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ママテク(@mamateku)ライターのチコリーヌです。
待ち望んだ赤ちゃん。10か月の大変な妊娠期間を過ごし、命がけの出産を乗り越えての赤ちゃんとの対面。本当に感動的ですよね。
そして、これから始まる可愛い赤ちゃんとの楽しい生活!
妊娠中は、出産がゴールのように思っていました。でも、出産から数日で知らされる過酷な現実…。
赤ちゃんとの生活ってこんなに大変なの!?産後の理想と現実、まとめてみました。
パッと読むための目次
産後の理想と現実その1.母乳って勝手に出るんじゃないの?
産後、いちばん最初にビックリしたのは、なんといっても母乳です!
母乳って赤ちゃんが吸ったら自動的にでるものだと思ってました。
だって、テレビとかで見る赤ちゃんって、幸せそうな顔してごくごくオッパイ飲んで、すやすや寝てるじゃないですか!
まさか、母乳でそこまで苦労するなんて思いもしませんでした。
赤ちゃんって最初はおっぱい吸えないの?
産後1日目、助産師さん指導で母乳をあげるのですが、まずうまくオッパイをくわえさせられない!
ふにゃふにゃの赤ちゃんをあっち向けたりこっち向けたり…。もうそれだけでクタクタ…。
さらに助産師さんが絞ってくれた私の母乳を見て衝撃!
「え?これだけ?」ほんとに舐めるぐらいの量…。
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産後二日目も三日目も母乳の量は大して増えずで、ミルクを足してもらいました。
母乳が出ないといいママになれない…
そして、私が出産した病院は、完全母乳推進。
部屋には母乳がいかに優れているかのパンフレット、DVD。
長女はあまり寝ない赤ちゃんだったので、入院中は20分ごとにオッパイをくわえさせて、搾乳しての繰り返し…。それでも出ない私の母乳…。
もう入院生活は完全に「母乳合宿」状態です。
産後のマタニティブルーも加わって、


乳頭混乱?
結局、退院後もなかなか増えない母乳。
それでも頻回授乳するよう指導されていたので、1日12回ぐらい授乳して、そのたびにミルクも足して…。
2ヶ月ぐらいになると、赤ちゃんが乳頭混乱を起こすようになりました。
哺乳瓶からは飲んでくれるけれど、オッパイからはのんでくれない!
わたしのオッパイは、いわゆる差し乳。赤ちゃんが吸いはじめてしばらくしないと、母乳が湧いてこないんです。
そのため、すぐにごくごく飲める哺乳瓶が飲みやすくなってしまったみたいです。
哺乳瓶から美味しそうに飲む姿を、悲しい気持ちで見つめていたのを覚えています。
それでも、完全母乳が諦めきれなかった私は、哺乳瓶をいろいろ試し、なんとか乳頭混乱を乗り越えました。そのとき役に立ったのがコチラ。
哺乳瓶のニップルとしては、かなり吸いづらいみたいで、母乳に近い感覚になるみたいです。ピジョン母乳実感の哺乳瓶にも使えます。
生後4ヶ月「やっと完母になった!」
生後4ヶ月のころ、苦労のかいがあって完全母乳になりました。
いろいろやりましたが、結局、長女が成長して吸う力がついてきたことで、母乳が出るようになってきたようです。
やはり、母乳にこだわりたければ、諦めずに一日に何度も吸わせることが大事なんだと思います。
今、振り返って思うこと
頑張ってよかったなと思う反面、そこまで完母にこだわらなくてもよかったかなと思います。
振り返ると、明らかに母乳にこだわることで私は疲れ果てていたし、次女と三女は気にせずミルクを足していましたが、結局同じぐらいに完母になりました。
次女、三女は人に預けることもできるように、むしろ完母になっても哺乳瓶を忘れないように少量はミルクをあげていました。
あの当時は母乳かどうかが、子どもの人生を左右するかのような問題に感じていました。
でも長女が小学生になった今、母乳かミルクかなんて、オムツがパンパースかメリーズかぐらいの違いだったなぁと思います(笑)
それに、私は母乳が出なくて悩んでいましたが、母乳が出過ぎる人にもいろいろ深刻な悩みがあるものです。
母乳が赤ちゃんに良いのは間違いありません。
オッパイをあげるのも、何よりのスキンシップでしょう。
でも、もし母乳が出ないことで追い詰められて、ママの笑顔がなくなるくらいであれば、少しこだわりを横に置いてみることをオススメします。
ミルクだって愛情は十分伝わるし、ちゃんと健康に育ちますよ!
産後の理想と現実その2.赤ちゃんって、飲んで寝てるだけじゃないの!?
母乳以外にビックリしたのが、赤ちゃんが簡単に寝ないということ!
赤ちゃんって、オッパイを飲んだら勝手に寝るんだと思ってました。
恐るべし!背中スイッチ!
出産するまで、赤ちゃんの背中にスイッチがあるなんて知らなかった…。
もちろん個人差で、よく寝る赤ちゃんもいますよね。
でも、うちの長女の背中スイッチはかなりの高感度!少しの刺激でも感知して作動します!
