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ママテク(@mamateku)ライターのののかママです。
価値観・食べるもの・行く場所・着るもの・履くもの・体型・休日の過ごし方…子どもが生まれてから変わったものは沢山ありますが、一番大きく変わったものは夫婦関係だったように思います。
恋人同士の延長だったような子ども無し夫婦時代、お互いが考えるのは仕事と週末の過ごし方。
その時の気分で行きたい場所に行き、食べたいものを食べ、入りたいお店に入る。
夫婦でありながらも、「自由きまま」そんな言葉がぴったりだったと思います。
お互いに好きあって結婚して、生活を共にしてはいても、お互いに仕事が忙しく、家族というより恋人の延長線として同居している、そんな感じでした。
しかし、そんな生活は子どもが生まれてから大きく変わります。
私たち夫婦、自慢じゃないですがお付き合い期間、結婚して子どもが出来るまでの間、一度も喧嘩したことなかったのです。
しかし、産後は何かとぶつかる。ぶつからなくてもどちらかがイライラしている、そんな状況が少し続きました。
そしてそんなイライラ期を過ごしながら、子どもという一つの軸を中心にして、私の生活も夫の生活もぐるぐると目覚ましく変わっていき、いつの間にか同居人から家族になっていった、そんな気がします。
今回は子どもが生まれた後の私たち夫婦の変化やぶつかった時の対処法などについてご紹介したいと思います。
パッと読むための目次
産後のイライラ期。今思うと産後クライシス?
最近産後クライシスという言葉をよく耳にするようになってきました。
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Crisisとは英語で「危機」「決定的段階」「難局」という意味。
何らかの対処法が必要な状態です。
産後クライシスというのは、赤ちゃんが生まれてから2-3年の間に夫婦関係が悪化する状態、難局を迎える状態のことをいうそうで、ひどい場合には離婚を選ぶ方たちもいるようです。
産後クライシスの原因は主に下記の通りだそうです。
- 産後のホルモンバランスの変化で妻がイライラする
- 夫の育児・家事への不参加。又は参加していたとしても妻の期待値と実際との相違
- 妻の体調不良や疲れ
- 産後の情緒不安定
そのイライラは、夫だけではなく、実母やその他の家族にも言葉にはしなくとも溜まっていました。
赤ちゃんが生まれて「家族への感謝の気持ちでいっぱい」そんな気持ちももちろん持っていたものの、イライラと感謝の振り幅は大きく、自分の感情のアップダウンにもついていけず、ずっともやもやしていました。
今思うと、産後のあのイライラ期は、産後クライシスを引き起こしうる初期症状だったのではないかと思います。
我が家は幸運にも、完全に崩壊することはなかったですが、夫との関係は今までで一番よくない状態であったようにも思いますし、あの時あの時期があったからこそ今の私たちの夫婦関係があるようにも思います。
イライラする…と思ったら自分の気持ちと向き合ってみる
私がどうやって産後のイライラ期を乗り越えられたか、ですが、正直あまり覚えていません。
但し、気を付けていたのは「イライラしたときはしゃべらない」ということ。
自分の性格上、イライラしているときに爆発してしまうと、余計な言葉を夫に投げかけてしまうような気がして、あの時期は意識的にイライラしたら娘を抱いてその場を離れる、寝室に引きこもる生活をしていました。
イライラの原因だった夫と離れて、娘と添い寝したりおっぱいをあげながら、自分がなんでそんなにイライラするのかを考えることも良くありました。
理由はたいていの場合、産後も生活スタイルの変わらない夫が原因。
- 夫が家事を手伝ってくれない
- 夫がごはんを買ってきたけれど乳腺が詰まりそうなものだった
- 私だけ大変なのに、夫はテレビをつけっぱなしで寝ている
- また飲みに行っちゃった…
一緒に居るとチクリと嫌味を言ったり、時にはヒステリーに責め立ててしまうのではないかと思ったので、その場をひとまず離れる手段を取って気持ちを落ち着かせました。
とはいえ、自分の気持ちだけを落ち着かせて我慢していたわけでもないです。
話し合いたいこと、分担したいことはあえて夫の昼休みを狙ってメールしていました。
なぜ昼休みかというと、仕事の休み時間であれば夫が私のメール内容にイラっとしたとしても仕事に戻れば気分を切り替えることが出来ると思ったからです。
そして何よりも、私自身が怒りを交えた勢いでメールをしてしまうより、一旦夫から離れて午前中に言葉を選びながらメールを作り、お昼休みに送ることで冷静に伝えられる気もしていました。
イライラしている原因を伝える、怒っていることを伝える、それだけのことですが、自分でも『イライラの度合いが通常のイライラと違うな…』と感じていたため、この時期はなるべくそのイライラの理由を注意深く自分で振り返ってから、それを伝えるようにもしました。
