元ダンス講師が教える!子どもの習い事で才能を伸ばすためにママが本当にしてあげるべき7の事

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あおい

2016年冬に男の子を緊急帝王切開で出産。現在、フリーランスで仕事をしているシングルマザーです。仕事との両立やひとり親育児について、リアルに実体験から伝えられる事を発信していきます!

ママテク(@mamateku)ライターのあおいです。

私は現在2歳の子どもを育てるママです。高校卒業後の18歳から出産する前までは、ダンスの講師をしていました。

下は3歳から上は中学生まで。色んなスタジオを掛け持ちしていたので、大人のクラスにもレッスンをしていた経験があります。

自分の子どもも、将来どういう習い事をするのか、またどんな子に成長してくれるのかと今からとても楽しみにしています!

このサイトではママの実体験を中心にした記事が多いのですが、今回は私のダンス講師の経験を元に、ママの子どもの習い事での関わり方についてお話しようと思います。

子どもの習い事はママの関わりで伸び方が全く違う!

まず初めに知っておいて欲しいのが、子どもの得意なものを伸ばしていく上で重要なのは、ママがどのような姿勢で子どもの習い事に関わっていくかという事です。

もちろん、腕のいい先生・評判のいいクラブチームに入れたいなどの「習わせる場所」も重要かもしれませんが、どれだけ質のいい習い事をさせても、ママが関わり方を間違えてしまうと意味がないんですね。

芸能人であり、自身も子役の芸能事務所を運営している坂上忍さんも、テレビで

事務所に入れるかどうか、オーディションに出すかどうかは、実は「母親・父親」で判断する。
とおっしゃっていました。

その子がどんなにいい演技が出来ていても、ママの関わり方や考え方が違った方向に向いていると感じれば、その後はもう伸びないと判断してしまうんだとか。

私も実際に100人以上の生徒にダンスを教えてきましたが、この「ママの関わり方」で子どものやる気やその後の伸びは大きく違ってくると感じています。

ではどういう関わり方をすればいいのか、また習い事に対してどう考えていくべきなのかを、体験談を交えながらお話していきます!

1、子どもがやりたい事をさせてあげるのが一番

家庭の事情やその子の環境によって、どんな習い事をさせるかというのは様々だと思います。

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郊外に行くほど習い事の選択肢は減ってしまうかもしれませんし、その習い事にどれだけお金がかかるかというのも、家庭によって習わせる事が出来るかどうか関わってきますよね。

もし習い事をやらせてあげられる環境があれば、子どもが「やりたい!」と言ったものを是非やらせてあげてください。

当時ダンスの講師をした時、

私が子どもの頃ダンスをしたかったんです~
と連れてくるママも多くいました。

確かにそれも子どもにとっては一つのきっかけかもしれませんが、子どもが「やりたい」と言っていないのなら別問題!

あくまでママがやりたい事であって、子どもに自分のやりたい事を強要してはいけません。

まず習い事をさせたいと感じたら、色んな体験に行ったり、そのものに触れさせる機会を増やす事。

そこで子どもが初めて「やってみたい」と言ったら、習わせてみるのが一番です。

4,5歳になれば、自分のやりたい事が主張できるようになっていると思うので「子どもはまだ小さくて自分で決められないから」と親が連れていくのではなく、まずは子どもの意見を聞いてみるといいかもしれませんね!

2、長く続けさせる事はいい事!は間違い

もう練習は行きたくない
もう辞めたいかも…
そんな風に突然子どもが言い始めたらどうしますか?

