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ママテク(@mamateku)ライターのMeow-Meowです。
遠方にある実家への帰省や、旅行をするときに、電車ではなく“車移動”を選択するという方は多いと思います。
しかし、
わが家では、わが子が1歳の誕生日を迎える前後に、旅行・帰省あわせて3回の遠出をする機会がありました。
どれも往復1,000kmほどの長距離なのですが、出発地点も到着地点も田舎にあり、公共交通機関だと大変アクセスが悪いため、車という選択肢しかありませんでした。
そのため、子どもが寝ているあいだに夜通し運転したり、休憩ポイントをいくつか設定して遊びながら行ったりと試行錯誤をしました。
予想とは裏腹に、完璧な計画を立てて出かけたら失敗し、手当たり次第に荷物を車に詰めこんで、「足りないものは現地調達すればいい」と見切り出発をすればうまくいったり……。
そんな多様性に満ちた3回の旅で、わが子はさまざまなことを教えてくれました。
そのなかでも、「これは無謀だった…」「失敗した!」や、「思いがけずうまくいった!」という長距離車移動のエピソードを今回は紹介したいと思います。
パッと読むための目次
生後11ヶ月のとき:【旅行】一泊二日で大失敗……
筆者は里帰りせずに出産したため、産院から自宅に戻ってきて以来、外泊というものをしていませんでした。
実家は500km以上離れた遠方にあり、「大変だから」と両親たちがこちらに来てくれることが多かったため、産後実家に帰るということもなかったのです。
あるとき、夫の仕事の都合でまとまった休みが取れることになり、この機会に赤ちゃん連れで初めての旅行をしようという話になりました。
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私と夫にとっては新婚旅行ぶりの、わが子にとっては初めての外泊となる最初の旅行。
旅行にいく日の2か月も前から行き先を決め、宿探しを始めました。
旅行のしおりを作って計画を立て、持ち物リストにチェックを入れながら2週間前にはもう荷造りを始めていました。
久しぶりの旅行が楽しみで仕方がなかったのです。
ノンストップ移動でわが子はまったく寝ず……
旅行の計画を始めた頃のわが子は、まだ生後9ヶ月でした。
お昼寝の時間もそれなりに長く、車に乗せて走っていれば2~3時間寝てくれることもありました。
そこで、旅行の『行き』と『帰り』の約3時間の移動をちょうどお昼寝の時間として、高速をノンストップで走るという移動計画を立てました。
当日はいつもより朝早く起きて、いざ出発。
いつもなら、車に乗るとすぐに寝てしまうわが子だったので、移動の大半は寝ているだろうと予想していたのですが…。
なぜか、チャイルドシートではしゃいでいる!?
そして、わが子はとうとう着くまで一睡もしませんでした。
「ぐずらなかったから、良しとするか」と思っていたのですが、問題は到着してからだったのです。
車内で寝なかった結果、眠くて遊ぶどころではない
計画通り、お昼前には事前に前売り券を買っておいた動物園に到着しました。
お店が混みあう前にと、休憩がてらランチ。
わが子もよく食べ、ここまではまあまあ順調でした。
しかし、いざ動物さんたちを見に行こうとベビーカーに乗せた途端、ぐずり出したのです。
「眠い!眠いんだよー!」とぐずぐず。抱っこひもも身体をよじって嫌がります。
結局、ひとり3000円近く入園料を払ったのに1時間も居ないうちに(大半は昼食時間)、動物園を出ることになってしまいました。
そして、車に乗ると、ものの数分ですやすや……。
そのまま少しドライブし、宿に直行しました。
今考えても、入園料が本当にもったいなかったし、1日目は何もできずに終わったことが残念でなりません。
計画通りに行動することにこだわらず、外でランチにしてからお昼寝させ、万全の体調で動物園に行けばよかったのかなと思いました。
