丸美子
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ママテク(@mamateku)ライターの丸美子です。
生まれてきた赤ちゃんのときの脳の状態は皆同じ、もしくは賢いかどうかは遺伝の問題と考えてはいませんか?
もちろん、遺伝によって引き継ぐ知力もあるかもしれません。
ですが、妊娠時からママがとる食事や生まれてから授乳以外の食材に気を配るだけで、才能あふれる人材に成長するかもしれないことをご存知ですか?
今回は、賢い子どもを育てるために妊娠しているときに積極的にとりたい食材、また、離乳食時にとりたい食材、離乳食完了以降にとりたい食材を紹介したいと思います。
脳の発達を促す食材を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
パッと読むための目次
妊娠期に積極的に摂りたい栄養素について
賢い子どもに育つ食材を紹介する前に妊娠期に意識して摂ってほしい食材について簡単に触れておこうと思います。
妊娠すると「積極的にとりなさい」といわれるのが「葉酸」です。
葉酸は、赤ちゃんへ栄養を届けてくれる胎盤の細胞増殖によいとされている栄養素で、妊婦さんには妊娠初期から積極的にとってほしい栄養素です。
葉酸がたくさん含まれている食材というと、モロヘイヤやほうれん草などの青菜などが代表的です。
- 納豆
- 焼きのり
- たたみいわし
- レバー
- うなぎの肝
- モロヘイヤ
- ホウレン草
- ブロッコリー
- かぼちゃ
- いちご
- バナナ
- キウイ
- アボガド
- 枝豆
- エリンギ
- まいたけ
- えのき
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妊娠しているママにとって1日に必要な葉酸の量は約480μgといわれています。
納豆では1パック約60μg、枝豆では100g中に約260μgあるといいますが、1日に480μgとることがいかに大変か、おわかりいただけると思います。
その他に葉酸を含む食材としては
- たたみいわし100g→葉酸300μg
- うなぎの肝100g→380μg
- いちご100g→90μg
葉酸とは?
実は、葉酸は水溶性のビタミンと同じ働きをすることが知られています。
水溶性のビタミンは、細胞分裂や新陳代謝が頻繁な組織では必要なものです。
つまり、妊娠している間の赤ちゃんの体の組織づくりには必須の栄養素で、妊婦さんには必ずとってほしい栄養素なのです。
また、胎児の神経管欠損症(NTD)などの先天性な奇形の予防や、がんの予防、貧血の予防など、妊婦にとっては積極的にとらなくてはならない栄養素なのです。
少し細かく触れておくと、葉酸は特に妊娠初期に多く摂取してほしい栄養素のひとつでもあります。
先にお話したように、葉酸には神経管欠損症(NTD)予防に効果があるといいました。神経管欠損症(NTD)は受胎後1か月以内に発症するといわれており、妊娠が判明したときにはすでに発症してしまっています。
ただし、葉酸が必要だからといってとりすぎには気をつけなくてはならず、妊娠中は1日約0.4mg程度、授乳中には1日約0.3mg程度を目安とされています。とらなさすぎもとりすぎにも問題があるので、注意しましょう。
葉酸の欠乏症について
葉酸が不足していくと、ママの体に影響があるどころか、赤ちゃんの細胞生成やDNAの複製を正常におこなうことができなくなります。
葉酸不足になりやすく欠乏症になりやすい人は「飲酒量が多い人」や「貧血気味の人」といわれています。
妊娠時の葉酸の欠乏症が心配な人は、葉酸のサプリメントを活用するのもよいでしょう。
母乳で育てられた子供は賢くなる?
