ののかママ
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ママテク(@mamateku)ライターのののかママです。
妊娠する前、私の趣味は旅行でした。
独身時代はちょっと仕事がひと段落付くと、その時の思いつきで年次休暇をとって、チケットとホテルを自分で手配し、国内外問わず色んなところに旅行へ行っていました。
結婚してからはさすがに一人で泊りがけの旅行は行きませんでしたが、それでも夫の都合が合わなければ一人で新幹線に乗って日帰り旅行や、自分で運転してふらっとどこかへ行くというようなプチ旅行は割とよくしていました。
知らない土地で色んなものを見て、おいしいものを食べ、色んな人と会話して、日常と離れてみることで、普段のストレスはどこかへ飛んでいき、仕事や家事を頑張るための活力になっていました。
そんな私だったので、妊娠中つらかったのは「好きな時に好きな場所へいけないこと」でした。
お酒や甘いもの、大好きだったラーメンなどはお腹の赤ちゃんのためと思えばなんとか我慢できたものの、旅行に行けないことは本当にきつかったです。
そして、妊娠中でも場所を選びながら旅行をしたり、ネットなどを駆使しての疑似旅行をしたりしてなんとか10ヶ月間をしのぐことが出来ました。
今回は妊娠中の旅行について、行きたいけどどうしよう…と迷っている方に、私自身の妊娠中の旅行体験談や、旅行に行く際に気をつけたことなどをまとめてみました。
パッと読むための目次
妊娠中の旅行はいつからいつまで?
一般的に、妊娠中の旅行で望ましいといわれているのは、つわりが落ち着く安定期から臨月までの間とされています。
しかし、これはあくまでも一般的な目安で、妊婦さん自身の体調や体力に影響される部分が大きいので、担当医には必ず聞いたほうが良いと思います。
私の場合はどうしてもやむをえない理由で、5週くらいに飛行機に乗りました。
やむを得ない理由というのは出張で、その前の妊娠が流産だったこともあって、会社には安定期が近くなったら妊娠していることを伝えようと思っていたため、どうしても断れない出張だったのです。
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とはいえ、出張中に何かあるとまずいと思い、出張に行く3日前に上司にだけは妊娠のことは伝えたのですが、その時はどうしても代わりの居ない案件だったため、歩ける距離でもタクシーを使ったり、体にあまり負担をかけない方法を取ってなんとか2泊3日の出張を乗り切りました。
そのあとの出張は上司が配慮してくれて遠くの出張はなし。
ほかの人に負担をかけてしまったことはとても申し訳なかったですが、上司と会社の配慮に甘えさせてもらいました。
そして個人的な旅行は、妊娠5か月に入ってからの夫の実家への帰省(車で5時間)と、旅行に行きたいという心の声がだだ漏れしてしまったのか、妊娠7か月のときに夫が温泉に連れて行ってくれた2回ほどいきました。
そのほかに、体調の良い日に家の近くの観光地に行ったり、仕事帰りに少し寄り道をすることなどはありましたが、基本的にはあまり遠くへ行くことはありませんでした。
安定期=安全な時期ではない
夫の実家へ帰省するにあたり、病院の先生に体調を確認してもらい、旅行に行っても良いと思うかどうかを尋ねたことがありました。
病院の先生の答えは、基本的にはあまり薦めてはいないとのこと。
その理由は、「安定期」というのは決して「安全な時期である」ということではないからだそうです。
安定期というと、体調が安定している時期という意味なのかな…と思っていたのですが、ただ胎盤が完成しお腹の赤ちゃんとお母さんがつながる時期であり、安全な時期ではないそうです。
妊娠に関してはいつ何が起こるかわからないので、妊娠に関しては安全な時期というものは存在しない、かかりつけの医師としては積極的に薦めることは出来ないとのことでした。
しかし、どうしても旅行へ行きたいのであればもうそれはあくまでも自己責任。
旅行中に何があっても自分でその時にどうするかを判断し、しかるべき措置を取れるように事前準備が必要ということ。
私の通っていた病院の先生は今流行りのマタニティ旅行に対しては少し疑問を持っていらっしゃるような感じで、そのリスクも少し考えてみてほしい…と遠回しに言われました。
妊娠中の旅行のリスクを考えて事前準備を!
