【体験談】帝王切開の気になる費用、リスク、準備、メリットなど不安や疑問を自らの経験を元に分かりやすくまとめてみました。

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Meow-Meow

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2017年春に女の子を出産。誘発分娩から緊急帝王切開になり、11日間にもわたる壮絶な入院生活を経験。一人目から実家に頼らず、夫婦二人三脚で育児奮闘中。インターネットの情報が頼りだった私の経験をふまえて、同じような境遇の方に向けて情報を発信していきたいと思います。

ママテク(@mamateku)ライターのMeow-Meowです。

帝王切開って、簡単に終わるって本当?
帝王切開って、費用が2倍になるって聞いたけど。
帝王切開って、次の妊娠は危険なの?

いざ、帝王切開だ。と言われても不安ばかり募りますよね。

実際、妊娠・出産自体はドラマなどメディアで取り上げられたり、経験者が語ったりという機会が多いですが、帝王切開となると分からないことだらけ。

筆者は帝王切開での出産でしたが、帝王切開になるその時までまさか自分が帝王切開するなんて思っていなかったため、知識も用意もなくあたふたしてしまいました。

出産にはトラブルがつきものなので、誰でも帝王切開になる可能性があります。

「これを読めば帝王切開への疑問や不安がなくなる」という記事になるように、筆者が実際にお医者さんから聞いたことや自ら体験したことを分かりやすくまとめてみました。

帝王切開を予定している方、帝王切開になるかもしれないといわれている方はもちろん、トラブルなく順調に日々を過ごしている妊婦さんにも一度読んでいただきたいと思っています。

帝王切開になるケースは?

まず帝王切開は希望してできるものではありません。ちゃんとした医学的根拠のもとに、お医者さんの判断で行われます。

  • 逆子
  • 双子以上の妊娠
  • 自然分娩では危険となる可能性
  • 前回帝王切開をした

逆子

逆子の場合、自然分娩では赤ちゃんとお母さんに危険が伴います。

赤ちゃんは通常頭を下にし、産道を通って産まれてきますが、足が下になっていると引っかかってうまく産道を通れないのです。

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病院によりますが、30週を過ぎて逆子の状態だと帝王切開の判断が下されます。

もちろん、そのあと何かの拍子に赤ちゃんが回転して正常な位置に戻る可能性も十分ありますが、手術のスケジュールだけ早めに決めてしまうところが多いようです。

筆者が入院中に出会ったママさんは当初逆子での帝王切開を予定されていましたが、手術日の3日前に戻ったそうです。

自然分娩で産みたいと思っている方は、あきらめず逆子体操を続けるといいかもしれませんよ。

多胎妊娠

双子以上の妊娠の場合は病院によって方針が異なります。

一般的には安全のため帝王切開という場合が多いのですが、お母さんの希望によって自然分娩可能な病院もあるようです。

ですが、多胎妊娠は思っている以上に身体に負担がかかりますので、無理は禁物です。

筆者は一人でも妊娠後期になると辛かったのに、これが二倍になるのかと思うと本当に大変だなあと思うのです。

帝王切開経験者

前回帝王切開だった人は、次も帝王切開になるケースが多いです。

なぜなら、前回切ったところの子宮壁が薄くなり弱くなってしまうからです。

子宮収縮で弱い部分に圧力がかかると裂けてしまう可能性があり、危険です。

VBACとは?

帝王切開経験者が自然分娩することをVBACといい、これを行っている病院もあるようですが、上に書いたような子宮破裂などのリスクが伴います。

何年も経っていればなんともないように思えますが、子宮は外からでは見えません。

前回帝王切開だった方もやり方にこだわりすぎず、無理をしないように、お医者さんや家族と相談して出産方法を決めてくださいね。

そのほか、何らかの理由でお医者さんが「帝王切開のほうが安全だろう」と判断するケースもあります。

たとえば

  • 妊娠高血圧
  • 赤ちゃんに対して骨盤が小さい
  • 高齢出産

などが挙げられます。

妊娠経過を見ながら

自然分娩だとこういうリスクがあるので、帝王切開という選択もあります
と提案されることが多いようです。

どういう出産方法にするか決めるには、自身の状態をよく把握し、お医者さんからリスクをよく聞いておくことが重要です。

緊急帝王切開と予定帝王切開

ここまでは「予定帝王切開」について書きました。

もう一つ、帝王切開には「緊急帝王切開」があります。その名のとおり、緊急性の高い場合に行われるもので、一刻もはやくお腹から赤ちゃんを取り出さなければ母子ともに危険な状態になると判断されるケースです。

