【体験談】1歳8カ月の息子が熱性痙攣に!その時に学んだ熱性痙攣の対処法、我が家の予防についての方針などを紹介!

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はーまま

2015年10月に全前置胎盤の危機を乗り越え男の子を出産しました。 現在は専業主婦をしながら育児の合間にライティングのお仕事をしています。 育児は楽しいことも山ほどありますが、悩みやストレスもつきものです。 どんなことに喜びを感じるのか、悩みの解決法などありのままの情報を発信していきたいと思います。

ママテク(@mamateku)ライターのはーままです。

みなさんは熱性痙攣という症状をご存知でしょうか。

我が子は熱性痙攣を2度経験しました。

  • 熱性痙攣とはどんな症状なのか?
  • もしも起きてしまったらどうしたらいいのか?

熱性痙攣を起こし入院した我が子の体験談をもとに詳しくご紹介したいと思います。

熱性痙攣の予備知識として、また熱性痙攣を起こしてしまってママさんの何か参考になれば幸いです。

1歳8カ月に突然の熱性痙攣…

我が家には、現在2歳になる男の子がいます。

出産の際には36週2日というほんの少しだけ早めに産まれてきた早産児です。
2348gという小さな体で産まれましたが大きな病気もせずに元気に毎日を過ごしていました。

しかし、1歳8カ月の時に、突然熱性痙攣の症状が起きました。

元々、私は医療関係で仕事をしていたこともあって、熱性痙攣がどんなものなのか何度か見たことはあります。

ただ、自分の子供が目の前で痙攣した時には、本当に驚きました。

「死んでしまうかも!」こんなことが頭によぎりました…。

熱性痙攣とは?

我が子のかかりつけの小児科の先生は、熱性痙攣は決して怖い症状ではないと説明してくださいました。

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子供の小さな体は熱に弱く、突然高い熱が出ると体が耐えきれなくなりオーバーヒートしてしまうことがあり、その時に体の誤作動として熱性痙攣が起こる。
熱性痙攣が起きても脳に後遺症が残ったりする心配もなく、過度に怖がる必要はない。

熱性痙攣はどんな怖い病気かと思っていましたが、この説明を聞いて命を落とすような症状ではないのだなとホッとしました。

熱性痙攣はこんな症状

熱性痙攣になると、こんな症状が起きます。

  • 目が白目か上を向いている
  • 両手、両足をピーンと伸ばす
  • 体全体がピクピクと痙攣する

このような状態が突然起きて数分間続きます。

ピクピクと体を痙攣させるスピードが徐々にゆっくりになり、症状が治まっていき体の緊張もほぐれていきます。

熱性痙攣が起きた時の対処法

ちょっと前までは、痙攣が起きたら口にスプーンや指を入れて舌を噛まないようにしなくてはいけないといわれていましたが、これは正しい対処法ではないそうです。

指を入れてしまうと力いっぱい噛みつかれてしまう恐れがあるため、口の中には何も入れず、嘔吐物などで窒息しないように体を横向きに傾けてあげるのが◎

熱性痙攣は、ほとんどの場合5分以内に治まります。

痙攣が始まったなと気づいたら、まず何分間痙攣が続いているのかを計測しておく事が大事なんだそうです。

5分以内に治まれば慌てる必要はありませんが、5分以上痙攣が続いたり、短時間に続けて痙攣が起きる場合には、他の病気が隠れている場合があるため迷わず救急車を呼びましょう。

