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ママテク(@mamateku)ライターのざくろです。
我が家の子ども二人は保育園にお世話になっています。
集団生活を初めてから、これまで聞いたことのない病気を知るようになりました。
手足口病や溶連菌感染症などびっくりした病気は色々ありましたが、「アタラジラミが発生しました」と保育園から言われたときには「???」でした。
名前は聞いたことがありましたが、戦前戦後の不衛生な時代に流行したものという印象があったので、どのように対応すればいいのか全くわかりませんでした。
調べてみると、確かに戦後一度発生が減少したようなのですが、海外交流やアタマジラミを知らない世代が増えたことで再び感染が拡大し、小学校・幼稚園・保育園などで増加しているようなのです。
そんな、誰にでも感染のおそれがあるアタマジラミですが、もらって初めて知ったこともたくさんありましたし、初めて使ったグッズもありました。
そんな私の経験を今回はご紹介します。まだアタマジラミに感染したことのない方の予備知識となればうれしいです。
パッと読むための目次
ある日突然、アタマジラミがやってきた!
ある日、子どもたちを保育園に迎えに行くと保健の先生に呼び止められました。


私はアタマジラミの名前くらいは知っている程度で、これまで自分がもらったこともなければ実物を見たこともありませんでした。
そのことを伝えると保健の先生は一枚の紙を渡してくれました。
- アタマジラミを探すときは卵を探す。卵は側頭部や耳の後ろを観察すれば見つけやすい
- 形は楕円形で灰白色である
- 髪の毛に付着していてフケやほこりとは違って簡単にはとれない
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保育園から帰宅し、お風呂上がりの長女を膝に座らせて髪の毛の側頭部や耳の後ろを見てみますが、よくわかりません。
長女にはうつっていないのだろうと思い、そのまま数日過ごしました。
その間も保育園の掲示板には、「本日アタマジラミ4名」など掲示がされています。
日に日に人数が増えていくのがドキドキでした。
とはいえ、この頃はアタマジラミに対する知識も少なく、「もらってこないといいなー」とのんきに思っている程度でした。
「本日アタマジラミ8名」となった頃、ついに担任の先生から長女の頭に卵を発見したと言われてしまい、いつもは週末だけ持って帰るはずのお昼寝用ふとんの上下シーツを渡されました。
そして、
- 毎日シーツの上下は持ち帰り、60度以上のお湯に5分以上つけてから洗濯する
(もしくは乾燥機にかけるかアイロンをする) - 家族内での感染を防ぐためにも、家のシーツ、布団カバー、枕カバーや使ったタオル類も同様に洗濯・専用シャンプー(スミスリンシャンプー)で洗髪する
- 目視で頭を観察し、卵を見つけたら髪の毛ごと切って処分する
先生があまりに簡単に説明するので、思わず「はい、はい」と聞いていましたが、事態の深刻さがジワジワと押し寄せてきました。
先生が最後に

保育園からの帰り道、そのまま薬局へと走りました。
勧められたアタマジラミ駆除シャンプーの「スミスリンシャンプー」を購入するためです。
薬局で「スミスリンシャンプーありますか?」と聞くと棚からだしてきてくれました。
お金を払おうとするとなんと2000円超え!しかも、ボトルはすごく小さい…。
この容量でこの価格!今さら「いりません」とも言えず、購入することにしました。
家に帰ってからは持ち帰ったシーツを洗濯し、乾燥機にかけました。
これから毎日、家のシーツやタオル類すべてと保育園のシーツを洗う日々がはじまるのです。
気持ちは一気にブルーです。
アタマジラミと対面。こんなに小さいものなんだ!
保育園で感染を知らされた翌日、別件で訪れた小児科の先生に相談をしました。

