【マタ旅】筆者が実際に医者から聞いた危険性・リスクとは…安全に行くために気を付けたいこと

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Meow-Meow

2017年春に女の子を出産。誘発分娩から緊急帝王切開になり、11日間にもわたる壮絶な入院生活を経験。一人目から実家に頼らず、夫婦二人三脚で育児奮闘中。インターネットの情報が頼りだった私の経験をふまえて、同じような境遇の方に向けて情報を発信していきたいと思います。

ママテク(@mamateku)ライターのMeow-Meowです。

旅行が大好きな筆者は、妊娠6ヵ月のとき、“マタニティ旅行”に行きました。

子どもが産まれると、宿泊を伴う旅行には気軽に行きづらくなります。

筆者が出産後に旅行に行ったのは、わが子が1歳を過ぎてからでした。

したがって、現在妊娠中の方の中には「今のうちに!」とマタニティ旅行を考えている方もいると思います。

  • でも、『安定期に』って言うけど、旅行に行ってもいい時期っていつだろう?
  • どういうところなら、安心して行けるのだろう?
と、不安に思うことも多いと思います。

筆者は旅行前に、いつも定期健診に行っている産婦人科のお医者さんに「旅行に行ってもいいですか?」と聞きました。

すると、先生からは意外な答えが返ってきたのです…。

マタニティ旅行は、夫婦ふたりきりで過ごす貴重な思い出になります。
しかし、リスクもあるのです。それを忘れてはいけないと思います。

そこで、筆者がお医者さんから実際に言われたこと、予想されるリスクとその予防策をご紹介したいと思います。

また、快適に過ごすための宿の探し方などもまとめてみました。

マタニティ旅行はいつがおすすめ?

妊娠初期は、マタニティ旅行は避けた方がいいと言われています。

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お腹の赤ちゃんがママからの影響を受けやすい時期なので、無理をすると流産のおそれがあります。

また、ママの身体もまだ妊娠に慣れておらず、つわりなどの急な体調の変化があるからです。

一方、後期に入るとお腹も大きくなり、疲れやすくなります。

それまで低血圧だった人でも、この時期になって急に妊娠高血圧症候群を発症することもあるそうです。
思いもよらない破水や早産の可能性もあります。

したがって、安定期の妊娠16~28週(妊娠5~7ヶ月)に行くのが無難だと思います。

妊娠中の体調は個人差が大きく、出産までずっと具合が悪い人もいれば、つわりも何もない人もいます。

筆者はつわりが3~4ヶ月続き、体力がかなり落ちてしまいました。

そうかと思えば筆者の友人の中には、妊娠中に登山やハイキングに行っていたツワモノがおりますし、出産前日まで立ち仕事をしていたという知り合いもいます。

お医者さんや自分の身体と相談しながら、体調の良い時期を選んでくださいね。

マタニティ旅行のリスクって?

医師に相談した結果…

筆者は妊娠6ヶ月に入ると、かねてから行こうと思っていたマタニティ旅行の計画を立て始めました。

妊娠サイトの情報を参考にしていたのですが、マタニティ旅行に行った方の体験談を読んでいると「かかりつけの医者に相談してから」と書かれていました。

そこで、筆者もいつも妊婦健診に行っている産婦人科の先生に

旅行に行きたいのですが、いいですか?
と聞きました。
すると、驚くべき答えが返ってきました。
おすすめはできないね
てっきり、「大丈夫ですよ」「順調ですから問題ないですよ」と言ってもらえるとばかり思っていたので、この言葉には少なからずショックを受けました。

しかし、医者がそう言うのは当然のことだったのです。

そうと知ったのは、お医者さんや助産師さんから『妊娠中の旅行のリスク』を聞き、自分でも調べてみてからでした。

筆者は、このときお医者さんに反対されて良かったと思いました。

リスクを知らなければ、おそらく何も対策をせず気軽にマタニティ旅行に出かけていたと思います。

すこぶる体調が良好で、健康にも問題がない場合でも、通常時(妊娠していない状態)と妊娠時の身体はまったく違うのです。

そこで、『安全に旅行を楽しむためにはリスクも理解しておかないといけない』ということをお医者さんから丁寧に教えられた筆者の経験から、みなさんにも妊娠中の旅行のリスクについて共有したいと思います。

安定期=安心というわけではない

以前放送されていたテレビドラマ『コウノドリ』の中でも、妊婦さんが旅行に行く計画をしていて、産婦人科医がそれを制止する場面がありました。

また、筆者が助産師さんから聞いた話ですが、この病院に通っていた妊娠25週位の妊婦さんがディズニーランドに行ったところ、急に早産になってしまい、赤ちゃんは現地のNICUに。

