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ママテク(@mamateku)ライターのばたこママです。
2013年の冬なので少し前のことですが、日本小児科医会が「スマホに子守りをさせないで」という啓蒙ポスターを制作し話題になりました。
それから「スマホ子守り」という言葉はときどきマスコミやSNSなどでも取り上げられるようになり、そのつどさまざまな議論を呼んでいます。
では、現在子育て真っ只中のママ・パパはスマートフォンで子守りをすることについてどう思っているのでしょうか?
今回は私自身の体験も交えながら、スマホで子守のメリット・デメリットについて改めて考えてみたいと思います。
パッと読むための目次
スマホ子守り、みんなはどんなときに使っているの?
実は筆者もスマホ子守りをしていた一人です。
公共施設やバス・電車など静かにしなければならない場所で、うるさくしないようにと子供用スマホアプリを起動させていました。
では、世の中のパパママはどうなのでしょうか?
気になったので調べてみた所、ベネッセ教育総合研究所が2017年に生後6か月~6歳までの子どもを持つママ対象に実施した『乳幼児の親子のメディア活用調査報告書』という調査結果によると、乳幼児の2割がスマートフォンにほとんど毎日接しているという結果が出ていました。
2割と聞くと案外多いと感じるかもしれませんね。
では、スマホの一日の使用時間についてどうでしょうか?
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結果を見てみると70.2%のママが『15分未満』と答えているんです。
つまり「子どもは毎日スマホに接する機会はあるが、その大部分が短時間」なんですね。
では、世のママは子どもにスマホを「どんなシチュエーション」で「どんなこと」をさせているのでしょうか?
多かったシチュエーションは順番に、
- 子どもが使いたがったとき
- 外出先の待ち時間
- 自動車や電車で移動しているとき
でした。
また、スマホで子どもにどんなものをさせているかという調査では、ほとんどが『写真、母親や子どもが撮った動画を見せる』と回答しています。
この調査結果から見えてくるのは、世のママたちは子どもにスマホを『子どもが使いたがったときや公共施設や移動中に』使っており、時間は『15分未満』、スマホで子供に見せるのは『写真や自分たちの動画など』。
つまり、ママたちがスマホを使って子供に「短時間」だけ「写真や動画を見せること」で、「静かにしなければならない状況をなんとかしのいでいる」状況が浮かび上がってくるのです。
スマホ子守り、どんなメリットがある?
スマホで子守りをするのは、その悪い面に目が行きがちですがメリットもたくさんあります。
静かにして欲しいとき、おとなしくして欲しいときに効果的
先ほどの調査結果にも出ていますが、公共施設や公共交通手段を利用する場合、赤ちゃんや子どもがぐずってしまうとママは本当に大変ですよね。
特にママが一人で複数の子どもたちの面倒を見なければならない場合、一人がぐずると連鎖的に他の子もぐずり始めるなんてことがよくあります。
騒いでしまうと周りの目も気になりますし、ママひとりで対応するのはほんとうに大変です。
そんなときにスマホを活用すれば、子どもが静かになる、おとなしくなることが多いです。
スマホにあらかじめ興味を引きそうなアプリを準備しておくだけですから、かさばるおもちゃを持ち歩くより手軽です。
知育アプリが多彩に準備されており、学習効果がある
最近の赤ちゃん・子供用アプリは多彩で、学習効果があるものも登場しています。
- 効果音と素敵な絵で絵本の読み聞かせをしてくれるアプリ
- 動物の種類を教えてくれるアプリ
- ゲームを通してひらがな・カタカナの書き方を教えてくれるアプリ
- ネイティブの発音とともに英語を教えてくれるアプリ
どれも飽きさせることなく子どもの興味をひくようによく考えて作られています。
実は、我が娘も5歳の時にアプリでひらがな・カタカナを覚えました。
アプリではキャラクターが一緒にひらがなの書き方を教えてくれたり、ひらがなのゲームをしたりできるので、娘本人も勉強をしている感覚はなかったと思います。
なんとなく遊んでいるうちにひらがな・カタカナを覚えてしまったんですから、アプリの効果はすごいと思いました。
スマホ子守り、どんなデメリットがある?
子どもの発達面への影響
日本小児科医会のパンフレットにもあるように、赤ちゃんに対しスマホアプリを使った子守りばかりしていると親子のふれあいやママの語りかけが減ってしまいます。
親子のふれあいやママからの語りかけは後々の赤ちゃんの心理面の発達や言語の発達に必要不可欠なものです。
アプリばかりに接していた赤ちゃんの場合、言語的に遅れてしまったり、親からの働きかけが少ないことにより心理的の発達に問題が起こったりする可能性があります。
アプリゲームなどの中毒になりやすい
スマホのアプリゲームは一度はじめると
- 今ログインすると~がもらえる
- レアアイテムがある
など、ゲームを継続してもらうためのさまざまな仕掛けがしてあります。
そのため大人でもゲームにハマってしまう人が多いのに、まだ判断力の未発達な幼児にゲームをさせてしまうと一気に中毒症状と言えるぐらい依存してしまう可能性があります。
スマホによる体調の悪化(視力低下、体力低下、肥満、睡眠障害、腱鞘炎など)
スマホを使いすぎるとさまざまな体調悪化を招くことがあります。
まず、スマホからのブルーライトによる目への影響です。
電子機器から発せられるブルーライト目に良くないということはご存知の方も多いと思いますが、スマホの画面を近距離で見続けることにより、目のピント機能にも影響があるということをご存知でしたか?
