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ママテク(@mamateku)ライターのざくろです。
育児って慣れてきた頃が一番怖いなと思います。
一人目の子は、お風呂に入れるものおっかなびっくり、走ってこけようものなら駆けつけて「けがはない?」と抱き起こす。
それが二人目ともなると、お風呂のシャワーは顔からバシャー!こけたって多少のことでは「大丈夫!」ですませてしまいます。
下の子がたくましくなるのは必然なのかもしれません。
でも、その「慣れ」が気の緩みとなり、あわや大事故になりかねないということを痛感させられた事件がおきました。
パッと読むための目次
次女、階段から転落…
事件は次女1歳7カ月、長女が4歳、夫が不在(遠方に出張)の寒い冬の夜におこりました。
次女は周りの子より歩き始めるのが早く、この頃には体を支えてあげなくても両手を使いながら家の階段を一人でのぼれるようになっていて、私は念のため次女の後ろからのぼるようにしていました。
その日、いつものように仕事終わりから保育所へお迎え、夕食・洗濯・お風呂と慌ただしい時間をこなしていました。
お風呂をあがってちょっと一息していると、長女が寝る前に大好きなDVDを見たいと言い出しました。
寝室の片づけをしたいと思っていた私は
すると、2階の寝室から長女が
次女が階段をのぼるスピードはかなり遅く、2階へいってDVDをつけてすぐに戻れば、まだそんなに先へのぼっていないと思ったからです。
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寝室へ行き、DVDをつけようとすると、うまくDVDがつきません。
『あれ、おかしいな…。』リモコンを色々操作しているその時でした。
ガラガラ、ガラガラガラガラ、バッターーーーン!!!
ものすごい音がして、すぐに次女が階段から落ちたことがわかりました。大慌てで階段に行くと、階下に倒れた次女が見えました。
一瞬で思ったことは「泣かない、どうしよう!」でした。
急いで階段をかけおりている途中で次女が泣き始めました。ここでひとまず安心したことをよく覚えています。
次女を起こし、体をさわります。出血もなく、手足を動かしてみて骨折もないように思いました。
大けがにならなかった、よかった。と思ったのです。
ほっとしたのもつかの間…突然の嘔吐、救急搬送
泣き続ける次女を寝室に連れて行き、抱っこしながらDVDをみせてあやしました。
今思うと、一人目の子だったらここですぐに何らかの対処(小児救急に相談するなど)をしていたと思います。
「二人目の油断」が私を単純に「大丈夫」と思わせていました。
30分ほどのDVDが終わり、そろそろ寝ようとなった頃、私のひざの上に座らせていた次女は、まだグズグズと泣いていました。
泣きやまないことに多少の不安を感じ始めたその瞬間。オエっ!と次女が嘔吐したのです。
私は完全にパニックです。心臓がドキドキと音をたてはじめました。
「落ち着け!」声に出して自分に言い聞かせました。
ポカンとしている長女に、洗面所にいって次女の新しいパジャマをもって来てほしいとお願いし、まずは次女の着替え、そして私の着替えをしました。
その間も頭のなかでは「どうしよう、吐くってのはヤバいよね。」とパニック状態。
そうしているうちに、再び嘔吐。
もう心臓が口から出るんじゃないかというくらいドキドキが止まりません。
『そうだ、小児救急(#8000)に相談してみよう』携帯を取り出し、コールしました。
その間も次女はグズグズと泣き続け、長女はオロオロ。
電話にでた担当の看護師さんに何とか事情を説明すると、
電話を切って、そんなに大したことではないのだろうかと悩みました。
でもすぐに「この子の母親は自分で、何かあって後悔するのは自分だ!」と思い直し、教えられた救急に電話をしました。
事情を話して脳外科の当番医を教えてほしいと伝えると、何ともやさしく頼りになる声で
救急車をよんだのは人生で初めてです。「あと10分で着くからね。」と言われ、パニック状態の自分にスイッチが入りました。
問題は長女です。
時間はすでに10時半を過ぎていました。いつもならとっくに寝ている時間です。
この時の私は最悪の状況も想像していました。
脳に問題があったらそのまま入院になるかもしれない。そうでなくてもいつ帰れるかわからない。実家は車で2時間。夫は出張中。
