チコリーヌ
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ママテク(@mamateku)ライターのチコリーヌです。
いつになったら治るのか、何が悪かったのか…不安もたくさんありますよね。
私の長女は赤ちゃんの頃、重度のアトピー性皮膚炎と診断されました。
そこで今回はその体験を通して得たアトピーに関する基礎知識や保湿などの対策法、長女の経過などまとめてみたいと思います。
パッと読むための目次
長女のアトピー性皮膚炎、長女とわたしの奮闘記!
生後1ヶ月「乳児湿疹?」
長女は普通分娩で、大きなトラブルもなく標準的な大きさで産まれてきました。
産まれてからもすくすく育っていましたが、生後1ヶ月くらいから、顔がなんとなくカサカサして、ぽつぽつ湿疹がでるようになってきました。
1ヶ月健診では
子育ての先輩であるばぁばにも、「あぁ、これくらいの赤ちゃんはみんな湿疹がでるのよ~」と言われました。
「乳児湿疹かぁ。そんなものなんだぁ…。」と、あまり気にしてませんでした。
生後3ヶ月「乳児湿疹、ひどくなってるけど大丈夫?」
里帰りから自宅へ帰り、長女は元気に成長していきました。
ただ湿疹は相変わらずで、1ヶ月健診で言われた通り良く洗って保湿しているのに、一向に治まる様子はありません。
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それどころか、眉毛には黄色いカサブタのようなものがびっしりつくようになり、耳たぶの付け根がぱくっと切れ、血がでたり黄色い汁がにじんだり…。
そして、生後2ヶ月の保健師さんの新生児訪問。耳たぶの耳切れを指摘され
「アトピー?そうだったらどうしよう…。」
なぜかアトピーの一言にすごくショックを受けた私…。産後でなんとなく精神的にも不安定だったのか、絶望的な気分に…。
今から考えると、なんであんなにショックだったのかよくわかりません…。
生後4ヶ月「アトピーだと思います。」
長女の湿疹はひどくなるばかり…。
眉毛と耳切れだけでなく、耳の中にも湿疹から出る黄色い汁がこびりつき、ほっぺもカサカサ。
手や顔が自由に動くようになってきた長女は、かゆいのか顔をあちこちにこするようになりました。
そして4ヶ月健診。保健師さんに
「やっぱりアトピーなんだ…。なんでうちの子だけ…。」
4ヶ月健診では周りのこはみんなお肌ツルツル。またまた絶望的な気持ちになる私…。
よく考えたら、うちの子だけなわけないし、そこまで重大な病気でもないんですけどね。
生後5ヶ月「ステロイドってホントに大丈夫?」
長女の湿疹はますますひどくなるばかり…。カサカサしていたほっぺは真っ赤になり、こすったり掻いたりしたところから黄色い汁がでて、ガビガビのカサブタに。
長女もかゆいのか夜泣きもひどく、可哀想な状態でした。
とうとう小児科で診てもらい、ステロイドの塗り薬をもらってきました。
ステロイドを塗ると、長女の顔はあっという間にキレイになりました。でも、それと同時に長女の身体にも湿疹が広がりはじめました。
私は、ネットでアトピーについて調べまくりました。ネットにあふれ返るステロイドについての色々な情報。ステロイドに否定的なものもたくさんありました。
私はどうしていいかわからなくなりました。
「あんなにひどかった湿疹がこんな短期間で治るなんて!やっぱりステロイドは怖い薬なんだ!」
もう、当時の私、ひねくれすぎです。体に湿疹がでたのはステロイドで無理矢理に顔の湿疹を抑えたからだ、と思ったんです。
まぁ、そういう一面もあるのかもしれませんが、あまりにも短絡すぎですよね…。
生後6ヶ月「もう、どうしたらいいの~?」
ステロイドは怖い!と思ってしまった私…。ステロイドなしで治療してくれるところを探して、病院ジプシーになっていました。
ステロイド以外の薬を使い、母乳だったので私の食事から卵・乳製品を抜いてみたり、完全に迷走状態です。