このほかにも両手や両足の動きが左右対称でない場合や呼吸が弱い、ぐったりしているといった症状がないかも注意して見ておく必要があるとのこと。

痙攣中は周囲の人はとにかく動揺してしまい、大きな声で名前を呼んだり、子供の体を激しく揺すってしまう人もいますが、これは絶対にNGだそうです。

慌てないで時間を測り、どんな状態なのかをしっかりと様子を見て把握しておくことが重要です。

我が子の熱性痙攣はこうでした

ある日の夜、子供の体が熱いので風邪でもひいてしまったかなと思っていました。

夕食もあまり食べませんでしたが、元気はあったので救急外来へも行かず『翌日にかかりつけのクリニックにいけばいいかな』と軽い気持ちでいました。

しかし、夜中に突然の熱性痙攣が起きました。

我が家では寝る際に電気を完全には消さず小さめの電気をつけたまま寝ます。

何か嫌な予感がしたのか、熱性痙攣が起きる直前に私の目が覚めてしまいました。

その時です、突然横で寝ている子供が『ギャーーー!!』と叫びだしたのです。

ビックリして様子を見ると、白目をむいて体をピクピクさせて痙攣していました。
両手は力いっぱい握った拳を左右に広げ、足もピーンと伸びきっていました。

この姿を見て正直「子供が死ぬかも」こんなことを思ってしまいました。

しかし、熱性痙攣がどんなものなのか、どんな対応をすればよいのか少しだけ知識はありましたので、旦那を起こしてじっと痙攣が治まるのを見守り続けました。

1,2分くらいでしょうか、最初は小刻みなピクピクとした痙攣が徐々にゆっくりになり落ち着いていきました。

その後我が子は何事もなかったように眠りに戻りました。

熱性痙攣が落ち着いた後はどうすればよい?

熱性痙攣は落ち着いたけれど、その後どうすればよいのかが分かりませんでした。

救急車を呼ぶべきか?そのまま眠らせておいてもよいのか?

#8000の存在をとっさに思いつき、すぐに電話で相談してみました。

ちなみに#8000とは小児救急電話相談です。

夜中や休日に子供の体調のことで相談したい時に電話をかけると医師や看護師に電話をつなげてもらうことが出来ます。

その後様子を見たほうが良い、すぐに病院に行った方が良いなどの的確なアドバイスが貰えますので、困った時は相談してみてください。

私が電話をかけたのは夜中の2時頃でしたが、混み合っていたようでなかなかつながりませんでした。何度もかけなおすことで順番につながりました。

電話に出た看護師に子供の熱性痙攣の状態を話すと、症状は落ち着いたけれど念のためにも最寄りの救急外来に行ったほうが良いとの回答でした。

子供は眠ったままでしたが、すぐに準備をして救急外来へ行きました。

救急外来→そのまま入院へ

救急外来を受診し小児科の先生に診察をしてもらいました。

問診とレントゲンを撮り、大きな異常はなく、急激な熱からの熱性痙攣の可能性が高いとの診断でした。

ただし血液検査や詳しい検査をしていないため、他に何か原因があって熱性痙攣以外の痙攣が起きている可能性も0ではありません。

再度痙攣が起きる可能性も含めて、念のためにそのまま入院をして様子を見ましょうということになりました。

入院中の治療内容について

入院中の治療内容はこうでした。

熱の原因は何なのか?(ウイルスの感染?他の病気?)

今回熱性痙攣が起きたのは、急な発熱が原因でした。

しかし、なぜ急な発熱が起きたのかという原因を調べる必要があるとのこと。

単なる風邪なのか?ウイルスによる感染なのか?隠れた病気があるのか?

