人権というものに関してはアメリカやヨーロッパは格段に進んでいます。
そのため、ほんの数パーセントであれ子どもの健康に影響のある可能性のあることを親がするべきでない、親が子どもの邪魔をするべきではない、という価値観も根強いです。
「飲酒が完全にダメ」という認識はそういう根底的な価値観が起因するのではないかなとも思いますが、日本よりはるかに厳しく制限されています。
また、これは私が妊娠に気づいたときに産婦人科の先生に聞いた話なのですが、妊娠超初期に関しては赤ちゃんの心臓や脳が作られる前のため、アルコールを摂取していたとしてもあまり影響はないそうです。
妊娠前は毎晩の晩酌は決して欠かすことのなかったので、すごく心配してしまいましたが、妊娠発覚後にきちんと気を付けていればそこまで気にすることはないとのことでした。
しかし、私の場合は「妊娠したかも?」と思い始めたきっかけがお酒でした。
普段なら間違いなく美味しいと感じる一日の終わりのビールがとっても不味く感じたのですよね。
根拠は全くないのですが、妊娠期間中、お腹の赤ちゃんから「お母さん、お酒止めてね」と言われているような気がしていました(笑)
どれくらいの飲酒量ならアウトなのか
先ほど調べた中で、「少量ならOKという認識もある」ということを述べました。
では、完全にアウトな量はどれくらいなのでしょうか?
私は心配性なので、妊娠中に少しでも赤ちゃんの体に影響のある可能性がある、ということを聞いてからはお酒が怖くて飲めませんでした。
しかし、私の周りには
- 一口飲んじゃった
- 週に1杯くらいは飲んでいた
- 記念日だからワイン飲んじゃった
など、結構お酒を楽しんでいた妊婦さんもいたようです。
調べてみると、具体的な一日の目安はアルコール量15mlくらい、ビールならば350ml缶一本、ワインならばグラス1杯くらいだそうです。
これくらいのアルコールを毎日少しずつ飲んでいるくらいならばお腹の赤ちゃんへの影響はとても低いとか。
妊娠中はあれもだめ、これもダメ、とただでさえストレスの溜まる時期ですから、これくらいの量ならいいよと許容するお医者さんが多いのも納得です。
とはいえ、具体的なアルコール量についてはお母さんそれぞれの体質に影響されるそうで、そのために「完全に安全な量」が定まっていないそうです。
例えば、妊娠前に毎日お酒を飲んでいて、酔うことさえなかった人の許容量と、普段全く飲まないほかのお母さんのアルコールの許容量は全然違いますよね。
それと同じことがお腹の赤ちゃんにも言えるということだそうです。
また、妊娠前はお酒にとても強かったとしても、妊娠をきっかけに体質が変わる可能性も大いにありますよね。
その場合は15ml以内だったとしても完全に安全であるとは言い切れないのです。

- ビール一杯くらいなら大丈夫だよ!
- 私も大丈夫だった!
それぞれの体質が違う以上、ほかの人にお酒をすすめることはしないほうが良いですし、自分が大丈夫だと思っているならば、病院の先生と相談の上、多少のアルコールをたしなんでも問題はないと思います。
ただし、お腹の赤ちゃんのアルコールへの耐性は外からは見ることが出来ないですし、一番確実な防御法はお酒を飲まないことなのではないかなと個人的には思います。
お酒を飲む・飲まないは個人の判断ですが、100%安全であるとは言い切れない、その責任の大きさもしっかり把握しておいたほうが良いと思います。
お酒好きの妊婦の悩み…お酒をどう断る?
お酒好きの妊婦の悩ましいところは、「お酒の断り方」。
まだ周りに妊娠のことを伝えていない時期にお酒の席に呼ばれるということも、働いているお母さんは特にあると思います。
私もお酒が大好きと妊娠前に豪語していただけあって、友達との飲み会はもちろん会社の接待や食事会に呼ばれることが大いにありました。
そして、そういった席でお酒を断ることがとっても難しいんですよね。
『普段は飲んでいるのに何で飲まないの?』という疑問を抱かれがちですし、ダイエットしていて…などという言い訳も『少しくらいいいじゃない』という風に言われがち。
とはいえ、お腹のお赤ちゃんのことを思えば多少であってもアルコールは体内に入れたくないのが本音です。
そこで私が妊娠中に取っていたお酒の断り方を紹介します。
①友達との飲み会は「夫方の法事」と偽り行かない。
- 明日は朝から義実家の法事があるから
- 親戚の集まりがあるから
と、「義実家」をお酒を断る理由に使わせてもらって飲み会などは断っていました。
共通の友達がいる場合もあるので、夫にもその旨を話し、その日の出来事はSNSなどにあげないように口裏を合わせました。
②体調不良を前面に出す
見た目で元気そうなので、病気…というのはあまり理由にならないような気もしたため、