当然ステロイドなしですぐに治るわけがありません。毎日、長女の湿疹ばかり眺めていたように思います。
「こんなに頑張っているのに、なんで良くならないの?」
ネット情報に振り回され、完全に自分を見失ってました…。今から考えれば、せっかくの可愛い赤ちゃん時代…もったいない時間でした。
生後7ヶ月「やっぱりステロイドで治療しよう!」
顔だけでなく全身に広がった湿疹。頭皮までガビガビになり、健康な皮膚は足の裏だけ…。
さすがに「このままではいけない」と、もう一度、最初にステロイドをくれた病院に行きました。
あまりにひどくなった湿疹に先生も絶句…。
私が信用できなければ、もっと偉い先生を紹介することもできますから、ステロイドを使ってあげてください。
1回目より強いステロイドをもらい、塗り方もしっかり教えてもらいました。
そして使いはじめると、みるみるキレイに。先生の言うとおり、夜泣きも減って、よく笑うようになりました。
「最初から先生を信用して、ステロイドで治療してあげれば良かった…。」
かゆみがなくなってゴキゲンな長女を見て、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
あとから考えると、最初にもらったステロイドは弱いランクのもの。最初から使い続けていれば、弱いランクのステロイドだけで治療できたかもしれません。
生後1歳まで
その後は湿疹が治まれば、弱いランクのステロイドにもどして、先生の指示通りに使用していました。
それでも、アトピーの湿疹はいたちごっこで、ステロイドを塗ると治まるけれど、休むと出てくる…。
全身のあちこちに出現するので、まるでモグラたたきのようでした。
それでも1歳ごろになると、少しずつ湿疹の勢いは弱くなり、そのうち、ステロイドを全く使わなくていい時期も出てきました。
「本当にこれでいいの?」「やっぱりステロイドで治療して良かった。」
モグラたたきの間は、気持ちは行ったり来たり…。なかなかすっきり良くならない湿疹に不安になると、病院の先生に「大丈夫!年齢とともに良くなるから!」と励ましてもらい、乗り越えました。
この先生は、たまたま小児アレルギー専門の先生。本当に足を向けて寝られないくらい、お世話になりました。
1歳を過ぎてから
それからアトピーはどんどん良くなっていきました。
やはり素因としてのアレルギー体質はあるので、冬場の乾燥、夏の汗、花粉や環境変化のストレスなどで、一時的に湿疹が出やすい時期はあります。
それでも、スキンケアや早めの薬でだんだん上手にアトピーと付き合っていけるようになりました。
そもそもアトピー性皮膚炎ってどんな病気?
アトピー性皮膚炎の原因は?
アトピーの原因は一つではありません。アレルギー体質と皮膚機能の低下に、いろいろな原因が加わっておこります。
健康な皮膚の表面は自分の脂でおおわれていて、外からの異物や病原体が侵入するのを防いでいます。
しかしアトピー性皮膚炎の人の肌は、ほとんどが乾燥肌で、少しの刺激でも反応しやすく、すぐに赤くなったりかゆくなったりします。
症状を悪化させる要因も、ダニやほこりなどのアレルゲン、汗や乾燥や洗剤などの刺激、、細菌や掻きむしり、寝不足や精神的ストレスとさまざまです。
そのため、症状の出方も個人差も大きく、同じ人でも体調や環境によって違ってきます。
アトピー性皮膚炎の症状は?
アトピーは痒い湿疹を繰り返す病気です。
赤みのある湿疹や盛り上がりのある湿疹、ジクジクした湿疹などがみられます。
かゆくて掻いてしまうと、ゴワゴワした肌になったり、カサブタになったりします。
顔や首、ひじの内側や外側、膝の裏などによく湿疹がみられます。
赤ちゃんのころは顔や頭に症状が出ることが多く、だんだん成長するとからだや関節部分に出ることが多くなります。
アトピー性皮膚炎の診断は、このような症状が続くと診断されます。
アトピー性皮膚炎の治療は?
