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ママテク(@mamateku)ライターのMeow-Meowです。
筆者のまわりでは、ずいぶん早くから『1歳半健診』を気にするママが多いように感じます。
同い年の子をもつママさんが「指さしできなかったらどうしよう」「1歳半健診で引っかかっちゃうね」と話しているのをよく耳にしていました。
先日、わが子の『1歳半健診(1歳6か月児健診)』がありました。
「子供の成長なんて人それぞれ」と思って、あまり気にしていなかった筆者は、当日とても理不尽な思いをしました。
思い出すと、今でもイラッとしてしまうくらいです。
実は同じような気持ちになるママさんが非常に多いということを、後で知りました。
今回は、そんな1歳半健診のときの体験談を書いてみました。
地域によって異なる部分もあるかと思いますが、「こんな感じ」と1歳半健診へ行く前に参考にしていただければと思います。
パッと読むための目次
『1歳半健診』は必ず行かなくてはいけない?
1歳半健診は義務
母子手帳には、「2、3か月健診」「6か月健診」など、いくつかの健診の結果を記入するページがあるかと思います(地域によるかもしれません)が、その中には、受けなくてもいいものもあります。
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その中で『1歳半健診(1歳6か月児健診)』は必ず受けるものとして定められています。
筆者の住んでいる市では、1歳半前後になると市町村から1歳半健診のお知らせが送られてきました。
1~2ヶ月早めに届いたため、うっかり忘れてしまわないためにお知らせの紙を目立つところに貼っておき、健診の日のスケジュールも前々から空けておきました。
1歳半健診に行かないとどうなるの?
1歳半健診を無断で欠席してしまうと、児童相談所などから心配して連絡・訪問がきてしまうようです(市町村により対応は違うと思いますが)
なぜかというと、こういった健診で子供の身体を点検することで「虐待の発見・防止」にも勤めており、健診に来ない=虐待の痕を見られたくないのでは?という疑いを持たれることもあるようです。
実際、虐待を受けていた子供のうち、健診に来ていなかった割合は非常に高かったとのことです。
たしか「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」だったと思いますが、以前読んだ漫画に描かれていました。
筆者が住んでいる市では、1歳半健診の日がどうしても都合が悪い、当日具合が悪くて行けないなど理由がある場合は、次の月の実施日に混ぜて受けられるようです。
今までの健診と何が違うの?
筆者の住んでいる地域では、これまで2か月児健診、10か月健診がありました。
1か月健診は個人的に病院で受けられると思いますが、それ以降は市の公民館や保健センターなどで集団で受けるようになっていました。
2か月児健診は、体重測定や、支援センターの案内などを聞いて、すぐに終わりました。
10か月健診になると午前中いっぱいかかり、測定だけではなく、離乳食指導や小児科医の診察なども項目に含まれていました。
どちらも通知が送られてくるわけでもなく、任意参加だったように記憶しています(ほとんどの人は参加しているようですが)
それに対して『1歳半健診』は、身体的な発達より“しつけ”や“感情面の発達”を重視して診るようです。
『1歳半健診』では何をするの?
では、具体的に『1歳半健診』では何をするのか、簡単に説明してみたいと思います。
全国共通で、このような項目になっているようです。
事前にやっておくこと
各市町村から、1歳半健診で使用する問診票やアンケートが入っている通知が郵送で届きます。
- 問診票の記入(当日書く欄は当日に)
- 母子手帳に1歳6か月のページがあれば、そこも記入しておく
- 相談したいこと、悩んでいることがあれば、質問を考えておく
持ち物 ※わが市の場合
- 問診票
- 母子手帳
- バスタオル(なぜかはわからないが、毎回持ち物に書いてある。使ったことは一度もない)
- ママの心と身体アンケート(問診票とは別の独自アンケート用紙。悩みとかも書ける)
他には、特に決められてはいないけど、あると便利だったグッズ。
- お菓子(長時間になる場合もあるので)
- ジュース(歯科検診や小児科診察は必ずと言っていいほど泣くため、ごほうびに)
- お茶など飲み物
- おむつ替えグッズ
- シューズ入れ(同じくらいの子がたくさんいるため、置いておくと失くしてしまいそう。また、測定や診察はおむつ1枚なので靴を入れる袋はあった方が良かった)
- 抱っこ紐(わが子はすでに抱っこ紐を卒業していましたが、抱っこ紐で大人しくしていられるならあった方がいいと思います!)