一泊二日の旅行のつもりが、数ヶ月家に帰れなかったそうです。

したがって、妊娠中の旅行で予想されるリスクとしては…

  • 血行不良や疲れから子宮収縮が起こり、早産になる可能性
  • 楽しみすぎて、体調の変化、お腹の張りなどに気づかない可能性
  • いつもと違う環境で、無理をしてしまい具合が悪くなってしまうかもしれない
このようなリスクは、誰にでも起こる可能性のあるということです。

たとえば、ある程度子宮頸管が短くなっていると診断されると「安静が必要」と医者に言われます。
これは自覚症状がなく、診察をして初めて分かることです。

前回の診察から間が空いてしまっていると、「安静が必要」と言われていなくても症状が進んでいる可能性があります。

このときに無理をして悪化すると、子宮頸管無力症といって、赤ちゃんを支えることができなくなって出てきてしまう可能性があるそうです。

他には、少しお腹が痛いなーと思いながら放置していたら、常位胎盤早期剥離で緊急搬送…という事態も考えられます。

初期の流産の原因は、染色体異常など胎児側に問題があることがほとんどですが、安定期の流産の場合は母体側に問題があるケースが多いそうです。

つわりも終わり、まだお腹もそれほど大きくなっていない時期は無理をしがちですが、安定期だからといって「絶対に大丈夫」なんてことはないのですね。

旅行先で緊急搬送になってしまったら、どうなる…?

旅行先の慣れない土地で緊急搬送されることほど怖いことはありません。

その理由としては、

  • これまでの妊娠経過をなにも知らない病院のお世話になることになる
  • 自宅からも遠くなり心細い。入院中に家族がお見舞いに来るのが大変
  • ましてや、言葉がうまく通じない海外であれば、自分の症状や妊娠していることを伝えるのさえままならない
といったことが挙げられます。

実際、病院側も旅行先で緊急搬送されてくる、こういった『飛び込み妊婦』は敬遠しているようです。

以前読んだ漫画(タイトルは忘れてしまいましたが)の中では、

『飛び込み妊婦』だと、子宮や胎児の状態を知らないまま分娩や処置をすることになり、異常に気づかず適切な処置が行えない可能性がある。また、母体にHIVや感染症があった場合、病院スタッフにも危険がおよぶ

と説明されていました。

しばらく前に世間で問題となった「妊婦たらい回し」も、こういったかかりつけの病院をもたない妊婦さんも被害に遭っているようです。

つまりお医者さん側から言わせると、『飛び込み妊婦』を出さないためにも、マタニティ旅行は

  • むやみに行かない方が良い
  • 帰省ならば、仕方がない
  • 行くなら自己責任で(救急搬送の際は、どんな病院に回されるか知らないよ!)

ということだそうです。

マタニティ旅行の裏事情を考えてみた

どうしてみんな行きたがるの?

マタニティ旅行が一般的になったのは、最近のことだと筆者は認識しています。

昔は身重の身体で遠出をするなんて、もってのほかだったそうですね。

昔も今も女性の身体に変化があるわけでも、産婦人科の数が増えているわけでも(むしろ減っている!)ないのに、どうして、現在では気軽にマタニティ旅行をするようになったのでしょうか。

筆者は疑問に思い、旅行に行く前にマタニティ旅行のルーツを探ってみました。

  • 『マタニティ旅行』を略して『マタ旅』という言葉をメディアが使っている
  • 各旅行会社や旅行サイトでも、いろんな豪華特典のついた『マタニティプラン』をすすめている
  • しかし、マタニティ旅行に行った体験談は少ない
  • 「安定期なら安全でしょう」という内容の記事は、医学的根拠がない(リスクについて説明しているものはあまり無い)

このことから、マタニティ旅行のルーツは、旅行会社やメディアが流行らせるステマ(ステルスマーケティング)が始まりだといってもいいようなのです。

ステマとは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすることです

「子どもが産まれたらしばらくはゆっくり旅行なんてできないから、妊娠中の安定期に行きましょう!」というキャッチフレーズを使い、妊娠中のカップルをターゲットにした『マタニティ旅行プラン』を売り出しているのですね。

たしかに、筆者自身の経験からも、子どもが産まれると旅行には行きづらくなります。
だから、みんなマタニティ旅行に魅力を感じるのですね。

そして、インターネット記事や旅行サイトで『マタ旅』の情報を見て、「みんな行っているのなら…」というところに安心を感じてしまうのではないでしょうか。

「みんな行っている」のは嘘?

