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ママテク(@mamateku)ライターのMeow-Meowです。
わが子は11ヶ月を過ぎた頃から、離乳食を全然食べてくれなくなりました。
大量に作って冷凍ストックしてあった離乳食はすべてムダになってしまい、せっかく作ったご飯を来る日も来る日も投げ捨てられたり、拒否されたりして筆者の心は折れる寸前でした。
それまでは、離乳食のレシピ本やレシピサイトを参考にして、離乳食を手作りしていました。



子どもは日々成長していますし、味覚は着実に大人に近づいていっていると思います。
わが子ももうすぐ1歳。大人のご飯に手を伸ばしてくるようにもなりました。

それからは、レシピサイトに載っていないオリジナルな“わが子に合った離乳食レシピ”を考え始めました。
レシピ本のメニューにアレンジを加えただけのものもあります。
カロリーや塩分は控えめ、栄養バランスも考慮しました。なおかつ、大人が食べてもおいしいと思えるような味を心掛けました。
そのおかげか、まだ投げ捨てられる日もありますが、以前に比べれば断然食べてくれるようになり、一時期は半年間も停滞していた体重が徐々に増え始めました。
筆者は栄養士ではないので、栄養バランスは完璧とは言い難いですが、筆者が考えたオリジナルレシピをいくつかご紹介したいと思います。
また、あることをきっかけに“鬼”になっている自分に気づき、“脱鬼作戦”を始めたお話についても書いてみました。
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もし子どもがご飯や離乳食を『食べない』と悩んでいる方は、ぜひ試してみてくださいね。
パッと読むための目次
離乳食のオリジナルレシピを考え始めたきっかけ
きっかけは冒頭で書いたとおり、わが子がご飯を全然食べてくれなくなったことからでした。
離乳食のレシピ本を参考に作っていた頃の『食べない』日はこんな感じでした。

昼:ツナサンドイッチ、ほうれんそうの卵焼きを持ってママ友の家に。サンドイッチは全てちぎって捨てられる。卵焼きには見向きもしない。添えられたミニトマト3つ食べて終了。
夕:サケのクリームドリアをぐちゃぐちゃにして全部お皿からこぼす。手についたソースだけなめる。私がスプーンで食べさせようとすると怒る。
大人用のサラダに手を伸ばし、豆ときゅうりを少しだけかじって終了。
この日食べたのは、オムライス2口・ミニトマト3個・ひとつまみの野菜のみでした。
こんな日がよくあります。よくこれで1日動けるなぁと驚いてしまうほどです(そしてよくあのムチムチボディを維持できるなぁと)
- 食品ロスが多く、食費が余計にかかる
- 何度も作り直さないといけないので時間がとられる
- 作った人の心が折れる
- 栄養バランスが心配
- 成長に影響が出ないか心配
生きるためには食べないといけないので、『離乳食・幼児食を食べない』ということは実に多くの悩みをもたらします。
栄養バランスや安全性を考え、わが子の食事には大人のごはんよりも手間やお金をかけているというママも多いと思います。
離乳食・幼児食によく使う魚や海苔、無添加調味料などは決して安いものではありません。また、魚の骨をひとつひとつ取り除いたり、野菜や肉を細かく切ったりという手間もかかりますよね。
そんな手間をかけて作った料理を毎日毎日投げつけられたり、ひっくり返されたり、食べることを拒否られたら…心が折れます。
投げたり食べなかったり、こぼしたりを合わせて、1日でどんぶり1杯くらいのごはんをダメにした日もありました。
もったいないですし、筆者は「食費がかかる」ことが最大の悩みでした。
わが子のためならいくらでも頑張れるけど、ママがいくら頑張っても、子供は『食べない』ときは『食べない』んですよね。そうすると、栄養バランスが心配になります。
わが子も肉をまったく食べず(ハンバーグや肉団子も×)、野菜もほとんど食べなかったので、炭水化物と乳製品ばかり食べていて大丈夫なのかな、と一時期はかなり不安でした。
嫌いなものは無理に食べさせなくてもいい
上でも書いたように、わが子はかなり食にうるさく、「べちゃべちゃしたものが苦手」「コンソメの味が嫌い」などいろんなこだわりがあります。
そのせいで、スープ系は全滅、洋食も食べないものが多いです。
子どもなのにオムライスを食べないのはおかしい、スープを飲めないのはおかしい。
そう思って苦手を克服させようとしていたときもありますが、作っては投げ捨てられ作っては拒否られの応酬に疲れてしまいました。
やがて気づいたのは、「無理に嫌いなものを食べさせようとしなくても、わが子が好きなものだけ食べていてもちゃんと栄養を摂れるメニューを考えればいいんだ」ということでした。
うどんが嫌いならご飯やパンを食べればいいのだし、肉が嫌いなら大豆や卵でタンパク質を補えばいい。
離乳食にはこれを食べさせなければいけないという決まりはないのだと筆者は思います。
レバーが嫌いでも野菜が嫌いでも、鉄分だってビタミンだって、いろんなものから摂れます。
わが子に足りていない栄養を見つけ、好きなメニューのなかでバランスよく補えるようにすればいいと思います。
栄養満点!ごはん系自家製ふりかけ
わが子が白米しか食べなかった時期に、ご飯にかけて食べられるようにと考えたメニュー二つです。おにぎりにしてもおいしいと思います。
①カルシウムたっぷり!出汁入り小魚ふりかけ