イライラは笑って伝える方が効果的!夫への不満の伝え方
我が家の場合、夫は家事が出来ません。
『この人一人暮らしの時はどうしていたのだろう…?』と思うくらい、要領が悪いというか下手なのです。
しかし、子どもが生まれる前は、夫のことが好きだからやってあげたい…という気持ちもあって、洗濯や料理など嬉々としてやっていた私。
結婚する前は一人暮らしだったため、仕事をしながらの家事も、一人分から二人分に変わるということは大した問題でもなかったですし、忙しいときは「カップラーメンでも適当に食べておいて~」と手抜きすることもそれほど罪悪感もなかったです。
しかし、産後、2-3時間置きの授乳が始まると、その家事が結構な負担に変わっていきました。
産後、夫のお母さんが『手伝いに来る!』と張り切っていたのを当時はあまり親しくなかったこともあって「気を遣うから」と断った私。
そうなると、
家事も子育ても夫が全然使い物にならないため、退院後すぐ半分床上げ状態となったので、ストレスも疲れも相当のものでした。
「俺がやるから置いといて!」と言う夫の言葉を信じていると、溜まっていくごみ、食べた後の食器の山…脱ぎっぱなしの服、洗わなきゃいけない娘の服。
やる気はあるのだから夫に任せよう、と思う反面で、そういったものが目の端に入ってくるとイライラしてついつい自分でやってしまうんですよね。
怒りながら、文句を言いながら「もういい!」と家事をする私に、「今やろうと思ってたのに」という夫。
「今っていつ?」と応戦し、ぎくしゃくした時間を過ごすことも良くありました。
そして、そんな風に小さな不満を少しずつため込んでいたわけですが、何回か衝突してみると、その場でキーッとなって伝えるより、きちんと伝わった気がするのが、楽しいときに伝える方法です。
お互い機嫌良く談笑している時に、
自分自身に置き換えてみたら、確かに機嫌悪く「なんで家事しないの?」と言われるより、機嫌よいときにふざけながら「家事やってよ!」「もっと子育てに関わってよ」と言われる方が受け入れやすいとも思います。
夫婦ってそもそも言いたいことを言い合える間柄でないと続かないと思います。しかし、言い方は別なのではないかと思います。
親しき中にも礼儀あり、ではないですけど、家族という枠の中であってもどんな言い方でも伝わるというわけではないですよね。
一番理解して欲しい人であるからこそ、相手のプライドを傷つけない言い方を模索するべきでないかと思うのです。
我が家は出産後になって初めて夫に家事を頼んだのですが、そこで生じる不平不満はなるべくお互いがリラックスしているときに出来れば笑顔で伝えるようにしました。
今までで一番疲れた時期ですけど、根気よく伝え家事を学んでいってもらったおかげで、娘が3歳となった今では少し楽できています。
体調不良アピールはしっかりと!
女性って男性に比べて、体調悪いアピールが少ないと思います。
職場に行けば「あー、頭痛い」とか「あー、調子悪い」と騒いでいるのって大抵男性ですよね。
女性はその点無理をしがち。男性より痛みに強いのかもしれないですが、熱があっても家事をしたり仕事をしたり、黙々とやるべきことをこなす。
我慢強さでは女性の方が秀でていると思います。
そしてあまり体調悪いアピールをしないせいか、体調不良が重い気がします。
しかし、家の中で、夫相手にはその我慢強さは封印したほうが良いです。
産後の体調が通常でない時期、私はいつもより強めに体調不良を夫に訴え続けました。
頭が痛い、お腹が痛い、目が回る、貧血で動けない…どんな小さなことでも夫に伝えました。
それこそ娘と二人きりの時に私が倒れたら娘も共倒れになってしまう、日中夫は仕事でいないので、自分の体調は事細かに連絡しました。
そして一番大事なことは、その都度対処方法も明確に伝えたことです。
例えば、頭が痛いときであれば「頭が痛くてお風呂入れない」から「娘のお風呂お願いしたい」とか、お腹が痛いときであれば「お腹が痛くてご飯を作れそうにない」から「どこかで消化の良いものを買ってきて欲しい」とか。
症状プラス「どうしてほしいか」を具体的に連絡しました。
普段そういったことを言わなかった私が産後は急に言い出したため、夫も真剣にとらえてくれて、その都度頼んでくれたことを行ってくれたように思います。
家事や育児などが出来ない男性というのは、たいていの場合やり方がわからない、状況と対処法が結びつかない場合がほとんどです。
どういった症状だからどうしてほしい、という具体的な依頼をすることで夫も対処のしようがあったようで、トレーニングと割り切って夫には事細かに説明しました。
「もう大人なんだから自分で考えてよ」等と思う気持ちはぐっと我慢。
そもそも男脳と女脳は違います。同じものを求めるのであれば出来ないことにイライラするよりも、相手が動きやすい方法を事前に指南する方が楽です。
