子供の写真をSNSに載せる時の我が家のルールを紹介!事件に巻き込まれないように気をつけたいこととは?

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ののかママ

日々、2014年生まれの女の子に翻弄されているワーキングママです。育児や仕事に家事と、毎日何かに追われへとへとですが、娘からもらう幸せと笑いをもとに生きています。日々の生活の中から役立つ情報が発信出来たら幸いです。

ママテク(@mamateku)ライターのののかママです。

先日、自分の幼少期の恥ずかしい写真をSNSに載せられたとして、オーストリアの18歳の少女が両親を訴えたというニュースが遠く離れた日本でも話題となりました。

このニュースを見て、我が家もちょっとドキッとしたのも事実。

娘が生まれたうれしさから、父親母親である私たち夫婦も含め、その親や親戚が娘の写真をSNSに載せる機会が増えて、最初のころその制御がとても難しかったのです。

もちろん恥ずかしい写真の掲載はありませんが、娘を個人として尊重しようとしていた私たち夫婦の方針から言うと、娘の意志を無視して、娘の写真も含め、名前や失敗談などが見えない場所でどんどん世界中に拡散されてしまうことは娘の将来のためにもどうしても避けたいことでした。

そのため、ある程度のルールを定めて家族や親戚中に通知はしたのですが、生まれてからルールを設定するまでの間にはある程度の時間も経ってしまったため、阻止できなかったSNSへの投稿があることも事実なのです。

それを将来娘が見たらどう思うのか…?

そればっかりは、将来の娘にしかわからないことだろうな…と思います。

笑って許容してくれたらそれはそれで良いですが、先述のオーストリアの少女のように嫌がることも、親を怨むこともあるかもしれない。

それを思うとこのニュースは決して他人事ではないなと思うのです。

今回は、SNSに子供の写真を載せることに関して我が家で設定しているルールや、SNSに載せる際に気を付けていることについてご紹介したいと思います。

なぜ子供の写真をSNSに載せたいのかをよく考えてみる

SNSってとても楽しいツールだと思います。

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私はSNSの先駆けであるFacebookが始まってすぐのころに海外の友人から招待されて使い始め、もうかなりの期間使っています。

友達として登録されている人たちは殆どが過去に会ったことのある人たちであり、面識のある人ではないと承認はしませんが、本当に1-2度しか会わなかった/話したことがなかった人たちも中にはいます。

Facebookに載せることは、自分の趣味をはじめ、日常で食べたもの、行った場所、その時その時の一瞬一瞬をわざわざメールをしたり、電話をしたりすることなく知り合いに開示することができ、ずっと昔に一緒の空間を過ごしてきた旧友たちと「今」を共有できることがとても楽しく思うのです。

また、かつて一緒に勉強していた友人たちが母になり、父になり、子供たちと幸せな家族を築いている姿がとてもうれしくもあり、自分の家族のこと、子供のことも近況報告したい気持ちになることもよくあります。

そして最近はまっているSNSがインスタグラム。

私は写真がもともと好きなため、人の投稿を見ていても楽しいですし、どういう角度で写真を撮ったらきれいに映るか、いわゆる「インスタ映え」を考えることも楽しいです(笑)

インスタグラムでつながっているのは不特定多数。一度会ったことがある人のほうが少ないです。

こちらに載せているのは食べた美味しいものや、趣味で作っているものの作品である場合が多いです。

その他にも、LINEやTwitterなど、世間にはSNSがたくさんありますよね。

各々に特色があり、楽しいサービスも多いと思いますが、実際にやってみる前にそのデメリットも検討してみて、自分が何のためにそのSNSを利用したいのかは、始める前によく考えてみたほうが良いかもしれません。

SNSに子供の写真を投稿することで考えられるリスクって?