乾燥桜えび(アミエビでも○)…1パック(じゃこと同じくらい)
刻みのり、かつおぶし…お好みで
無添加だしの素…適量(塩分によって調整してください)
いりごま…5~10g(小分け1袋)
ごま油…適量
- じゃこと桜えびをミルミキサーにかけ、細かくします。ミルがなければ、普通のミキサーでもできます。
- だしの素、いりごま、ごま油、お好みでのりやかつおぶしを1に混ぜます。
- ごはんにかけて、できあがり。
だしとごまの風味がきいていて、大人でもやみつきになります。
わが家は家族で朝食に食べています。
わが家はスーパーに売っている無添加だし粉を使用していますが、だしの素はなんでもいいと思います。塩分が足りなければ塩を少し足してください。
ごま油を入れるとしっとりめ、入れないとパラパラめに仕上がります。
乾物ばかりなので冷蔵庫で1週間くらいであれば大丈夫だと思いますが、保存するなら小分けにして冷凍をおすすめします。
②簡単サケフレーク
いりごま…5~10g(小分け1袋)
ごま油…適量
- サケを焼きます。焼きあがったら、骨と皮をとり(保存するなら臭いの出る血合い肉もとった方が○)、ほぐします。
- ほぐし身をさらにすり鉢ですり、いりごまとごま油を混ぜます。
- ごはんにのせて、できあがり。
市販のサケフレークはしょっぱいし、添加物がたくさん入っているので、家で作ってみました。
塩分が少なく、保存がきかないので2~3日で食べきったほうがいいと思います。小分けにして冷凍してもいいです。
ドレッシングを使った、子供が食べやすいサラダレシピ!
白米ばかりでは栄養がかたよってしまうので、なんとか野菜と食べてもらおうと思い、考えたメニューです。
市販のドレッシングやマヨネーズなどを使いますが、それだけだと油分や塩分が高いので量を少なく、ヨーグルトでかさ増しします。
また、家族みんなで使える自家製ドレッシングのレシピも紹介するので、そちらを使ってもOKです。
①子ども大好き、コールスローサラダ
にんじん…適量
ほか、苦手な野菜(ピーマンなど)…適量
ヨーグルト…多めに
シーザーサラダドレッシング(または、コブサラダ・サウザンアイランドドレッシングなどクリーミー系ならどれでも)…少な目に
- キャベツとにんじん、ほかの野菜はできるだけ細かくみじん切りにします。生野菜が心配な赤ちゃんには加熱してください。
- ヨーグルト、ドレッシングを1と混ぜ、味を調節してください。
ヨーグルト和えでは物足りないという子に、ドレッシングを加えると風味が増しておいしく食べられますよ。
わが子は絶対に食べないピーマンやブロッコリーも、コールスローサラダにしてあげるとぱくぱく食べてくれます。
具はアレンジしてくださいね。わが子は肉嫌いなので、こっそりささみを混ぜています。
りんごやプルーンなどを入れればビタミンやカリウムも補給できますね。
②万能自家製ドレッシング
たまねぎ…4分の1個
しょうゆ…適量
オリーブオイル…適量
酢…適量
砂糖…適量
- 小さ目にカットしたにんじん、たまねぎをミキサー(またはフードプロセッサー)ですりおろします。
- 調味料を入れ、さらに撹拌します。
- 味をみながら、足りない調味料を足します。
たまねぎの辛さが苦手な方は、たまねぎを少なくしてにんじんを増やしてくださいね。
生なので最初はけっこう辛味がありますが、1日2日と経つごとに辛味成分は揮発してとびます。
マヨネーズやヨーグルトを混ぜると、クリーミードレッシングになります。
たくさん作って小分け冷凍しておくのがおすすめです。
薄味にしてパンケーキや蒸しパンに混ぜ込んだり、チャーハン・カレーの隠し味としても使えますよ。
子供が大好き!ホットケーキミックスを使ったレシピ
甘くてふわふわのホットケーキは、子どもが大好きですよね。
ミックス粉を常備してあるという家庭も多いと思います。
そんなホットケーキミックスを使った、はかりを使わない簡単レシピです。
①野菜パンケーキ
にんじん…3分の1本
ピーマンなど…適量
ホットケーキミックス…1袋
卵…1個
牛乳…分量通り
- 小松菜、にんじんなどの野菜は茹でるかレンジで加熱し、細かくみじん切りにします。
- ホットケーキミックスを手順通りに作り、1の野菜を混ぜます。
- 焼きます。
にんじんの甘みが加わり、野菜を無理なくおいしく食べられるようです。
余ったパンケーキは冷凍保存できます。
わが子はこれにヨーグルトをのせて食べるのが大好物です。
②レバーとお魚ソーセージのお食事蒸しパン
お魚ソーセージ…適量
ホットケーキミックス…1袋
卵…2個(多めにするのがコツ)
牛乳…分量より気持ち少な目
- レバーは茹でてみじん切りにします(ペーストでも○)。お魚ソーセージは薄切りか細切りにします。
- ホットケーキミックスと卵、牛乳をよく混ぜ、1と合わせます。
- カップに入れ、レンジかフライパンで蒸します。
卵を多めに入れることで、ふわっとやわらかく仕上がります。
蒸しパンは乾燥すると固くなるので、保存にはあまり向きません。
ホットケーミックス半量で作って早めに食べきるのがおすすめです。
忙しい朝に!オートミールを使ったレシピ
オートミールは、甘くないシリアルのようなものです。
日本ではあまりなじみがないので食べたことがないという人も多いと思いますが、手軽なので離乳食には使いやすいんです。
クッキーに入れたり、スープに入れてもOK。手軽に食物繊維が補給できます。
①鉄分・カルシウム入りオートミール
牛乳(または粉ミルク)…50ml
ヨーグルト…好きなだけ
ドライプルーン…1~2粒
- ドライプルーンは、食べやすいようにみじん切りにします。
- すべての材料を混ぜます。
ドライプルーンは、生のプルーンより栄養が豊富で、カリウムや鉄分、ビタミンEなどを多く含んでいます。
ヨーグルト、牛乳のカルシウム、オートミールの食物繊維と合わせて栄養たっぷりな朝食です。
食事というよりも、デザートだと思っているようで、食べムラの激しいわが子もこれなら間違いなく食べるというメニューのひとつです。
離乳食を食べないことにイライラしないようにするには?
せっかく作ったご飯を食べてくれないと、イライラしてしまいますよね。
食べ物がもったいないし、栄養バランスも心配だし、作った手間が水の泡だし…と筆者も怒り出したい気持ちをいつもぐっとこらえています。
できれば、イライラしたくないもの。
筆者が実践した、イライラしない方法をご紹介します。
鬼をやめる
筆者は朝目が覚めるとまず「わが子の朝食どうしよう」と考え、朝食が終わるや否や「お昼は何にしよう」と悩み始め、わが子のお昼寝中には「夕飯は何を食べてくれるんだろう」と頭を抱えていました。
ある日、わが子が食べている横にパパがついていました。
わが子はいつものようにスプーン投げ、おにぎり投げ、味噌汁碗返しを披露しておりました。
パパは投げられたおにぎりを拾ってはお皿に戻しています。床にかがんだパパの頭上に味噌汁がぶちまけられます。
もちろんパパは、そんなことをされても1歳児相手に怒ったりしません。
しかし、黙ったまま怖い顔でじーっとわが子を見つめているのです。
話しかけもせず、笑いかけもせず、怒りを抑えている顔で。
「そんな怖い顔してないで、ちょっとは話しかけてあげてよ」と言おうとして、私ははっとしました。

