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ママテク(@mamateku)ライターのばたこママです。
犬を飼いながら赤ちゃんを迎える予定のプレママさんは、赤ちゃんと犬の同居がうまくいくのか心配ごとが多いのではないでしょうか?
たとえば…
- 犬を飼っているけど、赤ちゃんが生まれるから病気やアレルギーが心配
- 犬が赤ちゃんを咬んだり傷つけないか心配
- 犬と赤ちゃんが仲良くできるか不安
このように不安に思うことが多いと思いますが、犬と一緒に赤ちゃんがすくすくと成長できたらうれしいですよね。
今回は実際に犬を飼いながら赤ちゃんを育ててきた私が、赤ちゃんと犬の同居のメリット・デメリット、赤ちゃんと犬の同居のうえで気をつけたことをご紹介したいと思います。
パッと読むための目次
赤ちゃんと犬の同居、メリットは?
1.子どもの情緒面に良い影響がある
皆さんは「子どもが生まれたら犬を飼いなさい」という詩をご存知でしょうか?
子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
まさに、この詩は赤ちゃんと犬が同居するメリットが凝縮されています。
赤ちゃんは生まれてから犬と一緒に成長します。犬は子どもにとっての「はじめての友達」です。
子どもが幼い頃では犬は遊び相手として、成長すると親とは違う、いつでも側にいて自分を受け入れてくれる存在になります。
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現在8歳の我が子をみていると、犬のことは「おねーちゃんみたいなもの」と言っています。
ときどきリビングで学校の宿題を一緒にしている(犬はそばでくっついているだけ)のを見るとかわいいですよ。
さらに、子どもが犬を世話し、可愛がることから動物を大切にする心、弱いものやか弱いものに対する優しい心が育ちます。
また、犬の寿命は10年から15年ほどです。子どもが成長すれば犬は年老い、いつかは別れが訪れます。
それが子どもに生と死、生命について考える良いきっかけになるはずです。
2.ママのよき理解者・協力者となってくれる
犬を飼うメリットは子供だけではありません。ママにとっても犬がいてくれるメリットは大きいのです。
赤ちゃんのころはママは育児に必死です。パパは普段は仕事のため不在なことも多く、場合によっては誰とも会えずに密室育児にもなりかねません。
時にはストレスが爆発しそうになることも。
そんなとき、そばに居てくれる犬の存在がママの心の癒やしになる場合が多いのです。
さらに、犬の散歩が密室育児に陥りやすいママの外出のきっかけになるかもしれません。
外に出ることはママにとっては気分転換に、赤ちゃんにとってはよい刺激になります。
また、犬の性格によっては子ども好きで積極的に子守をしてくれる場合もあります。
ときどき動画サイトやSNSで子どもの遊び相手をしてくれる犬が話題になりますよね。
犬を飼っていれば、もしかしたら我が子と愛犬が一緒に遊ぶほほえましいシーンが見られるかもしれませんね。
赤ちゃんと犬の同居、デメリットは?
赤ちゃんと犬の同居はメリットが大きいように感じますが、もちろんデメリットもあります。赤ちゃんと犬の同居にどんなデメリットがあるのでしょうか?
1.犬が赤ちゃんのアレルギー・病気・ケガの原因になる
犬アレルギー
多くの人が心配していることが、犬が原因による病気やケガではないでしょうか?
とくに犬の毛やフケによって起こる動物アレルギーやアトピーは誰しもが心配するところです。
アメリカの研究結果によると、幼いころからペットに触れていた子どものほうがペットなしの家庭に育った子どもよりもアレルギーやアトピーになりにくいとの報告があります。
しかし、これはあくまでも研究結果ですから、子どもがアレルギーやアトピーにならないという保証ではありません。
もし、ホコリなどにアレルギー反応がある場合、動物の毛やフケにも反応する確率は高くなり、動物を飼うことが難しくなるでしょう。
狂犬病
動物の病気が人間に感染する「人獣共通感染症」も気になるところです。
特に深刻なのは犬から感染する「狂犬病」です。
狂犬病は「狂犬病ウイルス」を持った犬に咬み付かれ、感染することから起こります。
さいわい、日本での狂犬病の発症はありませんが、外国では狂犬病発症の報告がいまだ跡を絶ちません。
致死率が高い病気のひとつであり、治療方法がなく感染するとほぼ100%の確率で死に至ると言われています。
唯一の予防法は犬に狂犬病予防接種をすること。忘れずに毎年必ず狂犬病の予防接種をしなければなりません。
犬に咬まれてケガをする、咬まれてパスツレラ症を発症する
子どもが犬に咬まれてケガをする事も考えられます。