色んな人と仲良くなれるSNS、とっても楽しいサービスであるとは思いますが、気を付けなければいけないのは「どの範囲までSNSに載せるか」ということだと思います。

そして、子供が居る家庭にとって、子供は日常の一つ。

子供を中心に毎日が回っているといっても過言ではないですから、子供の写真や成長記録、日常の小さなハプニングなど、友達や家族、知り合いとその日常を共用したい気持ちもあります。

そしてその気持ちと同時に、親として子供が危険にさらされることはどうしても避けたいという思いもあり、SNSを通して事件を知るたびに便利だけれど怖いツールでもあるなと思うのです。

SNSに写真や個人情報を掲載することのリスクを考えてみたいと思います。

(1)撮影場所が特定されてしまう

写真にはその撮影場所が特定できるGPSの情報が含まれることがあります。

一度SNS上に掲載された情報は皆が見ることができて、なおかつその撮影場所の情報も開示されてしまうのです。

そうなると、そのSNSの写真を見て子供に興味を持った知らない誰かが、その写真に含まれる撮影場所の情報をもとに自分の子供のそばに近寄ってくる危険性もありますよね。

それが誘拐などの犯罪につながる可能性も大いにあり、とても危険です。

(2)子供の写真が無断で使われてしまう


軽い気持ちでSNSに載せた写真が加工や合成され、勝手に誰かに使われてしまうことも大いにあります。

また、顔写真だけではなく子供の裸が映っている写真などを載せてしまうことで、その写真が勝手に児童ポルノに使われてしまう事件も実際にあったようです。

幼い子供の写真はどんな写真も可愛く、ただ単に「可愛い」というだけで過ぎ去ればいいのですが、それが犯罪につながってしまう場合もあります。

(3)子供の名前が特定されてしまう

SNS上に名前を載せることはとても危険であると思います。

子供は自分の名前を呼ばれるだけでその人は知り合いだと勘違いしてしまうくらい単純です。

また、親の名前で登録されていたSNSで、子供の名前を載せることで簡単に姓名が特定されてしまうことになります。

仮に道端で「〇〇 〇ちゃん?」と知らない人に声をかけられてしまった場合、子供がついていかないという保証はないですよね?

名前が特定されてしまうことは気を付けたほうが良いと思います。

(4)周りから疎ましく思われる

近頃子供の写真入りの年賀状さえも疎ましく思われるという傾向があることからもわかるように、それほど親しくない人に子供の写真を開示することはあまり良いことと思われない場合もあります。

そういった場合、子供の写真を載せた一つ一つのSNSの投稿が疎ましく思われる可能性も大いにあります。

また、知り合いだけでつながるようなSNSではなく、不特定多数が見るようなブログなどに子供の写真を掲載することで、子供に対する誹謗中傷のコメントが増える場合もあって、結果的に子供を傷つける可能性もあります。

我が家が娘の写真をSNSに載せることに対してルールを設けたのには、実はきっかけがあって、おじいちゃんおばあちゃんの携帯で撮影された写真に位置情報がばっちり残っていたためです。

SNSへの子供の写真投稿の危険性については娘が生まれる前にいろんなところで学ぶ機会があり、私の携帯からも夫の携帯からも位置情報は削除されていたものの、おじいちゃんおばあちゃん世代となるとそのあたりの危険性にとても疎かったのです。

そのため、ふと目にした私の母親のSNSの投稿には私の娘が生まれた場所の情報がしっかりと載ってしまっており、また「可愛いから」と娘のあられもない姿の写真さえも撮って簡単に投稿してしまう親戚を見て、これは一定のルールを設ける必要があるなと考えました。