このケースになるのは、
自然分娩中になにかトラブルが起き、このまま産むのは危険と判断され急きょ帝王切開に切り替えられる
というのがひとつ。

出産予定日前になにか異常が発見され(もしくはケガなどで病院に搬送され)、このまま妊娠を続けるのは危険と判断され帝王切開での出産になる
という場合もあります。

予定帝王切開、緊急帝王切開の出産件数を合わせると、出産した人の2割以上にものぼるそうです。そしてこれは、年々増加傾向にあるそうです。

帝王切開に抵抗のある方もいると思いますが、決して珍しいことではなく、誰もが可能性のあることだと分かりますね。

同意書にサインをしよう

帝王切開は手術です。身体にメスを入れることになるので、必ず『同意書』を書かなくてはなりません。同意書には以下のようなことが書かれています。

  • 麻酔の説明(多くは部分麻酔)
  • 副作用の説明
  • 手術のリスクについて
  • 輸血の必要性
  • 子宮摘出の可能性
  • ほかの臓器を傷つける可能性
  • 感染症の可能性
  • 術後について
  • 腸閉塞予防
  • 血栓予防

これらが簡単に、分かりやすく書いてあるので、よく読んでサインをするようにしましょう。

また、『輸血同意書』も一緒になっていることがあるので、そちらも「受ける・受けない」をはっきり伝えるようにしてくださいね。

ちなみに筆者はこのとき、すでにペンを持つ体力も残っていませんでしたので、代わりに夫が代筆してくれました。

このように、お母さんが危険な状態での緊急帝王切開の場合など、本人の同意が難しいときは家族の同意となります。

家族も気が動転してしまうこともありますので、事前に「もしものときはあわてないで、代わりに帝王切開についての説明を聞いてほしい」と伝えておくといいかもしれません。

帝王切開のリスク

一週間で退院できるとはいえ、開腹手術ですから当然それにともないリスクは発生します。

どれも稀(まれ)にしか起きないことなので怖がる必要はありませんが、「みんなやっているから」と安易に考えず、理解しておきましょう。

輸血

自然分娩だと通常出血量は300ml前後にとどまりますが、帝王切開では500mlを越えるのが普通です。

まれに多量出血し、輸血が必要な場合もあります(胎盤の癒着などが原因で、予測するのは難しいです)

このとき、血液が適合するかどうかの検査をしてからの輸血が通常ですが、それが間に合わないほど緊急の場合は、救命を最優先させることになります。

検査する時間的余裕がない場合、不適合のため副作用が出る確率が0.5%~5%ほどあるそうです。

その他、輸血による感染症の危険性もごくわずかですが、あります。

子宮摘出

輸血し、それでも子宮からの出血が止まらない場合は、救命のために子宮を摘出しなければならない可能性があります。

周辺の臓器へのダメージや感染症

子宮のまわりには膀胱や腸などの臓器がたくさんあります。

手術により傷つけてしまう可能性、輸血や開腹による感染症もゼロではありません。感染症防止のため、抗生剤の点滴をします。

腸閉塞と血栓

手術後、癒着による腸閉塞や、血液中に血栓(血の塊)ができる可能性があります。予防として、弾性ストッキングや脚にポンプを装着します。

ざっとこのようなリスクが挙げられますが、どれも可能性としてはごく低い確率でしか起きないものですので、心配しすぎる必要はありません。

お医者さんは、「可能性」が分かっていれば「予防」や「対処法」もちゃんと分かっています。安心して任せましょう。

個人病院、小規模クリニックでの帝王切開は大丈夫?