妊娠中の旅行はあまりお勧めしない…と担当医に言われ、帰省をどうするかとても悩みました。
なぜかと言うと、その時期を逃せば夫の実家に帰省する機会は産後落ち着くまでないだろうな…と思っていたこと、そして産後の生活についてどうするかについて義両親ともよく話し合う必要があったため、電話やメールだとうまく伝わらないこともあると思い、直接顔を見て話したかったのです。
そして、結局は帰省することになったのですが、その前に旅行をすることで起こり得るリスクを一つ一つ考えて、その対応策も事前に考えておくことにしました。
- 疲れやすい
- お腹が大きくなり腰痛がある・膀胱が圧迫されているのでトイレが近い、お尻がしびれやすい
- 乗り物酔いしやすくなっている
- 軽い貧血がある
- 体調を崩して病院に行くかもしれない
- 万が一早産になった場合対応してくれる病院がないかもしれない
- 乗り物の中で体調不良になるかもしれない
- 重い荷物持つことは無理
懸念事項を一つずつ挙げてみて、さすがに大荷物を持って帰省シーズンの新幹線に乗り、たくさん歩くことは現実的ではないと判断したため、その時の帰省は車で行くことにしました。
新幹線内で万が一体調不良になり、病院を探し、タクシーで病院まで行くことを考えると、高速を使い、何かあればそのまま車で病院に直行できるほうが良いように思いました。
また、高速に乗ってから夫の実家に行くまでの間で、妊婦の救急対応を行ってくれる病院も念のため調べていきました。
例えば、大量に出血してしまったり、倒れてしまったり、早産も含めて何が起こるかわからないため、調べたほうがよさそうなことは実際に行く前に調べ、手帳に書いておきました。
これらの事前の準備は心の安心だったように思います。
実際の妊娠中の旅行で気を付けたこと
事前に起こりそうなことを、最悪の場合のことも考えて予測し準備していたのですが、その他にも気を付けたことはたくさんありました。
まず、旅先でも不測の事態に備えていつでも病院に行ける状態にしていたことです。
家にいるときは、うちの夫は毎晩の晩酌は欠かしません。
しかし帰省中は、夫が自分から進んで「お酒を飲まない」ということをしてくれていました。
また、もしも夫がお酒を飲むときは義母が飲まない、義父が飲まないなど、何かあったときに誰かが車で運転できるように…と夫が配慮してくれたこともとてもありがたかったと思います。
結局、旅行中は倒れるとか調子悪くなることはなかったのですが、膀胱が大きくなったお腹に押されるためにトイレがとても近かったため、長時間の移動は少しきついものがありました。
高速ではマメにサービスエリアなどにとまり、また一般道ではトイレを探す…ということはとても多かったです。
また腰が痛くなったり増えた体重でお尻がしびれることも頻繁にあって、シートを倒して寝かせてもらうこともありました。
そして、横になっているとそのまま眠ってしまうため景色などを楽しめないということも多かったように思います。
また、自分が思ったより体が思うように動かず、歩く速さもとても遅くなっているのを感じました。
貧血ももちろんありましたし、体力的につらかったのもあって、車で行ったことは大正解でした。
また、帰省中は体がつらいときは遠慮なく寝かしてもらい、食後の食器洗いなども無理しなくていいといわれ、義両親の言葉には甘えさせていただくことができました。
あれから精神的に少しずつ図々しくなっていき(笑)、少しずつご実家との距離も近くなっていったと思います。
妊娠中の旅行で持って行って重宝したもの
車での移動ということもあって、この時持って行った荷物はとても多かったと思います。
- 母子手帳
- 病院から処方された薬
- クッション
- ひざ掛け
- 羽織るもの
- 温かい靴下
- サンダル
一番重宝したのは小さなお昼寝用のクッション。
家にいるときはお昼寝などのときに使っていたのですが、少しかさばるかなと思いましたが、車なので持っていきました。
車の中で寝るときはもちろん、腰が痛いときに腰に当てたり、足の間に挟んで抱き枕のように使ったりもしました。
また、むくみやすかったため車の中ではクロックスのようなサンダルに履き替えていました。
足元がサンダルのため、ブランケットや靴下で冷えないようにも注意しました。
初夏だったのですが、貧血が起きたときや胃がむかむかした時など、ちょっと息苦しいな…という時にはブラを外し、パーカーやカーディガンを羽織ったりすることで胸元を隠しました。
ちょっとでもつらいな・変だなと思ったときには、恥ずかしさよりも楽な状態であることを優先していたように思います。
帰省の経験が役に立ったマタ旅。夫婦二人で温泉旅行へ
妊娠7か月のときの温泉旅行も、帰省のときの経験がとても役に立ちました。
夫が選んでくれた旅先は温泉。電車での旅行でした。
行く先を選ぶにあたって夫が考えてくれたのは下記の事項です。
- 1時間以内で家まで帰れる場所
- ターミナル駅の付近に産婦人科があること
- 停車駅間が長い路線には乗らないでいけること
- 妊婦NGでない宿泊旅館であること
- 家族風呂があること
- 夫が行ったことのある場所である程度の土地勘があること