  • せっかく頑張って通ったんだから、あと1年は続けなさい
  • 一つの事を長続きさせられないとダメだよ!
と言いたくなるママも多いのではないでしょうか。

もちろん、一つの事を長く続ける力は大切です。「継続する」という力が身につくので、子どもにとってもいいでしょう。

しかし、子どもが辞めたい理由のナンバーワンは「なんとなく辞めたい」場合が多いのです。

子どもは年齢が低いほど、自分の感情をうまく言葉に出して言えない場合も多くあります。

「どうして辞めたいの?」と聞いてもだんまりしてしまう事もあるかもしれません。

ですが、大人でも

  • なんとなく合わない
  • なんとなく向いていない気がする
という感情はありますよね。

どうしてこの仕事を辞めたいのかと理由を聞かれても

  • なんとなく雰囲気がイヤ
  • なんとなくここの仕事は気分が乗らない
と言う場合もありますよね。

私の所にママが

なんとなく辞めたいって言うんですけど、うちの子どう思います!?
とムッとした顔で相談に来る事も少なくありませんでした。

ですが、小さな子どもでも自分自身で「向き・不向き」というのをちゃんと感じています。

「なんとなく違う、気分が乗らないから辞めたい」と思っているんですよね。

自分に向いているもの、「これだ!」とバシッと熱中できるものに出会うまでには、子どもや環境によって必ず差があります。

  • 小さい頃からやっていて、本当にずっと好きで熱中できるものにすでに出会っている子
  • 小さい頃は何も続かなかったけれど、大人になって本当に好きなものに出会えた人
  • あるきっかけやチャンスで、本当にやりたい事を突然ある日見つけた子
どれも色んなタイミングが重なり、「これだ!」と言うものに出会う事があるはず。

実際に私が教えていた生徒でも、

空手も習字も全然続かなかったんですよ~大丈夫ですかね…
という子がダンスを初めてから、教室内で一番練習するストイックな子になったパターンもありました。

ダンスを3ヶ月ですぐに辞めてしまったけれど、その後ピアノの全国のコンクールで入賞した子もいました。

もし親が「続けなさい」と強要していたら…?
今もその子達はあまり気が向かない練習を毎日重ねていたかもしれません。

自分の本当の好きなものに出会うには、必ずタイミングというのがあります。

「ここで辞めたらお金も時間ももったいない」というママもいましたが、そのまま続ける方がよっぽど時間がもったいないと私は感じます。

私の所に申し訳なさそうに、「先生、来月で辞めようと思っています」と言われると、「なんで!ここまで頑張ったのに!」とは決して言いません。

「寂しいけれど、これからも応援しているよ」とだけ言います。

根掘り葉掘り辞めたい理由を聞くよりも、次に夢中になれる事があったら応援してあげられるくらいの気持ちの余裕を持っておきましょう!

3、先生によって態度を変えてはいけない

私は18歳からダンスを教えていたので、ママ達よりも先生の方が子どもと歳が近いという現象が起こっていました(笑)

それでもちゃんと「先生、今日はよろしくお願いします」と挨拶してくれるママもいれば、「〇〇ちゃ~ん!」とまるで友達の様に接してくるママもいました。

するとどういう事が起こったのかと言うと、先生だと言う意識を持ってちゃんと挨拶する子もいれば、親戚のお姉ちゃんの様に「〇〇ちゃん!」と話す子も出て来ました。

もちろん、そういう子には

あおい
教室の中では先生って言わないとダメだよ
と注意してみますが、
だって、ママがいつも家で○○ちゃんって言うんだもん
と言います(笑)

確かにまだ若かったのもあるかもしれませんが、子どもにとってはダンスを教えてもらう先生であり、上の立場の人。

子どもがどんなに小さくても、礼儀も含めてママが教えていかなくてはいけません。

『そんな事、言われなくても大丈夫!』と言うママも多いかもしれませんが、子どもが居ない時に「あの先生って若いからさ~」なんてママ友同士で話しているのを、こっそり聞かれてしまっているパターンもあるんですよね(汗)

どんなに年下でもどんな立場でも、習い事を通して「礼儀」を教えていきたいのであれば、しっかりとここは気を付けていかないといけません。

また、礼儀だけでなくママが先生にそういうスタンスでいると、子どもも先生の話にあまり耳を傾けなくなってしまいます。

子どもの事を考えて、先生との距離感や立場、接し方をもう一度考えてみるのはとっても大切ですよ!