問診
これが1歳半健診の一番の鬼門なのではないかと思います。
事前に配布されていた問診票をもとに、保健師さんとお話しします。
- コップ飲みはできるか
- 単語は話すか
- 食事はどうか
- 睡眠はどうか
など、たくさんの質問をされます。
子供に対しては、実際に絵を見て「わんわんはどれ?」と指さしができるかどうか、積木を出して「積めるかな?」などというテストもあります。
テスト内容は事前に公開されてはいないものの、気になるママたちは先に1歳半健診を受けた先輩ママさんから内容を聞いて、筆者の周りではみんななんとなく知っているようでした。
ママたちの間では「○○とか○○のイラストだって」という情報が飛び交っており、1歳半健診までに練習しておく、というのが常套のようでした。
このときのテストでできなくても、ママの自己申告でOKとしているところもあれば、テストNGで受診をすすめられたり、言語教室への参加を義務づけられたりするところもあるようです。
自治体のマニュアルや保健師さん個人のさじ加減で、大きく違ってくるようです。
歯科検診
歯並びや虫歯の有無を、歯科医師さんが診てくれます。
わが子が順番待ちをしていると、歯科検診の部屋からは次々と子供の泣き叫ぶ声が…
わが子ももれなく泣きました(笑)
測定
身長、体重、頭囲、胸囲などを測定します。
小児科医の診察
聴診器などを使って、簡単に身体の状態を診てもらいます。
わが子は前回までの健診では毎回、股関節の開き具合が微妙だと言われていましたが、今回は何も言われず、ほっとしました。
衛生士さんの指導
歯科衛生士さんや栄養士さんが、歯や食事についての指導をしてくれます。
歯のみがき方の実演や、言葉の発達について大事なお話をしてくれました。
何人かのグループでまとまって話を聞いていましたが、子供たちはまったくじっとしてはくれず、半分も耳に入りませんでした。
せっかく大事な話をしてくれているのですから、託児にしてくれないかなあと感じてしまいました。
育児相談
最後にもう一度、保健師さんとの面談があります。
育児について不安なことがあれば、ここで相談するか、1歳半健診終了後に個人的に相談できます。
保健師さん、栄養士さん、歯科衛生士さんなどが相談の時間を取ってくれているようです。
この機会に、食事や仕上げみがきの方法、寝かしつけや言葉の発達について相談される方が多いようですよ。
1歳半健診当日の子をレポート
では、筆者が実際に体験した、1歳半健診当日の様子をレポートしたいと思います。
受付はできるだけ早めに
1歳半健診の受付時間は12:45~13:15でしたが、ほとんどの人は時間より早めに来ていて、12:45ちょうどに着いた筆者は最後の方でした。人数はざっと50組くらいかな?
これまでの健診では、最後の方になればなるほど後ろ倒しになって待ち時間が長く、長引いたということが多かったので、もっと早く来ればよかったと後悔しました。
受付では母子手帳と問診票などを提出します。
早く着いた親子は、いくつかのグループに分かれて各項目を受けていましたが、筆者たちは最後の方だったため、最初は待ち時間でした。
待ち時間はキッズスペースが用意
筆者が受けた1歳半検診の場所は保健センターのロビーでしたが、広くマットが敷かれていてキッズスペースが用意されていました。
おもちゃがたくさんあるわけではありませんが、子供たちはやわらかいブロックを積んだりして、思い思いに遊んでいました。
ママにべったりな子もいれば、元気に遊んでいる子もいて、個性だなぁと感じました。
半分くらいの人はママさん同士でおしゃべりしていましたが、筆者は児童館などでよく会うママさんに挨拶をする程度。
わが子と一緒に遊んで待っていました。
上の子を連れているママさん、妊娠中のママさん(何人もおりました)、そして数人ですがパパの姿も見えました。
歯みがき指導
15~20分くらい経つと、最初のグループが終わったため、お話を聞く部屋に名前で呼ばれました。
こちらも部屋の中央にレゴブロックのようなものが用意されていて、子供たちが殺到していました(笑)
資料のプリントが配られ、
- 歯みがきについて
- 言葉の発達について
- トイレトレーニングについて
などのお話がありました。