帰りは夜。車で寝たらそのまま寝室へ運ぶ計画が……
2日目はショッピングなどをしてから、夕食後に出発しました。
わが子も、室内の遊び場でハイハイしたりつかまり立ちしたりと、たくさん遊んで疲れた様子。
しかし、車に乗せて走り出すと……泣き出しました。
おそらく、夜のドライブが初めてだったからだと思います。後部座席は暗く、怖かったのかもしれません。
運悪く、なかなかサービスエリアが無く、わが子はむせるほどギャン泣き。
寝ると予想して、私は助手席に座ってしまったので振り向いてあやすしかありません。
仕方なくインターチェンジで降り、コンビニに停まりました。
チャイルドシートの隣に座り、スマホの動画を見せたり、お菓子で気をまぎらわします。
それでもぐずぐずは止まず、結局泣きながら寝てしまいました。
- 旅行の計画を立てた段階より、赤ちゃんが成長してしまい、月齢に合わない計画になっていた。
- 旅行中のスケジュールを細かく決め、それを実行することにこだわりすぎていた。
- 早朝、夜など、初めての時間帯のドライブに赤ちゃんが慣れていなかった。
今回は3人での初めての旅行ということで、楽しみで仕方なく、浮かれすぎていたことを猛省しました。
完璧すぎる計画が仇となり、柔軟な対応ができなかったのです。
- 早くから計画を立ててもいいけど、子どもの成長も考慮する。
- 赤ちゃんとの旅行は『計画どおりになんていかない』ことを前提とした方が良い。臨機応変にスケジュールを変更できるように、いろんな代替プランを考えておくといいと思う(前売り券などは買わない方がいいかもしれない)。
- 旅行の予行練習として、夜のドライブに慣れさせておけばよかった。
この反省点は、絶対に次回の旅行に活かしたいと決めました。
計画性 | ★★★★★★ |
---|---|
出発 | 早朝 |
移動 | 一気に目的地まで |
帰り | 夜 |
総合的に | △だけどいろいろ勉強になったので○かな |
1歳のとき:【帰省】一泊二日
急な里帰りはわが子が1歳になったばかりのときでした。
母が倒れ、手術をすることになったとの連絡で、急きょ帰省をすることになりました。
実家は、車で片道5~6時間の距離。
乗換の待ち時間を考えると電車でも同じくらいか、もう少しかかってしまうため、今回も車で行くことにしました。
前回の旅行よりも、もっと長い旅になります。
本当は、前回の消化不良な旅行の反省点を活かしたいところでしたが、連絡を受けた翌日に出発することになっていたので、その余裕はありませんでした。
一泊になるか、長くても二泊だろうと予想しました。
大人の食事はコンビニやサービスエリアで十分だし、離乳食はドラッグストアで調達しようと考え、着替えだけ詰めこんで出発しました。
途中で寄ったショッピングモールに大満足
当日の朝は準備に手間取り、少し遅めの出発になりました。
私たちが準備している間、わが子は眠いとぐずっていましたが、おかげで車に乗せるとコテンと寝てしまいました。
移動中にパパと話し合い、中継ポイントや食事するお店を決めなくてはならなかったので、好都合でした。
実家までちょうど半分の距離のところに、大型ショッピングモールがあることが分かり、そこでいったん休憩をとることにしました。
車でぐっすり寝たわが子は、ベビーフードもたくさん食べ、未就学の子ども向け広場で元気に遊びました。
この頃にはよちよち歩きができていたので、クッションで囲まれた遊び場をぐるぐる、ぐるぐると、楽しそうに歩いていました。
パパとママも近くのベンチでゆっくり休憩をすることができました。
たくさん遊んだからか、午後のドライブもぐっすり寝てくれ、無事に実家まで行くことができました。
そして、母の手術も無事に終わったので、次の日の午後には実家をあとにすることにしました。
実は今回の突然の帰省があってもなくても、この約一か月後に当初から帰省する計画があったのです。なので今回はとんぼ返り。