4、その日の事をたくさん聞いてあげよう

今日の練習どうだった?
今日はどんな事をしたの?
聞いてあげるという行為は子どもにとっては一番嬉しく、とても安心する事です。

習い事以外でもママがその日の事を聞いてあげるという行為はとっても重要で、子どもが今日あった出来事を頭の中で整理し、「伝える力」や「聞く力」また「コミュニケーション能力」もちゃんと身につける事ができます。

また、習い事に行ってもその日の事を話さない、あまり楽しそうじゃないという事があれば、ママも子どもの変化に気づく事ができますよね。

時々ママ友同士の会話に夢中になってしまい、

ママ!聞いて、今日ね……
と子どもが話しかけても
待って!今は〇〇ちゃんのママとお話してるでしょ?
と後回しにしてしまうという場面をよく見かける事がありました。

そういう時に、「先生あのね、聞いて……」とよく私の所にやって来ては、学校の話やその日の練習の出来事を話す子がいました。

子どもたちと話していると「私の話よりママ同士の会話が大事なんだ」と、寂しそうな表情をしているのに気づきました。

大人からしてみると、実際に子どもが話す内容は、そこまで重大な事ではない事が多いです。

話を聞いてみると、「今日は歯が抜けそうになった」「今日は縄跳びをした」など、今急いで聞く必要もない内容ばかり。

けれど、今話したい!という気持ちを大人が聞かずにいると、本当に大事な事も話さなくなってしまいます。

子どもにとって「ママは私の事をちゃんと聞いてくれる」という気持ちを持たせる為にも、しっかりとその日の出来事をちゃんと聞いてあげるよう心がけてみてくださいね!

5、子どもが直接先生に質問するよう促す

練習の後に子どもから聞いた内容を、ママから代わりに聞かれることも多くありました。

  • 子どもがこの練習が難しいそうです
  • うちの子はこれが出来ずに悩んでいます、どう練習したらいいですか
と、練習後にLINEが来たり、直接電話がかかってくる事も…

話を聞いてあげるのも大切ですが、「じゃあ、ママが先生に聞いておくね!」と全部ママが聞きすぎるのも、子どもと先生との距離も縮まらず、せっかくの大人と会話する機会が減ってしまいます。

「わからない事があったら、先生にこうやって聞いてみたら?」と、アドバイスしてあげるのが子どもにとってベスト。

恥ずかしそうに緊張しながらも、「先生、ちょっと聞いてもいいですか?」と自分から質問出来る子は、どんどん吸収して伸びていくように感じていました。

分からないことはその場で自分で解決するという力も、習い事をさせる場合にはとても重要になってきます。

ママは子どもの代わりに聞いてあげるのではなく、先生にどう質問したらいいのかを一緒に考えてあげてくださいね!

6、ママはコーチではなくサポーターに回る

習い事をスタートさせてみると、ママもそのジャンルについてちょっと詳しくなってきて、つい子どもの成長を見ていると首を突っ込みたくなってしまう場合があります。

私がレッスンを受け持ったクラスで、他の先生から引き継いだクラスがありました。

その先生のクラスは、「ママがしっかり練習を全部見て、気づいた事は教えてあげましょう」というスタンスだったので、ママ達は必死にカメラを握り、毎回動画を見ながらアドバイス。

もっとこうした方がいいわよ
〇〇ちゃんと比べて、ここがおかしいよ
と、先生である私以上に熱心に指導しているのです……。

ここで子ども達が真剣に「ママ!いつもアドバイスありがとう!」と受け入れているかと言うと、全くそうではありません(苦笑)

逆に子ども達は「はいはい」といった感じで聞き流し、「じゃあ、ママが同じようにやってみせてよ」という言葉を必ず言います。

もちろんママは「私はやった事ないから出来ないわよ」と言うんですよね。

私が見て来た中で、このママが熱心に指導しちゃうパターンはよくある事で、立ち位置がコーチになってしまっています。

ママがするべき事は、指導者であるコーチになるのではなく、サポーターになる事。

子どもの送り迎えや身の回りのことなど、「応援する」だけでいいんですよね。

ママでも料理を普段全くしないパパから「この料理、もうちょっと味付け濃くしたら美味しく作れるよ」なんて言われても「じゃあ、あなたがやってよ!」ってなっちゃうはず(笑)

出来ない人から指摘されたり指導されるのって、どんなに小さい子どもでも嫌なんです。

毎週しっかりとレッスンや練習をしている子どもの方が、スキルもあって詳しいはずなのに、素人であるママが口を出してしまうといけません。

悪い方向に向かうと、ママからいつも指摘される事が嫌になり、習い事自体が嫌になってしまう可能性もあります。

大切なのは見守る事!

