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ママテク(@mamateku)ライターのMeow-Meowです。
子どもが産まれると、今まで住んでいた部屋が狭く感じますよね。
子育てしやすい環境の広いマンションへ引越し、またはそろそろマイホームをと考えるのは自然な流れですよね。
まだ妊活中だけどこれから産まれてくる子供のために…と考えている方もいるでしょう。
筆者は妊活中にマイホーム計画を始め、子どもが二か月のときに引っ越しました。
そこで今回は実際にマイホームを建てる中で得た知識を交えながら、「子育てしやすい家づくり」という観点で、筆者が考える『家づくり・間取り』についてのアドバイスを書いていきたいと思います。
パッと読むための目次
マイホーム計画を立てるなら出産前がおすすめ!
もし現在妊活中であったり、妊娠中で「いずれは家を建てたい」という気持ちがあるなら、今すぐにマイホーム計画を始めることをおすすめします。
なぜなら、子どもがいるとじっくり計画を練ることができないからです。
家づくりは想像以上に大変な作業です。
筆者は、まずハウスメーカー選びから始めて、実際に契約するまで半年かかりました。
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そこからさらに毎週のように細かい間取りなどの打ち合わせが数か月間続き、やっと着工です。
その当時は妊娠中で仕事をセーブしていたため、このくらいのペースでできましたが、仕事や育児をしながらだともしかすると1年以上、もしくはもっとかかったのではないかと思います。
マイホームは決める項目がとにかく多い!多すぎる!
例えば、窓ひとつとっても、位置や大きさ、種類、内側の枠・外側の枠・サッシそれぞれの色や材質までもひとつひとつ選んで決めていかなければなりません。
それは家じゅうの窓・扉・壁紙・コンセントの位置や外壁…と合わせて数十、いや数百か所にものぼります。
予算オーバーでどこか削らなければならない場合もあるでしょう。
それらをじっくり考えたいのはやまやまですが、家づくりにはハウスメーカーや土地の所有者、不動産、それから銀行とたくさんの人が関わってきますので、それぞれ名義変更や融資などの決定期限が設けられており、あまり悠長にも悩んでいられません。
「○月○日までに土地契約」「○月○日までに間取りを決定」などそれぞれ決められた期日までにやらないといけないことがたくさんあり、筆者は期日前には連日連夜家族会議でした。
まずはできることから行動しよう
以上のことから、仕事や育児に追われるようになる前に、まずはできることから行動を開始しましょう。
興味のあるハウスメーカーから資料を取り寄せて、イメージをふくらませたり。
住宅関連イベントに出かけて、家づくりのノウハウを少しずつ勉強したり。
家族で「部屋はこうしよう。キッチンはああしよう」と話してみたり。
そうしているうちに、「夢」だったものがだんだん具体化してきます。
本格的に動くのは数年先でも、夢が具体化しているのといないのではそのときの進め方が全然違うと思います。
育児や仕事に追われながらでも納得のいくマイホームを建てるには、ぜひ早め早めの計画をおすすめします。
マイホーム計画のおおまかな流れ
ゼロからマイホーム計画を始めるとなると、まずは土地探し、ハウスメーカー選びです。
筆者の体験をもとにゼロからマイホーム計画を始める場合の流れを、「ざっくりと」書いてみました。
1月 | ハウスメーカー、工務店などに資料請求(5~10社) |
---|---|
2月 | 資料請求したメーカーから営業の電話や見学会のチラシが届くので、興味のあるところから訪問(3~5社) |
3月 | 見積もりを出してもらう 完成見学会や構造見学会に行ってみる |
4月 | 土地探し(自分でorハウスメーカー) |
5月 | ハウスメーカー・土地を決め、具体的な話をすすめる |
6月 | 大まかな間取り等を決め、契約 土地も不動産契約 |
7月 | 銀行とローンの相談・面談・融資契約 |
8月 | 地盤調査・基礎着工 |
9月 | 壁紙や窓など細かいところを決定 |
10月 | 建物着工 |
11月 | カーテンやキッチンなどのアイテム選び |
12月 | 完成、入居 |
