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ママテク(@mamateku)ライターのののかママです。
最近報道されることが多い、子どもが事故に巻き込まれるニュースや虐待の悲しいニュース。
そんなニュースを見るたびに、私以上に怒っている人が我が家にいます。
それは、ついこの間までそれほど子どもが好きでも嫌いでもなかった私の夫です。
子どもが出来る前には、どこか遠くの出来事だったこのようなニュース。
今では子どもが生まれたことで現実味を帯びて、心に突き刺さるそうです。
言うまでもなく、子どもが出来てから私の生活や考え方は大きく変わりました。
しかし、それ以上に子どもという存在によって考え方や価値観が変わったのは私よりも夫のほうかもしれません。
もともと一人っ子で「誰かに何かをしてもらう」ことが普通。
「誰かのために何かをする」という点では、マイペース過ぎて「気が利かない」タイプだった私の夫。
子どもが出来てからは自分が子どもに何かをするということが増え、子どもを守る、子どもに愛情を注ぐということが生活の中に加わりました。
そして今や「〇〇さん(夫)は本当にイクメンね」と私の親戚に言われるくらい、娘中心の生活を送っている夫です。
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しかし、夫はそういう素質があったとは思えないくらいに、私が娘を出産した直後は子育てには消極的でした。
今になって振り返ってみれば、消極的というより子育てへの関わり方が分からなかった、といったほうが正しいのかと思いますが、娘が生まれたばかりの当時は何かあるごとに私の地雷を踏んでいたような気がします。
今回はそんな夫がこの4年でどう変わっていったか、イクメンに代わっていった経緯など我が家流のイクメン夫の育て方をご紹介したいと思います。
パッと読むための目次
そもそもイクメンって?
現在となってはすっかり市民権を得ているイクメンという言葉ですが、実際の所はどういった人のことを言うのでしょうか。
調べてみたところ、イクメンとは”イケメン”という言葉から派生した言葉で、「子育てに積極的に関与する夫のこと」と認識されているようです。
イクメンが増えることにより、女性の社会進出を進め、家族や子どもたちの可能性を広げることにもつながることから、政府でもイクメンプロジェクトというものを設立しているのだそうです。
子育てにおける制度の改革や、仕事と子育ての両立支援を掲げて、男性の育児への参加を推奨しています。
しかし、この言葉を調べてみて思ったのですが、我が家の夫の場合は、今や子育てが生活の一部と認識されてはいるものの、正直なところもともとが「積極的」だったかどうかというとそうでもないような気がします。
また育休や時短勤務などは取ってもらっていないので、子育ての比率で言えば私が6で夫が4くらいというのが現状でしょうか。
とは言え、最初のころは98%:2%くらいだったと思えば、現状はかなり助かっているのは事実。
全然使い物にならなかった出産直後の夫
今や完全に私や娘の生活に欠かせない夫の存在ですが、娘が生まれた直後は、正直なところ産後クライシスを迎えるのではないかと思うくらい、夫に対してイライラしました。
よく「妊娠中と産前産後の怨みは一生記憶に残る」と言いますが、当時の夫の言動の一つ一つは私の怒りスイッチを押し、4年たった今でも色濃く残っていたりもします。
自分でも「執念深いな」とは思うのですが…。
例えば、こんなことがありました。
朝からずっと抱っこしていないと泣き止まない娘のお世話に追われ、一日中飲まず食わず…。
疲労困憊していたところに、仕事から帰って開口一番
など、当時のことって自分のイラっとした気持ちも含めて、いまだに覚えていたりもします。
出産直後の、ただでさえ情緒不安定な時に
「足は2本しかないのによくこんなにたくさんの地雷を踏めるな…」と当時は思っていたものの、現在になって当時を振り返ってみると、夫はまだパパになりきれていなかったのだろうなぁと思います。
女性であれば妊娠して、お腹の中の子の存在を感じていくほどに母親になる気持ちも育っていきます。
それに対して男性はある日突然自分の子どもが生まれ、子どもと一緒にパパとして成長していくと考えたほうが正しいのかもしれません。
どうして今になって私がそう思えるようになったかというと、最近の夫に対しては娘を100%任せることが出来る現実が今ここにあるからだと思います。
もしも今出産直後で旦那さんにイライラしている方がいらっしゃるとしたら、まだまだ軌道修正の余地はありますので、焦らずにどんと構えてみてください。
我が家の全く使い物にならなかった夫でさえ、4年たった今では絶対に欠かすことのない戦力になっています。
夫がイクメンに変わっていったきっかけ
「今夫には100%の信頼を持って娘のことを任せることが出来る」と先ほどお伝えしました。