子どもの話を聞いてあげて、身の回りのサポートだけに徹するようにしていきましょう。

ママはいつも応援しているよ
ママはそんなこと出来ないからすごいね!
と、あくまでもそのスポーツや芸術に関しては子どもの方が詳しいし出来ている、という気持ちで接するようにしてみてくださいね!

7、本物・本場に触れさせてあげる

子どもの習い事を本気で伸ばしてあげたかったり、その子に刺激を与えてあげたいと感じたら、本物や本場のものに触れさせてあげるというのはとても大きな役割を果たします。

例えば、スポーツならプロの試合を見に行く。音楽ならプロの演奏会を聞きに行く。

ダンスならプロのステージを、絵画なら有名な美術館に行くなどしてみると、その子の今後に大きく関わる場合が多くあります。

私が教えていた教室は、少し郊外で離れた場所にあり、大きなスタジオでも無ければ先生も私しかいないという状況でした。

という事は、先生である見本は私しかおらず、プロのダンスを見るといっても動画くらい。生の肌感覚で感じる「本物」に触れる機会が少なかったんですね。

何事も生で感じるその場の雰囲気や、空気感は全く違うもの。

私は子ども達にいい影響を与えたいと思い、自分が他のプロのダンサーと立つステージや、ダンスの全国大会に生徒を招き入れました。

今までそんなにやる気が無かった子どもでも、

私、あんな衣装が着たい!
僕もあんな風に踊れるようになりたい!
と、かなり刺激になり、本気で頑張るようになる子が続出しました。

また、今習い事をしていない場合でも、これから他の習い事を増やそうと思っている場合にも効果的。

よく、役者さんで「生の演劇を見に行ったのをきっかけに、自分も役者になりたいと思った」という人を多く聞きます。

本物を見せてあげるというのはきっかけ作りにもなり、子どもの将来にも大きく影響を与えるんですね。

「ちょっとした習い事だし、子どもはまだよく分からないと思うから…」と思わずに、本物のクオリティの高いものを生で直接目に触れる機会を増やしてみてはいかがでしょうか?

【まとめ】習い事で子どもを伸ばしたいなら、ママは関わり方を見直そう!

いかがでしたか?私も2歳になる子どもを持つママとしてやっと子育ても分かってきた所です。

当時レッスンをしていた講師時代はとても苦労しました。

まだ当時は自分も10代なのに、毎日毎日10歳前後の子どものことをたくさん考えていたのです…(笑)

「どうしたら伸ばせるかな?」
「どうやったらやる気になってくれるかな?」
と色々と試行錯誤していましたが、意外にもママとの関わり方がいい子の方が、子どもの成長スピードや集中力が高いことがわかったんです。

どんなにお金をかけても、どんなに熱心にママが習い事に力を注いでも、その関わり方や距離感を間違えてしまうと、子どものやる気や成長の妨げになってしまいます。

どんなにその子に可能性を感じていても、ママが関わり方を間違えているせいで「こんなにセンスがあるのに勿体ないな…」と感じる事もたくさんありました。

大事なのはママはサポート役に徹する事!

子どもに口を出しすぎず、かといって全く興味を持たないのもいけませんし、話もちゃんと聞いてあげないといけません。

習い事と一言でいっても、実はママが子どもにどう関わるかというのはとっても大きいんですね!

  • 今から何か始めさせてあげたい
  • 今やっている事をもっと伸ばしてあげたい
そう感じているママは、これから子どもとどう関わっていくべきか、もう一度考えてみてはいかがでしょうか?

子どもの可能性は無限大です!ぜひ子どもが楽しく頑張れる環境づくりをしてあげてくださいね!

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