母乳で育てられた子どもとミルクで育てられた子どもでは、母乳で育てられた子どもの方が脳が発達している、もしくは知能指数(いわゆるIQ)が高いと世界の科学者が発表しています。
発表例としては
- 2歳までに3か月以上の授乳期間があること、かつその間ミルクを併用していないことを条件に、母乳で育てられた子どもは言語力や思考力をつかさどっている脳の領域が発達している:ブラウン大学(アメリカ)
- 母乳のみで育てられた3500人の子どもを30年間調査した結果、知能指数(IQ)や収入が高いことがわかった。母乳に含まれるドコサヘキサエン酸が子どもの脳の発達に影響している:ぺロタス連邦大学(ブラジル)
- 1000人以上の子どもを調査した結果、生まれてから1年以上母乳で育てられた子どもはそうではない子どもに対し、知能テストの点数が約4%高いことがわかった:ボストン大学(アメリカ)
母乳が出ないからといってがっかりすることはありません。
もし母乳で育てることができなくても、その後の脳を活性化する食事や心がけで成績を伸ばすことができる!とまとめておきたいと思います。
このような調査発表結果を見て、私自身もわが子のことを振り返ってみました。
我が子の場合、はじめての育児で母乳ができにくかった上の子どもの方が成績がよく、母乳のみで育てた下の子どもの方が成績が及びません。
母乳育児が将来の成績に必ず直結するということでもないようです。
賢い子どもに育てるための食事~離乳食~
離乳食からはママの心がけや努力次第で、脳を活性化させる食材を積極的にとりいれることができます。
赤ちゃんの脳は生まれてからぐんぐん成長していきます。
その脳の成長に必要なのは、ごはんやパン、めん類やいも類などに含まれるブドウ糖です。
ブドウ糖は脳のエネルギー源ともいわれ、受験生の献立にもおススメされています。
生後数か月の赤ちゃんは、全エネルギーの約半分を脳の発達に使っているといます。離乳食のメニューの中におかゆやパンをふやかしたものがあるのも納得できます。
また果汁も、脳の味覚を刺激する効果が期待できます。味覚を刺激することで脳の機能も発達し、活発に活動しはじめることでしょう。
このほかにも、筋肉や臓器を作るたんぱく質や、骨や血液を作る乳製品や大豆製品、卵など、免疫力アップのためのビタミンやミネラルなど、栄養バランスのよい離乳食を食べてもらいましょう。
賢い子どもに育つ!?おすすめ離乳食の食材
- コマツナ
- かぼちゃ
- モロヘイヤ
- 卵(特に様子をみながら)
- ニンジン
- ホウレンソウ
- 豆腐
離乳食はじめのころは大量に与えず、少量ずつ食べさせるようにしましょう。
そして、食べさせたものは時間と量を必ず記録しておくこと。食物アレルギーで体調が急変する可能性があるからです。
はじめて与える食材は少量ずつ与え、なおかつ食べたものを記録しておくことで万が一のときに役に立ちます。
また、生後1年以下の赤ちゃんに「はちみつ」を与えることは避けましょう。
はちみつに入っているボツリヌス菌が「乳児ボツリヌス症」という病気を発症してしまうことがあるからです。
最近では、手間のかかるうらごしやすりつぶしなどが完了した市販の離乳食もバラエティーにとんだものがあります。忙しいときにはそれらの手も借りてもいいと思います。
ただし、この時期に食べさせてもよいもの、まだ食べさせてはいけないものをしっかり確認しておきましょう。
お菓子は成分を確認してから
離乳食へのスイッチが順調に進んでくると、
はじめてのおやつにはどのようなものが最適なのでしょうか?そもそも、赤ちゃんにおやつは必要なのかどうか?
私はエネルギー補給のためにはおやつもアリだと考えます。
離乳食をはじめる生後6か月ぐらいの赤ちゃんは食べムラがありがちです。また、一度に食べられる量もまだ少ないことから、食事と食事の間にお腹がすくことも多々あります。
その際に、お腹をすかせたままでいるよりも、活動した分おやつを食べてもよいのではないかと思います。
また、離乳食の目的はさまざまな食べ物の食感や味覚を経験することにもあります。
手づかみで食べられるようになる生後9か月からの赤ちゃんは、食感や味覚にプラスして触感を楽しむこともできます。
ただし、おやつをあまり食べ過ぎて肝心な食事がお腹に入らない…なんてことにならないように気をつけましょう。
また、市販のお菓子を与えるときには、離乳食同様に少量ずつ食べさせるようにしてください。
体調が急変した場合に備えて、成分表示が記載されているパッケージをすぐには捨てないようにしましょう。
万が一、急変したときに病院での治療に役立つことがあるからです。
大人のお菓子を欲しがっても、スナック菓子やチョコレートなどは与えないようにしましょう。赤ちゃんにとっては塩分や糖分、刺激が強いものもあり決してよいものではありません。
最近では、1歳から食べられるお菓子も市販されているので、与えるならそちらを選んであげましょう。
賢い子どもに育てるための食事~離乳食完了後~