犬の歯は鋭いですから、咬まれると見た目よりも傷口が深くなってしまいます。
犬に咬まれてケガだけで済むならまだよいのですが、犬の口腔内にいる常在菌感染によって、咬まれた傷口が腫れたり、化膿する「パスツレラ症」を発症する場合もあります。
ひどい場合は敗血症や呼吸器症状を起こして死に至る場合があるので、注意が必要です。
皮膚糸状菌症(白癬)
同居している犬からカビの一種である皮膚糸状菌が感染し、皮膚糸状菌症(白癬)になってしまう可能性があります。
これはいわゆる水虫・たむしのようなもので、感染すると犬・人間ともに完治まで時間がかかってしまいます。
ダニ・ノミに感染
犬が散歩中に草むらやヤブの中にはいってしまうことがあります。
そのときダニやノミが犬の毛の中に潜り込み、家の中に持ち込んでしまうことがあります。
とくにダニの一種であるマダニにはウイルスがひそんでいることがあり、ウイルスを持ったダニに人が刺されることで重篤な病気を引き起こすことがあります。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- 日本紅斑熱
- ライム病
予防法は、散歩から帰ってすぐ犬のブラッシングをしてノミ・ダニを家の中に持ち込まないこと、月に一回犬に塗布することでノミ・ダニが犬につかないようにする薬を使用することです。
2.犬のしつけ不足により子どもに害が及ぶ可能性がある
犬はしつけが十分にされていれば、人に従順で問題行動を起こしません。
しかし、しつけが不十分な場合、犬が衝動的に子どもに咬みつく・ひっかく・飛びつくなどの問題行動を起こしかねません。
犬の問題行動によって子どもがケガをするのはもちろん、先ほどお話ししたような深刻な「人獣共通感染症」に感染してしまう可能性があるのです。
しかしこの問題は、犬にしっかりとしつけをすることで防ぐことができます。
子供と犬の同居を考える場合、しっかりとしたしつけは必要不可欠ですね。
3.子どもとの同居で犬自身に問題が起こる場合がある
意外に見落としがちなのが、子どもとの同居が犬にストレスを与えてしまうことです。
犬にもそれぞれ性格があり、人好きな犬、子ども好きな犬がいる反面、飼い主にしか慣れない犬や小心者でおとなしい犬もいます。
子どもと同居することが犬の心理面に全く影響のない場合もありますが、一部の犬にとっては大きなストレスになってしまうこともあります。
今まで飼い主の愛を独占していた犬が、突然現れた子どもの登場により飼い主を取られたと感じてしまいます。
その結果、食欲不振やうつ状態になる場合もありますし、嫉妬心から攻撃性に転じてしまう犬もいます。
この場合、子どもと犬を対面させる前から子どもの匂いに慣らしておくことや、犬とよく遊んであげる時間を持つことである程度解消できる場合もあります。
子どもと犬の同居、我が家の場合は?
我が家の場合、ミニチュアダックスフンドを飼い始めた1年後に娘が誕生しました。現在、犬は9歳、娘は8歳になりました。
ふたりは姉妹のようで、ときどきおやつの取り合いをしたりしますが、とっても仲良しです。
そんな子どもと犬の同居ですが、気をつけてきたことがいくつかあります。
子供が生まれる前、生まれたあと、我が家では具体的にどんなことに気をつけてきたのかお話ししたいと思います。
子供が生まれる前に気をつけたこと
1.犬のしつけ、とくに「おすわり」「待て」はしっかりと
犬を飼いはじめてしばらくしてから妊娠がわかったのはとってもラッキーだったと思います。
まだ子犬の段階だったので、しつけや習慣を教えるのがしやすかったからです。
我が家の場合、犬には「おすわり」「待て」はとくに徹底して教えました。
なぜ「おすわり」「待て」を徹底的に教えたの?と思われるかもしれませんね。
「おすわり」「待て」は犬にとっては基本中の基本。しかし、犬が興奮している状態だと簡単な命令でも飼い主に従うとは限らないものです。
犬が遊んで興奮しているとき、散歩しているとき、ご飯を食べているときなどに「おすわり」「待て」をしつこいほど何度も教えました。
どんな状況でも何があっても、この2つだけは必ず従ってほしかったからです。
そのおかげなのか、犬が子どもに飛びつこうとしたら「おすわり」を命令して制止したり、子どもと犬がおもちゃのとりあいっこになったときに犬に「おすわり」「待て」でケンカになるのを防いだりと大活躍でした。
2.犬のトイレトレーニングをしっかりと
犬があっちこっちにトイレの失敗をするのは困りものですよね。
子どもがハイハイなどで動き回るようになれば、衛生面の上でも大問題です。
我が家の場合、犬のトイレはトイレ内に置いてあります。トイレトレーニング時はきちんと犬のトイレにできたらご褒美のスナックをあげるようにしました。
今も、トイレが済むと真っ先に報告しに来るのでご褒美をあげることを続けています。そのせいかトイレ以外で失敗することはありません。
