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ママテク(@mamateku)ライターのののかママです。
突然ですが、子どものころ怖かったものってありませんでしたか?
鬼・お化け・怪獣・魔女…等々、私はたくさんありました。子供の頃大好きだった絵本には怖いものが出てくる作品も多く、とっても怖かったです。
暗い部屋にはお化けが出てきそうでこれもまた怖かったですし、だれもいない静かな場所なども、そのシーンとした空気がとても怖かったのを覚えています。
大人になって、怖いものはどんどん変わっていったけれども、子どものころ怖かったものを思い出すとその時の怖さも何となくよみがえって不思議な気持ちになりますよね。
我が家の3歳の娘も、怖いものがたくさんあるようです。
私の子どものときと同じように、鬼・お化け・恐竜は絵本の影響。
魔女はディズニー映画を見て怖くなり。
なまはげには住んでいる町のイベントでばったり出会ってしまったことがあってこの世の終わりとばかりに「怖い怖いー」と泣き叫んでいました。
今回は、子供の怖いものやその怖いという感情について考え、我が家の娘の怖いもとの付き合い方・対応方法についてご紹介したいと思います。
パッと読むための目次
子どもの怖いものは何か?
それでは、子どもの怖いものはどうやってできるのでしょうか。
0歳~12歳を対象にした株式会社バンダイによる子どもの怖いもののアンケート(バンダイ子どもアンケートレポートvol.119)によると、子どもの怖いものの上位5つは下記の通りのようです。
2位 虫
3位 大きな音
4位 暗いところ
5位 お母さん
おばけ、虫、大きな音、暗い音は何となくわかる気もしますが、お母さんがランクインしているのは、年齢の上の子供たちも対象になっているからでしょうか(笑)
お化け以外は、とても身近なものであることがわかりますね。
ちなみに、
2位 虫
3位 暗いところ
4位 おばけ・病院(同等)
6位 掃除機
2位 虫
3位 雷
4位 鬼
5位 暗いところ
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年齢によって怖いものが変わっていくのもとても興味深いですよね。
ちなみに、我が家の娘に『怖いものってなあに?』と聞くと、真っ先に出てくるのは「鬼」です。
なぜ鬼かというと、保育園に通っていると年に一度鬼と対峙しないといけない日があるのです。
それは節分。
まだ1歳ちょっと、やっとしゃべり始めたころに、保育園から家に帰ったとたん
いまだに怖いものは鬼。
節分が近づいてきて、お店に節分用の豆が並び始めるとそのパッケージを見て、何となくソワソワしたような状況が見受けられます。
子供の怖いものが出来上がる過程
怖いもののランキングで子どもが怖いと思っているものはわかりました。
しかし、「怖い」という感情はどうやって備わっていくのでしょうか?
怖いものができる過程って何なのでしょうか?
気になるので調べてみました。
「恐怖心は親から受け継ぐ場合が多い」
いくつかの心理学系のウェブサイトを読んでみると、ほとんどのサイトで共通して言っているのはそれでした。
3~6か月の子どもにはすでに怖いとか、不快・悲しいという感情はすでに生まれているようですが、親が怖いと思うものから子どもを遠ざけようとしたり、危険なもの、子どもが怖がるだろうなと思うものから遠ざけようとしたりする行動から、『これは怖いものなんだ…』と、恐怖というものを学んでいくとのこと。
また恐怖心は簡単に条件付けされることも心理学の実験から証明されています。
1920年にアメリカの心理学者John B WatsonとRosalie Raynerによって発表された研究結果によると、怖いという感情は条件付けすることで簡単に脳に受け付けることができてしまうもののようです。
Watson氏は、11か月の赤ちゃんに白いラットを見せて、触ろうと手を伸ばした時に大きな音を聞かせるという実験を行ったようですが、何度か繰り返していくうちに赤ちゃんは白いものを見るだけで恐怖心を感じるようになってしまった。
また、それはラットに限定されたことではなく、白いうさぎや白いひげなど、似たものに対しても恐怖心を抱くようになってしまったそうです。
つまり、怖いものは親から植え付けられる場合が多く、それらの怖いものが持っている性質は条件付けされて心に刻まれてしまう。
そして、それらに類似したものへの恐怖心も同時に刷り込まれてしまうということでしょうか。
そう考えると、我が家にも思い当たる点がいくつかあります。
例えば、私がテレビを見ているときに、海外の犯罪者を見て「怖いね」と娘に話しかけてしまったら、娘は妹の夫のことを怖がるようになってしまったんです。
義弟はとてもやさしくて、好青年なのですが、うちの娘は絶対に近づこうとしない。
