チコリーヌ
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ママテク(@mamateku)ライターのチコリーヌです。
可愛い我が子の成長を見るのは、とっても幸せなもの。
でも、育児ってほんっとうに疲れませんか?
自分が子育てをするまで、人間を育てるのがこんなに大変だとは思いもしませんでした。
いまや精神的にも肉体的にも、ぜ~んぶ子どもに吸い取られてカッスカスの状態…。
それでも、子どもにとって「いいお母さんでいたい」「ちゃんと育ててあげたい」とママは頑張っちゃいますよね。
そして、頑張りすぎて疲れちゃったり、考えすぎて子どもにどう接してあげるのがいいのかわからなくなることはありませんか?
今日の記事は、育児の迷宮に迷い込んじゃったママさんに贈る「ゆる親のススメ」です!
パッと読むための目次
どうして育児迷子になっちゃうのか
たかが育児、されど育児…。
ママには悩みはつきません。私もそうです。
私は心配症で、自分でいうのもなんですが、たぶん責任感の強いタイプ。
最初から最後まで、自分の仕事は自分できっちりやらないと気が済まない。
ちゃんとした人みたいに聞こえますが、こういう私みたいなタイプは育児迷子になりやすい…。
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会社にもいませんか?
一人で仕事を抱え込んで、「大変、大変!」って言ってる人。
自分のキャパを超えているのに、人に任せられない人。
三人目にしてようやく目が覚めましたが、育児でこれはオススメできません。
- 相手が大人の常識の通用しない、子どもだから
- 育児は24時間休みなしだから
- 世の中は、育児は成功して当たり前みたいな風潮があるから
- 育児にマニュアルや正解はないから
考えてみてください。
イヤイヤ期みたいな大人相手に仕事できます?
チンピラかクレーマーですよ。それを24時間、365日休みなし。
その上、そのミッションは成功して当たり前。
失敗しそうに見えたら、全部ママの責任にされがち。
そもそもマニュアルも正解もないのに、成功かどうかわかるはずもない。
そして、そして、そんな仕事なのに、その対象が一番愛する我が子っていうね…。
どうしても失敗したくないって思っちゃうっていうね…。
もういろいろ矛盾だらけなわけなんです。
そんな仕事、一人で抱え込んで、真面目に取り組みすぎたら、大変ですよ~。
そりゃ迷子にもなっちゃいます。
自分では自覚はなかったんですが、今振り返るとわかります。
もう、考え方が育児ノイローゼや育児鬱、燃えつき症候群まっしぐらですね。
ゆる親のススメ~その1「理想の育児はほどほどに!」
みなさん、理想のお母さん像ってありますか?私にはあります。
いつもニコニコして、子どものことを全て受け入れる広~い海みたいな心のお母さん。
でも現実はですね…私の心の広さはそこらへんの水たまり程度ですよ。
そう、理想の子育ては幻想なんです!
幻想ってのは言い過ぎですかね(笑)
ただ、理想はあくまで”理想”なんだと思っておきましょう。
そうしないと自分で自分の首を絞めるようなもんですよ。
もう、最近の子育てマニュアル的な情報、すごくないですか?
赤ちゃんには「母乳育児」「抱っこ推奨」「手作り離乳食」的なもの。
幼児には「子育ては待つのが大事」「怒らない育児」「子どもの意見を尊重しましょう」的なもの。
本屋さんにもネットにも、あふれかえっています。
その通りにしないと、将来子どもが大変なことになるような気がしてきちゃうぐらいです。
そしてそれができないママは、駄目親の烙印を押されてる気分にすらなってしまう。
理想の対応…わかりますよ、とってもよくわかります。
でも、でもですよ!
産後ふらふらの体に、寝ない泣き止まない赤ちゃん。
母乳拒否や離乳食拒否の赤ちゃん。
何やったって泣き止まないときもありますよね。
市販だろうが手作りだろうが、食べないものは食べませんよね。
イヤイヤ期で、さらに下の子が産まれて赤ちゃん返りしちゃったりしてる2歳児!