全く使い物にならなかった夫が4年をかけてどのように変わっていったか、そのきっかけと思われることをご紹介したいと思います。
①娘がパパっこになるように仕向けた
産後「夫に対してイライラしてしまう」と相談すると、先輩ママから「子どもはパパっこのほうが楽だよ」というアドバイスをもらいました。
子どもはママの言うことに影響を受けることが多いから、ママの言葉を信じてしまう。
ママがパパのことをけなしたり、パパに対して怒っていると、そういう思考が植え付けられてしまってパパっこにはならない。
パパっこにならないと結果的にママの仕事が増えてしまう、ということでした。
その話を聞いてから、私は意識を変えて、娘がパパっこになるように策を練り始めました。
策を練ると言ってもとても簡単なことで、よっぽどのことがない限り「叱るのはママ」「なだめるのはパパ」と叱るときの役割を決めたこと。
そして、家の中での仕事分担を、私が家事・夫が子どもの世話と大きく分けたことです。
正直なところでは、夫にはもっと家事をやってほしい気持ちがあるものの、やり方はとっても下手。
そしてその下手さが時として夫婦間の喧嘩の火種になるため、現状では夫には娘の世話のみに集中してもらうようにしています。
例えば家に帰ってから、私が料理をして、その間に夫が娘をお風呂に入れる。
私が洗濯や食器を洗っている間に夫が娘を寝かしつける。
といった部分での役割分担が多いのですが、パパが娘に関わる時間が増えていくほどに娘はパパっこになっていっているように思います。
娘に「パパやって!」「パパがいい!」と、パパとしての役割を求められるほどに、夫は気づくと「パパ」になっていっているように思いますし、私自身も娘に関することは、だんだんと夫に頼れる部分が増えてきているように思います。
とはいえ、毎日の送り迎えや保育園に関わることなどは私がメインで対応しているので、娘がパパっこだからと言えママっこでないということもなく、現時点のバランスはとても良いです。
また、娘がパパっこになっていくほどに、我が家では小さな変化がいくつかありました。
本当に些細なことなのですが、例えば一つ目は外食時の座席です。
それまではいつでも私の隣に座っていた娘ですが、ある時から自然と外食時の座席は必ずパパの隣に座るようになりました。
食事を取り分けたり、こぼした時に拭いたりという対応をすべて夫がやってくれるようになったため、私はゆっくりと外食を楽しめるようになりました。
また、二つ目は私がゆっくりできる時間が増えてきたことです。
私は夜寝る前に食器を洗ったり、洗濯をしたりするのですが、その間、夫が娘を寝かしつけてくれています。
食器を洗い終えた後に、私はゆっくりとテレビを見たり本を読んだり、お茶を飲んだりする時間がほんの少しですが持てるのです。
こういう時間って意外と大事で、この時間があるからこそ夫に優しくできている気もします。
②夫と同等・時にはそれ以上に稼ぐ
ずばり私と夫の年収ですが、お互い完全に把握をしていないものの、大体同じくらいか、時としては私のほうが多い年もあるように思います。
通勤時間が長い分、私は娘の迎えのために時短勤務・残業はあまりしない方針で働いているものの、大体勤務時間も夫と同じくらいです。
私はこれも夫がイクメンに育ってきた要因の一つであるように思っています。
私が子どもを持ち、職場に復帰するにあたってどうしても譲れなかったのは「私の仕事の量を、夫と大体同等に保ちたい」ということでした。
専業主婦だったり、仮に私の勤務時間が夫のそれより大幅に少なかったりとなると「勤務時間が少ないほうが子どもの世話をするべき」というような空気になりそうなのが嫌だったのです。
- 仕事復帰するからには一定の勤務時間と年収を保ちたい
- 保育料を払っても家計にメリットがあるような働き方をしたい
ということを仕事復帰の際に夫に強く訴えました。
そして実際に復帰してからも
- 必要な時には残業をする
- 必要があれば出張もする
と、「子どもがいるから思うように仕事が出来ない」ということはなるべくないように、必要な時は夫に全面的に協力してもらっています。
そしてこの方法、かなり強引な方法のようにも思うのですが、私が仕事中に二人で過ごす時間によって、夫と娘の絆がぐんと強くなっているようにも思うのです。
例えば、残業で帰りが遅くなったり、泊まりがけの仕事があったりすれば、嫌が応でも夫が娘の世話と家事をしなければならなくなります。
娘と二人きりで向き合う時間が、夫の子どもへの愛情を育て、夫の子育てにおいての自信になっているようにも思うのです。
子どもが生まれて、初めて目の当たりにする赤ちゃんの娘に対して「どう接したらよいかわからない」状態だった夫ですが、子育ては実体験でしか経験値をあげることが出来ません。
頼る私がいない、娘と二人きりの時間が強制的に増えることで、少しずつ子供との向き合い方を学び、パパとしての経験値が少しずつ上がっていっているように思います。
私の仕事中には今娘が何をしているのか、逐一報告LINEが入ります。