赤く炎症が起こっている肌には、ステロイドやタクロリムスといった軟膏を使うことが標準的な治療となっています。
症状の出ているときだけ薬で症状を抑える方法や、症状が治まってからも再び症状がでないよう、一定期間は薬を使い続ける方法などがあります。
どちらの場合もステロイドには症状に応じた強さがあり、医師の判断が必要です。薬の使い方も医師の指示のもと使いましょう。
アトピー性皮膚炎には予防が大切!
アトピー性皮膚炎は繰り返す病気です。そのため、薬物療法で炎症を抑えても、またいろいろな要因で症状が出てきてしまいます。
そのため、予防がとても大切です。
予防といっても、アトピーの原因は個人差がとても大きいものです。「これをすれば必ず防げる!」といったものはありません。
皮膚のバリア機能を低下させないスキンケア、自分の悪化因子を理解し生活をコントロールすることで、症状が再燃したり悪化するのを防ぎます。
具体的には…
- 汗や汚れはすぐに洗い落とす
- 爪は短く清潔な状態にする
- 石鹸は刺激の強すぎないもので、やさしく洗う
- 入浴はかゆみがでるので、温まりすぎに注意
- 入浴後はワセリンや保湿剤でしっかり保湿
- 衣類は吸湿性、通気性の良い、肌触りの良いものにする
- 一日一回は掃除機をかけ、ダニ、ほこりのたまりにくい部屋にする
- 寝具はこまめに洗濯し、布団乾燥機と掃除機などでダニを除去
スキンケアで皮膚のバリア機能の維持、皮膚を刺激しない工夫、炎症があるときはすぐ治療を心がけて、アトピー性皮膚炎を予防しましょう。
アトピー性皮膚炎とアレルギーの関係は?
アトピー性皮膚炎の原因の一つにアレルギー体質があるといわれています。
また、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんは食物アレルギーを合併していることも多いといわれています。
以前は食物アレルギーのある赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になると思われていました。
しかし、最近はアトピー性皮膚炎のバリア機能の低下した皮膚からアレルゲンが侵入し、アレルギーのIgE抗体をつくるため、さまざまなアレルギーがおこりやすくなっていることがわかってきています。
また、アレルギーをおこすアレルゲンが成長にともない、食物からハウスダストやダニ、花粉などに変わり、喘息や花粉症、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を次々と発症していくことがあります(アレルギーマーチ)
それを少しでも予防するためにも、赤ちゃんのうちからアトピー性皮膚炎を適切に治療、ケアし、肌をきれいな状態に保つことが大切です。
うちの子アトピー性皮膚炎かも!?どこで診てもらえばいい?
そんなときは、一度病院を受診してみましょう。でも何科を受診したらいいか迷いますよね。皮膚科?小児科?
どちらでも診てもらえますが、私のおすすめは小児アレルギーに詳しい小児科です。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎は、食物アレルギーを合併したり、2~3歳ごろから喘息を発症する可能性があります。
食物アレルギーが合併している場合は、飲んでいるミルクや離乳食にも気をつけなければなりません。
大人を主に診療している皮膚科やアレルギーが専門でない医師だと、適切な食物除去の指導や経過観察が難しい場合があります。
うちの長女はたまたま、かかりつけ医が小児アレルギーの専門の医師だったため、その後に喘息を発症した時も適切に治療してもらえました。
どの小児科が専門かわからないといったときには、こちらの名簿で探してみるのもいいですよ。
こちらで都道府県を選択し、専門に小児科を選択して検索すると、小児アレルギー専門医の一覧が表示されます。お医者さん選びの参考にしてみてくださいね。
長女のアトピー性皮膚炎のその後…
1歳をすぎて、アトピーはだんだん落ち着いてきました。
一般的な経過通り、顔にはほとんど症状が出なくなり、ひじや膝、体に症状が出るようになりました。
小学生になった今でも、入学や引っ越しなどの環境変化、ストレス、春は花粉やPM2.5、夏は汗、秋冬は乾燥で症状がでます。
でも症状の出始めに、弱いランクのステロイドを使用することで、ほぼ落ち着きます。
いろいろな原因が重なって悪化したときには、もう一段階強いステロイドで炎症を治めて、しばらく弱いステロイドを使い、保湿をしっかりすることで落ち着きます。
やはり、アレルギー体質がもとにあるので、完治させるというよりは症状が出ないように、上手に付き合うことが大切なのかなと感じています。
また、3歳ごろに発症した喘息は、幼稚園ごろまでしっかり薬をつかってコントロールしていました。
今は風邪をひいたときに軽く出るくらいで、ほとんど気になりません。
それでも、風邪をひいたときには咳がおさまりにくいので、悪化させないよう早めに受診して、気をつけるようにしています。
アトピーは遺伝する?次女や三女はどう?