大人の場合、スマホなど電子機器の使い過ぎは目の疲れなど自覚症状として現れます。
しかし、子どもは目の疲れを感じにくいため、誰かがコントロールしない限り長時間使用しつづけてしまいます。その結果、視力低下など目に影響を受けてしまうのです。
体力低下・肥満も大きな問題です。
長時間のスマホで体を動かす機会を失ってしまい、その結果体力低下や肥満を招きます。
実はこの影響は大人になっても続き、運動不足により生活習慣病のなりやすさの原因にもなりえるのです。
また、スマホのブルーライトは睡眠障害を招くと言われています。
これはブルーライトが太陽光にも含まれており、人の体が日の光を浴びて覚醒するようにバイオリズムが組まれていることが原因です。
夜間にブルーライトを浴びてしまうと、体はブルーライトを誤認し覚醒しようとしてしまいます。
スマホのブルーライトを浴びることによって子どもの寝付きが悪くなる、子どもがなかなか寝ようとしなくなることが考えられるのです。
スマホ腱鞘炎も最近問題になっています。スマホの入力に普段は使わない親指を多用することが手の腱に負担となり、手首の痛みがおこる腱鞘炎になってしまうのです。
小さな子どもよりも、スマホの入力を親指を使ってできるようになる小学生ぐらいから気をつけなければなりません。
乳幼児の場合勝手に電話をかけちゃうかも?
目を離したスキに子どもがいろいろなところを触って、全然知らないところに電話をかけてしまったり、リダイアルで電話をかけてしまうことがあります。
実はこれ、私も娘にやられてしまったことがあります。
リダイアルで友人のところに電話をかけてしまったり、全然知らないところから折り返し電話がかかってきて「さっき電話を頂いたのですがどちら様ですか?」なんて言われたことがあります。もちろん平謝りしました。
課金アイテムをダウンロードしてしまうトラブルにも注意
子どもが小学生ぐらいになると、ゲームの課金アイテムのダウンロードの仕方などが何となく理解できるようになります。
欲しくなったアイテムを我ダウンロードしてしまい高額の請求が来る、なんてことも考えられます。
ゲームをする場合、課金アイテムはダウンロードしないと約束する、そもそものゲームの時間を決めておくなどの親の介入と管理が必要です。
「鬼から電話」アプリはうちの子の場合トラウマに…
スマホアプリの中には、ママの言うことを聞かないと鬼や幽霊から電話がかかってくるというものがあります。
一時期、話題になったのを覚えていらっしゃる方もいるのでは?
鬼から電話
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実は我が家も1度だけ、娘に試したことがあるのです。
寝る時間になっても寝ようとせず遊び続け、注意しても無視するので、さすがにムカついた私は「鬼から電話がかかってくるよ」と話して、アプリを起動させ、鬼から電話がかかってきたようにしたのですが……
娘は恐怖のあまり確かに言うことを聞いてすぐ寝ました。しかし、その後飛び起きて大泣きしてしまったのです。
「鬼、本当にこないよね」と目いっぱいに涙をためて抱きついてくる姿を見て、本当にかわいそうで申し訳なくなりました。
その時の1回のみで、その後アプリを使用することはなかったのですが、それから1年ぐらいは夜になると「鬼こないよね?」とときどき確認するようになってしまいました。
このように、おどかしてしつけようとするアプリは、場合によっては子どもにトラウマを植え付ける可能性があります。
私個人としてはあまりおすすめできませんが、使う場合はよく考えてみてくださいね。
【結論】スマホ子守り、結局は使い方次第なのでは?
今まで、スマホ子守りのメリット・デメリットをお話ししてきましたが、結局のところスマホ子守りはいいの?悪いの?どちらなんでしょうか?
さきほどご説明したとおりスマホ子守りは確かにデメリットが多いです。
子どもの心理的・身体的成長を妨げることにつながるので、幼い子どもに長時間スマホを与えっぱなしなのは考えものです。
しかし、一方ではスマホアプリでの学習効果などのメリットがあるのも事実です。
総合的に考えると、「どうしても静かにして欲しい」など目的があって、「親の監視」がある環境で「短時間」の使用であったならば、特に問題はないのではないかと私自身は思います。
大切なのは「親がスマホの使用をどう考えているか」でと思います。
親自身が子どものスマホ使用のメリット・デメリットをきちんと理解したうえで、親が許せる範囲内でスマホを子守りに上手く活用すればよいのではないでしょうか?