血液等の検査をして熱の原因を調べていくことになりました。

熱性痙攣の予防処置

熱性痙攣は一度起きると24時間以内に繰り返す場合があるそうです。

その予防処置として痙攣予防の座薬を全部で3回使うことになりました。

熱が下がるまで持続点滴をする

熱が完全に下がるまでは他のウイルスが体に侵入するのを防ぐために抗生剤の点滴を持続的に流す処置をしてもらいました。

骨折のギプスの様にグルグル巻きに点滴を固定し、熱が完全に下がりきるまで流し続けます。

水分補給の効果もあります。

ただ、どうしても点滴が気になってしまい子供もギャンギャン泣きました。

無理やり引っ張り取ろうとしたりルートに絡まってしまうことも多々あります。

入院中にはこの点滴に常に悩まされました…。

安静生活を送る

退院するまでは、基本ベッド上から離れてはいけません。

トイレや診察時以外には常にベッド上で過ごすことになります。

我が子はオムツをしていましたので、トイレで部屋を出ることはありませんでした。

子供の入院生活で感じるストレス

ここで小児科の入院生活について少し触れてみますね。

熱性痙攣での入院は、血液等の検査を終えるとあとは点滴を流しながらひたす熱が下がるのを待つのみです。

再び熱性痙攣が起きる可能性もありましたが、幸い入院中には起こらず熱性痙攣への恐怖よりも入院生活へのストレスの方が大きくなりました。

病院によって異なりますが、入院している子供が年齢の幼い子の場合、大人の付き添人が必要な場合があります。

我が子が入院した病院は24時間付き添いが必要でした。

子供1人置いてその場を離れてもいいのはトイレだけです。

交代してくれる家族がいなければお風呂にもいけませんし食事を買いにコンビニに行くことも出来ません。

入院中に過ごすベッドは大人の背丈よりもやや高めの柵が付いたベッドです。

大人1人が寝られるベッドを子供と2人で使用します。

お世辞でも広々快適と言えるような状態ではありませんでした。

1日中この柵の中で生活をしなくてはいけないので子供もだんだん退屈になり機嫌が悪い日が続きました。

小児科の個室は人気が高く、空きも順番待ちの状態でした。

なので、退院までの9日間を4人の大部屋で過ごしました。

お互い様とはいえども、カーテンで仕切られただけの大部屋で知らない子がギャンギャン泣き、付き添い人のイライラの声、これは私も同様です。

子供のグズグズの声を早く沈めなくてはという気を遣う毎日とイライラをぶつけてしまう自分自身の声など、本当にストレスでした。

入院生活で最も大変だったのは、就寝時に子供がすんなり寝てくれない時でした。

就寝時間は21時頃です。

普段の生活だと、子供は21時頃に寝るとしても自分自身も一緒になって寝ることは少ないものです。

しかし、入院生活の場合は就寝から起床まですべてのスケジュールが子供と一緒にしなくてはいけません。

こんなに早くに寝られるわけもなく、ましてや大部屋の他のお子さんがグズグズと泣き続けたり物音を出すのです。

この音問題についても最終的には「お互い様」というしか仕方ありませんが、実際に我が子が泣き続ける側になった場合にはとにかくヒヤヒヤでした。

はーまま
何とか早く泣き止まさなくては。
我が子が原因で、他の子にも夜泣きの連鎖が起きてしまったら…?
とにかく必死でした。

5分、10分と泣き続ける我が子にイライラが募りました。

我が子もストレスや辛いという気持ちがあって泣いているのは分かります。

しかし、そんな気持ちを察してあげる余裕は私にはありませんでした。

しびれを切らせてナースコールをし、気持ちが落ち着くまで別の部屋に案内してもらえないかとお願いすると、子供が落ち着くまでの一時避難部屋として個室の部屋に案内されました。

ひたすら抱っこをし続けて1時間程経った頃にやっと眠りについてくれて無事に部屋に戻ることが出来ました。

入院生活で最もストレスが溜まったのは、まだ気持ちのコントロールが難しい子供の心の安定をキープし続けることでした。

熱性痙攣の原因が判明

熱性痙攣での入院が決まってから、何かのウイルスに感染している可能性があるとして検査をいくつか行っていました。

その結果、「アデノウイルスの感染によって高い熱が出た」ということがわかりました。

ただ、入院してから3日後くらいでしょうか、我が子の体中にポツポツと赤い斑点が出ていました。

痒がる様子もなく、先生からは突発性発疹の可能性が高いと診断されました。

熱性痙攣の最終的な原因として、アデノウイルスと突発性発疹がダブルで起こり、高熱が出たという診断になりました。

入院期間はトータルで9日間、母子ともに本当に疲れました。

今後の熱性痙攣の予防はどうする?