そのほかにも、『頭が痛くて/歯が痛くて薬を飲んでしまったからアルコールは控えている』という言い訳もよく使いました。
③会社の飲み会では「この後運転しなきゃいけない」
会社の飲み会など、先に日程が決まっている飲み会では、『飲み会の後で実家に車を取りに行かなければいけない』などと運転するからアルコールは飲めない、という嘘をよく使いました。
これから運転する予定のある社員にアルコールを飲ませるということは会社の信用にも関わりますから、強要されることはありませんでした。
飲み会や接待に参加するときは、出来るだけ周りに気を遣わせないよう、ほかの人の飲み物を注文したり空いたお皿を片付けていくことで黒子に徹する場合もあれば、人一倍喋って食べて、お酒を飲んでいないことを周りに気を遣わせないように気を使うこともありました。
妊娠初期の食事会や飲み会については、妊娠前の浴びるようにお酒を飲んでいた時期を少し怨むくらい周りに気づかれないように気を遣うことに疲れてしまいました。
しかし、上記のような言い訳をうまく使い分けて、結局妊娠発覚後は一度もお酒を飲むことはありませんでした。
また、おそらく気休め程度の防御法かなとは思うのですが、飲み会の席ではなるべくエアコンの真下に座り、風上に座ることでたばこの煙からも逃げていました。
そして一番心強かったことは、直属の上司にだけは妊娠していることを安定期の前であってもきちんと伝えておいたことです。
上司の裁量で私が同席しなくてもいいように調整してもらったこともありました。
もちろん言わなければ気づいてはもらえませんから、妊娠を伝えた際にお酒は飲むことが出来ない旨もきちんと伝えました。
ノンアルコールドリンクの美味しさに目覚める
赤ちゃんに影響があるとは言っても、もともとお酒好きなママにとって、お酒を完全に我慢することはストレスにもなりますよね。
私も、妊娠してから暫くして、つわりも終わり、お酒を飲まない生活に少しずつストレスを感じるようになってきました。
妊娠中も仕事をしていましたし、仕事を頑張った後のお酒がとってもおいしかったので、それがない生活に少し物足りなさを感じていたのです。
そして、ちょうどそんな結婚記念日がありました。

普通のジュースより甘さも控えめですっきりしていて、アルコールがない物足りなさは若干あるものの、それでも雰囲気を味わうには十分でした。
お薦めのノンアルコール① スパークリングワイン
ノンアルコールという手があったか!と開眼したきっかけが、レストランで出されたノンアルコールのスパークリングワインです。
記念日にはやはり、スパークリングが合いますよね。
事前にレストランに妊娠中であることを伝えておいたこともあって、ソムリエの方がいくつか用意しておいてくれたうちの1本です。
また、記念日のディナーに関しては、このほかにもノンアルコールのカクテルなどもあって、とても楽しめました。
お薦めのノンアルコール② お肉料理にはやっぱり赤ワイン
我が家は夫もお酒が大好きなので、飲めない私の前で一人だけ飲むことに気が引けるのか、妊娠中は夫がノンアルコール飲料をよく買ってきてくれていました。
その中でもお薦めだったのが下記の赤ワインです。
ノンアルコールだな…というのはよくわかるのですが、ジュースとも違うので、ワインを飲んでいる気持ちにはなれました。
少し贅沢をしたいなという時にはお勧めです。
お薦めのノンアルコール③ 今でもたまに飲んでいるノンアルコールビール
ノンアルコール飲料に目覚めてから、色んなノンアルコールビールを試してみましたが、正直あまりおいしいとは思えなかったのが本音です。
また、甘味料などの添加物が入っているものも多く、出来るだけ赤ちゃんに影響のないものを摂取したかった私にとって、選択肢はとても狭いものでした。
そんな時に見つけたのがドイツのノンアルコールビールヴェリタスブロイです。
ビールよりは少し軽い味わいではあるものの、ノンアルコールのビールの中では一番本物のビールに味が近い気がしましたのでお薦めです。
妊娠中ではない今であっても、我が家ではたまにこのビールを買って楽しんでいます。
ノンアルコールのワインなどはほんの微量のアルコールが入っているものもあるようですが、こちらのビールに関してはアルコールが0.0%なのも安心ですよね。
お薦めのノンアルコール④ チューハイ系が飲みたいときは炭酸飲料
チューハイやサワーなどが飲みたいときによく飲んでいたのは、炭酸飲料です。
中でも砂糖などをあまり使っておらず、果物と炭酸だけでできているようなものは特にお勧めです。
私がよく飲んでいたのは、アップルタイザーやシャイニーのスパークリングアップルジュースです。
両方とも添加物が入っていなくて、果汁だけで作られているので、ほかの炭酸飲料よりお薦めです。
うちの娘は秋生まれだったため、妊娠中に夏を越えなければならず、しゅわしゅわした炭酸飲料を飲みたいという欲求にかられることが結構ありました。
しかし、どちらも普通のソフトドリンクより若干高めだったので、もったいないという自制心が沸いて、ほかのソフトドリンクよりがぶ飲みすることがなかったことも妊娠中の体重制限にプラスであったようにも思います。
まとめ
私が禁酒したのは、妊娠が発覚してから卒乳をするまでの2年半位でした。
出産後も、授乳する時間を調整すればお酒を飲めることは知っていましたが、常に睡眠不足でいつも眠たかったため、私が飲酒して「深い眠りについている間に娘に何かあったら一生後悔する」と思って、結局1滴もお酒を飲むことは出来ませんでした。
それでもお酒が大好きなので、潜在的には、ずっと「お酒飲みたい」と思っていましたし実際に言葉にすることもよくありましたが、それでも妊娠したからこそノンアルコール飲料の美味しさにも目覚め、自分が好きだと思えるものを探す楽しみでもあったと思います。
何よりもお酒をやめたことでダイエットにもなって体にとてもよかったです。
妊娠・出産・授乳期間を終えて、娘も3歳に成長した今となってはまたお酒を楽しむ余裕も出てきて、やめた時期があるからこそ改めてお酒が美味しいと思えるんだろうなとも思っています。
現在妊娠中・授乳中でお酒が飲めない、好きなことが出来ないと思っているお母さんもたくさんいらっしゃるとは思いますが、一生続くことではないので、今だけちょっと我慢して、またいつか思う存分楽しんでください。