大人の脳とは異なり、子どもの脳は急速に発達していきます。
特に7歳までの子どもの脳の発達がその子の将来の脳の働きの基礎になるといわれています。つまり、7歳までの間に脳が十分に活性化するような働きかけをする必要があります。
具体的にはどのようなことをすればよいのかというと、離乳食のときにお話した「食感・味覚・触感」のように、脳に刺激を与えることです。
新しい刺激は脳を活性化させてくれます。
また、食についてだけではなく、体を使って遊ぶことやたくさん会話をすること、絵本の読み聞かせなどでその本の情景を想像することなど、五感を刺激するたくさんの経験をすることで、脳は発達していきます。
脳の発達時期には十分な睡眠も必要です。眠っている間にも脳は活動しており、成長に必要なホルモンを分泌しています。
昼間は体をたくさん動かし、栄養バランスのよい食事をとり、夜は十分な睡眠をとる……これで脳が十分な発達をしてくれるはずです。
より賢い子どもに育てるための食事のポイントは、先にもお話した脳のエネルギー源であるブドウ糖をとり入れることです。
ブドウ糖をたくさん含んでいるごはんやパン、麺類などの炭水化物をきちんと食べてもらいましょう。
また、たんぱく質も脳の発達にはかかせません。たんぱく質は脳の働きを活性化させる「セロトニン」をつくります。
栄養バランスのよい食事をとらせることで賢い子どもに育てることができます。
脳を活性化させるDHAとEPA
「青魚を食べると頭がよくなる」という話を聞いたことがあると思います。
本当かな?と疑う人もいらっしゃるかも知れませんが、青魚の脂に含まれるDHAやEPAという必須脂肪酸がとても脳によいことがわかってきているのです。
これらの必須脂肪酸は体内で生成することができないので、食べ物から補給する必要があります。
- 記憶力がよくなる
青魚の脂に多く含まれるDHAは、脳を活性化させる働きをします。DHAはもともと体の中の脳や神経組織に存在していますが、不足すると脳の働きが低下することがわかっており、食べ物から定期的に補給する必要があります。 - 目の機能を正常に保つ
DHAは目の中の網膜や視神経にも存在しています。食べ物からDHAを補給することによって、視神経が活性化され、脳への伝達をスムーズにおこなうことができるといわれています。 - 精神的な安定を保つ
DHAは脳を活性化させるだけではなく、心を安定に保つ効果があるといわれています。DHAを食事にとり入れることで、子どもが癇癪をおこしづらくなるかもしれません。
- 血管を健康的に保つ
EPAは、血液をサラサラにする働きがあると知られていますが、実際には血管を健康的に保ち、血栓ができにくい状態にする働きをします。動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防する働きをするとして、中高年齢層にも注目されています。若年齢層には、血流がよくなることから、血液によって酸素が体内に十分にいき渡り、疲れにくい体を作るとして知られています。 - 生活習慣病の改善
EPAは体脂肪や内臓脂肪を減らす効果があるといわれています。代謝を促進する遺伝子に働きかけて、脂肪を燃焼しやすい体をつくります。食生活の偏りによって、子どもにも肥満への心配が必要になってきました。EPAを上手に取り入れると、子どものうちから太りにくい体質をつくる助けになると思います。
賢い子に育てるためには青魚を定期的に食べさせることが大切
いくら頭がよくなる効果が期待できるからといって、毎日青魚メニューでは子どもも大人もあきてしまいますよね?
毎日青魚の献立を考えるのも大変ですし。そのようなときにはサプリメントもおすすめです。
でも、どうしてそこまでして摂取を継続しなくてはならないのでしょう?
それは、DHAとEPAの増加率にヒミツがあります。
まず、EPAは摂取後一定の増加が認められるのですが、DHAの方は即効性の増加がなく、定期的に摂取しなくてはならないのです。
先にお話したように、DHAやEPAのような必須脂肪酸は体内で生成することができず、食べ物から摂取するほかにありません。
これらが不足すると脳の活動が低下することがわかっているので、賢い子どもを育てるためには、継続して摂取させることが必要です。
賢い子どもに育てるために必要なこと
いかがでしたか?賢い子どもに成長するかどうかは、遺伝によるものだけじゃないことがおわかりいただけたのではないでしょうか?
また、小学校へ入学して学習方法がよければそれだけで賢い子どもになるというものでもありません。
学習がはじまる前に、その学習を受け入れる脳の準備ができていることで、はじめて学習の理解度が高まると思うのです。
親が子どもにしてあげられることは
- 子どもの成長に合わせた食事を作ってあげること
- 規則正しい生活をさせること
- 健康な体をつくるサポートをすること
賢い子どもの脳は健康的な体にしかつくれないもの。そのサポートはママにしかできないことなので、頑張って賢い子どもに育つメニューをつくりましょう!