意見や気持ちを尊重して、怒らないで諭して、待つ…完璧にはできませんって!
スーパーに行くだけで2時間仕事。
大人にとって面白くない遊びはエンドレス。
そんなことしてたらママのメンタルがもちません(笑)
一日の家事も終わりません。
予定通りに物事が進まないとか、我慢して子どもに合わせるって、すっごいストレスです。
もちろん、理想的な対応ができる方がいいと思います。
ただ、その理想の対応は、ママの気持ちや時間の余裕があってこそできるもの。
「理想の対応がしてあげられない」などと、落ち込んだりしなくていいんですよ。
ますますママの気持ちに余裕がなくなるだけですから。
むしろ少しでもできたら、
ママに余裕ができるように、家事を手抜きしたり、手伝ってもらえる人がいるなら手伝ってもらいましょう!
ちなみに、うちの末っ子はマニュアルからは程遠い育児で育てられました。
赤ちゃん時代は泣かせっぱなし、スマホで調べものしながら授乳、ミルクと混合、離乳食ほぼほぼレトルトでした。
幼児期(今もです)は、泣こうがわめこうが「はい、いくよ~」で連れまわされ、しつこいときには私と姉二人に「うるさい!」と怒られてます。
もちろん、積極的にそんな育児をしてるわけではないんですよ。
できるなら穏やかに育ててあげたいし、もっと気持ちを聞いてあげたい。
でも三姉妹の末っ子ともなると、諸事情でそうなっちゃうんです(精一杯の言い訳…)
で、その結果どうなっているか…。
末っ子は三姉妹イチの要領の良さ、根拠のない謎の自信、かなりの社会スキルを獲得しております。
少なくとも、世間でよく言われるサイレントベビーや自己肯定感の低さはなさそうです。
末っ子の個性そのままにスクスク育っております。
ゆる親のススメ~その2「外野の声には鈍感に!」
子育てをしていると、まわりから色々言われることもあると思います。
私もそれはそれはありましたよ~。
赤ちゃんに靴下を履かせたら「体温調節できない」、脱がせたら「風邪をひく」。
抱っこしたら「抱き癖がつく」、泣かせてたら「可哀そう」。
スーパーで走り回ったら「躾ができてない」、怒ってやめさせたら「怒りすぎ」。
もうどうせぇっちゅうねん!と心の中で悪態をついておりました。
今から振り返ったら、ほとんどのお言葉には悪意はないんですよ。
ほとんどは良かれと思ってのことだし、実際その通りだなと思うこともある。
でも、当時の私にとってはストレスでしたね~。
もう禿げそうなぐらい。
言われることのほとんどは、ママだってちゃんと知っている。
いろいろ考えて悩んだ末に、選択しているんです。
それを育児の一部分だけを見て、いろいろアレコレ言われたら?
やっぱり好意的に受け取るのは難しいですよね。
それに、産後のママは精神的にとっても不安定です。
ちょっとした言葉が気になったり、落ち込んだり、怒りを感じたり…。
これはホルモンバランスもあるし、本能的なものでしかたない。
こういった外野の声はできるだけ聞き流しましょう。
言っている人は、たいして考えずに言っていることがほとんどです。
私も産後、夫や姑の一言にハラワタが煮えくりかえるほど、怒りを感じたことがあります。
でも言った本人は、後で聞くと覚えてすらないんですよね(それに更に腹が立つ!)
ストレスになる人とは会う機会を減らしましょう。
私は揉めたくないけど聞きたくないときは、「は行の返事」をしてました。
心にフタをして、
へぇ~。
ふぅ~ん。
ほぉ~。
ゆる親のススメ~その3「ママもワガママでいいんです!」
ママって、いっつも自分以外の誰かに合わせて生活していませんか?
