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ママテク(@mamateku)ライターのMeow-Meowです。
妊活中のみなさん、妊娠中のみなさんは、「子どもを育てる」ということに対して、どういったイメージをお持ちでしょうか?
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また、子どもを産んだことで、夫婦二人だけではなくなり、趣味にかける時間もお金も今まで通りにはいかなくなります。
たしかに、筆者も実際に子育てをしてみて、その大変さにうんざりしたこともあります。
しかし、子どもを産んで「良かった」と思えることもたくさんあるのです。
マイナスイメージばかりが先行している育児ですが、筆者が感じた「子どもを持つことのメリット」を伝えていきたいと思います。
子どもを産むことに不安や迷いを感じている方、現在育児でつらい思いをしている方に、ぜひ読んでいただきたいと思っています。
パッと読むための目次
なぜ「育児は大変」と言われているの?
子育ての体験談や、インターネットで配信されている育児コラム、育児まんがなどを読むと、そのほとんどが「育児の大変さ」を伝えているものですよね。
- 夜泣き、夜の授乳で寝不足
- 美容院に行けない。自分の服も買えない。髪はぼさぼさ、服はぼろぼろ
- 生後二か月、赤ちゃんが泣いてばかりで、家事も手につかない…こっちが泣きたい!
しかし、そこには育児の楽しさもあるはずです。
なのに、どうして「楽しさ」ではなく「つらさ」ばかりがあふれてしまっているのでしょうか。
理由1,【日本人の特性】
日本には昔から「謙遜の美徳」という文化が存在します。
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会社の飲み会や、ママ友との会話で「自分をへりくだったり、身内や家庭を悪く言う」ことが習慣になっています。
これは「良いことを言う=自慢になる」と考えられているからです。
自分や身内の失敗談やグチを語ることで、相手のプライドを傷つけず良い気分にさせます。
理由2,【ママ友社会の厳しさ】
たとえば、わが子の子育てが大変なときに、同じ月齢の子をもつママ友から
一方、
- 「そうよね」「わかるわかる」という共感を得ようとする
- 「○○さんは大変ね」「うちの方がマシかも」という安心感を与える
ママ友との話題を作る手段として、実際はそんなことないにしても、悩みや苦労話を語る人が多いのかもしれません。
理由3,【SNSの普及】
また、SNSなどで育児体験や育児まんがを配信している人たちは、大変さをおおげさに表現することで、注目されアクセス数が増えます。
たしかに楽しい育児風景を配信したところで、ただの「日記」でしかなくなってしまいますよね。
以上のことから、「育児は大変さやつらさを語るもの」という習慣ができあがってしまうのだと筆者は思うのです。
【ちなみに海外では…】
こんな話を耳にした事があります。
海外で仕事をしているときに妊娠が発覚し、日本の友人たちに報告をすると二言目には皆「これから大変ね」「大変だけどがんばってね」と言ってくるのです。
ところが、海外の現地の仕事仲間などに同じ報告をすると、「コングラッチュレーション!」と自分のことのように喜んでくれ、盛り上がりました。
日本では「育児は大変」という意識が刷り込まれてしまっているのですね。
そんな世の中では、なかなか「育児は楽しい!」と発言することはためらってしまいます。
でも、赤ちゃんができること、赤ちゃんが無事産まれることは、間違いなく「素敵なこと」。
もっともっと喜んでいいと思います。そして、育児をもっと楽しんでほしいと思います。
子どもを産んでよかったと思えることは?
では、実際に筆者が子育てをしていて「よかった」と思えたことをいくつか挙げてみたいと思います。
もちろんこれが全てではなく、日々の子育ての中で「楽しい!」「嬉しい!」と感じることは家庭によってさまざまだと思います。
ですが、これを読んで少しでも子育てに対する不安や、つらさを取り除くことができれば幸いです。
1、『子育て支援パスポート』がもらえる!
『子育て支援パスポート』とは、買い物や飲食の際に提示すると、割引など各種サービスを受けられるカード。
社会全体で子育て世帯を応援するため、子育て世帯を対象にほとんどの都道府県から配布されています。
協賛している店舗は年々増加しており、都道府県の枠を超えて全国で使えるお店もたくさんあります。
知ってはいても、提示し忘れたり。
そもそもどこで使えるか分からなかったり。
意外と活用していない人も多いのでは?
協賛店舗やサービス内容は、ホームページで調べられますので、ぜひ活用してみてくださいね。
店舗によってサービスは異なりますが、筆者の地元のイオンモールでは、イオン自体が子育て応援に力を入れており、イオンモールに入っているほとんどの店舗で『子育て支援パスポート』を提示すると何かしらのサービスを受けることができます。
子育ては何かとお金がかかるものなので、家計には嬉しいですよね。
市役所や保健センターなどで配布されていますので、まだもらっていない方はホームページや電話問い合わせで調べてみてください。
2、疎遠になっていた友達が遊びに来てくれる
子どもが産まれた友達に、会いに行ったことはありませんか?