しかし、困ったことに飼い主がトイレに入ると、なぜか犬もついてきて一緒にトイレに入りたがるようになってしまいました。
今のところ大きな問題ではないのでそのままです。
子どもが生まれてから気をつけたこと
1.最初のうちは子どもと犬を別々に
子どもは寝室、犬は居間と別々の部屋で過ごすようにしました。
実際、子どもは狭い寝室にいて、犬はどこでもウロウロしていたので子どもを隔離していたような感じでした。
これは、いくら匂いで子どもの存在はわかっていても犬が子どもに対しどういう反応を示すのか予想がつかなかったからと、子どもに動物アレルギー反応が現れるかもしれないと不安だったからです。
家事など子どもを居間に連れてこなければならない場合はベビーベッドとハイローチェアが大活躍。
犬が背伸びしても届かない場所にいてもらうようにしました。
子どもが大きくなってハイハイぐらいまでは何とかこの方法で過ごしましたが、子どもがつかまり立ちようになると、ベビーベッドから落ちそうでさすがに厳しくなってきました。
ということで、子供と犬が一緒に過ごすようになったのは生後8か月になってからです。
それからも5歳までは寝室には犬を入れないようにしていました。
2.犬の散歩は毎日行う
犬にとっても子どもとの同居は何かとストレスフルです。
犬のストレス軽減するために子どもが生まれてからも毎日散歩をするようにしました。
産後すぐの犬の散歩はパパの仕事。子どもがある程度大きくなると抱っこひもやベビーカーを活用して犬の散歩に出掛けるようになりました。
毎日の犬の散歩は、正直めんどくさかったのですが、出てさえしまえば私自身も気分転換になりましたし、子どもを抱っこしての散歩は子どもの重さがいい負荷になったらしく、産後の運動にもなりました。
3.子どもに犬との接し方を教える
1歳前後から徐々に好奇心が芽生えはじめる時期にさしかかります。興味のあるものに自分から手を伸ばしたり、近づいて行くようになります。
興味は犬に対しても同じで、犬が嫌がっているのに近づいてしまったり、犬の尻尾を引っ張って離さなかったりとトラブルになる行動を取ることがあります。
トラブルを避けるために、小さい頃から犬にしてはいけないことを言い聞かせました。
さらに、犬のなで方、犬の急所にはさわらない、犬の食事中はそっとしておくなども教えました。
子どもに正しい犬の接し方を教えるのは事故を防ぐ上でもとても大切です。
子どもが幼くてまだわからないかなと思っても、何度も根気よく教えることで犬の嫌がることはしなくなりますよ。
4.掃除はしっかりと!
犬の毛やフケはアレルギーの敵!ということで掃除機をかけることはもちろん、粘着式のカーペットクリーナーで毛をしっかり除去しています。
ダックスフントは抜け毛が多い犬種です。本当はカーペットをひかないほうが掃除がしやすいのですが、ヘルニアが起きやすいため滑り止めのためのカーペットをひいています。
また、犬も2週間に1回はシャンプーをしています。毎日ブラッシングもしてなるべく抜け毛が増えないように気をつけています。
子どもがいる家庭、犬を飼うのはいつからがいい?
いつかは犬を飼いたいと思っているママも多いと思いますが、個人的には子どもがまだ幼い時は犬を飼うのはおすすめしません。これは猫についても同じ意見です。
ママが子育てにいっぱいいっぱいのときに子犬を受け入れるのは、ママがさらに忙しくなり辛くなるだけです。
子犬にはしつけも必要ですし、毎日の散歩も欠かせません。
トイレトレーニングだって最初は失敗続きなので、ママがしなければならない仕事が増えるばかりです。
また、子犬の時期に適切なしつけを受けられなければ、間違った習慣が身についたままになってしまいます。
成犬になってから間違った習慣を直そうとしても、時間がかかりとても難しいのです。
たとえば我が家の場合ですが、「おすわり」「待て」は完璧ですが、玄関のチャイムが鳴ると無駄吠えをしてしまいます。
いったん「おすわり」「待て」をすれば鳴き止みますが、無駄吠え自体をなくす事がどうしてもできません。やはり、子犬の時期のしつけが甘かったんだと反省しています。
子犬を受け入れるならば、飼い主に余裕があり犬にしつけをしっかりとできる段階で考えたほうがいいです。
そうなると、赤ちゃんも成長して大きくなってからが時期として適切ではないかなと思います。
まとめ
いかがでしたか?赤ちゃんと犬がいる生活は、最初は気を使い大変なことも多いですがそれ以上に楽しみも多いですよ。
はじめは犬のほうが大きかったのに、いつの間にか大きさは逆転して、今は娘の膝の上で安心しきっていびきをかいて寝ている犬を見るとなんとも言えない幸せを感じますし、なによりも萌えます!
これから赤ちゃんをお迎えするという犬飼いさんママの参考になれば幸いです。