その間、当然のごとく子供たちは遊びまわり、奇声を上げる子、講師にまとわりつく子もいました。
わが子はプリントを取り上げてびりびりに破いては喜んでいました。
ママたちは子供が周囲に迷惑をかけないかと気が気ではなく、話を半分も理解できなかったのではないかと思います…。
最大の難所!問診へ…
今までの2か月児健診、10か月健診では、問診なんてすぐに終わった記憶がありました。
今回もいくつか質問を受けて終わるだろう、と思っていました。
しかし、その予想は裏切られたのです。
名前を呼ばれ、わが子と一緒に、年輩の保健師さんの前に座りました。
はじめは、記入した問診表にもとづいていくつかの確認、質問がありました。
このとき、わが子は比較的多くの単語を覚えて言えるようになっていて、食事も運動もこれといって問題はなさそうだったので、順調にクリアできるかに思えたのですが…
第一関門:積み木
保健士さんが、サイコロのようなカラフルな木の積み木をテーブルに載せました。
どうやら、積み木を重ねて積めるかどうかのテストのようです。普段のわが子ならできる内容です。
しかし、知らない人を前にしたわが子は固まってしまい、積み木にも興味を示そうとしません。
たくさんの人や、泣き叫ぶ子供の声に圧倒されていたという影響もあったと思います。
ついに積み木に触ることすらないまま、時間切れとなりました。
「またあとでやろうか」と保健士さんはサバサバと言い(多分、こういった子はたくさんいるのだと思います)、積み木をしまいました。
第二関門:お絵描き
次に、紙とペンが出てきました。
なぐり書き程度なら家でもしているため、本来であればわが子はなんなくクリアできるはずなのですが…やはりペンを持とうとしません。
わが子はだいぶ警戒しているようでした。
普段はあまり場所見知りや人見知りをするタイプではなく、一時保育に預けたときも泣かずに保育士さんに手を引かれておもちゃで遊びだすというのに、この日はなんという絶不調…
保健師さんも辛抱強く、あの手この手でやらせようとしてくれたのですが、わが子は真顔で目の前の紙を見つめるばかりでした。
第三関門:指さし
最後に、いくつかの絵が描かれたパネルが出てきました。
「〇〇は?」と言って、その通りのイラストに指さしができるかどうか見るようです。
車や犬、ジュースなどのイラストなのですが、しかし、その絵がなんとも古臭い…「昭和か!」とツッコミを入れたくなりました。
わが子はこのとき、身近な単語を50語くらい覚えてしゃべれるようになっていたため、分かれば簡単にクリアできるはずでした。
そりゃそうだよね…今どき、こんな絵なんか絵本でも見ないもんね…と筆者はあきれてしまいました。
これも一切反応することなく、終了してしまいました。
イラストが古すぎて、難易度が高すぎる
そして、再び積み木が出てきました。できるまでやらせるという方針のようでした。
すでに周りの親子のほとんどは、テストを終えて部屋から出ていました。
二順目のテストも、わが子は筆者の膝の上で人形のようになったまま、最後のパネルまできてしまいました。
ここで筆者はついに言います。
本当は「絵が古すぎるわ!」と文句を言いたいところですが、そこはぐっとこらえて、「どれもわが子の知らないものなんです」と説明しました。
これは、半分くらいは本当でした。
前述したとおり、このときわが子は50語ほどの単語を覚えられていました。
パパ、ママ、アンパンマン、バナナ、クッキー、プール、手、足、靴…などです。
わが子の言葉を覚えるプロセスは、だいたい「今持っているもの」や「目の前にあるもの」を筆者が「バナナ」と言い、わが子がそれをリピートする、という手順でした。
したがって、身近にないもの、触ったことのないものは「まだ知らない」ということになります。
魚は切り身しか知らないし、犬は怖がるためあまり近づいたことがありませんでした。猫なら確実にわかるのですが…。
また、実物の車やジュースは知っていますし言えますが、あのレトロなイラストでは多分分からなかったのだと思います。
だって、ジュースは逆三角形(円錐形)のグラスにオレンジ色の色がついているだけなのです。
そんなジュースの絵、あまり見ないですよね。
取っ手のついた子供用のコップか紙パック、もしくは写真なら分かったと思うのですが…。
えっ、やらないといけないの?
