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ママテク(@mamateku)ライターのざくろです。
産後の身体のトラブルは色々あります。
腰痛や腱鞘炎などは気軽に助産師さんや友人に相談できますが、尿漏れや痔などはなかなか相談しづらいものです。
私も長女を出産後、その相談しづらい尿漏れに悩まされ続けていました。
そんな、人にはなかなか言えない私の産後尿漏れ体験と治療方法をご紹介しますので、同じ悩みを抱えている方の参考になればと思います。
内容が「尿漏れ」ですので、ちょっぴり汚い表現が出てくることがありますが、ご容赦ください。
また、治療方法に関してはあくまで私の経験ですので、私と同じように尿漏れに悩まされている方は参考程度にしてくださいね。
パッと読むための目次
私の尿漏れのはじまり
長女を出産して3日目くらいだったと思います。
それまでほとんど自分の部屋で過ごしていましたが、シャワーを浴びられるようになったり、共有スペース(入院している人やその家族がつかえるカフェスペースのようなもの)へ出かけたりするようになっていました。
朝、シャワーを浴びた後、ほんの少し尿意はあったのですが、ついでに好きなジュースが飲みたいので買って帰ろうと思いました。
自販機に向かうと、あいにく売り切れです。
もうひとつ上のフロアにも自販機があって、そちらにも欲しいジュースがあることを知っていたので、上のフロアに向かいました。
ジュースを購入し、さあ部屋へ戻ろうとしたとき猛烈にトイレに行きたくなりました。
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我慢しながら部屋へ急ごうとすると、まったく我慢できません。
そのまま、自分の気持ちとは反対におしっこは出ていきます(汚くてすみません!)
幸い、巨大な産褥パッドをつけていたので、廊下を汚すことはなかったのですが、大ショックです。
もちろん、こんなことは今まで経験したことがありません。
臨月ごろは赤ちゃんに膀胱をおされてトイレが近くなったりしましたが、自分の意思に反して漏らしてしまうことなんてありませでした。
そこから、私の‘尿漏れ’とのおつきあい(笑)がはじまります。
治った!と油断したのもつかの間、再び尿漏れに悩まされる
‘お漏らし事件’のあと、私はすぐに助産師さんに相談しました。
すると
産後1カ月ごろから始めるケーゲル体操(骨盤底筋体操)のやり方が書かれた紙でした。
助産師さんの軽いあしらいに、私は『そのうち良くなっていくのか、時間が解決してくれるんだな』と安心しました。
産後一か月をすぎた頃から、産褥体操に合わせてケーゲル体操も開始しました。
その頃の私は、産院でのような尿漏れを経験することなく過ごしていたので、『助産師さんの言った通り治ってきたんだ』と思っていました。
しかし、そう簡単に尿漏れは治っていなかったのです。
長女の出産は年末だったので、産後1カ月といえば一番寒い時期です。
第一子で色々と慎重だったこともあり、買い物もネットスーパーで済ませて外出はほとんどしませんでした(ごく近所を散歩するくらい)から、トイレに行きたくなったらすぐに行けるような状況でした。
また、重いものを持ったり走ったりすることもなかったので、尿漏れを感じることはなかっただけだったようなのです。
産後2カ月を過ぎたあたりから、少し余裕がでるようになり外出をはじめました。
当時住んでいた家から、ゆっくり歩いて15分ほどのところに駅があり、百貨店やお店がたくさんありました。
「よし!今日は駅までお買いものに行こう!」とお世話グッズをたくさん持って、長女をベビーカーに乗せて出発しました。
駅に着く頃、トイレに行きたくなった私は百貨店のきれいなトイレに行こう!と思いましたが、思いのほか我慢できそうにありません。
自分ひとりなら走っていけますが、慣れないベビーカーも一緒です。
近くでトイレを探すと、一階に銀行の入ったビルを見つけました。
急いでビルに入りトイレへ。
トイレに着いたのはいいのですが、商業施設ではないのでトイレは狭く、ベビーカーが邪魔でトイレに入ることができません。
もちろんトイレの個室内にベビーチェアもありません(チェアがあっても、まだ首の座っていない長女を座らせることはできませんが)
もう半泣きです。
一瞬、『誰もいないし、トイレの入り口に長女をおいて、急いでトイレを済ませてしまおうか』と悩みました。
でも、『さすがにそれはまずいか…』と思いなおし、誰かに助けを求めようかいろいろ考えますがどうにもなりません。
迫りくる尿意。ここで漏らしたら…。