長女を預ける先がありません。
外は凍てつくような寒さ。できれば一緒に連れて行きたくはない。
その時、自治会の連絡の都合でお隣の奥さんの電話番号を聞いていたことを思い出しました。
『こうなったら迷惑上等!』です。0.1秒くらい迷ったのち、お隣の奥さんに電話をしました。
随分長くコールしたと思います。
電話にでたお隣さんに簡単に事情を説明し、「迷惑なのは承知しているけど、長女を預かってほしい」とお願いしました。
お隣さんはびっくりしながらも、長女を預かることを快諾してくれました。
次は出かける準備。
次女を抱っこひもに入れ、一番温かいコートを羽織り、長女にもパジャマの上からコートを着せました。
眠いはずの長女もただ事ではない私の雰囲気に、いつになくテキパキと動いてくれます。
救急車到着!~帰宅まで
救急車が到着しました。
そのタイミングでお隣さんが長女を迎えにきてくれました。病院について状況がわかったら連絡すると約束し、私と次女は救急車に乗り込みました。
お隣さんと救急隊員さんという頼りになる「大人」に会えて(これまでは、長女という小さな協力者しかいませんでしたから!)、私の心は随分落ち着きを取り戻しました。
救急隊員に次女の状態を見てもらい、搬送する病院を探してもらっている間に、実家に電話をしました。
寝ていた母を起こし、明日の朝一番に来てほしいと伝えました。
明日の朝どうなっているかわかりませんでしたが、とにかく大人の手が必要になるだろうと思ったからです(車の運転は父しかできず、父は薬を飲んで就寝するため、夜中に運転をさせるのは危険でした)
最後に、夫に電話をしました。
実は何度も夫に電話をしようとしましたが、
夫に簡単な説明をし、状況が落ち着いたら連絡すると伝えました。
心配性の夫はいつもなら色々と細かく聞いてくるのですが、このときばかりは素直に電話をきりました。
何といっても電話の向こうで救急車のサイレンがピーポーピーポーと音をたてているのですから、ただごとではありません。
夫との電話を切ってしばらくすると病院に到着しました。次女は、顔色はよくありませんが救急車に乗ってから嘔吐はしませんでした。
病院では待っている患者さんはなく、すぐに診察をしてもらえました。
当番医はなんと!脳外科の方でした。
私はこの時、「この先数年の運を使った!」と思いました。
先生からは、何段くらいのところから落ちたのかや、どのように落ちたのかを聞かれました。
ところが、私は次女が落ちた瞬間を見ていないのです。
落ちた時の音を思い返して、『7段8段くらい?』と『落ちた時におでこのあたりを押さえたので、その辺りを打ったのではないかと思う』とひどく曖昧な答えをしました。
通常はあまり乳児のCTは撮らないとのことでしたが、頭部のおでこの上あたりまで撮ってみようということになりました。
結果は特に異常なしでした。
そのほか、外傷や骨折のチェックをしていただき、こちらも特に問題はないだろうとの診断をいただきました。
帰りのタクシーを待つ間に、お隣さんに電話をいれ30分ほどで長女を迎えにいけると伝えました。
かなり心配してくれていたお隣さん、「よかった!」とほっとした声がとてもありがたかったです。
長女はやはり気が高ぶっていたようで、寝ることもなくおとなしく遊んでいるとのことでした。
そして実家の両親には、明日は念のため保育所をお休みさせるので、予定通りうちにきてほしいと伝えました(私は家で仕事をしなければならないので)
そして最後に夫に電話。1コールもしないうちに電話にでました。
心の中で(こんなときに不在で役に立たない!)と悪態をついていましたが、夫は夫なりに離れた場所で何もできない状況にヤキモキしていたようです。
大丈夫だと伝えると安心したようで、「何もできなくてすみません。」と言ってくれました。
長女を迎えに行き、お礼もそこそこに家についたときには、とっくに日付が変わっていました。
ふたりを寝かしつけ、嘔吐した衣類や床の掃除をしながら、今日のことを反省しました。
根拠のない大丈夫!はやめようと心に誓いました。
しかし、心から安心できるまでに何と!もうひと騒動あったのです。
翌日 嫌な予感ふたたび。鼻血、目の周りに青あざが…
次女、階段転落事件の翌日。私は家で仕事。
長女と次女は保育所をお休みし、おじいちゃんとおばあちゃんに遊んでもらっていました。
次女の経過も問題なさそうで元気に遊んでいました。
夕食のとき、ふと次女の顔をみると鼻から薄く血がでています。