出張から帰ったときには、今日娘と何をしたか、何を食べたか、機関銃トークが始まって、娘のことを語る夫の姿はとても楽しそうです。
きっと娘が可愛いということもあるのですが、何かをやり遂げた達成感も強いのではないかなぁと思います。
また、私が夫と同等に働くことにはその他のメリットもあって、それは「お互い同じ立場」であるということも大きいと思います。
我が家では私が仕事復帰して以降、「疲れているから子どもに構いきれない」だとか「私だけがやっている」という気持ちを言葉にしてしまうことはタブーです。
お互いが同じだけ働き、家計を稼ぎ、家での役割を分担することで「疲れているときこそお互い様」という意識が夫の中にもあるように思います。
例えば、月末などで夫自身が忙しく疲れているときは「自分だけが疲れている」という意識ではなくて、
月末あけの土日の朝は、早起きした娘の相手をしてくれていて、私だけがベッドで寝ている…などという日もしょっちゅうです。
③感謝の気持ちを忘れない
娘が生まれたばかりのころ、それは夫が全然使えなかったころの話ですが、私は自分のことを女優なんじゃないかと錯覚してしまったことが多々ありました。
なぜかと言うと、ほんの些細なことでも感謝の気持ちを大げさに伝え、私の思うような出来ではなくても褒めちぎっていたからです。
当時は夫を育てなければいけないというある種の使命感から、「ありがとう」「助かる」「優しいね」この3つの言葉を何度も何度も使いまわし、どんなにイラっとした時もこの言葉を唱えることで自己暗示をかけていたように思います。
しかし、言葉って不思議なもので、最初は心がこもっていなくても、何度も言っているうちに脳が感謝することを探し始めるのか、時間がたつにつれて本当に気持ちを込めてありがとうと言えるようになっていくものなんですよね。
夫のことを「使えない」と思っていた当時は、私の視野も狭くて、慣れない子育てにいっぱいいっぱい。
その裏側で実は夫がやってくれていたことに対して気づかない、見落としていた部分も多かったな…と、今振り返ると私自身も反省するべき点がたくさんあったように思います。
人それぞれ許容量が違う中で、私にできることすべてが夫にできるとは限りません。
妊娠期間から先に母性が育っていた私と、子どもが生まれてから少しずつ父性に目覚めていっている夫とでは、子どもへの対応力に差が出てしまっているのは仕方のないことです。
夫にやってもらったことに感謝をすることで、夫の行動の裏にある「どう接したらいいのかわからない」という気持ちに寄り添う大切さにも気づきましたし、その分からない気持ちに寄り添って一緒にやってみる・子育てに巻き込んでいく術を私自身も少しずつ学んでいるように思います。
④周りの印象を固める・形から入るのも大事
また、夫が変わり始めたころから、私の両親や義両親、共通の友人たちに夫を褒めちぎって伝えるようにもなりました。
他人に対して夫を褒めちぎることで、まず周りの夫に対する意識を固め、間接的にも「俺はイクメン」という意識を夫自身に植え付けるようにしました。
すると不思議なのですが、「俺は育児に積極的に参加しているほうだと思う」だとか、「親戚からイクメンだと思われている」といった、夫自身が感じる「イクメン」に近い言動をしてくれるようになってきたと思います。
自分がイクメンだと少しでも意識しだすと、他のイクメンの言動への共感も生まれるようで、イクメン芸能人に好感を持つようになったり、知り合いや夫の好きなイクメン俳優が使っている子育てグッズを知るとそれを使いたがったりもし始めました。
こういった場合でそのグッズを「欲しい」と言われたときは、よっぽどのことがない限りは前向きに購入を検討するようにもしています。
ちなみに最近では、電動自転車を購入したら、休みのたびに娘を後ろに乗せてあちこち出かけるようになりました。
娘と夫が自転車で公園に行っている間には、私は家のことが出来るので大助かりです。
男性は特に「形から入る」ことが好きな人もいるようなので、電化製品や便利グッズ等を駆使して「使ってみなよ?」と育児や家事に巻き込んでいくことも一つの方法かもしれませんね。
まとめ
最初からイクメンになれる人もほんの一部居るかもしれませんが、ほとんどの場合は子どもと一緒に育っていくのではないかなぁと思います。
出産直後、自分自身も子育てに不慣れな中で、即戦力として期待していた夫にその度量が少ないと気づいた時のショックはとても大きなものでした。
しかし私自身も夫のその時の「どうしたら良いかわからない」という状態に寄り添う努力が足りなかったように思います。
夫を変えたいのならば「まず自分から」なのかもしれません。
我が家の夫のように、子どもに全く興味がなかったのに、自分が父親になるにつれ他の子どもたちのニュースに胸を痛めるくらい父性が育っていく例もあります。
出来ないことにピリピリせずに、「夫の成長を見守る」「イクメンに育ててやる」くらいの気持ちでどんと構え温かく見守っていきたいですよね。