寝る時間、起きる時間、食べる時間、お風呂の時間…。
ほとんど自分のタイミングで何かができることがない。
いつもいつも我慢して合わせているのに、なんだか当たり前みたいになっていく。
その上、家族はみんなママにはいろんな感情をぶつけてきます。
楽しい感情は大歓迎ですが、マイナスの感情まで全力でぶつけられたらたまりません。
でも子どもたちの気持ちは、できるだけ受け止めてあげたい!
そんな葛藤の末、自分を押し殺して対応してあげることも多いと思います。
例えば、子どもからの八つ当たり、しつこい要求、わざと親を試すような行動など。
もちろん、気長に対応してあげるのはとてもいいことです。
でも我慢のしすぎは、オススメしません。
それはなぜか…
イヤイヤ期と赤ちゃん返りの重なった長女。
寝不足と疲労ピークの弱った私相手に、荒れまくる長女…。
当時、荒れている長女の心が心配で、どんなにイライラしても無理して穏やかに接していたんです。
それが突然、私の心に限界がきたんでしょうね。
見事に長女相手に、キレました。
あっちへ行って!顔も見たくない!
私も泣きながら、ひどいことを言ってる自覚もあるのに止まりませんでした。
今、書いててもお恥ずかしい…。
そのときの長女のびっくりした顔!
そりゃそうですよね。今までほとんど怒った私を見たことがなかったんですから。
今は、家族で一番ワガママなのは私です(笑)
子どもに「一緒に遊ぼう」と言われても、やりたくない時、しんどい時は断ります。
イライラしているときは、
「ママ、ちょっと来て~」と言われたら、
子どもの要求がしつこくて可愛いと思えなくなったら
当然年齢によって、イライラする内容が違ったり、怒るラインも違います。
日によって気分も違うので、同じことでも怒ったり怒らなかったりもします。
けっこうメチャクチャな親ですよね。
でも、我慢しすぎていた頃より、今のほうが育児がうまくいっています。
子どもって、相手がイヤイヤやってくれているのか、心から受け入れてやってくれているのか、よくわかっているんですよね。
だから正直に、子どもに嫌なことは嫌だと伝える。
でも可愛いなぁと思ったら、それも正直に思いっきり可愛いと伝えます。
抱っこしたいなぁと思ったら、思いっきり私から抱っこします。
親だって人間です。いろんな感情があります。
ずっと一緒にいたら、感情がぶつかることもあって当然。
今は小出しに自分の感情を出しているので、キレることはありません。
私が子どもたちに「ママ、いい加減にして!」と言われることはありますが、それぐらいがちょうどいいです。
私のようにキレる前に、我慢しないで多少ワガママな親になることをオススメします。
ゆる親のススメ~その4「子どもとママは別の生き物と心得よ」
親と子ども、特にママと子どもって、とっても密接な関係ですよね。
それだけに、どうしてもお互い執着したり、感情移入しやすいものです。
でも、子どもと親って別の人格、別々の人生を歩む人間なんですよね。
こどもの評価、ママの評価
子育てをしていて、自分でもやっかいだなぁと思う感情があります。
それは、自分の子育てを褒められたいという感情。
みんなあるんじゃないかなと思います。
だからSNSに美味しそうな離乳食、遊びに行った場所など、キラキラした子育てをアップする人も多いですよね(もちろん、そんな目的じゃない人もたくさんいますよ!)