私はいつもこんな顔で、わが子の相手をしているのではないかと思ったのです。
わが子を見ていると、怖い顔のパパをチラチラ見ながら、おにぎりを投げています。
しまいにはお皿ごと放り投げてしまい、ベビーチェアの上で立ち上がりました。
そしてテーブルの上のものを全て手ではらい落しながら、ぐずり出しました。
このとき気づきました。わが子の行動は、自分に向けられたプレッシャーに対しての抗議なのではないかと。
抗議なんていうしっかりしたものではないかもしれませんが、こちらのイライラが伝わって、不安になりどうしていいか分からず、食べ物を投げたりお皿をひっくり返したりといった行動をとってしまっているのではないかと感じました。
そうすると、一生懸命食べさせようと頑張っていた私の努力は、逆効果だったということになります。
少なくともわが子の前では、イライラしているところを見せないように、今度からは笑顔でいる努力をしようと思ったのでした。
ママのために食べるのではない
子どもがご飯を食べることを、よく「食べてくれた」「食べてくれない」と言います。
筆者も使ってしまいますが(本文でも使っていますが)、実はこのいい回しがあまり好きではありません。
なぜかというと、『○○してくれた』『してくれない』ということは、誰かに何かをしてあげるということです。
この場合、子どもはママのためにご飯を食べてあげるということ。