『どうして怖がっているのだろう?』と疑問に思っていたのですが、ある日娘と歩いているときに、義弟に風貌の似た若者の集団が歩いてきた姿をみて「怖い」と叫びだした娘を見て、答えが見つかりました。
海外の犯罪者と、義弟と、通りすがりの若者たちの共通店は「髭」。
娘は髭の人を見ると怖いと思うようになってしまったのだと思います。
また、その反面で私の娘が全然怖がらないのが雷や大きな音です。
私が音楽を聞くことが好きなので、生後数か月のころから乳幼児OKのコンサートに連れて行くことがよくありました。
大きな音を間近で聞いていたわけですが、そのせいか、うちの娘はそう言ったコンサートやライブに連れて行っても、雷が鳴っていても、花火を見に行っても一向に怖がる気配すらなく、時には爆音の中でスヤスヤ眠っています。
おそらく私がそういう音を怖がらず、不快な音として捉えず、かえって興味の一つとして受け入れていることで、娘にとっても大きな音は恐怖とはつながっていないのではないかと思います。
そうやって思い当たることを考えてみると、親の怖いものと子どもの怖いものとはリンクされるという説には納得ができる部分が大きいです。
子どもはなぜお化けを怖がるのか
子どもの怖いものランキングで1位になっているのがお化け。
しかし、よっぽど霊感のある場合を除いて、お化けを見たことがない子どもがほとんどだと思います。
2位の虫は日常でよく見ることもありますし、大きな音や暗いところは経験することも多いでしょう。
それなのに、なぜ見たことのないものが子どもの怖いものの上位にランクインしているのか、とても不思議ですよね。
しかし、先ほども述べたように、子どもの恐怖心に大人たちが影響していると考えるならば、大人が「お化けが怖い」という情報を与えているということになりますよね。
子どもの絵本を見てみても、お化けや妖怪を題材にしたお話ってすごく多いので、それらの情報に触れることで「お化け=怖いもの」として認識していっているのかと思います。
とは言え、我が家の娘の場合にはお化けは怖いものであっても、鬼やなまはげほど怖いとは思っていないようにも思えます。
なぜかというと、娘の大好きな絵本にはお化けを題材としたものがたくさんいて、それらは決して暗いお話ではないため、怖がるというより楽しんでいるようにも思えます。
怖いものはないほうがいい?
私の友人の息子君2歳は、怖がり君。
暗いところはダメ、大きな音もダメ、大きな男の人もダメ、病院が嫌いで、白い服を着た人を見るだけで大きな目から涙がこぼれています。
臆病で困っていて…とその友人から相談されることも多いです。
しかし、個人的に、怖いものはあって構わないと思います。
なぜかというと、怖いものがあるということは防衛本能が強いということですよね。
今は親が子どもを守っていたとしても、そのうち自分の身を守っていくのは自分だけということになるわけです。
怖いもの=自分に危険を及ぼす必要があると自ら悟っているということ。
であれば、怖いものが多いということは危険に対してのアンテナがきちんとはりめぐされているという証拠。
そう考えると幼いながらも頼もしく思えてきますよね。
また、幼いころ怖かったものが大人になって克服されているケースもよくあります。
そしてそれは、成長していく中で、どこかのタイミングで克服するタイミングがあったということ。
であれば、そういったハードルを一つ一つ乗り越えていくことで心が鍛えられてきたという考えもできますよね。
怖いものを使った躾はあり?なし?
小さなころ、「いうこと聞かないと鬼が来るよ?」と言われたことはないでしょうか?私はあります。
「鬼が来るよ?」「トロルが来るよ?」「お化けに食べられちゃうよ?」…等等。
また、怖いもの、だけではなく、「ごはん(おかし)あげないよ?」「お外に出しちゃうよ?」「サンタさん来ないよ?」「もらったおもちゃ返しちゃうよ?」という逆説的な脅かしもよくあったように思います。
そして、実際自分で子育てをしていると、ついつい子どもに言ってしまうこともずばり、あります。
しかし、この脅かし育児、賛否両論ありますよね。
ネットをざっと見てみても、どの育児サイトも「脅かし育児はいけない」と書いてある。
しかし、実際にその脅かし育児で育った個人としては、その意見に戸惑うことも多いです。
脅かし育児がいけないという意見で最も多いのは、「脅かし育児に頼ってしまうと、子どもには何が悪いのかが分からず、ただ怖いから従うことには意味がない」という意見。
そうですよね。
怖いものが来る、いやなことが起こるのが嫌で言うことを聞いているというのは、自分の意志で従っていることにはならないわけです。
道理をきちんと教えて理解させることではなく、恐怖心で子どもを征服することには私も反対です。
しかし、毎日毎日子どもを叱る、躾を行っていく日々の中では、時として鬼を使っても良いのではないかなと思う時もあります。
物事の善し悪しを時間のある時に丁寧に教えているということが前提での話ではありますが、四六時中お母さんに怒られるより、10回怒られるうちの1-2回くらい「鬼が来るから止めな?」の一言で、その場で解決するほうが親も子どもも怒ったり怒られたりする時間もが少なく済む。
