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ママテク(@mamateku)ライターのChiKaです。
子供が産まれるまでは
- こんなママになりたい
- 自分の母親を尊敬してるので、そんなお母さんになりたい
そういう理想や目標を持っているということはとても素晴らしいことです。
ですが、現実と理想に「ズレ」があるということはよくあること。
「いつも笑顔で、赤ちゃんが泣いたら優しくあやしてあげるママになる!」と心に誓っていても、実際に赤ちゃんが産まれてその状況に直面すると、連日の寝不足や想像を上回る回数の「抱っこコール」に笑顔でなんていられない…なんてことも。
自分の思い描いていたようにならないというのはかなりストレスを感じることだと思います。ですので、どこかで折り合いをつけていかないとやっていけません。
自分の理想を無理に叶えようとしたり、理想から現実が遠くて悩み苦しむよりも、現実を受け入れてこれからどうやっていくかを考えるとステキで楽しい育児をすることができます。
そこで今回は、育児の理想と現実の差にどのように折り合いをつけていくのかということについて、産後によくある悩みを見ていきたいと思います!
母乳育児とミルク育児…どっちも立派な育児です!
よく理想の育児として挙げられるのが「母乳育児」でしょう。
ママと赤ちゃんの肌を触れ合わせて、一生懸命ママのおっぱいを飲む赤ちゃんの姿はとても可愛らしいものですよね。
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妊婦さん向けの雑誌や育児書にも母乳を推奨するような内容を多く目にします。
また、自分たちの母親世代や母乳推奨の産院などでは「赤ちゃんの栄養には母乳が1番!いいことばっかりよ」という意見が多く、妊娠中は
- 頑張って母乳育児をするぞ!
- 今から母乳がたくさん出るように出来ることをしておこう!
ですが、現実はそんなにうまくはいきません。
「母乳が『出る』『出ない』」には個人差がかなり大きいのです。
どんなに母乳が出る努力を人一倍行っているママでも「母乳が出にくい体質」ならば頑張りもむなしく出ないこともあります。
逆に「母乳が出なかったらミルクでもいいか」と、特に母乳を意識した生活をしていなくても母乳がたくさん出る人だっています。それだけ個人差が大きいのです。
ですが、母乳育児を理想としていたママさんは、実際に母乳の出が悪いということがわかると「ほかのママはたっぷり母乳が出ているになんで私だけ…」「私はダメな母親なのかも…」と自分を責めてしまうことがとても多いです。
体質で出ないのは仕方がないことなのに「自分がいけないんだ」と苦しんでしまいます。
また、なかにはそんな苦しんでいるママに対して
- もっと頻繁に赤ちゃんに授乳しなさい!
- おっぱいマッサージが足りていない
- 食事内容が良くない
努力家のママたちはそんなことは既に試みている人ばかりだと思います。何といっても、大切な我が子のためですものね。
今でも充分頑張っているのに周りが「もっと頑張りなさい」というのはとても酷なことです。
実際に私も長女が産まれたときに母乳でとても苦労しました。
妊娠中は「完全母乳育児を目指そう!」と思っていましたが、出産したときから母乳量が少なく、常にミルクを足している状態でした。
産院は母乳推奨の産院で
自分自身の理想も母乳育児だったので、出来る限りのことを頑張りました。
しかし、それでも母乳の分泌量は増えることはなく、お腹が満たされずに泣き叫ぶ娘が可哀そうでなりませんでした。
このまま自分の理想を叶えるために、娘に無理を強いていいものか…ですが周りの煽りもあってまだ目は覚めませんでした。
必死で自分の食事内容を見直して、おっぱいマッサージにも通いました。
しかし、その成果は全く見られず…私の頭の中は「母乳」のことばかりになっていておかしくなっていました。今思うと、ちょっとノイローゼ気味だったように思います。
そんななかでの1ヶ月目の検診で、娘の体重の増加が芳しくないことがわかりました。やはり母乳が全く足りていなかったのです。
医者からは
この結果に「まだまだ努力が…」と色々言われましたましたが、私は「あ、もういいや。ミルク足そう」と吹っ切れました。
産まれて間もない赤ちゃんが満足に食事が出来ていないことがどれだけ愚かだったことか…1ヶ月検診の結果で思い知ったのです。
その後、自分の母親には「母乳じゃなくていいの?」「母乳が1番なのに…」とチクチク言われたものですが、そこは無視してミルクをあげ続けました。
すると、娘は1ヶ月も経たないうちにまるまるとした赤ちゃんらしい健康な体つきになりました。
ミルクを飲み終わったあとはお腹が満たされてそのまま眠ることもあり、幸せそうな顔でした。
出ないおっぱいを無理やり吸わせて「足りないよ~」と泣き叫んでた頃を思い出すと、
母乳だってミルクだって立派に赤ちゃんを育むことができるのです。
母乳が推奨されているのは母乳が赤ちゃんにベストマッチした自然な栄養だからであって、決してミルクがダメなものだからというわけではありません。
よく考えてみてください、ミルクを研究して作っているメーカーは何処も名が知れた大企業です。
そこで働く優秀な社員や研究者の方々が作り出したミルクが「ダメ」なわけありません。
育児用ミルクはたくさんのママに協力をしてもらって母乳の研究をした結果に作られていて、ミルクでも問題なく赤ちゃんが成長出来るように作られているのです。
「母乳かミルクか」と漠然と考えるより、「赤ちゃんが満足できるか」「ママも赤ちゃんも笑顔になれるか」ということを基準にして、気持ちに折り合いをつけましょうね。
「発達の早さ」の理想と現実…周りと比べないで!