「ママは食べてほしいなぁ」
子どもは、子ども自身の成長のためにご飯を食べるのです。
食費や手間がかかっているんだから、むだにせず食べてほしいという気持ちはあります。
しかし、それは大人の都合。それをまだ幼児期の子どもに押し付けてはいけないと思うのです。
「もったいないよ」ということが理解できるようになるのはずっと先。
食べたくなければ、無理に食べなくていいじゃないか。
食べたなら「食べたね」、食べなければ「食べなかったね」というあっさりした気持ちで毎回子どもと向き合うほうがストレスもなく、いいのではないかと思います。
もしたくさん食べたときは「食べてくれてありがとう」と褒めるのではなく、「おいしかったね」と共感する。
ママのために食べるのではなく、おいしいから食べると認識させたほうが、子どもは食べることをもっと楽しめるのではないかと筆者は思います。
まとめ
ママ友と会話をしていると、

「しらすとか納豆かな」
「うちもうちも」
食育講座やレシピ本を参考にしてメニューを考えているママが多いため、子どものご飯といえばだいたいどの家庭も同じようなメニューになってくるのではないかと思います。
栄養バランスを考えれば、そういった“ザ・離乳食”のようなメニューが一番良いのかもしれませんが、しらすや納豆が苦手な子だっていると思います。
上の会話を、ママ自身のご飯に置き換えると、
「今日何食べた?私はタコライス」
「私はロコモコ丼」
「みんな個性的!私なんて肉じゃが」
のように、同じメニューであることは少ないと思います。
このように、子どものご飯だって十人十色、家庭によって全然違ってもいいと思います。
筆者は無理にみんなと同じ一般的な離乳食らしいメニュー、子どもらしいご飯にこだわらずに、わが家のペースでいこうと思います。