我が家が設けているSNSルール

我が家では私も夫もSNSを楽しんでいます。

また、私たちの両親の世代もSNSを使うようになり、SNSの浸透力にはとても驚きます。

しかし、そういったサービスのデメリットをよく知りもせずに始めてしまう場合もあるので、周りの人たちの利用に関しては、気を付けたほうが良いかと思います。

娘が生まれてから、我が家で設けている娘の写真撮影やSNSへの投稿に関するルールは下記の通りです。

(1)写真の位置情報は削除する

携帯やデジカメで撮影する写真の位置情報はすべて削除することを大前提としました。

スマホや電子機器に弱い両親の世代の携帯電話やパソコンなどは実家に帰った際に一つ一つチェックして、位置情報を残さないように設定しなおしました。

(2)SNSに投稿するのは1歳までの写真のみ

SNSで顔出しをOKとしているのは、顔が定まってくる前の写真に限定してOKとし、我が家でSNS上に載せていいのは1歳までの写真のみとしています。

1歳からの写真については後ろ姿や顔が映らないものはOKしていますが、普段からよく着ているジャケットや普段履いている靴で映っているものは避けています。

SNSに載せていい写真は普段着ていないジャケットや靴を着ていて、顔が写っていないものだけです。

(3)写真から場所が特定されるものがないものだけ

保育園の運動会や、家の周り、実家の周りの公園やスーパーなど、娘が良くいく場所の情報が映っていない写真のみSNS上に載せることをOKにしています。

意外と看板や売り場などで分かる人にはわかってしまう場合もあるので、細かくチェックする必要があります。

旅行先などの写真は普段から行く場所ではないため特に気にしてはいませんが、ホテル情報などを載せるときも旅行から帰ってからSNSに載せるようにしています。

(4)コメント欄も定期的に削除する

ルールを知らない親戚や友人から「〇ちゃん可愛いね」だとか「〇ちゃんおめでとう」などといったコメントがついて、コメント欄に娘の名前が掲載されてしまうこともあります。

その場合はそのコメントを読んだらすぐに消しています。

コメントを消したらすぐに「子供の安全のため名前出しはしないようにしている…」と連絡することで、理解はしてもらっています。

また、SNS上で子供を呼ぶときには本当の名前とは全く違う仮称で載せるようにしていますし、SNS上での登録では私の名前は旧姓のままとしています。

これは色んな情報から推測され、娘の本名が分からないようにするためです。

(5)裸の写真や水着写真は撮らせない

娘の裸の写真や水着写真を撮ることは禁止しています。

おじいちゃんおばあちゃんくらいならOKかな?と思うこともありますし、実際におじいちゃんおばあちゃん世代だと赤ちゃんのおむつ姿や裸はとても可愛いらしく写真を撮りたがるような気がします。

しかし、万が一携帯を落とした、知らないサイトにアクセスしてしまったなどで情報が流れてしまうこともないとは言い切れないため、我が家では禁止です。

(6)SNS上に家族だけのページを作る

最近SNS上では非公開のグループなどを作ることができるものもたくさんあるため、娘の成長期を載せたい、親バカぶりを載せたい場合にはそういったグループ内でのみの開示にしています。

家族だけで自分の娘は可愛い、孫は天才だと言い合っているのですが、それはそれで楽しいです。

(7)SNSに載せる場合は事前に連絡を貰う

すごく面倒臭いのですが、SNSで不特定多数が見るところに子供の写真を投稿する前にはLINEなどでどの写真を載せるかを連絡貰うようにしています。

どんなに気を付けたとしても、やはり親世代や親戚だとつめが甘い場合が多いので、事前に簡単にチェックして、OKのもののみSNSに掲載しても良いことにしています。

(8)子供だけに恥ずかしい思いはさせない

我が家の場合、どうしても知り合いに近況を知らせたいときや写真を送りたいときなどは家族で映った写真を送ります。

知り合いや友人というのは親関係の知り合いの場合であることがとても多いので、子供の写真だけを送ることはしません。

娘が赤ちゃんの時も、親の顔はかくして娘の写真だけ載せるようなことは絶対にしませんでした。

それは、子供の知らない人に子供の写真を送ったり不特定多数に子供の見せたりすることで、子供だけに恥ずかしい思いをさせたくないという気持ちからです。

そういった場合は娘単体ではなく、家族写真として送るようにしています。

また、SNS上で写真を載せるとき、我が家の場合は娘の顔はスタンプで隠し、親の顔はそのまま載せています。

なぜかと言うと、それは娘のプライバシーを親が侵害することは出来ないからで、自分のSNSである以上自分の近況を載せることがまっとうなSNSの使い方であると考えるからです。