顕微鏡にセットして先生がのぞくと「あー、いるねー。見る?」というので見せてもらいました。
顕微鏡をのぞくと小さな殻の中に虫の形が透けてみえています。
しかも孵化寸前らしく、中でモゾモゾと動いています…。一気に鳥肌が立ちました。
そして、初めてみたアタマジラミの卵は思った以上に小さく、髪に付着していても見落としてしまうようなものだと感じました。
先生がいうには、
- 卵がいるということは、それを産みつけた成虫がどこかにいるということ
- 家族で感染を防ぐためにも、私も次女も一緒にスミスリンシャンプーをしたほうがいい
- バスタオルの共有などは避けた方がよい
一番に思ったことは、あの高いシャンプーを追加で購入しないといけないのか…でした。
女3人の髪の毛を駆除するのに1本のシャンプーでは足りません。
かといって、長女には悪いですが、あの気持ち悪いアタマジラミをうつされたり増やしたり、絶対にしたくありません!
しぶしぶスミスリンシャンプーを追加購入し、『アタマジラミを完全に駆除してやる!』という強い気持ちになりました。
完全駆除まで。洗濯、シャンプー、卵駆除の日々
それからというもの、保育園からのお達し通り、その日に使ったお昼寝布団のシーツを毎日持ち帰ることになりました。
毎日毎日大量の洗濯物と格闘です。
朝、起きたら全てのシーツ類をはずし、新しいものと交換します。
使用したシーツ類は洗濯から乾燥までセットして仕事に出かけ、帰宅後は通常の洗濯を終えたあとに保育園から持ち帰ったシーツと家で使ったタオル類(共有できないので、いつもより枚数が多い…)を洗濯乾燥します。
我が家の洗濯乾燥機はこの時、朝から晩までフル回転でした(電気代は過去最高を記録しました)
あとから聞いたのですが、乾燥機のないママさんは近くのコインランドリーに毎日通ったとゲッソリ顔で教えてくれました。
我が家は夫の不在がほとんどなので、毎夜子どもを連れてコインランドリー通いは辛すぎます。
少し前に乾燥機付きの洗濯機を思い切って購入した自分を心からほめました。
そして、「スミスリンシャンプー」ですが、
- 定められた1回量を髪全体に専用くしでゆきわたらせ、5分程度放置したのち流す
- 3日に1度ずつ3~4回シャンプーすることで駆除できる
- スミスリンシャンプーは成虫幼虫を殺すことはできるが、卵を殺すことはできないので、卵が孵化するタイミングで殺していく
- 卵は7~10日で孵化するので、新たにうつることがなければシャンプーを初めて10日ほどですべてのアタマジラミが駆除できる
このスミスリンシャンプーは、髪がギシギシになることと独特な香りになかなか慣れませんでした。
後々、使用後にコンディショナーなどをすることで、いくらか改善されましたが、シャンプーをする私の手もガサガサになりました。
また、子どもたちにシャンプーをすること自体が思いの外大変でした。
我が家にアタマジラミがやってきたのは冬真っ盛りの1月。
シャンプーあとに5分放置しなければならないのですが、湯船で十分温まらせても、シャンプーを頭につけたまま、5分間じっとさせるのは風邪をひかないか心配でした。
また、動き回る次女をじっとさせて目に入らないようにシャンプーをするのにも、とても苦労しました。
そして、お風呂上がりには目の細かい駆除専用のくしで髪をとかして髪の毛を観察し、卵を見つければ髪の毛ごとハサミでカットしていました。
保育園の掲示板の感染者数がピークを脱し、少しずつ感染人数が少なくなっていきました。
この頃はお迎えの度に掲示板にくぎ付けのママたちです。せっかく駆除活動をしていても、保育園で再び感染すれば、また最初からやり直しです。
クラスのママと出会う度、感染人数の話題でもちきりでした。
日ごろ、バタバタと送り迎えをしている保育園ママたちですが、このときばかりは「早くみんなで駆除してしまおう!」という不思議な一体感がありました。
私も、保育園から持ち帰るシーツと家のシーツやタオル類の洗濯地獄にフラフラになりつつ、スミスリンシャンプーと長女の髪の卵を探してハサミでカットするという、洗濯・シャンプー・目視で卵の駆除を繰り返し、なんとか10日間を戦い抜きました。
感染から10日がすぎたころ、保育園にお迎えに行ったときに、洗濯物の入っている袋がスカスカで中にシーツが入っていなくて