妊娠7か月ということもあって、お腹も大きく、ちょっと動くだけで息切れしていましたが、そのころも毎日1時間半かけて会社に通っていたため、調子が悪いときにすぐに電車を降りることができる状態であるならば特段不安はなかったです。
また、特急などを使うにしても何かあるときに1時間以内で家に帰れる、タクシーを使って帰れる場所でもあったため、行先には特に不安はありませんでした。
また、夫が一番配慮してくれたことは金曜日に会社を休んで金曜・土曜での旅行であることでした。
万が一旅先で何かあっても、金曜や土曜なら土曜・日曜である場合よりも産婦人科があいている場合が多く、すぐに産婦人科に駆け込むことができます。
また、土曜日に戻ってくるようなスケジュールにしたら電車が空いている可能性が高く、あまり疲れすぎることなく帰ることができ、また日曜に1日体を休める時間があることで翌日の仕事にも影響しない、妊婦なので弾丸ツアーのような旅行は不向きと判断してくれたのでした。
そして、温泉旅館に関しては家族風呂がある場所を選んでくれたことで、温泉でのぼせて体調が悪くなったりしないように常に夫が気にかけてくれましたし、いつになく甲斐甲斐しく滑らないようにと手を貸してくれたりもしたので、安心して温泉を楽しむことができたと思います。
個人的には大きくなったお腹で温泉に入ることで、他人の目も気になり始めていましたし、小さな子どもが走ってきてぶつかる心配もなかったので家族風呂はとてもありがたかったです。
また何よりも、まだ夫婦二人きりのときにゆったり温泉に浸かって今後のことをゆっくり話せたのがとてもよかったと思います。
旅行の代わりに楽しんだ地元ぶらり旅やネットでの疑似旅行
趣味だった旅行がなかなかできなかった私。
母親になるくせに自分の欲求を満たしたいという気持ちに、多少は罪悪感を感じることもあったのですが、臨月まで仕事のストレスもあり、どこかで発散させる方法も必要でした。
とはいえ、お酒も飲めない、食事も太らないように気を付けなくてはならない、走ってもダメ、運動もできない中で、それでもやはり少しでも旅行がしたい…と思って、考え付いたのが病院に30分で駆け付けられる範囲での半日旅行でした。
最近テレビではやっているような、旅行というより「街歩き」といったほうが正しいのかもしれませんが、自分の住んでいる町から1-2駅離れた範囲で、街角を散策したり、観光地となっている神社やお寺があれば行ってみたりすることなどを楽しみました。
写真もたくさん撮って、普段なら素通りするお店の人と話をして、旅行気分を満喫することができたと思います。
普段は日常の中に納まっている町も、散策という形で散歩していると今まで気づかなかったお店があったり、周りの人に薦めたいくらい美味しいお店を発見したり、それはそれでとても楽しかったですし、実際に出産を控えてくるとある程度の運動をするようにも言われたので、良いウォーキングにもなってとても楽しかったです。
また、家にいるときは世界や日本各地の観光サイトを閲覧したり、ライブカメラで現在の様子を見てみたり、Google mapなどで雰囲気を楽しんだり、名産品をお取り寄せするなどして疑似的に旅行した気持ちになったりもしました。
各地の観光情報を眺めながら、子どもが大きくなったらどこに行こう、何をしようと考えている時がとても楽しかったです。
臨月に近づいてお腹がどんどん大きくなっていくと、外出も徒歩圏内になっていくことが多かったのですが、限られた範囲でできることを楽しもう、と考えていたように思います。
自分の健康状態を過信して「自分は大丈夫」と思ってしまいがちですが、大きくなったお腹で何かあっても本当に取り返しがつかないと思ったので、おそらく大丈夫でも万が一何かあったら赤ちゃんに申し訳ない、という気持ちで臨月の間は遠出はせずに家やその周辺でゆっくり過ごしていました。
まとめ 妊娠中の旅行について思うこと
妊娠中、ずっと旅行をしたくて仕方なかった私ですが、旅行をしてよかったかどうかというと、「楽しみは後にとっておいても良かったかな」というのが本音です。
なぜかと言うと、やはり妊娠中の体は通常の状態とは違うので、思うように身動きが取れず、行きたい場所や、やりたいことがあってもいつものようにフットワーク軽く遊び倒すことができなかったからです。
夫と二人きりの時間を楽しみたい…と思って旅行を楽しんでいたということもあったのですが、やはり旅行先で大好きなお酒を飲めないなど夫にも我慢させてしまうことも多かったように思います。
お酒を飲んだり、おいしいものを食べたりすることも旅行の楽しみとしてありますよね。
そう考えると、妊娠中にどこかにわざわざ行くことよりも、臨月のときに家の周りを散策して普段はいらない路地に入ってみたり、食べ歩きをしてみたり…というほうが楽しかったように思います。
また、子どもができたらゆっくりと過ごせないから…とあの頃は思っていて、確かに子どもが居る今となっては旅行をしても二人きりのときのような静かな時間はないのですが、子どもがいるからこそ楽しめる旅行ができています。
母体やお腹の子どもに影響があるかもしれない…と言う不安を常に感じながらの旅行よりも、今、思う存分楽しめる旅行のほうが何倍も楽しいです。