すると、保健士さんが
茶碗の絵もたしかにありました。これは見るからに子供用の茶碗でした。
しかし、わが家はランチプレートで食べさせています。
とくに気にしていませんでしたが、なんとなくベビー用品店で購入したものです。
茶碗のように不安定なものだとひっくり返したりするのが心配でしたし、ランチプレートのほうが高さがないため、「1歳児が食べやすいだろう」と思って使っていました。
さらに、
すると、口答えばかりだと思われたのか、保健師さんは少しむっとしたように「あなた、絵本で言葉を覚えさせていないのですか?」と言いました。
これにはびっくりしました。
絵本の読み聞かせは頻繁ではありませんが、「しましまぐるぐる」など赤ちゃん向けのもの、「いないいないばあ」などストーリー性のあるもの両方読み聞かせていました。
しかし、とくに絵本で言葉を覚えさせようとはしていませんでした。
保健師さんの考え方との相違
その後日、児童館の職員さんに話を聞いたところ、その保健師さんはこのような絵本のことを言っているのだろうと教えてもらいました。
なるほど、こういった絵本は買ったことがありませんし、存在自体知りませんでした。
前述したように、わが子は絵ではなく日常の中の実物で、食べ物や手に取れるものの名前を憶えさせていたため、テストで使ったパネルのように実物とかけ離れたイラストでは分からなかったのですね。
日常生活のなかで、たくさん言葉を覚えられているようなら、絵本で言葉を教える必要はないと筆者は思います。
しかし、その保健師さんの考えは違っていたようでした。
「写真なら分かる」「犬ではなく猫なら分かる」と言っても、聞いてくれませんでした。
こんなに長い時間かかったというのに、まだ再テストをするのか…とうんざりして泣きたくなってきました。
なんだろう、この保健士さんはイラついていたのかな?
うちの子があまりにも協力的でないからかな?
と悶々としながら、次の検査ブースへと移動しました。
歯科検診で言われた「上唇小帯異常」
名前を呼ばれ部屋に入ると、歯科検診でした。
前の子も、その前の子も泣いていて、隣の部屋からも複数の泣き声が聞こえ、阿鼻叫喚の図が広がっていました。
わが子は筆者の膝の上でごろんとさせ、白衣を着た歯科医師さんが口の中を見てくれます。
もれなく、わが子も泣きました。
虫歯はありませんでしたが、上唇の真ん中の筋が長いといわれ、切ったほうがいいと言われました。
さっきの問診での出来事を引きずっている中で突然言われ、「え?何?」と思っているうちに追い出されてしまいましたが、あとから調べてみると『上唇小帯異常』といって、よく指摘されるもののようです。
3歳児検診までには半分くらいの子が異常なしになっているそうなので、しばらくは様子を見ようと思いました。
測定
そのまま隣の部屋へ移り、測定を受けました。
ベンチソファをくっつけた、簡易ベビーベッドが用意されていたので、そこでおむつ1枚になりました。
わが子はまだ歯科検診のショックを引きずっているらしく、ぐずりっぱなしでした。
でも、続々と入ってくるほかの子も似た感じだったので、安心しました。
測定は、まず体重計にひとりで乗ります。
立たせるとポカンとした顔をしていましたが、ひとりでおとなしく乗ってくれました。
そのあと、以前の健診でも使われた、寝て測るタイプの身長計に横になりました。
なぜか子供はこれが苦手らしく、ほぼ全員が泣いていましたね。
身長、胸囲、頭囲をあっという間に測ってくれました。
同じくらいの子よりも小さいことがコンプレックスだったのですが、実際に測定してみると、標準の範囲内におさまっていることが分かりました(やや下のほうですが)
なるほど、こうやって「安心感を得る」というのも、健診を受けるメリットでもあるのですね。
小児科医の診察
最後は小児科医による診察でした。
おむつ1枚のまま、ベッドにごろんとさせられます。
のど、おなかなどを診てもらい、今までの測定結果などを総合し、お医者さんがコメントをくれます。
わが子は、身体についてはとくに何も心配するところはないということで、一安心しました。
しばしの休憩。おやつタイム
この一連の身体検査が終わったあと、休憩・おやつタイムにしている親子が何人かいました。
ここまでノンストップだったので、休憩する余裕がなかったのです。
わが子も頑張ったので、持参したおやつを食べることにしました。
歯科検診から泣きっぱなしだったわが子の表情にも、少しだけ笑顔が戻りました。
再テストへ
残る項目は、育児相談のみとなりました。
これはかなり個人差があるようで、短い人は母子手帳を返却してもらってすぐに終わりになるようですが、相談事が多い場合や、まだテストがクリアできていない子の場合はかなり長くなるようでした。