普段はちゃんと何が良いのか、何が悪いのか、を説明しているのであれば、たまに鬼を出したからと言って子どもが恐怖心だけで従うことにはならないと思うのです。
また、親としても毎回毎回同じこと…とイライラするより、気持ちを切り替えて心に余裕を持って接することができるほうが何倍も良いと思うのです。
何がいけないのかは時間のある時お互いに気持ちがゆったりしているときに幾らでも教えることも出来ますよね。
うちの娘は町のイベントでなまはげにばったり出会ってしまい、しかもそのなまはげから「お父さんお母さんの言うことちゃんと聞くんだぞー!なまはげはちゃんと見てるからなー!」と言われてから、なまはげをとても恐れています。
道の真ん中でギャーギャー泣き叫んでいたとしても、
脅かしていることに変わりはありませんが、その場ですったもんだして、知らない人たちに迷惑をかけ、子どもも親もカッとなりながら折り合いがつけられる場所をなかなか見つけられずに時間を延々と消費していくよりはよっぽどまし、というのが我が家の教育方針です。
そしてその反面、お互いの気持ちが落ち着いたら、どうしてお母さんが叱っているのかをもう一度説明します。
そんなわけで、我が家の躾には時々なまはげさんが登場しています。
怖いものと安心のバランスは大事
我が家の子育ての中で時々登場するなまはげさんですが、その反面で、母親である私自身が安心できる場所であることは常に意識をしています。
怖いものがあるとき、その対角線上にあるのは安心ですよね。
子どもが怖いものと遭遇した時、守れるのは誰でもない、親であると思うのです。
鬼が怖い、お化けが怖い、恐竜が怖い、魔女が怖い…娘が抱える「怖いもの」といざ遭遇した時、『お話の中のことだから怖くないよ?作り物だから怖くないよ?』ということは簡単です。
しかし、その怖い気持ちをいったん受け止めてあげること、そしてその怖がる姿を笑うことはせず、『怖いの?』と抱きしめて安心できる場所を作ってあげることはとても大事なことであるように思います。
我が家の躾の中で時々現れるのがなまはげではありますが、なまはげが来るかも?という恐れの中で、でもお母さんが絶対に守ってくれるという安心感も同時に持って欲しい。
そのためにできることは、お化けの本を見たとき、鬼が現れたとき、魔女の映像を見たとき、娘が怖そうなものと対峙した時には必ず抱きしめることを忘れないようにしています。
鬼に打ち勝て!絵本で鬼と親しむ
我が家の娘が毎年恐れている行事がもうすぐやってきます。それは節分。
一度たまたま用事があり保育園の豆まき行事を見たことがあるのですが、鬼を見て泣き叫ぶ子、こっそりと机の下に隠れる子、そして意を決し戦う子…各々の子どもたちの性格により反応が違い、とても興味深いものでした。
うちの娘は、遠くからやってきたのが「鬼」といち早く察知し、怖い~と叫びながら真っ先にどこかへ逃げていき、しばらくすると何事もなかったように戻ってきました(笑)
怖いものから守ってあげたいとはいえ、節分には「邪気を追い払う」という意味があると考えると、ぜひ今年こそは鬼が怖いという気持ちから打ち勝ってもらいたいもの。
そうなると、怖いものを克服するように力を貸してあげる必要があります。
そして、楽しく節分を迎えてもらうために、今年の我が家では鬼が主役の絵本を数冊揃えました。
おにたのぼうし 作 あまんきみこ 絵 岩崎ちひろ ポプラ社
怖いものの克服…ということで、戦うより「理解する」ことを祈って購入した本です。
少し切ない絵本ですが、絵のかわいらしさもあって現在何度も読まされている本です。
おにのパンツ (わらべうたえほん) 鈴木 博子 (イラスト) ひさかたチャイルド
わらべ歌のおにのパンツの絵本版。
保育園でこの歌を歌っているので、親しみやすさも強いようです。一人でも楽しそうにページをめくっています。
本当に鬼が怖いの?と疑いたくなるくらい好きなようです。
島ひきおに (絵本・日本むかし話) 作 山下 明生 偕成社
人間と仲良くなりたい孤独な鬼のお話です。
3歳児には難しいかな?と思ったのですが、読んでいるうちにぐぐっと話に引き寄せられたようで、「さみしそうだね」とおにの気持ちをお話しから読み取っていました。
お正月から少しずつ鬼に関する絵本を読み聞かせていますが、少しだけ鬼への抵抗心も解けてきたかなと思います。
完全に克服する必要はなくても、節分を単純に楽しめるくらいにはなってほしいものです。
まとめ
子どもにとって、怖いものはまだまだあるし、これからきっとたくさん増えていくのかなと思います。
そして、その怖いこと・ものから子どものことを守るのはいつだって守るのは親の役目で、真っ先に助けを求めてほしいし、克服した時にはそばでそれを見届けたいです。
そして何より強く願うのは、何年かして、もう少し成長した娘に怖いものを聞いた時、「お母さん」と答えられないことです(笑)