ハウスメーカーによって順番は多少前後するかもしれませんが、マイホームづくりの流れはだいたいこのような感じだと思います。
見てもらうと分かるとおり、着工から完成までは3~4か月と意外とスピーディーです。
ハウスメーカーと契約をすると、すぐに着工するのが通常です。
契約した時点で、大工さんやさまざまな業者と連絡を取り合い、すでに綿密なスケジュールが組まれているからです。
間取りは契約前に納得のいくまでハウスメーカーと話し合うことができますが、内装や外壁や数百項目もの各アイテムはこの3~4か月の間に、分厚いカタログから選び、決定しなければならないので大変です。
では、間取りからアイテム決定までスムーズにいくように、筆者が考えてみた「子育てしやすい家づくりのアイデア」を紹介していきます。
ぜひ自分のライフスタイルに合うものがあれば「こんな考え方もあるんだ」と参考にしていただけたらと思います。
子育てしやすい家づくりのポイント1:子どもと目が合う家事導線
家族が集まる場所といえば、リビングですよね。
夫婦二人でリラックスするとき、赤ちゃんがママのそばでお昼寝するとき、子どもの宿題を見るとき、家族団らんで過ごすときなど、どんなときでもリビングが生活の拠点となることが多いと思います。
一方、ママが家の中で長くいる場所といえば、やはりキッチンではないかと思います。
料理、洗い物、離乳食の準備、ミルクの準備…などなど。
1日のうち何度もキッチンに立つと、その間、子どもをひとりにさせておくことになりますよね。
まだ小さいうちは目を離すと何かと心配。それなら、キッチンに立っていても、リビングで遊ぶ子どもに常に目の届くようなレイアウトにしたいものです。
LDKはI字型、またはL字型に
最近の間取りでよく見られるのが、『キッチン・ダイニング・リビング』を扉などで仕切らずひとつの空間にした形です。
そうすると15~20畳の空間になり、とても広々していますし、子どもがリビングで遊んでいてもキッチンで家事をしながら見守ることができるというメリットもあります。
しかし、設計によってはうまくメリットが活かせない場合があるので気を付けましょう。
I字型のLDKは、『キッチン・ダイニング・リビング』が直線上にあり、どこにいてもすべて見渡せるので問題ありません。
L字型のLDKの場合、キッチンからはひとつ折れた先にリビングがあります。このキッチンがあまり奥まっていると、折れた先のリビングが見渡せないのです。
「L」という字をみると、長辺と短辺がありますが、筆者はこのL字の短辺のほうにキッチンを設置することでこの問題は解消されました。
実際に部屋を見学する機会があればぜひキッチンに立ってみましょう。
もし建築中や入居中などで見学できなければ、仲介業者の店舗などで間取り図を見せてもらってくださいね。
物を置いていない状態では見渡せても、ソファやダイニングテーブル、棚などが死角になる可能性もあります。
モデルルームやお部屋見学の際は要注意です。
実際の家具の配置をシミュレーションしながら、『家づくり・部屋選び』をすることが大事です。
キッチンは対面式カウンター
キッチンで料理をしているとき、子どもの様子が気になりますよね。
筆者が以前、子どもが二か月まで住んでいたマンションはキッチンが壁際だったので、リビングで遊ぶ子どもやパパに背を向けて料理をしていました。
それがとても寂しく、家づくりでは絶対に対面式キッチンにしようと決めていました。
実際住んでみて、対面式キッチンで「やっぱり良かった」と思ったところは主にこの二つです。
- 親の目の届く範囲で子どもたちが遊んでいられるので安心
- ベビーゲートが設置できる
対面式カウンターキッチンだと、キッチンカウンター自体が仕切りの役割をしてくれますので、あとはキッチンに入る通路にベビーゲートをつければ、来てほしくないときは閉めることができます。
子どもが大きくなればコミュニケーションをとりながら家事ができますし、ひとりのときはリビングのテレビを見ながらキッチンに立ったり、友人を招くのにもオープンな対面式キッチンは見栄えがいいですよ。
子育てしやすい家づくりのポイント2:1階に物干しを
生活拠点であるリビングと洗濯機は1階、物干しは2階のベランダ、という家が多いですよね。
筆者の家もそうなのですが、子どもが小さいうちはとても不便なのです。
- うつぶせになっていないかな?
- 後追いして階段が危険!