かかりつけ医に、アトピーが遺伝するのか聞いたことがあります。
その答えは「アトピーが必ず遺伝するわけではないが、アレルギー体質は遺伝することがある」でした。
うちは私も主人もアレルギー体質でアトピーがあります。
次女は乾燥肌ではなくアトピーはありませんが、花粉症です。
三女は乾燥肌ですが、赤ちゃんのころからしっかり保湿していたのも良かったのか、アトピーはありません。食物アレルギーも花粉症も今のところありません。
正確なところは不明ですが、両親のどちらかにアレルギーやアトピーがあるときや、赤ちゃんが乾燥肌のときは、保湿や環境に気を付けてあげたほうが安心ですね。
アトピーっ子におすすめの日用品&保湿ケアを紹介!
うちの長女が使って良かったグッズや保湿剤を紹介します!
特に保湿剤はほんと~うに色々試しました。その中で使って良かったと思うものをまとめてみました。
かゆいっこミトン
肌に優しく、掻いても傷になりにくい二重構造のミトンです。赤ちゃんのころ、お医者さんで勧められて使っていました。
サイズがあるので、購入するときには気をつけてくださいね。
日本ハム「みんなの食卓」シリーズ
長女は1歳ごろまで卵、乳アレルギーがありました。
「みんなの食卓」シリーズは特定原材料7品目(乳、卵、小麦、そば、落花生、えび、かに)を持ち込まない専用工場でつくられています。
ハムやベーコンって意外と卵や乳が使われているので、このシリーズにはお世話になりました。
ユニクロのアンダーウェア
【公式】ユニクロ クルーネックボディ(ハート・長袖・前開き・2枚組)60-70サイズ+
ユニクロのベビーサイズの肌着は綿100%が多く、コスパも良く使いやすかったです。
とくに夏のメッシュインナーは活躍しました。
KPニットプランナーの洋服
可愛いくて綿100%のお洋服がたくさんあります。冬のトレーナーも裏起毛であったかくて可愛くて綿100%のものがあります。
セールで大き目のサイズを買って、次の年に着せていました!
ワセリン&プロペト
お医者さんで処方してもらっていました。
ちょっとベトベトになるのが難点ですが、副作用がほとんどないらしく安心です。
ヴェレダ カレンドラベビーフェイシャルクリーム
赤ちゃん時代に顔の乾燥が気になるときに使っていました。
ナチュラルサイエンス ベビーミルキーローション
赤ちゃん時代の全身の保湿に使っていたのはコレ!伸びがよく使いやすいローションです。次女、三女にも使いました。
キュレル ローション ポンプ
2歳ぐらいからは、コスパを考えてキュレルシリーズを使っています。
春夏はローションタイプ、冬はクリームと使い分けています。
今もシャンプー、コンディショナーなどもキュレルシリーズを使っていますが、これで肌が荒れたりしたことはありません。
まとめ
アトピーは、気長に上手に付き合っていかなければなりません。赤ちゃんのころには派手に症状がでますが、きちんと治療やケアをすればだんだん良くなります。
アトピーやアレルギーについては、日々研究が進んでいます。治療法や考え方もどんどん進歩しています。
きちんと専門医にみてもらって、親も納得できる方法を探してくださいね。
赤ちゃん時代は過ぎればあっという間です。ぜひ、赤ちゃんもママも笑顔で過ごしてくださいね!