しかし、メディアではよく見るけど、本当にみんなマタニティ旅行に行っているのでしょうか?

少なくとも筆者の周りでは、帰省以外のマタニティ旅行に行ったことのある人はいませんでした。

田舎だからか、逆に「妊娠中に旅行なんて」という人が多かったように感じます。

こんなことから、やはりマタニティ旅行というのは、メディアが「みんな行っている」「一般的だ」というふうに見せかけているだけなのではないかと、筆者は思うのです。

ですが、それを知りながらも、筆者はマタニティ旅行に行きました(笑)

もちろん、無理をしない計画、現地の病院の下調べなどの対策はしっかりとしましたよ!

そこで、リスクを理解したうえでも行きたい!という筆者のような旅行好きの妊婦さん向けに、筆者が考えた宿の選び方などを紹介したいと思います。

マタニティ旅行におすすめの宿・プランとは?

マタニティ旅行は温泉・グルメを楽しもう!

妊娠中の旅行では、いろいろと制限されることが多いです。
身体を使うアクティビティは避けなければなりませんし、生モノもお酒も控えなければなりません。

そこで、妊娠中でも楽しめるものとして、筆者は温泉とグルメをおすすめします!

夫婦ふたりでゆっくり過ごすには、温泉がうってつけです。

温泉なら断然、貸切風呂がついている宿をおすすめします。

大浴場のように人目を気にすることもなく、もし具合が悪くなってもパパが一緒なら安心です。
『マタニティプラン』の多くが貸切風呂となっていますよ。

また、生モノやお酒はダメですが、食欲の出てくる安定期なのでグルメを楽しむこともおすすめです。

宿でステーキやお鍋がおいしいプランを選択したり、旅行先でおいしいお店を探して食べ歩きをしたりするのもいいですね。

筆者は、料理がおいしいと評判の宿で、牛肉三昧のプランを選びました(笑)

良い景色を見てリフレッシュするのもいいですが、標高の高い場所に登ると気圧が変化したり、山間部では何かあったときに病院まで遠いことが心配です。

そういったへんぴな場所ではないところで、景色を楽しむといいと思います。

宿選びのポイント

宿選びをするのに、トラベルサイトを利用している方も多いと思います。
筆者も、そのうちの一人です。

トラベルサイトで、「マタニティ」「妊娠中」などのキーワードを入れて検索してみると、上に書いたような『マタニティプラン』のある宿が出てきます。

妊婦さんに配慮したお部屋やサービス、おもてなしがギュッと詰まったプランですので、快適に過ごせることは間違いなしなのですが、いくつかの理由から筆者は選びませんでした。

  • 『マタニティプラン』はどこの宿にもあるわけではなく、条件に合うものがなかなかなかった
  • どれも料金が高かった
  • 「安産祈願のお守り付き」「産まれたあとに使える割引券」などの特典にあまり魅力を感じなかった

夫婦二人で旅行ができるのはしばらくおあずけになると思えば、思い出づくりに『マタニティプラン』で奮発してもいいかなーとは思ったのですが…(笑)

結局わが家は、希望に合うような宿を、条件をひとつずつ絞りながら自分たちで探すことにしました。

ここで、筆者が考えた、妊娠中に泊まりたい宿の条件を書き出してみることにします。

  • 布団ではなくベッド(布団が固いと身体が痛くなってしまう、ベッドの方が立ち上がりやすいため)
  • 部屋にバス、トイレつき(体調によって大浴場に行けない場合もあるかも。また、妊娠中はトイレが近いため)
  • 刺身が看板メニューなど、生モノがメインではない食事の宿
  • 貸切温泉(家族風呂)

クチコミを参考にする

写真だけでは分からない宿の雰囲気を知るために、クチコミは大いに参考になります。

筆者は楽天トラベルをよく使っているのですが、宿別に“クチコミ・お客さまの声”というのがあります。
実際に宿泊したお客様が、どうだったか感想を書いているものです。

『サービス』『部屋』『風呂』『食事』…など、項目別評価が5.00点満点であり、それを平均したものが総合評価になります。

5点満点で「すごくよかった!料理もおいしく、お風呂も広かった!」と大満足のコメントをしているお客様もいれば、同じホテルなのに「部屋が狭かった、汚かった、感じが悪かった」などとコメントを残して低評価にしているお客様もいます。