- 少しでも離れるとギャン泣き…
なので洗濯が終わると、片手に洗濯物カゴ、もう片方に赤ちゃんを抱えて2階へ上がります。洗濯物を取り込むときも同様です。
洗濯機を2回転3回転するときは、その数だけ往復しなければなりません。
そのうち赤ちゃんも成長し、片手では抱えられなくなるので、そうすると赤ちゃんをまず2階に上げ、もう一度1階に洗濯カゴを取りに戻ります。
マンションに住んでいた頃は、洗濯機のある脱衣所からリビングへ数mの距離でした。それが1階と2階に分かれてしまうとこんなにも不便なのかという思いです。
この不便さを解消するためには、1階に洗濯物スペースを作るのもおすすめです。
筆者が「こうすればよかった」と思ったいくつかのアイデアを紹介すると、
- リビングに物干しを設置
- サンルームを作る
- 和室などを洗濯物スペースとする
これは窓際の天井から下がっているポールに物干し竿を通します。不要なときはポールを外せます。
サンルームは洗濯物のほか、日向ぼっこや観葉植物を置くなどいろんな使い方ができます。
リビング横に畳スペースとして小さな和室がある家も多いですが、物置になっていたり、あまり活用していないときはここを洗濯物スペースとするのも良いかと思います。
後追いする、イタズラするから目が離せない1~2年間は続くと思いますが、短い期間と割り切って1階→2階を往復するのもひとつです。
ですが上に挙げたような方法は赤ちゃん期が終わったとしても梅雨時などにも使えるので「あると便利」だと思います。
家の間取りは工夫次第で家事も子育ても楽になります。
短い期間ではありますが、毎日のことですので、嫌になってしまわないような家事導線を考慮したレイアウトしたいですね。
子育てしやすい家づくりのポイント3:子供部屋のレイアウトについて
筆者が家づくりで一番悩んだのは子ども部屋でした。
『子どもは二人』と考えてはいたものの、計画通りにいくかも分からないなかで、いろんなライフパターンに対応できる家にしようと思って建てました。
筆者が実際に考えた、家族の人数や子どもの発達段階に合わせて変化できるような間取りを紹介したいと思います。
リビング横に和室
新築で人気の間取りとして『広いLDK』と並んで多いのが『リビング横の和室』。
リビングから引き戸でつながる部屋で、4.5畳~6畳くらい。この部屋があるメリットは、
- ねんね期の赤ちゃんのお昼寝部屋として
- ハイハイするようになっても畳なのでクッション性があり安全
- おもちゃを自由に散らかすスペースとして
リビングでお昼寝をさせていると、起こさないようにと家事をしたくてもできないときがあります。
筆者は2階で寝かせていましたが、何度も様子を見に行かなければならず大変でした。
リビング横に引き戸で仕切れる和室があれば、近くで静かに寝かせることができて便利ですよね。
また、子どもが小さいうちはみんなのいるリビングで遊ぶ時間が多いと思いますが、リビングでおもちゃを散らかすと片づけが大変ですよね。
でも初めから散らかしても良い部屋を設けておけば、急な来客時も扉を閉めれば良いので安心です。
引き戸を開ければリビングとつながり、用途が広がります。畳ではなくフローリングにするという方法もありますよ。
子どもが大きくなったあとは、書斎にしたり、趣味の作業部屋にしたり、リネン庫などに変化させて活用できるので無駄になりません。
子供部屋の仕切りは可動式
子どものプライバシーに配慮したり、勉強に集中したりするために、一人に一部屋ずつ子ども部屋を作ってあげたいと思っている人も多いと思います。
しかし、まだ出産前だったり、一人目を子育て中の方は
また、子ども部屋を2部屋3部屋…と小さい部屋をたくさん作ってしまうと、子どもが巣立ったあとに使えず持て余してしまうことも考えられます。
筆者は妊娠中に間取りを考えたのですが、あえて子ども部屋は作りませんでした。
2階は「大きい部屋」と「小さい部屋」のふたつ。
子どもが小さい頃は「大きい部屋」にみんなで布団を敷いて寝室に。
子ども部屋が欲しくなったら、夫婦の寝室は「小さい部屋」にベッドを入れ、「大きい部屋」は子どもの人数に応じて仕切りを造ります。
子ども部屋を仕切る方法は、
- 作り付けの間仕切り収納
- ベッドや本棚など手作りで仕切る
- 引き戸
リフォームするにしても、一度壁を作ってしまうと壊すのは一苦労です。
耐震構造などの観点から壊せなくなる可能性もあり、子ども部屋で迷った時は「あとで必要に応じて壁を作る」ほうが簡単です。
子育てしやすい家づくりのポイント4:リビングに階段を
2階に子ども部屋や書斎を作ったのはいいけれど、パパが仕事から帰ると部屋に直行し会話もままならない、子どもがいつ帰ってきたか分からない…なんていうことは避けたいですよね。
そのためには、
- 2階に上がる階段をリビングに設置する
- 玄関から階段までの間に、必ずリビングを通る
家の中にいる人と、外から帰ってきた人が顔を合わせ、「ただいま」「おかえり」と声を掛け合うことは大事なのかなと思います。
まとめ
『家づくり』はわくわくしますよね。
子どもが産まれたら、子どもが大きくなったら、子どもが巣立ったら…とたくさんのシチュエーションを考え、夢を描いてください。
『家づくり』で失敗しないコツは、将来設計をしっかりとすることです。
十年先、三十年先の将来どんな風に暮らしたいかを考えて『家づくり』をすれば、きっとライフスタイルが変わっても快適に暮らせる家になると思います。
信頼できるメーカーのすすめに従う、「俺に任せろ!」という旦那様(うらやましい…)にすべてを任せるのもいいでしょう。
しかし、1日の半分以上の時間を母子のみで過ごしている家庭が過半数を超えているというデータもあります。
一番長く家にいるのは誰かというのを考えると、自分が使いやすく居心地の良い家になるような意見も取り入れたいですよね。
これからマイホーム計画を立てる方に参考になれば幸いです。