これだけSNSルールを設定しているというと、「そんなに面倒くさいなら載せなければいいじゃない?」だとか、心配しすぎだ、過保護だ、などといわれることもあります。

確かにその通りだとは思う時もあるのですが、そういった面倒くさいルールを作ったとしてもSNSは便利だと思いますし、またその便利さゆえに起こりうる危険性は心配をしすぎるくらいのほうが良いのではないかなと思うのです。

とは言え、娘のSNSではなく、大人たちのSNSに子供をつき合わせることもどうかと思うので、たいていの場合は子供の写真は外した形での投稿が多いのですが、どうしても載せるときには上記のルールを守る形で載せていますし、周りにもそのSNSルールを守るようにしつこくお願いしています。

自分の場合はわが子なので写真を載せる際にも十分に気を付けることができるのですが、夫婦以外の家族や親せき、友達の場合にはただ「可愛い」というだけでそのあたりの危険意識が弱い場合もあるので注意は必要です。

一緒にいるときに娘の写真を撮っていたら、さりげなく我が家のSNS掲載のルールを説明し、むやみやたらに載せることはやめてもらっています。

口うるさいなとか、神経質かな?と思うこともあるのですが、子供を守れるのは親だけです。

そこで理解を得られない関係ならそこまでの関係であると思っています。

子供を自分の所有物だと思わない意識を持つ

また、SNSで子供を守るために一番大事なのは、親自身が子供は自分の所有物ではないという意識を持つことなのではないかなと思います。

SNSはとても楽しいツールで、私自身楽しんで利用していますが、例えば私自身の写真や日常で起こったハプニングだったり、失敗談だったりを家族が無断でSNSに載せていたとしたらそれはすごく嫌で、それは相手が3歳の子供であっても同じじゃないかなと思うのです。

たとえ今のように親の価値観の元に暮らしていたとしても、いずれ子供の人格が形成されて、親が無断で行った自分の投稿に傷つくこともあるかもしれない。

そんなときに、一度ネット上で掲載された投稿は簡単に消えるかというと、簡単に消える場合もあるとも思いますが、そうでない可能性も大いにあるわけです。

完全に大丈夫、といいきれないあいまいな可能性のまま、SNSに子供の写真や名前、周りにばらされたくない行動などを親が勝手に開示してしまうことは、子供の意志や子供という一つの人格を無視し、尊厳を傷つける行為なのではないかなと思います。

そのため、我が家が私たち夫婦や家族、親戚にSNSへの投稿に関してのルールを強いた際に、一番強くお願いしたのは娘のことも「私たちの赤ちゃん」ではなくて、「一人の家族の一員」として認識してもらうということでした。

赤ちゃんであろうと乳幼児であろうと人格があり、人権があり、一個人。

親の所有物ではないのですよね。

SNSはとても身近なもので、日常の生活を載せている間にはどうしても子供や孫の日常も載せたくなっていくのですが、載せたいのであれば娘の尊厳も守り、娘の安全も守り、ルールを持って載せてもらう、ということを徹底させたのでした。

まとめ

SNSを長年利用していますが、とても便利ですし、とても楽しいです。

しかしその反面、危険も含まれているなと思うこともあります。

SNSを行っている本人が危険に巻き込まれるのはある意味自業自得ですが、そこに子供が巻き込まれるのは少し違うと思うのです。

確かに子供の写真などには「いいね!」や「可愛い」などのコメントもつきやすいですが、子供の身を守るためにはある程度のSNSルールが必須であるとも思います。

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