生後2ヶ月までには首が座って、4ヶ月頃には寝返りができるようになって、6ヶ月頃にはズリ這い、そしてその後はハイハイしてつかまり立ちして…と、赤ちゃんの発達についても色々思い描きますよね。
子供の成長が楽しみなので「早く○○しないかなぁ」という希望は誰にだってあるはずです。
よその同月齢ほどの赤ちゃんが我が子より早く「○○できるようになりました!」なんて聞くと、「いいなぁ、うちの子も早くしないかなぁ」と思いますよね。
育児雑誌や育児書には「○○し出すのは、およそ生後○ヶ月くらい」など書かれていて「じゃあうちの子もそれぐらいになったら…」と思うでしょうが、みんながみんなそういうわけではありません。
確かに目安の数値ではあるのですが、出来るようになる時期は個人差がとても大きいです。
よく一般的に言われている赤ちゃんの成長の過程は「首すわり→寝返り→ズリ這い→お座り→ハイハイ→掴まり立ち→あんよ」の流れです。
しかし、どの赤ちゃんもこの経過をたどるわけではありません。
それほど赤ちゃんの成長とは個人差があるのです。
ちなみに私の話なのですが、長女が生後10ヶ月ほどのころ、同月齢の赤ちゃんを持つ友達の前ではじめて掴まり立ちをしました。
それを見ていた友達は「うちの子、同じ月齢なのにまだ掴まり立ちしない…ヤバいかな?○○(とある育児雑誌)にもそれぐらいって書いてたよね」とちょっと焦っている様子でした。
それから2週間後、またその友達親子と一緒に遊んだのですが、友達は「うちの子、あれから掴まり立ちのトレーニングしてるんだ!」と赤ちゃんを低いテーブルに掴まって立たせようとしていました。
友達の赤ちゃんは泣き叫んですぐに崩れて座り込んでしまっていました…当時の私は「トレーニングさせるのか、そうか」程度にか思っていませんでしたが、今思うととても可哀そうな光景でした…
まだ掴まり立ちが出来るような身体の準備が出来ていないのに、無理にそれを強いられるというのはどれだけ酷なことだったでしょうか。
しかし、ママは赤ちゃんのためを思ってやっていることなので誰も責めることもできませんが…。
その後、その友達の赤ちゃんは1歳の誕生日に掴まり立ちをして、すぐさま歩き出しました。
うちの娘は掴まり立ちは生後10ヶ月でしたが、歩き出したのが1歳3ヶ月と友達の赤ちゃんよりも遅く、子供の成長って本当にバラバラなんだなぁと感じた出来事でした。
児童館や、赤ちゃんの定期検診などでほかの同月齢ほどの赤ちゃんの発達を見ていると「うちの子ってちょっと成長遅いのかな?」と不安に感じる人もいるでしょう。
しかし、成長には個人差があるのでそこは比べても仕方がないのです。
「出来ることなら、周りと同じように健康な発達をしてほしい」と願うママは多いでしょうが、赤ちゃんには赤ちゃんのペースというものがあります。
あまり本などに載っている成長の目安や周りの赤ちゃんの様子に振り回されて悩んだりしないようにしましょう。
幼稚園に入園するころには周りの同年代と同じようになっているので心配はいりませんよ。
先ほどお話した友達の子供とうちの長女も入園のころにはほとんど変わりない状態でした。
現実の我が子の発達を受け入れて「これがうちの子のペース!」とドーンと構えておきましょうね!
しかし!発達の状況のすべてをスルーしていいわけではありません。
ごく稀に重大な問題が潜んでいる可能性もあるので、早期発見につなげるためにも日ごろからしっかりと様子を見てあげるようにしましょうね。
理想はベビーカーで優雅にお出かけ…だけど、現実はパニックだらけ!