結局、一度長女を抱いて何とかトイレ内にベビーカーを入れ、再び長女を寝かせ、トイレの個室のドアを半開きにしながら用をたすという折中案(?)で乗り切りました。
途中で誰か入ってこないかヒヤヒヤしながら、『私って、こんなにトイレ我慢できなかったけ?』と思いました。
それからは、出かける前には必ずトイレを済ませ、外出も長女と二人きりのときは、どこにベビーカーと一緒に入れるトイレがあるかを把握している場所にしか出かけられませんでした。
尿漏れの種類は2つある
尿漏れには種類があり、おもに2つのタイプに分けられるそうです。
切迫性尿失禁:トイレに行きたいと思っても間に合わずにもらしてしまう。過活動膀胱といって、膀胱が過敏になっている状態が原因となっている
腹圧性尿失禁:せきやくしゃみをした時など、お腹に力が入った瞬間にもらしてしまう。骨盤底筋が弱ってくることが原因
ユニチャームHPより
私の場合、産後すぐに感じていたのは切迫性尿失禁でした。
ただ、これは産後は重いものをもったり、咳やくしゃみをすることがなかったからだと思います。
その後、切迫性失禁に関しては多少の改善をみたものの(トイレにいく間隔は以前より近いままでしたが)、風邪でくしゃみや咳がひどい時の腹圧性尿失禁に悩まされるようになりました。
私はもともとアレルギー体質のため、くしゃみがひどい時があるのですが、そんな時はもう大変でした。
尿漏れパッドをしていても下着を汚してしまうことも度々でした。
ただ、くしゃみや咳がないような体調が良いときは、多少トイレが近いくらいでそれほど困ることはなく、風邪をひいたりアレルギーが出たりすると大変という具合なので、産後にしていたケーゲル体操も調子が良い時にはついついさぼりがちで、尿漏れの症状は改善しないままでした。
尿漏れの症状が改善しないまま次の妊娠へ
症状が改善しないといっても、咳やくしゃみ、思いっきり走ったりしなければ尿漏れをすることはありません。
日々の生活でそれほど尿漏れを意識することはありませんでした。
しかし。ときどきちょっとジャンプして「あ!」ということはありましたし、いつアレルギーがでるかわからないので、尿漏れパッドは手放せない毎日でした。
そんな中、長女出産から1年半を過ぎた頃に次女を妊娠しました。
お腹が大きくなるころ、忘れかけていた尿漏れに再び悩むことが多くなってきました。
妊娠中は誰でもトイレが近くなりますが、それに加えて私はもとからの尿漏れ体質で常に尿意の不安を感じている状態でした。
また、臨月間近に長女の咳風邪をもらい、ひどい咳が続きました。
お腹が張ってつらいことより、壊れた蛇口のごとく尿漏れすることが一番つらかったです。
ついには母に頼み、介護用のおむつを買ってきてもらったほどです。
次女が産まれたら、今度こそ真剣にケーゲル体操をしてしっかり尿漏れを治そう!と心に誓いました。
次女出産後、まじめにケーゲル体操!
次女出産のあと、同じ過ちは繰り返さない!と産後1か月からまじめにケーゲル体操に取り組み、症状を感じなくても、とにかく産後半年は続ける!と心に決め続けました。
また、整体で骨盤矯正もしてもらいました。
ところが、尿漏れの症状の改善はあまりありませんでした。
トイレに行きたくなって、すぐに尿漏れしてしまうような切迫性尿失禁に関しては多少改善がみられましたが、咳やくしゃみでおこる腹圧性尿失禁に関しては、相変わらずでした。
インターネットで調べてみても、骨盤底筋を鍛える運動(ケーゲル体操含む)で改善できるとしかありません。
あとは、手術で治すということでした。
ただ、私がみた病院のホームページでは、
- もう妊娠出産はないこと
- 術後6週間は重いものを持たずに生活できることが保証されていること(走る、運動、自転車などの禁止)
こうなると、手術は最終手段として、とにかく自分ができることをコツコツ続けるしかありません。
インターネットなどで調べて私がしたことは、
これは、尿漏れの不安は解消されますが、膀胱にたまる尿の量が少なくなってしまって頻尿になってしまい逆効果だそうです。
そこで、トイレに行きたくないのに、「出かける前だから」や「そろそろ行っておかないと」ではトイレに行かず、行きたくなっても少し我慢してからトイレに行くように習慣づけました。
次女出産から3年…ついに決心!病院へ
次女を出産してから3年が過ぎた頃、ケーゲル体操を細々と続けながらも(ちょっとサボりがち)、あまり効果を感じない日々に「これではだめだ!やっぱりしっかり治したい!」という気持ちが強くなるようになりました。
というのも、日々成長する子どもたちと公園に行ったり、保育所の運動会などに参加をするたびに尿漏れを心配する機会が増え、それまで以上にストレスに感じるようになってきたからです。