もうそろそろわが子は眠くて限界…。
また例のテストを延々とやらされるのかなぁと思うと、憂鬱でした。
最初の問診と同じ部屋でしたが、担当は別の保健師さんでした。
さきほどの方よりはかなり若い女性で、にこやかな笑顔で話しかけてくれました。
やはり、同じ積み木が出てきました。
「積めるかな?」
すると、さっきとは打って変わって、わが子はすぐに積み木に手を伸ばし、あっという間に全部積んでしまいました。
次はお絵描き。
これは少し戸惑っていましたが、お手本を見せると、ためらいながらもペンで紙に線を引けました。
保健師さんはいちいち大げさに褒めてくれ、それにおだてられたように、わが子も素直に従ってくれました。
最後は指さし。
しかしこれは知っているものがないため、当然指さしなんてできません。
さっきも説明しましたが、担当者が変わったため、一応その旨をもう一度説明してみました。
すると、
問診表にはたくさん単語を書いてくれていますので、大丈夫ですよ。
これでわが子の『1歳半健診』は無事終了です。
受付してから、2時間半かかりました。
長い長い健診から解放され、わが子は車に載せるとスピード寝落ちし、帰り路は爆睡でした。
ちょうどお昼寝時間にかぶる時間帯だったため、後半はほとんどの子がぐずるか放心状態になっていました。
更新されない子育ての現場、判断する側の個人差も大きい
(不満ばかりですが…)この『1歳半健診』での出来事のように、子育ての現場は「進歩が遅く、柔軟性に欠けている」と感じることが多々あります。
わが子が指さしをできなかったパネルの絵も、何十年も前から使い古されているもののようでした。
今どきは茶碗ではなく、ランチプレート。
絵が古すぎて、絵本とも実物とも全然違う。
時代の変化に応じて身の回りのものは変わっていきます。
筆者の生まれた約30年前と現在では、子供が見るもの・食べるものは違っていると思うのです。
Eテレを観ていても、みんな平たいランチプレートを使っているように思います。
茶碗デビューは小学生くらいでしょうか。
また、便利な世の中になり、「みんなが同じ」という子育てから、多様性のある子育てになってきているとも思います。
しかし、『1歳半健診』で指さしのためのパネルがずっと変わらない、など、子育て現場の基準がその時代の変化に追い付いていないと感じました。
また、「子供といえばこう」という価値観で優劣を判断するのも良くないのではないかと筆者は思います。
ちなみにお隣の市では、指さしの絵の中にアンパンマンなどのキャラクターが入っているそうです。
検査内容が時代に合っていないとわかっているなら、早く新しいものに取り換えるなど対処をしてほしいものだと思いました。
判断する人による差も大きい
「普段家できちんとできていることでも、知らない場所に来るとできない」
ということは、1歳半の子供ならよくあると思います。
そういったときに、「家でできているなら大丈夫です」と言ってもらえるのか、「ここでできなければ“発達障害”の疑いがある」と即座に判断されてしまうのか。
それは、判断する相手によっても全然違うのだなぁと感じました。
家での様子は聞かず、目の前のテストで判断しようとして、わが子が30分以上延々と同じテストを受けさせられたことには理不尽さを感じざるを得ませんでした。
最後まであの保健師さんだったら、わが子は病院での再検査を勧められたのだろうか…。
いずれにしても、後味の悪い結果になっていただろうと思うのです。
今は、古い価値観・新しい価値観が混在している過渡期なのかもしれません。
古くから言われていることがすべて悪いわけではなくて、長年の経験が役に立つ場面もあります。
しかし新しい時代に対応するように、考えややり方を改めていかなくてはならないのではないかと、『1歳半健診』を通して筆者は感じました。
まとめ
1歳半健診に引っかかりかけてしまったわが子ですが、1歳7か月の今では、
「バナナ、あったね~」
「パパ来たね~」
と二語文(?)を話せるようにもなり、言える単語は100語近くにもなりました(あいうえお表の半分くらいのイラストは覚えました)
コップ飲みもお片付けも問題なくできますし、これで『再検査が必要』と診断されそうになっただなんて、笑ってしまいそうになるくらいです。
しかし、世の中には同じような理不尽な思いをするママ、順調なのに1歳半健診で引っ掛かってしまう子がいることも事実です。
それは残念ながら、対策がないのが実情です。
心の準備をして、臨むほかないのかもしれません。
「テスト内容を見直してくれ!」
「古い価値観ばかり押し付けないで!」
と言いたいことはたくさんあると思いますが、今すぐに変わるものではないのですね。
市に意見を出したりして、少しずつ変わっていければいいなと思っています。