熱性痙攣を1度経験した子供はその後も何度か熱性痙攣を起こす可能性があるそうです。

熱性痙攣自体を予防する方法はありますが、この“予防”については医師の考え方によって意見が異なっているようです。

入院時の担当医の考え方

入院時に担当してくれた先生は、『熱性痙攣を再発する恐れがあるため、積極的に予防していきましょう』という考え方でした。

熱性痙攣を予防する方法は、痙攣予防の座薬を37.5度以上の発熱が確認した時点で使用し、8時間経過しても熱が下がっていない場合には2回目を使用する。

ただ、痙攣予防の座薬を使用する場合、薬の効果として脳や体に脱力感に近い症状が出る。

その結果、フワフワしたりする場合があり別の病気の症状を見逃す可能性もあり得る。
そして、熱性痙攣の予防座薬は、毎回熱を出すたびに使い続ける必要があり場合によっては6歳頃まで使い続けなくてはいけない。

熱性痙攣自体は、命を落とすような危険な症状ではないけれど、予防出来るにこしたことはないし、両親も我が子の痙攣している姿を見て不安を覚えることもなくなる。

ただ、座薬を使用する、しない、使用するタイミングや頻度は、両親である私たちの判断次第。

このような説明でした。

かかりつけ小児科クリニック医師の考え方

普段かかりつけの小児科クリニックの先生は、どんな病気に対しても必要最低限の薬しか投薬せず、自己免疫で病気を治すべきだという考えの先生です。

熱性痙攣に対してもむやみに予防薬を使う必要はないという考え方でした。

熱性痙攣に対して、家族は痙攣している子供の姿を見ることで不安や辛さを抱えると同時に、熱が出るたびにまた痙攣するのではと怯えるようになる。

けれども、熱性痙攣自体が子供の体に後遺症や悪さをするものではなく、子供の成長が進むにつれて徐々に治まっていく場合がほとんどである。

熱性痙攣の予防薬は、熱が出るたびに使用すれば熱性痙攣が起こるのを予防出来るかもしれない。

しかし、熱性痙攣を1度経験した子が2度、3度と繰り返す確率も徐々に低くなり、3度目を経験するのは10%に満たない確率である。

再度起こるか分からない熱性痙攣を予防する座薬をあえて使わなくても、次に熱性痙攣が起きた時の正しい対処法を身につけておくほうが大切。

このような説明でした。

我が家の熱性痙攣の予防の方針

我が子は、2歳を迎えますが、これまでに2回熱性痙攣を経験しています。

しかし、2人の小児科の先生の熱性痙攣予防薬に対する考え方をしっかりと理解したうえで決めた方針は予防薬は使わないということでした。

この結論に達した最大のポイントは…

  • 熱性痙攣の予防薬の副作用への心配
  • 3度目の熱性痙攣が起きるか定かではない
  • 熱性痙攣は何度起きたとしても健康上の問題はない
    ※素人の勝手な判断はNGです!熱性痙攣後には必ず専門医の受診の必要はあります

このような点をしっかりと理解したうえで、熱性痙攣が起きたとしても慌てずに対処しようと心に決めました。

もちろん、2回目の熱性痙攣を経験した際もビックリはしました。

けれども、静かに痙攣が治まるのを見守り、痙攣中の状態や時間計測なども把握しておくことが出来ました。

2回目の際にも夜間での痙攣でしたが、痙攣が落ち着いた後の子供の様子をこまめに確認しながら朝を迎えました。

その日は休日でしたので、自治体の休日診療へ受診はしましたが、特に問題はないという診断でした。

痙攣予防薬は、念のためお守りとして冷蔵庫で保管はしていますが、今のところ出番もありませんし、使う予定もありません。

ただ、熱が出るたびに痙攣が起こるのではないかという緊張感を常に抱えているのは事実です。

最後に

熱性痙攣は何の前触れもなく起こりますので、とにかくビックリします。

ただ、熱性痙攣自体は成長と共に少なくなっていくことがほとんどだそうです。

家族にとって大切なのは、熱性痙攣に対する正しい知識や対処法を理解しておくということです。

いざ熱性痙攣が起こっても、慌てずに冷静な判断を心がけましょうね!

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