その人の感じ方なので、同じサービスであっても人それぞれだとは思います。

しかし、このクチコミは、その宿を知るうえで重要なヒントになると、筆者は思います。

筆者はまず、低評価をつけている方のコメントから見ます。

なぜなら、どんなところが不満だったのか、マイナス評価をつけている方ほど具体的に書かれていることが多いからです。

「料理がおいしかった。部屋もきれいでした」というような抽象的な意見より、
「朝食バイキングの種類が少なかった。部屋にドライヤーがなかった」のような具体的な意見のほうが参考になりますよね。

それらのマイナス意見をふまえたうえで、高評価の方のコメントも見ていくと、

  • 朝食バイキングは種類が少ないが、野菜中心で新鮮でおいしい
  • ドライヤーは家から持っていくと良い
などのことが分かってきます。

マイナス面があっても、プラス面でカバーできれば良いと思いますし、事前に分かっていればドライヤーのように対処することができます。

実際に宿泊した方の口コミは、宿の説明には書かれていないような細かいところまで書かれていることもあるので、とても参考になります。

コツは「低評価・高評価どちらの意見も読むこと」「できるだけ多くの口コミを見ること」です。

そうすることで、偏った見方ではなくなり、その宿のプラス面やマイナス面が見えてくるはずです。

安心して『マタニティ旅行』に行くために気を付けること

マタニティ旅行のリスクについては、上に書きました。
そこで、筆者が実践したリスクの予防・対策を紹介します。

事前に行っておくべき対策
  • 宿の人には、事前に妊娠中であることを伝えておく
  • 近くの産婦人科、救急病院などを調べておく
  • かかりつけの病院にも、旅行の日程を知らせておく

どうせなら、宿の夕食はおいしいものが食べたいですよね。

『生ものばかりで、全然食べられなかった…』とならないように、筆者は事前に宿に電話をして「妊娠中なので生モノを控えたいのですが」と申告しました。

すると、私の食事だけ生モノを別のものに変更してくれると言っていただきました。

当日、刺身やユッケなどは、こんにゃくや焼き魚などに変更されていて、おいしくいただくことができました。

また、万が一のときのために、『旅行先の病院などを調べておくと良い』ということは、かかりつけの産婦人科の先生からアドバイスを受けました。

そこで、現地の産婦人科や夜間やっている救急病院を調べて、電話番号を登録しておきました。

一方、普段妊婦健診に行っているかかりつけの病院にも旅行日程や旅行先を知らせておくことで、お腹の張りが続くなど何かいつもと違う心配事があったときは、電話一本で「どうすればいい?」と指示を仰ぐことができます。

かかりつけの病院から現地の病院へ連絡をして、今までの妊娠経過やカルテを送ってもらうこともできるそうですので、初めての病院でも安心ですね。

面倒なようですが、赤ちゃんとママの安全のためです。
できることはしておくことにしましょう。

わが家のマタニティ旅行は車で3時間の移動でしたが、休憩をしながら4時間半かけて行きました。

途中のサービスエリアや道の駅、ショッピングセンターに寄りながら、移動というよりも遊びながら行ったという感じでした。

妊娠中は内臓が圧迫されたり、下半身の血流が悪くなりがちなので、長時間座っているのはあまり良くないそうです。

いつもより多めに休憩を取ることを心掛けると良いですよ。

まとめ

筆者自身はどこで聞いたのかは分かりませんが、マタニティ旅行という言葉が一般的に使われていることで安心してしまい、気軽に考えておりました。

しかし、実際にかかりつけのお医者さんからは、妊娠中の旅行についてのリスクや病院側の事情など、厳しい現実を知らされました。

「安定期だから大丈夫!」と安易に考えず、無理をしない計画を立て、万が一のための対策も考えておくことが大切です。

また、「子どもが産まれたら旅行に行けない」なんてのは、ちょっと違うなと思います。

現在、わが子は1歳半ですが、3回ほど旅行に行きました。

子どもを連れての旅は予想できないことも多く、たしかにハードルが高そうなイメージもありますし、実際に大変なことはありますが、夫婦ふたりだけでの旅行とはまた違った楽しさがありますよ。

Meow-Meow
赤ちゃん連れ・子連れ旅行については別の記事で書いていますので、参考にしてくださいね

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もし、妊娠中の旅行に少しでも不安があるなら、マタニティ旅行にこだわらず、赤ちゃんが産まれてからゆっくりと家族で旅行を楽しんでもいいと思います。

筆者も旅行が大好きです。

これを読んでくれたみなさんの旅が、安全で楽しいものになるといいなと思っています。

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