筆者はベッド数の少ない個人病院での出産でした。

個人病院では帝王切開手術ができるのか、何かトラブルが起きたときどうするのか……気になったので筆者は妊娠初期の段階で聞いてみました。

個人病院では医師の数や設備が限られているので、対応できない状態になったときは近くの総合病院や大学病院に運ばれますが、帝王切開や輸血などの処置は問題なくできるそうです。

助産院などは別ですが、帝王切開ができる病院であれば、個人病院やクリニックであっても安全に手術を行える設備は整っているので心配ないでしょう。

緊急時の対応について不明なことがあれば、電話で問い合わせをすれば親切に答えてくれますし、院内見学などを行っている病院もあります。

出産前にできるだけ不安を取り除いておくことも大切です。

帝王切開の費用は?

帝王切開は、たくさんの病院スタッフのチームプレーで成り立ちます。執刀医や麻酔医をはじめ、赤ちゃんを受け取る看護師さんや妊婦さんの様子をみる助産師さんなど。

筆者の手術では主に5名の方がかかわってくださいました。そのほか、安全に手術を行うためのさまざまな装置や薬を使用します。

そのため、分娩費用は自然分娩より高額になります。病院によって異なりますが、約2倍になるところもあるようです。

正常な分娩では保険がききませんが、帝王切開は「異常分娩(何か異常があった)」と判断されますので、予定帝王切開、緊急帝王切開ともに保険適用となります。

このため、自然分娩より安くなったというケースも多くあります。

健康保険の対象外になる項目は?

ここで注意したいのが、ベッド代や食事代は保険対象外となるということです。

  1. 総合病院で大部屋
  2. ホテル並みのサービスが受けられる個人病院で、個室

この2パターンでは、保険適用し出産一時金42万円を差し引いたあとの自己負担額(最終的に自分の財布から支払う金額)が全然違います。

帝王切開の入院日数は、一般的に経腟分娩より1~2日長くなります。検査などを受けるために前日から入院し、回復も遅いので術後は7~8日の入院が必要なためです。

筆者は「そんなに豪華ではないけど食事は美味しい+全室個室」の個人病院でしたので、ベッド代&食事代は1日あたり1万円でした。

入院日数が1日増えるごとに1万円の自己負担となるのです。術後の傷の治りが遅いと、入院日数が伸びることも少なくありません。

高額医療制度を利用しよう

意外と知られていないのが「高額医療制度」です。

一か月にかかった医療費が限度額を超えると、超えた分だけ戻ってくるという家計に嬉しい制度です。医療費は、世帯全員の合計金額です。

限度額は世帯によって異なりますが、簡単に言うと「所得の低い人ほど限度額が低い」です。一般的なサラリーマンだと、約4万~9万くらいだと考えればいいと思います。

こちらの制度については、いったん自分で支払ったあと、役所等で申請しなければなりません。

帝王切開についての説明の際に話がなければ、あわてないためにも事前に病院に確認してみましょう。

今まで大きな病気もなく、出産が初めての入院だという方も多いと思います。

これまで自分には縁のない話だったかもしれませんが、この機会に「高額医療制度」について調べてみるときっかけにもなりますよ。

保険金がおりる場合も

また、自身で入っている医療保険に女性特約などがついていると、保険会社から保険金がおりる可能性もあります。

最近では妊娠していても入れる保険も多くありますので、出産前に見直してみるのもいいかもしれません。

ただ妊娠後期になってからの保険加入は制約があることもあるので、早めの検討をおすすめします。

帝王切開の入院、何を準備すればいいの?

予定していなかった帝王切開だと、準備が不十分になってしまいます。

ポイントだけおさえればいいので、もしものために帝王切開の準備もしておくといいと思います。

筆者が入院していた病院は、個室+食事が美味しいという(田舎にしては)ちょっとリッチな個人病院でした。

入院着や歯ブラシなど最低限のアメニティは用意されていましたが、心配性の筆者は「何があってもいいように」とひととおりの準備をしていました。

結果的には、入院が長引く+緊急帝王切開になってしまい、万全の準備が功を奏しました。

基本的には通常の自然分娩と同じです。そのほか、以下のポイントだけおさえておけば大丈夫です。

  • 下着(帝王切開対応の産褥ショーツ)
  • 腹帯
  • 弾性ストッキング(着圧ストッキング)
  • 生理用品(ふつうのナプキンでも大丈夫)
  • パジャマ(授乳口つき、前開きが便利。ズボンはマタニティ用のものが◎)
  • お風呂グッズ(汗ふきシートなども)