そして、子どもが褒められると自分が褒められているかのように心地いい。
それも自然な感情です。
特に私は専業主婦なので、子育てや家事以外に自分が認められる機会もないですしね。
でもそれが行き過ぎちゃうと、やっぱり子どもにとっては負担だろうなぁと思います。
子どもは親の気持ちには敏感なので、親の期待に応えようとしますから。
だから、「子どもだけが全て!全身全霊で愛してます!」よりも
現実には時間とお金がなくて、なかなかなんですけどね…。
子どもの課題、ママの課題
もう一つ、私にもまだ「ゆる親」になりきれていないところがあります。
それは、子どもに感情移入しちゃうこと。
子どもが外で嫌な目にあったりすると「可哀そう~」ってなっちゃう。
お友達とのトラブルでやられっぱなしだったり、本人は悪くないのに損な目にあったり。
特に長女には、そうなりがちなんですよね。
でも、これって本当は子どもの成長に欠かせないもの。
世の中、誤解されることも、理不尽に我慢させられることも、負けちゃうこともある。
どんなに小さい子だって、経験から何かを学んでいる。
もちろん、本当に危ないこと、悪質ないじめなんかは別ですよ。
そこまでいくと子どもだけの問題じゃありません。
でも、そうじゃないことは、誰の課題なのかをよく考えるようにしています。
だから私が悲しんだり泣いたりする必要はない。
冷たいようですが、これぐらいの気持ちでいたほうが、トラブル自体も、子どもの心もこじれないことが多いです。
それでも気持ちは理解してあげたいなと思うので、話は聞くんですけど聞いちゃうとねぇ…。
やっぱり感情移入しちゃいます…。
ゆる親のススメ~その5「子どもは育てなくても育つもの」
そんなふうに思っているママさん、とっても多いと思います。
でも、三姉妹をみていて感じることがあります。
それは、「子どもってわざわざ育ててあげなくても、ちゃ~んと育つ力を持っている」ということ。
子どもって、どんな子でも自立に向かって成長していく生き物。
安全に暮らせる場所と愛情があれば、あれこれ世話をやきすぎたり、訓練しなくても、それぞれ旬なタイミングでいろいろ出来るようになっていきます。
小さいうちは成長の個人差、けっこうありますよね。
寝返りができた、歩けた、オムツがとれた、お箸が使えた、字が書けた…。
我が子の成長を見るのは、とっても嬉しいもの。
その反面、まわりと比べて落ち込んだり、焦ったりする気持ちはないですか?
でも、小さいときの個人差って、あんまり気にしすぎなくて大丈夫!
たとえばお箸、3歳で使えるようになっても、5歳で使えるようになっても、長い人生たいした差じゃありません。
好き嫌い、これも個人差が大きい。
無理しなくても、年とともに食べられるものは増えていきます。
大人になっても極端な偏食の人もいますよね。でもちゃんと社会で暮らしてます。
子育てのすごいところって、放っておいても時間が勝手に解決してくれることが多いところなんです。
だから、ママがしんどくなるほど心配したり、子どもを追い詰めてまで訓練しなくていいんですよ。
ほとんどが今すぐ何かをしなくても数年後には解決して、違う悩みになってますから。
ま、違う悩みはずっとでてくるんですけどね…。
【さいごに】ゆる親になるために大切なこと
最後に、ゆる親でいるために、とっても大切なこと。
それは、ママが自分を否定しないこと。自分を責めないこと。
子どもを思うからこその感情なんですが、「こんなママで可哀そう」「こんなママだから、発達が遅いのかな」などなど。
これっていいことが一つもないんです。
たとえ、本当にその通りであったとしてもです!
私だってありますよ~。
「もっと穏やかなママだったら、子どもももっと優しい子になったのかな」とか。
「私が怒りすぎたから、人の顔色を気にする子になったのかな」とか。
考えだしたら負のループにはまっちゃうんですよね~。
確かにそういう部分もあるかもしれません。
もっと素晴らしいママが育てたら、素晴らしい子どもに育っているかもしれません。
でもね、今、過ぎたことを考えても仕方ないんです。
誰か素晴らしいママのお腹に、戻すわけにもいきません。
子どもの性格は、もともと持って生まれたところが大きいです。
うちはおんなじように育ててますが、優しい子、怒りっぽい子、自信満々な子、引っ込み思案な子、それぞれです。
虐待とかネグレクトじゃなければ、親と違う部分があっても、ちょっとくらい間違った部分があっても、ちゃんと反抗期がきて親を乗り越えていけるはず。
子どもは親が大好きです。ほんとにどんな親であっても!
だから反省するのはいいけれど、自分で自分を追い込まないでくださいね。
そうしたほうが、子どもに笑顔で「大好き!」って言える時間が増えますよ。