仕事や子育てなど日々の忙しさに、つい緊急性を感じない通院は後回しになってしまっていたのですが、もうそんなことは言っていられない!という気持ちでした。
インターネットでいろいろ調べ、近所にある泌尿器科に行くことにしました。
病院の先生に症状を説明すると、いろいろな尿漏れの治療方法を説明されました。
【治療方法その1】タンポンを使用してみる
タンポンを使用すると尿漏れが改善する場合があるとのことでした。
また、ずっとタンポンを使用し続けないといけないのかと先生に聞くと「人による」とのことでした。
つまり、数回使用して症状が改善しタンポンを使用しなくてもよくなる人もいれば、ずっと使い続けないといけない人もいるとのことでした。
【治療方法その2】投薬
切迫性と腹圧性で使う薬は異なるそうですが、症状を抑える薬はいくつかあるとのことでした。
【治療方法その3】磁気刺激療法
低周波をあてて膀胱排尿筋と骨盤底筋を刺激し改善を促す方法とのことでした。
【治療方法その4】手術
かなり症状の重い人にだけ勧めているとのことでした。
私がびっくりしたのは、こんなにも色々な治療方法があるということでした。
事前にインターネットなどで情報収集した時には、ゲーゲル体操か手術かしか方法がないと思っていた私には嬉しい誤算でした。
私の尿漏れの症状を考え、先生と相談した結果、
- タンポン
- 投薬
- 磁気刺激療法
本格的な尿漏れ治療開始!その後…
先生と相談して決めた尿漏れ治療法の経過です。
タンポン
私はこれまであまりタンポンを使っていませんでした。
どうもうまく挿入できないようで、多少の違和感を感じてしまうのです。
『治療のためだ!』と数回は頑張って使用していましたが、どんどんタンポンを使うことがストレスになってきてしまい、ついには使わなくなってしまいました。
肝心の効果に関してですが、多少の改善を感じるかも?というくらいでした。
投薬
私の症状は、どちらかというと’腹圧性尿失禁’ときどき’切迫性尿失禁’という状態でした。
先生との相談の結果、ひとまずは’腹圧性尿失禁’に効果があるお薬を処方してもらうことにしました。
ところが、このお薬が私にはとても合わなかったようで、手足がしびれる、眠れないなどの副作用が強く出てしまいました。
結局、副作用が辛くて2回ほど飲んだだけで、お薬はやめてしまったので効果は不明です。
磁気刺激療法
先生には事前に
また、週2回通院するのも私にはハードルが高かったので、通える時に通うというスタイルで治療を開始することにしました。
結論からいうと、この治療法が私には一番効果を感じるものでした。
治療法は、磁気の流れるパッドを足の付け根あたりに直接貼って20分ほど寝ているだけです。
磁気のビリビリとした刺激がくるのですが、痛みなどは全くありません。
治療を開始してから、数回は「どうかな…?」と半信半疑でしたが、数回繰り返すうちに「うん!いい感じかも!」と思えるほど効果を感じるようになりました。
現在、磁気刺激療法に通い始めて2ヶ月ほどになります。
通院は週に1回行けるかどうかという頻度ですが、明らかに効果を感じています。
通院は少し大変ですが、痛みも副作用もないこの治療法で効果を感じられているので、俄然意欲もでてきて、仕事の合間や時間を見つけてできるだけ通院するようにしています。
まとめ
人にはなかなか相談できなかった産後尿漏れですが、出産経験のある友人たちとの会話の中で何気なく’尿漏れ’の話をすると「あるある!」と意外な答えがかえってきました。
症状の違いは人ぞれぞれですが、産後の尿漏れに悩まされる人は思いの外いるようです。
病気や怪我とは違って、自分さえちょっと我慢すれば今すぐなんとかしなくてもいいだけに、毎日の子育てや仕事に追われてほったらかしにしてしまっていた私ですが、日々の不快感はかなりのストレスになっていました。
そんな私が重い腰をあげて病院に行ってみたら、これまで全く良くならなかった症状が少しずつではありますが改善されるようになりました。
通院前には少し走っただけや小さくジャンプしただけでも尿漏れをしてしまっていた私ですが、治療を始めて2ヶ月を過ぎた今では、多少のかけっこやジャンプでは尿漏れしなくなりました(もしくは漏れる量が少なくなりました)
今年の運動会では子供たちと思いっきりかけっこができるかもしれません(笑)!
もし、私と同じように産後の尿漏れに悩んでいる方がいれば、勇気を出してぜひお近くの泌尿器科に行ってみることをお勧めします。
治療方法は人それぞれですが、たくさんの選択肢があるので、諦めていた症状が思いの外簡単に改善するかもしれませんよ!