産褥ショーツは帝王切開用を

産後(術後)は子宮から悪露が出ますので、生理用品や産褥ショーツと呼ばれるものを使います。

産褥ショーツは生理用のショーツに似ていますが、下がマジックテープで開くようになっており、ベッドで横になりながらナプキンを替えられます。

出産後は体力を消耗しますし、帝王切開だと傷が痛むので、トイレまで歩かずに替えられるのは大変便利でした。

ここで注意したいのが、「サイドオープンタイプ」または「前開きタイプ」を選ぶことです。

下だけでなく、左右に開くタイプは傷口を圧迫することもなく、診察の際も便利です。

筆者は下だけが開くクロッチオープンタイプしか用意していなかったので、お腹の傷を圧迫してとても痛い思いをしました。あわてて、夫に臨月のとき使っていたマタニティ用のショーツを持ってきてもらいました。

一週間ほどしか使わないものなので、わざわざ買うのは……と思う方もいますよね。

筆者もそう思ったので、フリマアプリで安く購入しました。未使用品やきれいな状態のものもあるので、抵抗がない方にはおすすめします。

術後に腹帯・弾性ストッキング

腹帯ですが、筆者の場合これを巻くとずっと動きやすくなりました。

帝王切開の術後用のものもありますが、安産祈願で使用した腹帯や妊娠中に使っていたものでOKです。圧迫するというより、優しく包み込むという感じですね。

あくまで個人的な感想ですが、産後のたるんだお腹のお肉が動くと傷口が痛むので、腹帯などで支えてあげると立ち上がるときなんかも楽でした。

また、病院から必須アイテムとして指定されている場合も多いと思いますが、何も言われていなくても弾性ストッキングは用意しておいた方が良いです。

術後は安静にしている時間も長く、思うように動けないので血液の流れが悪くなります。

むくみだけでなく、血栓ができる可能性もあるので、ベッドに寝ている間は弾性ストッキングを履くようにしましょう。

入院着はマタニティ用のものを

入院着は用意されていたのですが、普通のズボンを履くかワンピース型のガウンだけ着るという選択肢しかありませんでした。

ズボンだとウエストゴムが傷に障り痛いし、冬だったのでガウンだけだと脚がスースーして寒かったです。一応準備しておいたマタニティ用のズボンがとても重宝しました。

病院指定の条件がなければ、自分でお気に入りのパジャマを持っていくといいと思います。

また、術後は2~3日シャワーを浴びることができませんので、タオルや汗ふきシートを持っていくと便利です。

その間に来客があるようなら、べたつく髪を束ねるゴムやニット帽などあると良いかと思います。

帝王切開のメリットは?

帝王切開をやってみて感じたメリットは、

  • 赤ちゃんが安全
  • 産後長期にわたって、骨盤や子宮、膀胱のトラブルが少ない
  • 出産の計画が立てやすい
  • 費用が安い

というところです。もちろんすべての人にあてはまるというわけではありませんが、「帝王切開なんて怖い!」と思っている方は、こういうメリットもあるんだと考えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

帝王切開について、不安や疑問は解消されましたでしょうか?筆者の場合は緊急帝王切開でしたが、予定帝王切開でもほぼ同じです。

もし、まだ気になることがあれば、手術を受ける病院スタッフにどんどん質問してみてください。

帝王切開手術の当日の流れについては「【体験談】帝王切開と陣痛はどちらが痛い?陣痛→帝王切開で出産した筆者が手術~退院までの流れと感想をレポート!」で詳しく説明していますので、合わせて読んでみてくださいね。

どんな出産方法であっても、お母さんががんばって産んだことに間違いありません。

私は手術がどういうものか知ることができ、また病院スタッフの見事なチームプレーを目の当たりにして「いい経験になった」と思っています。

帝王切開になるかもしれない方、予定している方はぜひこの記事で帝王切開の予備知識をつけてもらえると嬉しいです。

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