もうセコムかなんかに売り込みたいぐらい…。
抱っこゆらゆらで寝たと思っても、ベッドにおろすと「ふぇ~ん!」起きる…。
とにかく抱っこしてないと寝ない!これには生後8ヶ月近くまで悩まされました…。
ひたすら抱っこしていた新生児期
昼も夜も抱っこでないと寝てくれない長女。
もう新生児期は頻回の授乳と抱っこで、腕と肩がパンパンになりました。
夜も抱っこでないと寝ないので、座って壁にもたれて長女を抱っこしたまま寝る。
とても熟睡はできません。もうフラフラでした。

それでも里帰りをしていたので、食事やトイレ、お風呂の間は家族に長女をまかせて、睡眠以外は人間らしい生活ができていました。
里帰り終了後も背中スイッチは絶好調!
1ヶ月健診が終わり、自宅に帰った後も長女の背中スイッチは発動しまくり!
自宅では家事もしなくてはいけないし、昼間は私の代わりに抱っこしてくれる人はいません。
当然、ある程度は泣いてもベッドに寝かせておくのですが、ほっておくと本当にずーっと泣いている…。
泣き疲れて眠るかと様子を見ても、ウトウトしたかと思うとすぐに「ふぇーん!」
もう、泣き声を聞きながら何かをするのも落ち着かないし、抱っこしていると何にもできないしで、かなりストレスがたまりました。
で、このとき活躍したアイテムがベビービョルンの抱っこ紐!
首がすわってなくても縦抱っこできる抱っこ紐です。
両手が使えるので、この抱っこ紐に長女を入れて家事をしてました。
「寝る」って難しいのね…
結局、長女の背中スイッチは生後3ヶ月を過ぎると夜には作動しなくなりました。
それでも、昼はやはりベッドでは寝てくれず、1歳近くまで抱っこでお昼寝してました。
次女と三女はそれなりに寝てくれる赤ちゃんだったので、やはり個人差があるんだと思います。
でも、三人とも「寝る」のは下手なほうでした。
1歳すぎても、寝る前と起きた時はよくぐずってました。


そんな長女も、小学生の今では「のび太くん」並みに3秒で眠りに入ります!そして朝までまず起きません!
寝ない赤ちゃんのママさん、本当に大変だと思います。ママも睡眠不足になりますよね。
睡眠不足になると、体力的にもしんどいし、気持ちにも余裕がなくなります。
ときどき、パパやばぁばに協力してもらって、まとめて睡眠時間をとってくださいね!
産後の理想と現実その3.なんで泣いているのか分からない…
赤ちゃんは泣くのは当たり前といえば当たり前。でも、なんで泣いてるのかわからない!
ママになったら、なんで泣いてるかぐらいわかるものと思ってましたが、そんなことはありません!
泣く赤ちゃんは本当によく泣きます。
長女はよく泣く赤ちゃんでしたが、なんであんなに泣いていたのか、いまだに謎です…
当時は

泣いたら抱っこ?
出産した病院は母乳推進に加えて、抱っこ推進の病院でした。
赤ちゃんは待たせたらいけない、泣いたら抱っこしてあげなくてはいけないという指導。
「生後1ヶ月までは泣いているのを1分以上放置してはいけない」とも言われました。
3人の新生児期を経験した今では「いやいや無理でしょ!」と突っ込めますが、一人目の出産ではまだまだ素直だった私。
病院の指導に従ってできるだけ泣かせないよう抱っこしていました。
恐怖の夕方。黄昏泣き。
オッパイをあげても、オムツを替えても、温度に気を付けても抱っこしても泣く。
いわゆる「黄昏泣き」にも悩まされました。
ほんとに夕方になると、泣き続ける我が子…。ひたすら抱っこしてあやすだけの時間…。
そういう時期だとわかっていても、目の前でずーっと泣かれるのはやっぱりキツイ。
夕方がくるのが憂鬱で、ただただ無心で抱っこしていました。
今、振り返って思うこと
とくに長女のときは、泣かせたらいけないと思っていたので、けっこう精神的にしんどかったなぁと思います。
なんとなく、泣き止ませてあげられないのは、自分がママとしてちゃんとわかってあげられないからだと思っていたのかもしれません。
でも、わからないものはわからない。ママと赤ちゃんは以心伝心…そんなの幻想です(笑)
赤ちゃんにだって、ただ泣きたいときがあるのかもしれない。
妖精が見えてるとか、前世を思い出してるとか、絶対思いつかないようなスピリチュアルな理由かもしれない。
いろいろチェックしてみて体の不調でないなら、赤ちゃんが泣いていても大丈夫。
泣き続ける赤ちゃんを抱っこしてあやし続けるのは、体力的にもですが、気分的にもしんどいもの。
疲れてきたら、5分ぐらいは泣いていてもベッドや布団におろして休憩してくださいね。お茶を飲んだり、深呼吸したり…。
時々気持ちをリフレッシュしてから、また赤ちゃんに向き合ってあげてください。
三女のときなんて、泣いていても忙しくて、けっこうほったらかしでした。
「泣き声がきこえているから、生きてるから大丈夫!」ぐらいな勢いで…。
まぁ、そこまでほったらかしはよくないと思いますが、そんな三女でも発達にも問題なく育ってます。
産後の理想と現実その4.キラキラママは幻想だった!