コレは、完全に私の理想と現実のお話です(笑)
私は赤ちゃんが産まれたらベビーカーを押して我が子と2人でショッピングしたり、楽しく近所をお散歩したりしたいと思っていました。
楽しげにベビーカーに揺られる我が子、それを優しく微笑んで見つめる私。
のんびりとショッピングや散歩をしている途中で我が子がベビーカーで寝たらちょっとカフェでホットコーヒーを飲んでママも休憩…
そんなステキライフを思い描いていました。この計画は妊娠中からすでに進んでおり、「○○に行って~、○○でお茶して~」とずっと考えていました。
しかし!現実とはとても酷なものでした。我が子、なんとベビーカー嫌いだったのです。
最初は
しかし、イヤなものはイヤだったようでいつまで経ってもベビーカーに大人しく乗せられてくれることはありませんでした…
そうなると移動はもっぱら抱っこひもになりました。
ちょっと理想から離れるけど、抱っこひもでも我が子と一緒にショッピングや散歩は出来るし、カフェで休憩もできるよね!?と思っていました。
妊娠中からあたためていた理想をカンタンにあきらめることは出来なかったのです。私は意地になっていました。
しかし!またまた現実の非情さがここで露わになります。我が子、めちゃくちゃ重たいのです。
ミルクをたっぷり飲んで健康的な体つきになったのはいいのですが、長時間抱っこしていると肩が悲鳴を上げます。
それでも無理にショッピングや散歩に出かけると途中でしんどくなりすぎて「早く帰って我が子を下に置きたい」という思いで頭の中が支配されました。
ですが理想のステキライフをすんなりと手放すことが出来ず、せめて「子連れでカフェタイムだけでも実現したい!」とやけになっていました。
もはや「ちょっとひと息」ではなく「しんどすぎるから1回座らせて」の意味で抱っこひもでカフェに入りましたが、なんせ抱っこひもで抱っこしたままなので大好きなホットコーヒーを飲むことはできません。
万が一、我が子にホットコーヒーをひっくり返すようなことがあったら大事件です。
よってアイスコーヒーをオーダー。
これで安心だと思っていたのですが、アイスコーヒーがテーブルに届く前に長女がグズグズ言い出して大ピンチに陥りました。
アイスコーヒーが届いた瞬間にシロップも何も入れずにがぶ飲みしてすぐさまカフェを脱出…この時間は一体何だったんだ…
しかも秋口の肌寒い時期だったのでアイスコーヒーのがぶ飲みはただただ身体が冷えただけでした。ホントになんだったの。
私はこれをキッカケに、理想は一切捨てて、夫がいないときの娘との外出は基本的には買い物や病院などのときのみ、コーヒーが飲みたければテイクアウトするか家で淹れる、アイスコーヒーのがぶ飲みは身体が冷えまくるので絶対にしないということを心に誓ったのでした。
妊娠中から描いていた理想だってあの日のツラさを思い出すと
私のように赤ちゃんとの日中の過ごし方で理想を持っている人って結構多いと思います。
実際に理想を叶えている人もたくさん知っているので、頑張ればちゃんと叶えられるものはたくさんあると思います。
ですが、「我が家ではこの理想は無理だ!」と感じたらなるべく早めに現実と折り合いをつけることをオススメします。
我が家はベビーカーが無理だった時点で早く考え方を切り替えておくべきでした(汗)
まとめ
いかがだったでしょうか?
赤ちゃんに関する理想と現実ってとても多いですよね。赤ちゃんの誕生を心待ちにしていたからこそ、理想というものが産まれるのだと思います。
理想を持つというのはとてもいいことですし、理想を持つことによって努力して叶えられることもあるので、ぜひ持っていてほしいものだなと私は思います。
ですが、実際に子育てをしていく中で理想と現実が大きく離れてると分かったときは早急に考え方を補正する必要があります。
「母乳が出ないならミルクにする」「周りよりも発達がゆっくりでも個人差があるから気にしない」とすぐに切り替えられたら苦労はないのですが、なかにはそう器用に切り替えが出来ないかもしれません。
でも現実よりも理想を優先してしまうことで赤ちゃんもママも苦しむ結果になることはとても多いのです。
理想を手放すのが心苦しいという思いもあるでしょうが、現実に合ったお世話の仕方や考え方、生活の仕方をすることによってみんなハッピーになれる場合だってあるのです。
赤ちゃんや自分にとって何が1番いいのかということをよく考えて、ステキな育児ができるといいですよね!