帰りも同じコースで、例のショッピングモールで休憩をする予定でした。
しかし、運の悪いことに、私たちが車を走らせている前方の高速道路上で、事故渋滞が発生したのです。
帰り道、事故渋滞に巻き込まれ……
順調に高速道路を走っていると、車の数が多くなり、速度も遅くなり、混んできました。
すると突然たくさんの車の列が現れ、危うく突っ込みそうになりました。
はるか前方まで続く、長い渋滞でした。
「これは、工事なんかじゃない。事故だ」と、直感しました。
しかも、事故が起きたのはついさっきだと。
通常、高速道路で事故処理のための渋滞が起きている場合は、NEXCO(高速道路の運営会社)により、電光掲示板に案内が出るはずです。
でもこのときは、手前でもそんな表示など見た記憶がなく、あっという間に渋滞に巻き込まれてしまったのです。
おそらく、まだ事故直後で警察なども現場に駆けつけていなかったのだと思います。
車の列はまったく動きません。事故現場はカーブの先なので見えませんでしたが、二車線ある道路を完全にふさいでしまっているようでした。
今はわが子がすやすや眠っているので大丈夫ですが、そのうち起き出して、ぐずり出すだろうと思いました。
おまけに、トイレに行きたくなってきました。
すぐ手前にあったサービスエリアに寄っておけば良かったと後悔しました。下道みたいに、車を降りてコンビニまで走る、なんてことはできません。
高速道路は便利だけど、不便なことも多いなと実感したのでした。
結局、順調に車が走り出したのは、実に1時間半もあとでした。
すでに私もパパも膀胱が限界!
すぐ隣を仮設トイレを乗せたトラックが走っていくのを見て、「待って~!」と叫ぶくらい、危険な状況でした(笑)
奇跡的にすぐインターチェンジがあったので、迷わず高速を降り、コンビニに駆け込みました。
このとき、自分たちのことでいっぱいいっぱいだったので、わが子が途中で目を覚ますと、スマホで動画を見せて「ごめん、これで大人しくしていて」とお願いしました。
わが子はというと、焦る大人をよそに、Youtubeを観てずっとニコニコしていました。
赤ちゃんは、おむつがあっていいなあ、とこのときは真剣に思ったものです。
- ちょうど眠くなった頃を見計らって出発したことで、移動時間=お昼寝時間になった。
- 歩ける月齢になったことで、自由に動き回れて子どもも楽しめたこと。
- 子どもに優しいショッピングモールがあったこと。
旅行は非日常ですが、今回は主目的が遊びではなく、心の準備もするヒマもなかったということもあり、日常の延長線という感じの旅でした。
だからなのか、わが子はほとんどぐずることもありませんでした。
計画性 | ★☆☆☆☆☆ |
---|---|
出発 | 遅めの朝 |
移動 | 食事がてらショッピングモールで休憩 |
帰り | 午後のお昼寝時間に合わせて |
総合的に | 大人はバタバタしていたが、子どもは終始ゴキゲンで◎ |
1歳1ヶ月のとき:【帰省】二泊三日
前回の帰省からひと月ほどしか経っていませんが、以前から計画していた帰省旅行の日がやって来ました。
今回は旅行がてらの帰省。
初日は実家のある場所を通り過ぎて、少し先にある有名な温泉街まで行く予定です。
旅行は三度目。帰省は二度目になるので、だいぶ慣れてきたところ。
今までの反省を活かし、良かったところを取り入れることで、一番良い旅になるはずだったのですが……。
連日早朝・深夜のドライブ練習が逆効果……
最初の旅行では、慣れない時間帯のドライブでぐずってばかりだったので、今回は旅行に向けて練習をすることにしました。
一か月ほど前から起きる時間を1時間早め、週に何度かパパの運転で朝のドライブに連れて行きました。
最初はまだ眠くない時間なので、はしゃいでいましたが、何度かくり返すうちに、車で走り出すとすぐに眠ってしまうようになりました。