また、体調不良を訴えることやその体調不良を真剣に聞いてもらえることでストレスもぐっと減って行った気がします。
自分のことや娘のことを夫がちゃんと考えてくれているんだ…そういった安心感があったのかもしれません。
夫へのスキンシップは意識的に取る
子どもを産む前は何よりも大好きだった夫ですが、娘が生まれて、一番大切なものが娘になると、ついつい夫のことは後回しになりがちでした。
永遠に続くかと思われる睡眠不足もあって、産後の体調は、精神的にも体力的にもいっぱいいっぱい。
夫を好きとか嫌いとかの問題ではなく、ついつい夫に対するスキンシップって後回しというか、忘れがちになっていました。
しかし、あるときから、意識的にハグだけはするようにしていたと思います。
私が海外に暮らしていた事もあって、ハグは挨拶の一つ。
確か夜中の授乳中に海外ドラマを見ていて、『そういえば娘以外を触っていないな…』と気づいたことがハグをしだしたきっかけだったと思いますが、行ってらっしゃいとお帰りなさいの挨拶の時だけでもハグをすると夫も嬉しそうでしたし、自分自身の気持ちも落ち着くものがあったと思います。
- いってらっしゃい、気を付けてね
- おかえりなさい、お疲れさま
よく幸せだから笑顔になるんじゃない、笑顔になることで幸せになるんだ、と言われていますが、ハグをし続けることで夫への気持ちも再燃し始めて、夫婦間のコミュニケーションやスキンシップは出産前と変わらない状態になりました。
産後旦那さんへの気持ちが冷めた…という話をよく聞きますが、ハグはお薦めです。
夫に過度の期待はしない。一つは褒めることを見つける
子育てや家事など、夫にある程度のやり方や、こうして欲しいなどのリクエストを投げたら、あとは過度の期待は禁物です。
自分がやれるように夫が出来るわけはないということは常に頭に入れています。
そして、夫がやれるように自分が出来ないこともたくさんあるのだ…ということも自覚しておきましょう。
女性は妊娠した時点で母親になっていくわけですが、男性は別です。
子どもが生まれてから徐々に、子どもが父親にしていくのだろうなと思います。
我が家の場合も、子どもからパパ・パパ、と慕われるほどに父親らしくなってきたというか、ふと気づいたらすっかり「パパ」になった夫がいました。
「落としたら怖い」と自分の娘を抱っこすることさえ躊躇していた夫が、娘が3歳の今となっては、遠くを走る娘をうっとり眺めて「うちの子可愛いよなぁ…」なんて言う。
産後すぐには全く想像できなかった光景があります(笑)
我が家では、一つ頼んだことの中で、出来高がたとえ5割くらいだったとしても0でなければ感謝することにしています。
例えば子どものお迎えで「汚れもの持ってきてね」と頼んだとして、夫が何か忘れたとしても、そこを責め立てることは一切しません。
子どもの命や安全にかかわらないことであれば完全じゃなくてもOK。
やってくれただけでOKなので、やってくれたことを褒めて感謝します。
娘は私の子どもであると同時に、夫の子でもあるので、やって当たり前の対等な関係ではあります。
そして、我が家の場合は共働きでお互いフルタイム、生活費も折半ですから、完全に対等な立場です。
しかし、「やるのが当たり前」という状態であったとしても、感謝の気持ちは決して忘れてはならないと思っています。
それはなぜかというと、娘が私の人生で一番大切なものだからです。
イライラしたときの対処法を持っておく
夫との関係においても、一旦自分の気持ちを受け止める・消化したり、整理したりと言った作業が発生してきた3年間でしたが、私も人なのでそのイライラを一旦でも受け入れがたいときももちろんありました。
そんな時の発散方法は、寝室に引きこもり、娘を一旦ベッドにおいてのボクササイズ。
DVDを付けて、イヤフォンで大音量の音楽を聴きながら、ボクササイズをしていると、一つのプログラムが終わるころには少しだけ気分がすっとしました。
もちろん娘がベッドに下され泣いていることもありましたが、5分程度だけ待っていてもらいました。
産後のなまった身体だと、信じられないくらいの汗が出るのですが、一度怒りの沸点を下げる時間を設けると冷静になれるのでお薦めです。
ボクササイズでもヨガでも、呼吸を整える時間を作られると良いと思います。
まとめ
夫婦の関係が良好であることは子どもの成長過程においてとても重要な影響があるように思います。
我が家は産後、私の体調不良や精神不安定も影響して夫とぶつかることも多く、まさに夫婦生活では難局。一つ目の曲がり角だったような気がします。
あの頃の状況を考えると私にとっても夫にとっても「忍耐」という言葉が一番当てはまる時期だったかと思うのですが、今となってはその忍耐の時期を越えられたからこそ、今のなんでも言い合える関係や心配なく娘を任せられる信頼関係が成り立ったのではないかと思います。
これからもきっと、いろいろなことが影響して夫婦関係は変化していくのでしょうけれど、どんなことも二人三脚で乗り越えていきたいものです。