赤ちゃんがいてもオシャレで、おうちもキレイに片付いて、赤ちゃんとカフェに行ったりするキラキラしたママ。
いやいや、無理です…。少なくとも私には無理でした…。
オシャレ?それって美味しいの?
産後は「オシャレってなんでしたっけ?」っていうぐらい、オシャレとは縁遠い生活。
授乳しやすい、よだれや吐き戻されても洗濯しやすいが洋服選びの基準!
頻回授乳で首回りの伸びたユニクロのブラトップに授乳服、産後のお腹でも入るマタニティボトム。
家事と赤ちゃんのお世話に追われ、お肌のお手入れをする時間も、まともにお化粧をする時間もない。気力もない。
出かけるときには、マスクと帽子は必須アイテム!(もちろん風邪じゃないですよ)
もう全身ヨレヨレでした。
赤ちゃんとおでかけ…やっぱり大変!
赤ちゃんと家の中にこもりきり。
たまにはカフェでお茶したり、ゆっくりショッピングしたい!
そう思っても、赤ちゃんとのお出かけは意外とハードルが高いんです。
まず荷物が多い!オムツにお尻ふき、ミルクやタオル、いろいろ想定したらどんどん増えちゃう荷物…その準備だけで疲れます。
さらに定番なのが、出かける直前のウンチ!抱っこ紐に入れたとたんの吐き戻し!
もう出かける前からテンションが下がります…。
その上、電車でもカフェでもショッピングでも、泣きやまなかったら気になって落ち着かない。
とくに一人目のときは、もう色々考えるだけで疲れてしまって、近所のスーパーぐらいしか出かけていませんでした。
二人目を妊娠し振り出しに戻る…
私が自分のヨレヨレさに危機感を抱き、これではいけない!と思う余裕が出てきたのは、子どもが1歳を過ぎた頃。
ようやく身だしなみに気をつかい、お出かけも楽しくなってきた矢先に二人目を妊娠しました。
そして、またやってくる悪阻…。またヨレヨレに戻る。
私はこれを三人目まで繰り返し、なんだかんだで数年間ヨレヨレママでした(笑)
キラキラママは素敵だけど、無理しすぎない!
雑誌にでてくるようなキラキラママって、よっぽどお金があるか、サポートしてくれる人が近くにいるか、とんでもなくバイタリティあふれる人なんじゃないかと思います。
多分、産後ヨレヨレママは少なくない…はず!
赤ちゃんのお世話と家事を両立させるのは、手抜きをしても大変なんです。
それぞれの体力や産後の状態、赤ちゃんの個性によっても大変さは違います。
他人と比べずに、自分が自然で、居心地よく暮らせることを優先してくださいね。
こんなはずじゃなかった…と思っているママさんへ
産後の子育て、本当に大変ですよね。
「思い描いていた理想と全然違う…」「こんなはずじゃなかった…」
そんなふうに感じているママさんもいると思います。
少なくとも、長女のときの私はそうでした。
出産による体のダメージって、どんな分娩方法でも相当なものですよ。
そんなボロボロの体の人が、身を削って母乳を与え、睡眠もままならないまま赤ちゃんのお世話をするんです。
まして、一人目の赤ちゃんでは、うまくできないことがあるのも当たり前!
理想通りにいかないことだらけです。でも、それはママのせいではありません。
もともと、うまくいかなくて当然なくらい大変なことなんです。
家事も育児も、完璧を求めたらキリがありません。どこかで手抜きや息抜きをすることは必要なことです。
今、頑張っている自分を褒めてあげましょう!
育児は長距離走!
育児は、これから十数年続くもの。ママも出産したからといって、すぐに完璧なママになれるものではありません。
子どもと一緒にママとして成長していくんです。
そして、長距離走ではありますが、子どもは少しずつ確実に成長していきます。
睡眠がとれなくてフラフラなのも、母乳のことで悩むのも、今の数か月。
数か月先、数年先には別の悩みが出てきます…。外野のいろいろな声も聞こえてきます。
負担になる情報は、華麗にスル―しましょう。
育児はほどほどが大事。命にかかわることや、取り返しのつかないようなことでなければ、「まぁいっか」と思えると楽になりますよ。
産後のママさん、みんな本当にお疲れ様です!本当に頑張っていますよね!
長女を出産後の私、いまから考えたら頑張りすぎてたなーと思います。
でも、その時は一生懸命だった自分。肩の力を抜けと言っても、できなかっただろうと思います。
だから、あの頃の自分に「よくやっているね。」と声をかけてあげたい。今、大変な時期を過ごしているママさん、赤ちゃんが元気に育っているだけで120点満点です。
理想通りにはいかないかもしれないけれど、自分のことを褒めてあげて、たまには自分にごほうびをあげてくださいね!
私には子育てする資格なんてないんだ…