その間に私は家事を済ませられるし、朝寝の時間が早まったことで午後はすぐにコテンと寝てくれるようになったので、それだけでもこの練習の甲斐はあったなあと感じていました。
旅行の帰りは夜になるし、宿でなかなか寝付けなかった場合のために、「車でねんね→ベッドへ運んでも寝続けてくれる」という練習もしました。
意外にも初日から成功し、夫と二人で子どもの適応能力の高さに驚かされました。
しかし、旅行が近づくと、チャイルドシートに乗るのを嫌がるようになりました。
一抹の不安を抱えたまま、当日の早朝出かけようとすると、チャイルドシートから逃れようとギャン泣き。
旅行中の移動がスムーズにいくようにと、連日やっていた練習が裏目に出た瞬間でした。
ドライブグッズを大量に準備したけど……
この練習とは別に、快適なドライブのために準備していたことがあります。
長時間の車移動の最中、間をもたせるためのグッズたちです。
お菓子やジュースはもちろん、お気に入りのおもちゃ、入眠アイテムなど。
車の中はさまざまなものでいっぱいになりました。
家を出発してしばらくしたとき、急ブレーキぎみに車が停まりました。
その瞬間に、後ろからドサドサッという音。
嫌な予感がして振り向くと、後部座席に載せていた荷物で雪崩が起きていました。
すぐに取り出せるようにと、カゴに入れておいたお菓子や、ぐずったときにわが子に手渡せるように用意してあったおもちゃたちが、下に落ちていました。
もう何がどこにあるやら、分からない状態です。
高速道路の入り口は目の前だったので、次に停まったら整理しようと思いました。
そして、休憩ポイントであるショッピングモールに到着し、車を降りるときになって「あれ、ベビーフードはどこだろう……」と捜索する羽目になったのです。
さらに、ランチトートに入れておいたはずの離乳食スプーンがいつの間にかなくなっていて(多分急ブレーキのときに飛び出した)、わが子にご飯をあげるときに慌ててしまいました。
フードコートだったので、小さ目のスプーンをもらって事なきを得ましたが。
- 旅行前に、連日車に乗せすぎた。
- 車だからとあれもこれも、と荷物を持って行き過ぎた。
前回の教訓を活かそうと思ってやったことが、新たな教訓として刻み込まれてしまいました。
何事も「やりすぎは良くない」ということでしょう。
子どもが成長するにしたがって、何かと以前と同じ手法は通用しなくなりますし、とくに理由がなく機嫌が悪い日もあると思います。
旅行慣れしているから、準備を整えたからといって、それが『最高な旅』になるとは限らないのだと分かりました。
まだ小さい子連れの旅行は、何が起きるか分からないため、準備や下調べはとても大切だと思います。
しかし、準備をしすぎると、本来の『楽しさ』『快適さ』を失ってしまうのだということが分かりました。
計画性 | ★★★☆☆☆ |
---|---|
出発 | 早朝 |
移動 | 食事がてらショッピングモールで休憩 |
帰り | 夜 |
総合的に | 準備だけで疲れてしまったので△ |
まとめ
皮肉なことに、万全の準備を整えていた旅行より、急ごしらえの帰省の方が、親子ともに満足のいく結果となりました。
ロクな準備もなかったし、帰り道で事故渋滞にはまるというハプニングもあったにもかかわらず、どうして満足度が高かったのかと考えてみると、「旅を楽しめるかどうかは、子どもにかかっている」ということに気づきました。
子どもの機嫌が悪かったり、ぐずってばかりだとパパとママは楽しめないのです。
逆に子どもがニコニコ楽しそうだと、それだけで何をしていてもこっちも楽しくなってきます。ハプニングだって、笑って乗り切れます。
せっかくの旅行、つい大人の『楽しさ』『快適さ』を優先させてしまいますが、子どもが「楽しい、気持ち良い」と感じていればぐずることも減り、結果的に大人の『楽しさ』『快適さ』につながるのだと思います。
旅をするときは、“子どもの笑顔”を最優先にしようと思ったのでした。