スマホは使い方次第で毒にも薬にもなるのだと思います。
そのことを常に頭に入れて子どもの行動に気をつけてあげるといいのではないかと思います。
私が実際に使っていた子供向けスマホアプリのご紹介
今まで実際にスマホアプリを使ってきた私の正直な感想として、赤ちゃん用・子供用アプリは本当に便利!
たくさん助けられましたし、娘もスマホを通じて学んだこともたくさんあります。
先ほどお話したように使う時間をきちんと決めて、スマホアプリを使う際のルールを決めて守るように説明すれば、心配しすぎる必要はないのではと思います。
ここからは実際に私が使って役に立ったアプリのご紹介をします。
一歳まで
baby rattle bab bab lite
baby rattle bab bab AirBuggy
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スマホを振ったり揺らしたりするとカランカランと不思議な音と幾何学模様がいくつも現れて、ぶつかりあい形を変えていくというアプリ。
ちょっとした動きにも反応し、万華鏡のように形が変わっていくので赤ちゃんが興味しんしんです。
我が娘も電車・バス移動でぐずった時にはこのアプリで乗り切りました!
スマホを振るたびに音がなりますが、音はオフにできますので公共の場でも使用できます。liteは無料版ですが、有料版もあります。
ただ惜しいのは、ios11のアップデートに対応していないこと。iPhoneユーザーは気をつけて下さいね。
がらがら-赤ちゃんのためのガラガラアプリ
がらがら
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こちらもスマホにタッチすると赤ちゃんの笑い声やキラキラした音とともに星模様が現れるアプリ。
さきほどご紹介したbaby rattleと似たような仕組みですが、こちらの方はかわいらしいイラストでガラガラの種類が豊富です。
音量がけっこううるさいので公共の場では注意してくださいね。
また一番下に広告表示があるのですが、ここを触ってしまうと広告に飛んでしまいますのでときどきチェックしてあげてください。
1歳過ぎから3~4歳ぐらいまで
おやこでうたって!おどって!アンパンマン
うたって!おどって!アンパンマン
SMARTEDUCATION, Ltd.無料posted withアプリーチ
こちらは子どもに大人気のアンパンマンのアプリ。
ゲームにレベルがあるので、いちばんやさしいレベルだったらタッチするだけなので1歳過ぎからでも遊べます。
しかし、ダウンロードは無料なのですがあくまでも「お試し」なので、課金(月額540円)をしないとさまざまなゲームができないところがデメリット。
さらに無料では回数制限(1日1回のみ、トータル10回まで)もあるので注意してくださいね。
赤ちゃんタッチ-さわって遊べる知育アプリ
タッチ
Frii Inc.無料posted withアプリーチ
こちらのアプリは、iOS版で140種類と遊びの種類が豊富なのが特徴。
ほとんどがタッチするだけの簡単な操作なので、小さなお子さんも楽しめます。
ただ、広告表示が下に表示されているため、誤って触って広告に飛んでしまうことがあります。操作時には気をつけてあげて下さい。
3歳過ぎ~6歳ぐらいまで
空想どうぶつえん
空想どうぶつえん
Benesse Corporation無料posted withアプリーチ
皆さんおなじみ「しまじろう」のぬりえアプリ。好きな動物のテンプレートを選んで色ぬりか、自由に絵を描くか選べます。
さまざまなデコパーツもあり、描いた絵にデコできるのもポイント。課金するとクレヨンの色が増え、テンプレートの種類も増えます。
惜しいのはすぐフリーズすること。フリーズした場合はもう一度再起動させなければならないため描いた絵が消えてしまうことがあります。
ぐーびーともじあそび
ぐーびーともじあそび -3歳からのひらがな練習用知育アプリ-
Kazue Kuga無料posted withアプリーチ
「ぐーびー」というへんてこなキャラクターと一緒に文字の勉強をするアプリ。6個のひらがなゲームが入っています。
ぐーびーが話しかけてくれ、正解するとちょっとしたリアクションがあるのが楽しいです。
課金(360円)をするとぐーびーのリアクションが増えたり、学習できる単語の追加、カタカナモードも追加できます。
無料版では広告が含まれているので、広告を消したい場合が課金をするしかないです。
【まとめ】結局はママの考え方次第! 賢く使ってみんなハッピーに
スマホ子守りはするもしないも、結局はママとパパの考え方次第です。
私自身の考えとしては少し時間だったら、スマホでの子守りはそれほど神経質にならなくても大丈夫だと思います。
しかし、長時間のスマホはその弊害があるということもしっかり考えておかなければなりませんよね。
また、子ども一人でスマホをさせるのではなく、ママやパパも声がけしながら参加するのもいい方法だと思います。
いずれにしろスマホは使い方次第!日々の育児に上手に取り入れてみてくださいね。