ママになって強くなった友達を見たり、ふわふわで小さな赤ちゃんを抱っこすることで、とてもほんわかした気持ちにさせてくれます。
独身の友達が赤ちゃんを見に来てくれるのはもちろん、先にママになっていた友達などは今まで以上にママ友として仲良くなります。
同じような年頃の子がいれば、一緒に遊ばせたり、たまには子どもを預けて一緒にお出かけしたり。
子どもをきっかけに、しばらく疎遠になっていた人との交友関係が再び活性化することがよくあるんです。
筆者の場合は、途絶えていた年賀状を子どもの成長を知らせるために再開しました。
あまり会えない遠くの友達などは、年賀状やSNSで子供の成長を見るのが、お互い楽しみになっています。
3、子どもは見ているだけで面白い
「子はかすがい」といいます。
かすがいとは、材木をつなぐために打ち込む金具です。
子どもはこの金具のように、夫婦をつなぎとめる役割を果たすといわれているのです。
ママ友や友人と一緒にいるとき、なんとなく話が途切れてしまっても、
筆者が実家に帰省したときや、仕事がお休みで夫が家にいるとき、会話がマンネリ化することがあります。
そんなとき、子どもを会話の中心におくことで、これを防ぐことができています。
赤ちゃんや子どもの行動は予測不可能です。大人が思いがけない動きをしたり、言葉を発したり。見ているだけで面白いので、「○○してるよ」「何その顔!」と実況中継するだけで会話が盛り上がることでしょう。
赤ちゃんの頃は、手足をバタバタさせるだけで、声を出すだけで、周りが一喜一憂するものです。
みんなの中に新鮮な風を送ってくれる存在ですね。
4、勇気を持つことができる
「母は強し」とよく言われます。
陣痛や出産を経験し、守るべき存在ができたことで、強くなれるのです。
そうは言うものの、現在妊娠中の方や、まだ小さい赤ちゃんを一生懸命育てているうちは、あまり実感できないかもしれません。
出産に対する不安からマタニティブルーになったり、育児ストレスから涙もろくなっていたりして、逆に「弱くなったかも」と感じる時期もあります。
筆者も妊娠中~産後までそういう時期がかなり長くありました。
ですが、「自分は強くなったんだ」と実感したときをよく覚えています。
わが子が二か月のとき、とあるセールスマンが来ました。
セールスは以前からたびたびやってくるのですが、出ないと次の日もその次の日もやって来るなどかなり悪質なときもあり、困っていました。
その時も、子どもが寝ているときにインターホンをしつこく鳴らされると嫌なので出ると、セールスマンは身体をねじ込むようにして玄関ドアを押さえ、一方的に話を始めました。
ベビーベッドに寝かしている子どもが泣き始めたので、「あの、子どもが泣いているので…」と言っても、こちらの話など耳に入っていない様子。
我慢の限界にきた筆者は
防犯カメラなんてハッタリでしたが、わが子の泣き声に背中を押されて、やっと言いたいことが言えてすっきりしました。
それからというもの、なんとそのセールスマンは二度と来ることはなかったのです。
母になると強くなる、のではなく、子どもが強くしてくれるのです。
わが子がいなければ、筆者はセールスマンに「もう来ないで」と強く言うことはできなかったでしょう。
「この子が私を強くしてくれた」という思いがあります。
「強くならなきゃ」と思うのではなく、「この子がついている」と思うことで、自然と強くなれるのだと筆者は思います。
5、見える景色が変わる~周りの人の優しさ~
わが子が4~5か月頃のときのこと。
そのころの筆者は、普段お散歩をしてもどこにも寄らずに10~20分ほど歩くだけで帰っていました。「赤ちゃんの外気浴のため」という義務感からやっているという感じでした。
ある日、抱っこひもで散歩中、なんとなく温かいコーヒーが飲みたいなと思い、コーヒーショップに立ち寄りました。
カウンターで注文し商品を受け取ってから、席に座るというシステムでした。
子ども連れで大丈夫かな、と少し緊張しながらメニューを選んでいると、店員さんが
リュックからお財布を出すのに手間取っている間も、抱っこひもから顔を出しているわが子に手を振ってくれたりして待っていてくれました。
感じの良い接客にほっとして、一人カフェ(一人ではないけれど)デビューができたのです。
また別のお店ですが、席に座ってランチを食べていると、子どもがぐずり出しました。
赤ちゃんを抱いていると、スーパーのレジや、お散歩中にすれ違う人が話しかけてくれたり、列に並んでいる人が順番を譲ってくれたりすることもありました。
赤ちゃんはみんなを笑顔にする力があるのですね。
赤ちゃんとの外出は、おむつやミルクの用意をしたりと面倒だし、急にぐずり出して大変な思いをしたりすることもあります。
もしかしたら、一部の優しくない人のせいで嫌な思いをすることもあるかもしれません。
でもその人はたまたまその時だけイライラしているだけかも。子どもとの接し方が分からないだけかも。
そんな人ばかりではありません。
困ったときに手を差し伸べてくれる人、笑顔で話しかけてくれる人、お出かけしているうちに、世の中は赤ちゃんに優しいということを実感できるはずです。
自分一人でいるときには感じなかった「人の優しさ」というのは、赤ちゃんが教えてくれるのです。
家に子どもと二人きりだとストレスもたまってしまいます。
「子どものため」ではなく、「ママが自分のため」にお出かけしてみましょう。
6、経済的、物理的支援もたくさんある!