鼻血かとティッシュで拭くと鼻の奥には血がありません。
通常鼻血だと多少の出血が続きますが、鼻水に少し血が混じった程度の量で色も鮮明な赤。なんともいやな感じの鼻血でした。
そして顔をよくみると右目のまわりが青くアザになっているようでした。
母に
子どもは鼻血を出すことが多いので、たしかに気にしすぎかもしれないなと思い様子を見ることにしました。
その後、両親は帰っていきました。
夜になって、お風呂に入ったとき、また少し右の鼻から血がでていました。
そして、顔をみて「あ!」と思いました。
さっきまで少し青いかなと思っていた右目のまわりが腫れあがってきていたのです。
その時にやっと気がつきました。
次女は階段から落ちた時に右目を強打したのです。
おそらく階段のかどの部分で。
痛いと押さえていたのはおでこではなく、右目だったのです。そういえば、鼻血がでていたのも右の鼻でした。
なんだか嫌な予感がしました。
二人が寝た後、検索魔と化した私は「転落 目を強打 鼻血」で検索しまくり、「眼底骨折」という言葉にたどり着きました。
「放置すると視力の低下を招く。専門医の受診をすすめる。」と書いてあります。
鎮火したかにみえた炎は、まだ完全に鎮火していませんでした。
翌日、眼科へ
次の日、次女をつれて近くの眼科へ行きました。
階段転落からの一連の流れを説明し、鼻血がでたこと、右目が腫れていることを伝えました。
先生はとても慎重に診察してくださり、
- 幼くて自分の症状を説明できないこと(目が見えにくいや、左右に動かしづらいなど)
- 目の奥のほうは見えないのではっきりとはわからないこと
などから何とも言えないが、救急で撮影したCTに目の部分が写っていれば、はっきりとわかるかもしれない
すぐに救急ではこばれた病院に連絡し、確認してもらいましたが、残念ながら目の部分は写っていませんでした。
眼科では一週間くらい様子をみて、眼球の動きなどに違和感があったら、再受診するように言われました。
眼科を出た後、なんだかすっきりしませんでした。もうドキドキ・ヒヤヒヤするのはごめんです。
将来の次女に「あのときこうしておけばよかったのに、ごめんね」とは言いたくありません。
こうなったら今できることをやりきる!とことん行こう!セカンドオピニオンだ!!
検索をしたときに、「眼底骨折は耳鼻科でもみてもらえる」という記事をみていたので、その足で耳鼻科に向かいました。
耳鼻科は、日ごろからよくお世話になっている先生です。すこし鼻水がでても、耳垢がたまってもこの耳鼻科に行っていました。
慣れ親しんだ先生に事情を説明すると、
随分すっきりしました。完全に安心はできないけれど、とにかくしっかりと経過をみていこうを思いました。
それから~現在の次女の右目は?
その後、次女の右目のアザはきれいになくなり、眼球の動きがおかしくなることもありませんでした。
これからの3歳児検診で視力検査があるので、視力に問題があるかはっきりとはわかりませんが、今のところ気になる様子(テレビを見るときに目を細めるなど)はありません。
今回の階段落ち事件で学んだこと、今後の教訓
- 二人目だからって気を抜かない。一人目にできたことでも二人目はできないこともある。
子どもはそれぞれ違うし、注意は常に怠らない。油断大敵! - 子どものことを守れるのは親の自分だけ。周りの意見に惑わされず、目の前の子どもをしっかりみて後悔のない判断をする。
救急車だって呼んだあとに大げさだったら謝ればいい(もちろん、むやみやたらに呼ぶのはいけませんが) - 迷惑上等!周りの人に助けてもらうことに躊躇しない。
いつか自分も誰かを助けてあげればそれでいい。
そして、とても役に立ったのが階段から落ちてその後の経過を細かく記録しておいたことです。
これは関係ないかなと思えることでもできるだけ詳しく記録しておくと、受診の際に先生にそれをみせるだけでいいのですから、とても便利です。伝えもれもありません。
いつどのような症状がでて、どこに受診したのか。今回の経過を記録した紙は今でも大切にとってあります。
今後何かあった場合に絶対に役立つからです。
また、今回の件でお隣さんとも仲良くなりました。
後日改めてお礼に伺うと、
今回は幸運にも大事には至りませんでしたが、いつ大事故がおきるとも限りません。
日ごろから油断大敵!何かあったときには目の前の子どもをよく見て、できるだけ冷静に行動することが大切だと痛感した事件でした。