アタマジラミ駆除に使用した購入品を紹介
駆除にあたっては、保育園から勧められて購入したものと私自身がネットなどで調べて購入したものがあります。
スミスリンシャンプー
私は保育園でこのシャンプーを勧められましたが、シャンプー以外にも駆除方法は色々あるようです。
ただ、確実に成虫・幼虫が駆除できるという意味では、少々値段は高いですがスミスリンシャンプーを購入したほうが効果は確実です。
決められた量を毎回使用するのですが、家族全員で使うとなると一本では足りなくなると思います。
ニットピッカー(アタマジラミ駆除くし)
インターネットの口コミで評判がよかったので購入しました。
かなり細かいくしで梳かしながらアタマジラミの卵を取り除くものです。
私はお風呂上がりにこの櫛で長女の髪をとかしていましたが、「とれている!」という実感はあまりありませんでした。
ネットの口コミなどを見ると、卵がたくさん頭髪にある場合は駆除するのにとても便利なようです。
我が家の場合、それほど卵の数が多くなかったので、蛍光灯の下などの明るい場所で目視で髪を少しずつ調べて卵を見つけ、髪の毛ごとカットするほうが駆除の実感はありました。
ただ、アタマジラミの卵は非常に小さなもので見つけにくいものです。
一本一本髪の毛についた卵を探していくのはとても大変なので、目視で探すことと、くしで梳かすことの両方をするほうがいいかと思います。
アース シラミダニ退治スプレー
家のシーツやまくらカバーは毎日洗濯していましたが、まくら本体やベッドパッドまでは洗いきれませんでした。
また、長女がきるフード付きコートも毎日洗濯することは難しい状況でした(乾燥機が使えないことと、他のコートもあったのですが、少し薄手なのでできれば温かいこのコートを着せたかったのです)
そこで、インターネットで検索し、一度スプレーするだけで、シラミに対する駆除効果が約7日間続くというこのスプレーを購入することにしました。
ただ、このスプレーはシャンプー同様に独特の香りがあり、寝る直前や着る直前にスプレーすると匂いが気になるので、スプレーしてから半日以上放置しておくなどして使用していました。
アタマジラミは誰でも感染する!予防と初期対策が大切
実は今回のアタマジラミ感染よりも2年ほど前、別の保育園に通っていたときにも「アタマジラミ感染者がでました」と言われたことがありました。
この時はわが子に感染することはなく、私自身もたいして気にとめてなかったので、私の中ではあまり記憶に残っていませんでした。
今回初めてわが子が感染し、アタマジラミについて色々調べて思ったことは、誰にでも感染の可能性はあるということです。
そして「アタマジラミが発生する」ということはそれほど珍しいことではないということです。
アタマジラミは、季節に関係なく被害が起きているそうです。
また、よく誤解されている‘不潔にしているから感染する’ことはないそうです。
実際、わが子の保育園のクラスで『不潔だ』と思うような子どもはいません。
どんなに清潔にしていても、感染するときはしてしまうそうです。
そして、アタマジラミは咳がでたり熱がでたり体調が悪くなるものではないので、保育園や幼稚園をお休みする必要はありませんが、きちんと駆除をしないと周りに感染を広げてしまう、やっかいなものだということを実感しました。
わが子の保育園でも、当初3人ほどだった感染者が数日でいっきに10人ほどに増えました。
それからは、各家庭での駆除活動の成果もあって、12~3人をピークに減少へと向かいましたが、感染者がいる間は誰もが

誰かひとりでも駆除を怠ると感染はどんどん拡大していってしまうアタマジラミ。
きちんと駆除をしなければというプレッシャー、毎日続く大量の洗濯、面倒なシャンプー…。
思い返すと本当に大変な数日間でした。
できれば二度と周囲で流行ってほしくないですし、わが子に感染してほしくありません。でも、こればかりはどうしようもありません。
わが子の周りでアタマジラミが発生しない、わが子には感染しないという保証はどこにもありません。
周囲にアタマジラミが発生したときの予防法は、
- 大人がしっかりとシャンプーをしてあげる
- 出来るだけ目の細かいくしで、ていねいにブラッシングをする
- 定期的に頭髪を観察し、卵がないかを確認する
- 他人とタオルや帽子の共有はしない
もちろん、これら予防はしたほうがいいと思いますが、予防をしたから感染しないということはないと思います。
子ども同士が接する距離はとても近いですし、保育園ではお昼寝の時間などもありますから、感染の可能性は常にあります。
わが子が感染したときに、お友だちと頭をくっつけて遊んでいるのを見たので「ちょっと離れて遊んでね」といい、その子のママさんに、アタマジラミがうつってしまったら申し訳ないというようなことを詫びると「気にしないで、お互い様だし、もらってくることは覚悟してるから!」と明るく言ってもらえたときは、とても気持ちが楽になりました。
まとめ
周囲でアタマジラミが発生した!となると、ついつい神経質になりがちです。
しかし、感染しないにこしたことはありませんが、もらってくるかこないかは運次第というのが私の感想です。
そういった意味で、もっとも大切なのは初期対策だと思います。
アタマジラミをもらってしまったら、とにかく早い段階で駆除を開始することが大切だと思います。
感染したまま放置すると、ものすごい勢いで数が増加し、頭のかゆみは相当なものとなるそうです。
そうなってしまうと、頭をかきむしり、できた傷からばい菌が入り込んでしまうそうです。
そしてなにより、延々と続く『洗濯地獄』にママの心と体はヘトヘトになってしまいます。
そういった意味で、予防も大切ですが、うつってしまった時はとにかく全力で駆除に臨み、最短で感染期間を終わらせることが何より大切だと私は思います。