現在、子育て世帯を支援する制度や施設がたくさん作られています。
前述した『子育て支援パスポート』もそのうちの一つです。
地域によって違いはありますが、筆者が知っている主なサービスを挙げてみました。
- 子育て支援パスポート
- 乳幼児医療費助成制度、未熟児養育医療制度(小学校卒業まで無料、など子どもの医療費を補助するもの)
- 二人目の保育料が半額、三人目は無料(自治体によっては一人目から無料というところも)
- 児童手当
- 子育て支援センター、児童館など、子どもが安心して遊べる施設
- 保育園での一時保育(一時預かり)は、未就学児でも利用できる(急用・リフレッシュなど)
- ショッピングモールなどの大型施設、サービスエリア、道の駅などには必ずといっていいほど「授乳室」「おむつ替えスペース」が完備されている
- 男子トイレにも、ベビーキープ(赤ちゃんを座らせておくチェア)、おむつ替えのベビーベッドのある施設も多い。多目的トイレも使える
- 三歳以下無料、小学生未満無料などの飲食店も多い
ざっと挙げてみましたが、自治体・地域によってはもっとたくさんのサービスが受けられるところもあります。
住宅補助がもらえたり、公共交通機関の割引券がもらえたり。
義務教育や公立高校の授業料は現在無償とされていますし、幼児教育も無償化の方向にあります。
「子育てはお金がかかる」というイメージはあると思いますが、お金はかけようと思えばかかるし、かけようと思わなければ必要最低限でなんとかなる世の中だということです。
7、子どもはかわいい
子どもを産んで一番よかったと思うことは、「子どもがかわいい」ということです。
これからママになろうとしている方の中には、子どもが苦手…という方もいると思います。
友人や親せきの子どもとうまく接することができないという方もいると思います。
でも、他人の子どもと自分の子どもは違います。
自分が産んだ子どもの可愛さは、たとえば「猫がかわいい」「この服かわいい」という「かわいさ」とは別ものだと思います。「いとしい」という言葉がしっくりきます。
- 外でバリバリ働いて、お金を自由に使いたいなあ
- 飲みに行ったりカラオケに行ったり、夜の街を歩きたいなあ
- 趣味も楽しみたいし、夫と二人で旅行にも行きたい
子育てに疲れたとき、『子どものいない人生』を考えてしまうことは、あると思います。
筆者も大変な時期は、子どもを産まなかったら今頃…と後悔に似た感情を抱いたこともあります。
しかし、今は二人目が産まれるのが楽しみです(まだ妊娠さえしていませんが)
新生児のちっちゃな手、足。おっぱいに吸いつく瞬間。それをまた見たいと思うのです。
不思議なものですね。あんなに大変な出産をしたのに、実家にも頼れずひとりきりで孤独な育児と戦っていた時期もあったのに、そのころの写真をいま見返すと
産まれてしばらくは、言葉も通じず、どうして泣いているかも分からず、思い通りにならない育児でつらい時期もあります。
そのうち、子どもが笑顔を見せてくれ、よちよち歩いてママのあとをついてくるようになり、「ママ、マンマ」と言葉を発する頃になると、その愛しさは他に比べるものがありません。
赤ちゃんがお腹から出てきた瞬間に、誰もがママになれるわけではありません。
赤ちゃんが産まれたその日から、ママも赤ちゃんと一緒に成長していくのです。
今、わが子が可愛いと思えなくても大丈夫、愛情はあとからついてきます。毎日成長を感じているうちに、だんだん自分にとって「かけがえのない存在」になっていくでしょう。
まとめ
ママになることは、何かをあきらめるのではなく、たくさんのものを得るということ。
自分より大事だと思える存在ができること。
子どもができたことであきらめなければいけないことも中にはありますが、子どもがいることで見える景色、子育てで体験できる感動は比べられるものではありません。
「子どもを持つ」ことのメリットデメリットばかり取り沙汰されますが、プラスマイナスが全てではないと思います。
子育てには段階があります。ずっと赤ちゃんではないし、ずっとママのあとをついてくるわけではありません。
そのうち子ども自身で遊べるようになり、自分で家を出ていきます。
人生のうち、子育てにかける10年、15年なんて短いものです。その中でも大変な時期なんて数年です。
子どもと過ごす貴重な時間を、多くのママが楽しめるようになればいいなと思います。
そして、その楽しさを、もっとたくさんの人が発信していける世の中になってほしいと筆者は思っています。